サンクトペテルブルグは世界で最も美しい街の一つに挙げられている。市内には、大小併せて100以上もの運河や水路が通っている。建物は欧州風で中心部の建物は5階建て以下で周囲の調和を保っている。王宮跡や寺院や宝物殿エルミタージュがある。
ロシアの最有力企業は石油・ガスであるが、この分野での有力企業「ガス・プロム」がネヴァ川を見渡すオフタ岬に本社ビルを建設することになり、2020年国際コンペを実施した。世界から7つの設計事務所が参加した。
4月のある日、「竹取物語の時代背景を語り合おう」という昼食会があって私達夫妻も出かけた。家内が『かぐや姫誕生の謎』という本を書いている。
そこに日建設計の亀井忠夫社長が出席されていて、この国際コンペを勝ち抜いたのだという。驚いた。欧州の伝統ある町の建築物を激しい競争の中で日本企業が勝ち抜くとはとても思えなかった。私は貴社の提言はどんなコンセプトだったのですかと問う
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衰退していく日本から果敢に攻め勝つ企業、その一つが亀井社長の日建設計。
確かにそうです。但し、その中でも、亀井社長の個人の力を私は強調したい。
日本人は群れるとだらしなくなる、と不満を吐露したのは司馬遼太郎です。彼は大日本帝国の兵士として満蒙に派遣されたのです。彼は大日本帝国陸軍の大陸での乱暴狼藉を目撃したのです。更に団体旅行する大阪人の列車内の傍若無人を許してませんでした。彼は大阪人でしたから猶更のこと嫌気がさしたのでしょう。
米国はビルゲイツやイーロンマスクを世に出してますが、これからの日本は建築や音楽等の分野でこれまで以上に多くの才能を生み出して行くのを私は期待したいです。
<設計から当然建物が中心になるであろうが、景観、植物に最大の配慮を払った点が評価された。>
いきなり「モノ」(建物)から入るのではなく、人々の「アクティビティ」(行動範囲)を重視することによってデザインを実現させた。静態的思考でなく動態的思考なのでしょう。
設計が経営と同じように、一人一人のポテンシャル能力を最大限に生かす思考は、1+1が2でなく相乗効果が期待できる会社を目指しているのではないか。
自分に自信があるから、社員の能力を最大限に生かす会社運営ができる。このような人の下で働ける社員は幸せである。会社も成長軌道に乗っているのでしょう。