今次内閣改造で注目されるのは稲田朋美氏の防衛大臣就任である。

 彼女は中国に対して厳しい発言をしてきている。

 当然日中間に緊張が予測される。

 これを米国はどう見るか。

 歓迎する。

 昨年、安全保障関連法成立後の政府・与党幹部による初めてのワシントン訪問は稲田氏で

ある。

ここでアジア太平洋担当のシアー米国防次官補をはじめ、アーミテージ元米国務副長官などと会談している。

 今回の稲田氏の防衛大臣就任は、米国の後押しによるものと考えていい。

参考A『21世紀の戦争と平和』、第5章「中国の脅威にどう対処すべきか」中、「日本と中

国の緊張は米国にとって望ましい状況です。集団的自衛権や沖縄での辺野古基地建設に有利に働くからです」

 尖閣問題が一気に緊迫した雰囲気になったのは、二〇一二年に石原慎太郎東京都知事(当

時)が米国を訪問し、講演において東京都が尖閣諸島を