A:事実関係
「産経新聞 8月29日「菅義偉官房長官が9月の日露平和条約締結交渉前進に期待 「両首脳の率直なやり取りが不可欠だ」
菅義偉官房長官は29日午前の記者会見で、9月2日にもロシアのウラジオストクで行われる見通しの日露首脳会談について「今後のプーチン大統領の訪日も念頭に、幅広い分野で日露関係全般について議論が行われる」との見通しを示した。
さらに、北方領土問題を含む平和条約の締結交渉について「平和条約締結問題の前進に
は両首脳の率直なやり取りが不可欠だ。安倍晋三首相はそのような強い思いを胸にこの問
題の議論に臨まれる」と強調した。
その上で、今年5月に同国のソチで行われた首脳会談で安倍首相が提案した「新しいア
プローチ」を念頭に、「ソチで首相が示した経済8項目の協力プランの具体化を含む、日露
協力の現状や今後の見通しについて意見交換が行われる」と述べ
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対米従属、対中国、ロシア対抗政策の中で、中国とロシアに対する外交姿勢は、明確に異なっている。
対中国は、アフリカ歴訪の中で、中国の6兆円に対抗し3兆円の支援を約束してきたように、海外歴訪は、すべて中国を小型にしたバラマキ外交でしかない。財政を度外視した中国に対する対抗意識は尋常ではない。米国というより、ネオコンのバックアップにより、米国の代わりに財布代わりの役を務め、お金をばら撒いているのでしょうが、滑稽である。中国に対する異常な敵視が、ロシアに対する接近につながっているのでしょうが、ロシアは数段上の外交を行っており、日本使い捨て政策の中で、経済支援にしか目が向かずすり寄るものを、うまく利用していこうということではないか。
安倍氏周辺がメデイアを使って日露関係の今後について種々シグナルを出しているようですが、私は安倍氏が国際政治で何をしたいのか、そしてプーチン氏は何を考えているのか推測することによって今後二国関係がどう発展するか占うのも全く意義がないとは思いません。
安倍氏は残念ながらお隣の中国とウイン/ウインの関係構築することには全く興味を持って居ません。中国を屈服させたいと願っています。プーチン氏は米国のカルトであるネオコン・シオニズム+ネオナチズムとそれに共鳴しているウオール街の強欲文子たちが鋭意進めている反露戦略に楔を打ち込むにはどうしたらいいか日夜考えています。
以上のことから、安倍氏にはロシアと緊密になれば中露関係にひびが入るかも知れないとの期待感があるに違いない。一方、プーチン氏には対米最大の債権国である日本と緊密になればカルトと結びついたウオール街の危険な強欲分子を慌てさせひいては対露戦略の矛先を鈍らせることができるかもしれないとの期待感があっても可笑しくない。
続く
>>2
続き
ずばり、プーチン氏は安倍氏を抱きこむために1956年に合意した歯舞色丹返還を実行しても良いと言いだすかも知れません。そしてシベリア開発で日本の大々的な資金導入を受け入れても良いと言いだすかも知れません。安倍氏と日本国民にとっては悪い話ではありません。
しかし、ウオール街は慌てると思います。そして、ジョン・フォスター・ダレスの時よりももっときついパンチが安倍氏のほっぺたに繰り出されると私は思います。ウオール街にとって資本に依るロシア経営は絶対諦められない宿願ですから。先日、米国のバイデンがトルコに飛びロシアと仲良くなったエルドアンを恫喝したらしいが、安倍氏には恫喝で終わることはないでしょう。
私は以上のように推測しています。
アベノミクスも一向に効果が出てこない。「長期政権」なのに、何一つ実績のない安倍政権が、藁をも掴む思いでロシアに期待しているのだろうが、プーチンはシンゾウの手に負える相手ではない。
親ロと見せかけて、日ロ交渉にこぎ着けながら、クリミア問題で掌を返して「制裁」に加わったことは取り返しの付かない過ちだった。
今後、歯舞・色丹の返還の話になっても、「米軍基地は作らない」証明が必要だろう。
日本が、国際社会で信頼される国になるには、米国の軛から脱して「独立国」になることが必要だろう。
日ロ平和条約にはアメリカの意をくんだ犬評論家が犬テレビで国後云々を言い出し妨害します。
いつか来た日、いつもの道です。安倍氏は2島返還合意で早期決着を即決する以外方法は無い。