北方領土は政権ごとに常に問題になる。
 領土問題は戦争につながる極めて微妙な問題である。基本的に関係国各々は自分たちのものと主張主張する。
 こうした中で、国際基本的には、各々が国際的に如何なる約束をしてきたかを解決の基本条件としている。
 日本において、北方領土論議は「固有の領土」論がほとんどでどの様な約束がされてきたかは考慮されない。
 日本等が行ってきた国際約束を見てみたい。
A:日本の約束
1:ポツダム宣言米、英、支三国宣言、(千九百四十五年七月二十六日「ポツダム」ニ於テ)
「八、「カイロ」宣言ノ条項ハ履行セラルヘク又日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州及四国並ニ吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルヘシ」(注、降伏文書:1945年9月2日(下名ハ茲ニ合衆国、中華民国及「グレート、ブリテン」国ノ政府ノ首班ガ千九百四十五年七月二十六日「ポツダム」ニ於テ発シ後ニ「ソヴィエト」社会主義共和国聯邦ガ参加シタル宣