サンクトペテルブルグは世界で最も美しい街の一つに挙げられている。市内には、大小併せて100以上もの運河や水路が通っている。建物は欧州風で中心部の建物は5階建て以下で周囲の調和を保っている。王宮跡や寺院や宝物殿エルミタージュがある。
ロシアの最有力企業は石油・ガスであるが、この分野での有力企業「ガス・プロム」がネヴァ川を見渡すオフタ岬に本社ビルを建設することになり、2020年国際コンペを実施した。世界から7つの設計事務所が参加した。
4月のある日、「竹取物語の時代背景を語り合おう」という昼食会があって私達夫妻も出かけた。家内が『かぐや姫誕生の謎』という本を書いている。
そこに日建設計の亀井忠夫社長が出席されていて、この国際コンペを勝ち抜いたのだという。驚いた。欧州の伝統ある町の建築物を激しい競争の中で日本企業が勝ち抜くとはとても思えなかった。私は貴社の提言はどんなコンセプトだったのですかと問う
![孫崎享のつぶやき](https://secure-dcdn.cdn.nimg.jp/blomaga/material/channel/blog_thumbnail/ch1332.jpg?1601523732)
随想⑱国際的挑戦を続ける日本の設計者集団:サンクトペテルブルク・ネヴァ川面に「ガス・プロム」社屋を国際コンペで受注。ドバイで2棟の高層タワーを地上100mの高さ、長さ230mでつなぐ「THE LINK」を設計、「最長の片持ち梁構造建築物」とギネス世界記録のタイトルを獲得
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
新着記事
- 中国を訪問中の日本経済界の代表団は17日何立峰副首相と会談。経団連の十倉会長と日本商工会議所の小林会頭が最高顧問。日中関係の経済は変化、日本の対中国 17%(2005年)→2022年20%、中国の対日本13%(2005年)→2023年5% 14時間前
- トランプ米大統領は14日、米国に輸入される自動車に、4月2日頃から関税を課す方針を表明。対象国や税率には言及なし。24年日本の対米総輸出額21兆2951億円中、自動車は6兆261億円、自動車メーカーに大きな影響か。 1日前
- CBS世論調査:トランプのイメージ:タフー69%、精力的63%、効果的58%→トランプ支持率上昇支持53%、不支持47%、、新政権が商品やサービス価格引き下げに十分に注力せずと感じている。この点、関税引き上げに総じて懸念。但し対中では引き上げ賛成56%、反対44% 2日前
- RT論評「プーチンとトランプの会談は真の転換点、今度は、ウクライナと米国の属国EU-NATOが代償を払う番。キッシンジャーの発言とされるものに「米国の敵になるよりも唯一のより危険なものは米国の友人になることだ」。好むと好まざるにかかわらず、ロシアは戦場で勝利を収めてる」 3日前
- トランプは12日、プーチンと電話で会談した、交渉開始で合意と発表、トランプ大統領は、ウクライナのNATO加盟に“現実的ではない”、」ウクライナがクリミア併合などが行われた2014年よりも前の状態に領土を回復は“可能性は低い”。米ロ首脳会談がサウジで行われる可能性に言及。 4日前
コメント
コメントを書く衰退していく日本から果敢に攻め勝つ企業、その一つが亀井社長の日建設計。
確かにそうです。但し、その中でも、亀井社長の個人の力を私は強調したい。
日本人は群れるとだらしなくなる、と不満を吐露したのは司馬遼太郎です。彼は大日本帝国の兵士として満蒙に派遣されたのです。彼は大日本帝国陸軍の大陸での乱暴狼藉を目撃したのです。更に団体旅行する大阪人の列車内の傍若無人を許してませんでした。彼は大阪人でしたから猶更のこと嫌気がさしたのでしょう。
米国はビルゲイツやイーロンマスクを世に出してますが、これからの日本は建築や音楽等の分野でこれまで以上に多くの才能を生み出して行くのを私は期待したいです。
<設計から当然建物が中心になるであろうが、景観、植物に最大の配慮を払った点が評価された。>
いきなり「モノ」(建物)から入るのではなく、人々の「アクティビティ」(行動範囲)を重視することによってデザインを実現させた。静態的思考でなく動態的思考なのでしょう。
設計が経営と同じように、一人一人のポテンシャル能力を最大限に生かす思考は、1+1が2でなく相乗効果が期待できる会社を目指しているのではないか。
自分に自信があるから、社員の能力を最大限に生かす会社運営ができる。このような人の下で働ける社員は幸せである。会社も成長軌道に乗っているのでしょう。