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【連載物語】『不思議堂【黒い猫】~阿吽~』 第一話第四章「危険な解決法」
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【連載物語】『不思議堂【黒い猫】~阿吽~』 第一話第四章「危険な解決法」

2021-11-27 18:00
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    著:古樹佳夜

    絵:花篠

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    ◆◆◆◆◆牛舎◆◆◆◆◆

     

    仁平「……」

     

    吽野たちの真後ろに仁平が立っている。

    背中に汗を伝わせながら、吽野はゆっくりと振り返り、仁平に語りかけた。


    吽野「どうかしましたか?」


    仁平は、ただニタァと笑っている。

    何か言う素振りもない。沈黙が続く。

    阿文と吽野は顔を見合わせた。


    吽野「あの〜……」


    吽野が言いかけた時だった。


    仁平「この男は死ぬよ」


    仁平は、自分の胸を指差して言った。


    阿文「なっ……!」


    阿文が驚いて声を上げた。


    仁平「ぐぶぶ」


    仁平は口から泡を吹いて倒れた。

    地面にべったりとへばりついて、

    縫いつけられでもしたようだ。

    首は真横を向いた形で、白目を剥いている。


    阿文「お、おい……!」


    阿文は慌てたが、吽野が制した。


    阿文「先生! あいつ息をしてないぞ」

    吽野「わかってる。もう手遅れだよ」

     
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