1:独裁者については、興味ある発言がある。
チェスの世界チャンピオンだったカスパロフの言。「(プーチンがチェス堪能の説に)チェスに失礼。チェスは長期的視野、戦略眼が必要。独裁者はその場の勝負、損得で生きている」、
さらに政治小説として最も著名なジョージ・オーエルの「1984」に次の記述がある。
「独裁者は政策の実現を求めるのではない。政治権力で他を従属させることを目的としている」
2:安倍首相が今日、独裁者的色彩を持っているのは明白である。
自民党内で批判できる人はいない。全ての者がひれふしている。
石破氏や、河野太郎氏等、かつて自分に対抗しようとした人々もひれふしている。公明党の山口代表もひれ伏している。多分この姿に快感を得ているのであろう。
それはマスコミでもそうである。反対者は次々追い出している。大手メディアで論陣を張るのは、ひれ伏した人々のみだ。マスコミに関しては「報道の
コメント
コメントを書く孫崎先生のご説明は実に明解ですね。安倍氏そのものが刹那的利益を求めて脈絡なく動く。全く最近はそういう現象が目立ちます。
そういう人物が日本の責任者だとすれば恐ろしい。米国の好戦派が安倍氏の鼻先に彼が好む刹那的利益をぶら下げれば、すぐに反応してしまう。そういうリスクが安倍氏にはある。大メデイア、有力大学、有力学会、有力学者、その他有力知識人がこのシャバでの孤立或いは追放を恐れ安倍氏一統に追従しているこのシャバだからこそ、あっという間に米国の鉄砲玉になってしまう可能性は無限に大きいわけです。抵抗ゼロの導体を電流が流れるように。
安倍、プーチン会談は、孫崎さんご指摘のように、刹那的利益追求が明確化した。
安倍首相提案は、何項目かの経済協力であるが、日本からロシアに対する経済協力供与であり、一時的な日本企業の利益追求に与するだけで、ロシアにとってのマイナス要素がほとんどなく、日米同盟に相反する利敵行為とみることができる。中国のことを考えれば、一時的な利敵行為が、将来的利益につながるかの長期的視点が全くなく、企業のための一時的経済協力に終わることが明確である。なんでも商売になれば、国がかかわっていく無節操な国に見られても致し方ない。
なんで阿倍をこき下ろすのにプーチンを引き合いに出すのかな。
プーチンは阿倍より千倍も立派。
プーチンのチェスの腕前についてはよく知らないがカスパロフなどに
侮辱されるのを見るとかばいたくなる。
主要国のトップの中でプーチンより以上のひとをわたしは知らないと。
知っていたらその名前を教えてくれと。
西側の制裁の困窮の中でロシア人のプーチン支持率がどれほど高いか
カスパロフよ、君を支持するロシア人はどれほどかな。
>>4
全く同感です。
それともう一つ「独裁者」という言葉について。
わたしは以前からふしぎに思っているのだけれど独裁者って
どういうひとなのかな。
この間までウクライナの大統領だったヤヌコビッチ、(私見
では今でもウクライナ大統領としての法的整合性はこの人にある)
それとシリアの大統領であるアサドも盛んにそう呼ばれている。
もちろんプーチンも。
わたしの定義では独裁者とは、政権を非合法な手段で奪い、自らを
法や憲法より上位にあると宣言するかあるいはその通りに振る舞い、
異議を申し立てる人に対しては強圧的であることだ。
しかし我がマスコミは違う。
「反米的指導者」その一点で「独裁者」と呼ばれる。
独裁者的要素が強いトルコのエルドアンなどは独裁者と
呼ばれることはない。
米国に敵対しない限りは。
ヤヌコビッチよりその前後のウクライナ親米政権の方が
よほど独裁者なのだが、西側マスコミはそう言わない。
米国にさえ覚え目でたければ。
北朝鮮とサウジアラビアはそれぞれの王朝が国を私物化して
やりたい放題だが、独裁者とはどちらが呼ばれているか、
ご存知の通り。
>>6
全く同感です。