』日本人の起源②ダイアモンド米国人類学者

〈縄文時代と弥生時代の劇的な変化は日本史の中の最も顕著な特色であり、ある。

 世界の他地域の同様の狩猟・採集民から農耕民の移行との比較で、自分には、第二、第三の説の方が蓋然性は高いと思う。〉出典:中論評「In Search of Japanese Roots」(『Discover』(THE JUNE 1998 ISSUE 

■解説

ジャレド・ダイアモンドはカリフォルニア大学教授で、『人間はどこまでチンパンジーか?』『銃・病原菌・鉄』などの著作でピューリッツァー賞、米国国家科学賞・生物学を受賞している。彼は前掲論評で、日本古代史について「日本の考古学を感情移入なしに論ずるのが困難」として、それを「今日の行動と関係するから」としている。まさに日本の古代史研究上の問題の核心である。

〈土器の発明によって縄文人口が爆発的に増加した後、第二の人口爆発が起こっ