・米国にEditorial cartoon(論説漫画)というジャンルがある。日本語訳は風刺漫画となっ
ている。
1:歴史的背景
「Editorial cartoon」をwikiで見ると「Political cartoon」に行きなさいと指摘される。
その定義は「公的人物を風刺し、作者の政治的見解を表明する」としている。
英国ではウィリアム・ホガースが代表的作者とされている(ウィリアム・ホガース1697
年11月10日 - 1764年は、ロココ時代のイギリスの画家。 イギリスは、絵画史の面では
長らく不毛の土地であり、ルネサンス期、バロック期を通じてハンス・ホルバイン、アンソ
ニー・ヴァン・ダイクといった外国出身の画家を除いて、見るべき画家はいなかった。イギ
リス人画家による、イギリス独自の様式をもった絵画が生まれるのはようやく18世紀、ヨ
ーロッパ大陸ではロココ美術が全盛の時であった。ホ
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かつては日本にも近藤日出造など、政治漫画家が大勢いて、痛烈な風刺を読者は楽しんでいた。
だが昨今は、その風刺も遠慮がちになってしまったし、爆笑問題などのお笑い芸人が、政治家の言動を茶化しただけでも官邸に呼びつけられて叱責を受けるという。
このような弾圧は、政治家たちに「国民のために働いている」といった自信がないためであり、批判されることを極度に恐れているためだ。
本来、政治家を志す者は「この国をもっと良くするために働きたい」と考えているはずだが、最近の、特に政権党から立候補する者たちは、自身の利益が目的としか考えられない。
また、元々お笑いという芸は、権力者を批判することで庶民の溜飲を下げるものだったのだ。
政治漫画(風刺漫画)は、重要な世界的対立を否定しては、営業的に成り立たないことを暗示している。政権の締め付けとみるのは適当ではないのではないか。
政治信条(イデオロギー)・言論の自由対立と貿易戦争では、米国は、中国・ロシアに厳しい対応をすることでまとまっている。米国民は当然として、共和党だけでなく民主党も同じ姿勢でしょう。
政治漫画(風刺漫画)が政権の弱い面を指摘すれば、米国民も歓迎してみるが、他国が利するような政治漫画(風刺漫画)に対しては、米国民の拒否反応が大きいのでしょう。
日本では、参院選で、「N国党とかれいわ新選組」が比例票で326万票を獲得したように、自民党の政策的に弱い面を国民に訴えていけば、票を確保できることが分かった。野党の活路は、政治信条でなく、国民が求めていることに、誠実に対応していけば、国民の支持が得られることが分かったのではないか。
私の浅薄な政治史の勉強の結果で恐縮だが、「恐怖の政治」が極端に在り、その対極に商業の政治が在るという認識です。
その中庸に「ある種の理想を実現出来そうな政治状況が時には生まれる」ことがあるという認識です。
因みに、安倍政治は「商業の政治」色濃厚と言うべきでしょう。勿論、安倍政治そのものが米国の政治を模倣しているわけですから、米国の政治はまぎれもなく商業の政治と言わざるを得ません。
商業の政治と言うのは、商業の利害関係を利して一種のファッショをも築きあげることが可能です。安倍政治を観れば、納得出来ます。メデイアはスポンサーに頭が上がらない。スポンサーを敵に回せば食っていけない。例え、反社会勢力が権力を握ってもスポンサーが同調すれば、それを批判する文章も話術も政治漫画もメデイアの場で席を持つことは出来ません。
政治漫画を受け入れた時代は確かにあったのです。その時の権力を具に見れば、権力が絶大で、批判を受け入れる余裕があった事実を確認せざるを得ないでしょう。
>>2
「弱い野党」で幸せなのにその言い方は困ったものです。
れいわもN国党も野党ですけど野党とは違うのでしょうか?政治信条?何ですかこれ。れいわもN党もそれなりの政治信条がありますよ。貴兄が言いたい「政治信条」とは「改憲反対」でしょう?はっきり言って下さいな。
曖昧だと支持者が減るか?とか考える深謀遠慮があるのかな。CHANGEさん。
>>4
訂正:最後のコラムの「曖昧」は「明確」の間違いです。
単純に、あさ新聞の政治漫画を読んで、ニヤッとするというような生活ではなくなってるのが政治漫画衰退の原因じゃないかとおもいます。つまり政治漫画の衰退は新聞の衰退と同根なのではないでしょうか。これはわたしが日本の事情をみたうえでおもったことですが、米国でも同様だろうとかなりおもいます。
新聞の代わりに伸長してきたのが、最近孫崎さんもとりあげたツイッターです。ブログもあります。こうした場所では、政治漫画を読んで、ニヤッとする時間があれば、自分の意見を自由に書いて、自分で批判相手の意見をけちょんけちょんにおとしめることができます。政治漫画にしばしば見られる、皮肉の効いた風刺、哲学、教養などはなく、そのかわりに単純な罵倒がありますが、なによりスッとして気持ちいいんじゃないですかね。このブログでも、張り付いて、やたらとケンカを売ってるお年寄りがいますし。
おまえもじゃないかといわれそうですが、わたしはやられたらやり返しているだけです。