おはようございます。マクガイヤーです。
PS4の『スパイダーマン』をやっとプレイしはじめたのですが、面白いです。
街を移動するだけで楽しい操作感や、マーベル版マンハッタンをしっかり再現したマップなど、オープンワールドゲームの愉しさは勿論のこと、メイおばさんがシェルターでホームレスの世話をする仕事をしていたり、MJがピーターと別れた直後でピーターのスパイダーマンとしての活動を既に知っていたり……というような世界観がたまらないです。作り手のスパイダーマンに対する愛情が伝わってきます。
もうちょっと自由に入れる建物を多くして欲しいとか、マンハッタンがもっと煌びやかでも良いのにとか、不満点もあるのですが、どちらかといえばゲームとしてのシンプルさをとったところも好みだったりします。
マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。
○10月27日(土)20時~「しまさんとマクガイヤーのビブリオバトル」
秋といえば食欲の秋、スポーツの秋、そして読書の秋。
マクガイヤーチャンネルでは編集者のしまさん(https://twitter.com/shimashima90pun)をゲストにお迎えして、ビブリオバトル形式でおすすめ本を紹介する番組をお送りします。
マンガ、フィクション、ノンフィクション……と幅広いジャンルからあまり知られていない本を紹介する番組になりますが、準備段階からしまさんの意気込みが圧倒的で、楽しい番組になると思います。
○11月10日(土)20時~「ピコピコ少年が猫背を伸ばして『ハイスコアガール』」
9月25日、「月刊ビッグガンガン」で連載されていた押切蓮介のマンガ『ハイスコアガール』が最終回を迎えました。また、アニメ版『ハイスコアガール』も7月から9月まで放送され、続編となるOVAが来年3月に発売されることも発表されました。
『ハイスコアガール』は90年代に多感な時期を過ごした自分のような元ゲーム少年であるおじさんにとっては無視できないマンガですが、同時に押切蓮介の自伝的作品『ピコピコ少年』や『猫背を伸ばして』の方が当時の雰囲気や状況をきちんと伝えているのではないかと思ったりもします。
そこで、『ハイスコアガール』を関連作や90年代ゲーム文化と共に解説し、本作の魅力に迫るニコ生をお送りしたいと思います。
アシスタントとして、声優の那瀬ひとみさんが(https://twitter.com/nase1204)に出演して頂く予定です。
○11月17日(土)18時~「放送100(+α)回記念 ヨーロッパ旅行報告会&オフ会」
早いもので、ニコ生放送も100回を越えることとなりました。
これを記念して……というわけではないのですが、9月にフランス・スイス・イタリアを巡るヨーロッパ旅行を行いました。せっかくなので、同行した友人のシロたん(http://erosion-soft.com/)をゲストにお迎えして、写真と共に旅行をふりかえる報告会をしたいと思います。
いつもより放送時間が早まっていますのでご注意下さい。
また、100回を記念して、いつもより観覧客を多めに受入れる形でオフ会も開催します(無料)。その後、飲み会(有料、割り勘で3000-4000円くらいになると思います)も開催予定です。
オフ会とその後の飲み会に参加希望の方はFacebookのグループに参加し、参加表明をお願いします。
https://www.facebook.com/groups/1719467311709301/
(Facebookでの活動履歴が少ない場合は参加を認証しない場合があります)
○12月前半(日時未定)「最近のマクガイヤー 2018年12月号」
その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。
○Facebookにてグループを作っています。
観覧をご希望の際はこちらに参加をお願いします。
https://www.facebook.com/groups/1719467311709301
(Facebookでの活動履歴が少ない場合は参加を認証しない場合があります)
さて、今回のブロマガですが、先週10/12に行われた『夜の手塚治虫〜ここでしか語れない、黒くて妖しいオサムのこと。』について書かせて下さい。
