A-1 「米・G6貿易で溝埋まらず 米欧、新たな通商協議」日経
日米欧主要7カ国(G7)首脳会議(シャルルボワ・サミット)は8日、米政権の関税発動策に批判が集中した。トランプ米大統領は「世界貿易は不公正だ」と輸入制限を撤回せず、日欧カナダとの溝は埋まらなかった。「貿易戦争」の瀬戸際にあり、G7サミットの無力さが浮き彫りになりつつある。
「米国は巨額の貿易赤字を抱えている。何十年も不公正に扱われてきたんだ」。(トランプ)
A-2「G7ではなく「G6+1」 際立つトランプ氏の孤立ぶり」(朝日)
「G6+1」。今回の主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、有識者やメディアの間でこう表現されている。プラス1が指すのは、G7の中心メンバーであるはずの米国。「米国第一主義」を振りかざし、欧州首脳との対立を深めるトランプ米大統領の孤立ぶりを端的に示す言葉だ。
今回のG7サミ
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トランプ大統領は、国際的に、軍事的にも経済的にも、大きな負担をやめる、しないということに他ならないが、G6が米国に今までの負担を継続させようとしている。大きな溝ができているが、溝を埋める動きが出てこない。これからは、米国と中国、ブラジル、インド、ロシアなど新しい国が経済システムを決めていく時代であり、G6などの影響力などなくなってきていることに気が付くべきでしょう。
軍事的に見れば、北の体制保障相手は、米国だけでなく、中国も、ロシアも同じである。また、北の核兵器脅威相手は、米国よりも近隣諸国である韓国、中国、ロシア、日本でしょう。トランプ大統領から見れば、北朝鮮の問題は、米国よりも韓国、中国、ロシア、日本の問題ととらえているのでしょう。韓国の覚悟が問われるし、出来れば、韓国から米軍基地も撤退させたいのでしょう。韓国と違い日本の問題は、トランプ大統領の思惑どうり、合理的判断だけで動かせるものではないでしょう。
何度も書いたが、「米国の世紀」は終わった。米国は大戦後すぐに着手したのが世界支配だった。「米国の世紀」は支配層が練り上げたその為のスローガンだ。そして採用された手段が強大な軍事力と卓越した産業基盤だった。しかし、その政策遂行は長く続かなかった。ニクソン大統領の時に早くもそれは挫折した。そして、その代わりに登場したのが、産業基盤を放棄し、米ドル準備を世界に強い、改めて世界支配に乗り出したのだ。だが、その政策は内外の貧困問題を解決することが出来ないことが判明、加えて、ユーラシア大陸勢の固いデフェンスもあって、「米国の世紀」に出口が見当たらない深刻な状況に至っている。
トランプは、独自の感性に基づくのだろう、大胆にも「米国の世紀」の放棄を決断したのだ。勿論、米国の富裕な支配層はその決断に満足であるわけが無い。米国に更なる凄まじい内部抗争が起ころう。しかし、トランプには魔力がある。ニクソンのウオーターゲイトに相当する「ラシアンゲイト」を見事に克服している。トランプの「米国の世紀の放棄」という大作業が成功することを私は祈りたい。
A:事実関係、B:評価というより、前者、後者は各々大手新聞と孫崎さんの考察と見做せるが、このような短い記述でも孫崎さんの方は立体的で説得力があり、読んで得した気分。それに引き替え大手新聞の方は言わずもがな。昔読んだ「バカの壁」にあった件-
「東京大学での口述試験での体験。頭の骨を二個、机の上に置いて、学生に『この二つの骨の違いを言いなさい』と聞いたことがある...ある学生が...『先生、こっちのほうが大きいです』...そういう学生が実際にいる...実物から物を考える習慣がゼロだということがよくわかった」
今の大手新聞もこれに近い。