プーチン圧勝で、今後の世界情勢がどう展開するかについてAP掲載の論評。一般的な評価と思う。
プーチンは次期大統領として圧倒的支持を得たことで、今まで以上に国内を強く掌握し、
世界で強い基盤を確保した。
プーチンの政敵達はこれからの六年間、影に隠れ続ける。国際的対抗相手は英国のEUへの離脱の混乱、トランプ政権の矛盾等彼等自身の問題に陥っている。、
選挙の不正がプーチンを痛める可能性はないし、プーチンが米大統領選挙に介入したとか英国で諜報員を攻撃したという糾弾は、プーチンの国内基盤を強めるだけである。
次はプーチンの次の六年間がどうなるかを見たものである。
・新たな冷戦か?
ソ連崩壊後、ロシアと西側諸国間関係の今日の状況は、最低レベルにある。、
2016年の米国大領領選挙へのロシア介入捜査が強化される中で、プーチンがワシントンとの融和を求める動機
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ご紹介の「一般的な評価」と違い、日本の新聞に「権力は腐敗する」を地で行っている、自らを戒めよ-といった説教風の社説があったが、とんだお笑い草だ。正気の日本人なら、今やそんな風に他所の国の指導者に説教垂れるなど恥ずかしくてできないだろう。
どうも最近、自分が思っている「自分」と他人から見た「自分」が致命的に乖離している人が目に付く。
16,17年における主要国の人口、GDP,防衛費を調べてみた。
国名 人口(億) GDP(百万US$) 米国を1とする
米国 3.2 18.6 1.0
中国 13.6 11.2 0.907
ロシア 1.4 1.3 0.922
インド 12.6 2.3 0.538
日本 1.3 4.9 0.401
ロシアの特色は、面積に比して、人口が少ない、GDPが極めて低い。軍事費だけが突出して大きい。ロシア人は極めて愛国心が強く、西欧に対する対抗心が強い。精神力、軍事力に依存する段階から、経済力の強化が重要課題であるが、米国、西欧と対立している限り難しい。北朝鮮が米国との関係を正常化すれば、中国だけでなく韓国、日本が加わり、ロシアを上回っていく可能性の方が大きい。ロシアにとっては、中国との関係以上に米国との関係改善が急務なのでしょう。
西側のこの一般的な評価は米国の邪悪の根源を知った私みたいな人間には気の抜けたビールの味わいでしかない。
リビア介入にはロシアの関心は無いだろう。ロシアにはちゃんとした原則があるみたいだ。シリアの場合はアサド政権というアラブ地域で最も民主的な主権からの正式の要請を受け、且つオバマをも説得して、IS退治に手を染めたものだ。リビアには政府が無い。
ウクライナ問題はネオコン・ヒラリー、ネオコン・ソロスの略奪陰謀をベースにして起こったもので日本の戦国時代の国盗り物語を彷彿とさせる。それらに加えて、これまたネオコン・マケインが何を血迷ったか、現地の「ならずもの」ネオナチに武器を提供し、クーデタを起こし、合法的政権を崩壊させてしまった。今も尚、リビアのようなカオス状態が続いている。余談だが、クーデタ中にキエフの中銀の地下に保管されていた金塊が全部盗まれた。ネオコン・ソロスが金塊略奪の指揮を執ったという噂が囁かれている。
西側のメデイアのスタンスは、日本のメデイアも同じだが、米・ネオコンと東欧ネオナチ(嫌ロシア人集団)との親密関係を報道しない。だから、西側のインテリゲンチャーから「ネオコン・機関紙」と蔑まれている。その代表的な新聞はニューヨークタイムス、ワシントンポストだ。これらのマスコミは対ロシアに関するものについては自由と民主主義とは180度かけ離れていて日本の戦時中のマスコミのビヘイビアと同じ性向を有している。
ロシアと米英などが対立していることは間違いない事実だろう。
だが、「ロシア国内で反プーチン運動が活発化している」とか「プーチン圧勝は不正選挙の結果だ」といった報道は、米英系の通信社の報道にすぎない。これをそのまま「真実だ」と信じることは、私にはできない。スパイ暗殺事件にしても、「何が事実なのか」慎重に見極めたい。
>>3
米国が盗んだウクライナの金塊は30トンほどだと
ニュースにありましたが、大国際スキャンダルになって
いいはずのニュースがなぜかほとんど報道されない。
ウクライナの一般人はおそらく知らないでしょう。
ウクライナ人たちは自分たちにとって死活的に重要なロシア連邦から
提供されていたガスが友好国価格として破格的な安値で買えていたことを
知らずに反ロシアになっていました。
>>5
そうですね。
「AP掲載の論評」としか孫崎さんは書いてないが、元ネタはこれですね。
http://ur0.biz/Ja4c
ちょっと探した。
孫崎さんは「一般的な評価と思う」そうですが、評価以前に、通り一遍のことしか書いてなくて、つまらない。しかも署名はなくMOSCOW (AP) としか書いてないが、内容にしても英語にしても、なんとなく現地採用のロシア人が書いた雰囲気がある。たくさんの論評があるなか、わざわざそういうのを孫崎さんは探したのかと思うくらい。
ひとつだけ評価するのは、今後のロシアがリビアに手を出す可能性をはっきり書いている点ですね。ただし、こういう書き方をしている。peacemakerなんて笑わせる(孫崎さんがそこは省いているのは、さすがに恥ずかしいからか)。
An emboldened Putin could position the resurgent Russian military as a peacemaker in other regional conflicts — for example in Libya, where Russia has oil interests and where a disastrous Western invasion seven years ago left a lawless state now seething with extremists.
ロシアはカダフィを積極的に援助し、GRUを通じて武器を売りつけていたが、カダフィが劣勢になるとさっさと裏切った過去がある。つまり、自国の利益で動く(まあ当然だが)。今のリビアにもロシアはLibya, where Russia has oil interestsと書かれているように利権があるし、今後現地勢力に武器を売ることもできる。リビアが今後混乱して石油価格があがれば産油国ロシアの利益にもなる。きょうもロシアは東グータで無抵抗の住民への大虐殺をおこなっているが、終わりは見えており、シリアが一段落すれば、いまの侵略性向の強いロシアはリビアに手を出す可能性が高いと自分も思う。
ところで、21日には、ラブロフと河野との会談がひらかれた。そのさいラブロフが、「(日本の)選挙に介入しなかったので、天気に介入することにした」と言ったそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3168257
ナマナマしくて、笑えない。
まあ、日本は欧米のようにロシアと対立する必要はまったくないし、うまくやればいいとおもうけども、北方領土への期待は捨てるべきだとおもう。