山田玲司先生に加えて喜国雅彦先生、きたがわ翔先生、国樹由香先生、田中圭一先生と自分が子供の頃から作品を読んでいた漫画家の先生方に混ざって登壇したわけですが、多分、声をかけられたのは昨年1月に山田先生といっしょに原型となるニコ生番組「マイナー手塚漫画大バトル」をやったからだと思います。
現在の手塚治虫の一般的というか表層的イメージである「健全」とか「明るさ」とかいったものとは相反する、いわゆる「黒手塚」を代表する作品についてとりあげ、語るニコ生でした。
ああいった内容のトークショーを、今度は色んな漫画家の先生方と一緒にやる、しかも手塚治虫生誕90周年を記念して手塚プロ公認でやるイベントなので、画像使い放題……そんなふうに合点したのですよ。
実際、プロデューサーである手塚るみ子さんから打診されたテーマも「アブノーマルなオサムのこと」「案外ダメなオサムのこと」と、「黒手塚」そのものでした。
そんな心持ちで打ち合わせに参加すると、山田先生が「芝居形式でやろう」なんて言い出すのですよ。
なんでも、山田先生はこれまでバンドやニコ生など漫画家以外の活動をいろいろやってきたのだけれども、芝居だけはやったことがないそうなのです。これを機会に是非やりたい、それも手塚先生がまだ生きていて現在90歳で、出演者は全員アシスタントや関係者で、ステージはアシスタント部屋を模した形にして、手塚先生がちょっと席を離れた隙にアシスタントたちが先生の陰口に華を咲かせる――そんな感じでやりたいとのこと。
これを聞いて、田中圭一先生は「これは伝説のイベントになりますよ!」とノリノリ。
かくいう自分も、これは以前のニコ生とは違うものができるのではないかとノリノリです。
「なにかデカい賞を貰って世間から褒められているけれど、おれたちが考える手塚作品の魅力はそういうところじゃないよね、という入り口から入ろう」「5万円札の肖像になったとかいいじゃん」「喜国先生はバンド活動もやっているアシスタント役で、彼女も連れてきちゃったということで」「田中先生は本宮ひろ志先生や永井豪先生のところでも手伝っている流れのアシスタントという設定で」……等々、皆で話し合ううちにどんどん芝居の設定が広がっていきました。完全に小劇団です。
ちなみに自分は27時間アニメの動画チェックのために手塚先生を探しに来たアニメ班のアニメ野郎という設定で、たまたまパソコンに入っていた手塚漫画の画像をパワポで表示するという役です(笑)。今回のトークショーは吉祥寺の街イベント「吉祥寺アニメワンダーランド2018」の一環として行われており、トークショーが行われる吉祥寺シアターでは翌日に『海底超特急マリン・エクスプレス』が上映されるという奇跡の偶然もありました。
で、イベント当日。
会場となった吉祥寺シアターの控室もといアシスタント部屋では、本番前から漫画の話題で大熱狂。漫画家が5人も集まったので当然です。
アシスタントというキャラ設定のため、各先生方が普段執筆に使っている道具を持ち込みました。机にはベレー帽とメガネが置かれます。外出するのにベレー帽とメガネを持っていかないなんて、よく考えるとおかしいのですが、舞台ってそういうものですよね。
自分は、手塚プロのアニメーターといえばこれだろという指示によりタオルを頭に巻いたのですが、ヒゲとタオルでなんだかビッグダディのようになってしまったのはご愛嬌です。
いよいよ本番。
手塚先生の机に座りながら漫画を描く田中先生が手塚るみ子さんやチーフアシスタント役の山田先生に怒られるという小芝居からはじまり、カメントツ先生の『こぐまのケーキ屋さん』に嫉妬した手塚先生が描いた(という設定で田中先生が描いた)『タヌキの和菓子屋さん』で会場は大ウケ。
その後、『MW』や『奇子』、『アポロの歌』、『ばるぼら』といった黒手塚有名作は勿論のこと、『ブッダ』や『バンパイヤ』、『上を下へのジレッタ』、『ゴッドファーザーの息子』、『どついたれ』などについての魅力が語られました。残酷すぎたりエロすぎたりケモナーすぎたりする漫画作品が紹介される中、国樹由香先生による「(無駄に)可愛いすぎる手塚漫画」なども取り上げられ、すごく深みのあるトークショーになったのではないかと思います。