A 自民党総裁選 A- 選挙結果
第一回投票
国会議員票 党員・党友票
高市 72 109
石破 46 108
小泉 75 61
決戦投票 国会議員票 都道府県票 合計
石破 189 26 215
高市 173 21 194
B 評価
・今次選挙は劇的な過程を得ている。
先ず、選挙前半では、エマニュエル米国大使との親密な関係、メディアの大幅な好意的扱いで前半優位を平成下が、一気に失墜した。
更に、投票においては、第一回において、地方に強いと思われた石破氏に対して一票ではあったが、リードし、国会議員票では、石破46対高市
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石破氏の日本の軍事力は自立であるが、述べていることをまとめると、矛盾に満ち、整合性に欠けたものとなる。
①日本の集団的自衛権行使は、存立危機事態であり「アジア版NATO」の創設などできない。
②「日米地位協定の見直し」は多岐にわたっているが、深い考察でなく思いつき感が強い。
*沖縄の基地負担軽減する。先輩たちが苦労しているが実現できていない。
米国が納得できる具体案が必要であるが、思いつき感が強い。
*米国に自衛隊訓練基地を造る。米国を守るためか、意図が不明。
③アジア版NATOというが、アジア諸国の軍事力と中国に対する経済依存を全く無視している。
不可能なことをあたかもできるような発言をする。無責任としか言えない。
米国に対してリップサービスしているとしても、即論破される。
アジア版NATOなど中国敵視を日本とかアジア諸国が取れると考えていたらお笑いだ。
自立といっても具体的内容を見ると思いつきを言っているに過ぎない。米国と中國など国際社会のリーダーたちに伍していけるか非常に心配というより、岸田以下の米国と中國依存が強くなり、短命に終わるのではないか。
立憲野田氏とはリベラルとして意見が合うのではないか。その点は立憲にプラスに働く。自民党の分裂を促すことが早まるかもしれない。
最近、日米安保条約について一家言ありそうなヒトに、日米相互防衛条約のはなしをもちだしてみたら、そういう発想自体はじめて聞いたというような反応をみせられて、ああこのひとは、安保条約について本当は何も知らないんだなとおもった。まるで議論の相手にならない(そしてほかの問題でも同様な印象だ)。
石破からも、このヒトと同じにおいがする。石破のいう、米国に基地をつくって地位協定をつくったからといってなにが解決するのか。そもそも米国がそんな話を相手にするわけがない。
もちろんいろんな日米相互防衛条約が可能性としては考えられるにしても、日本の権力側が米国に持ち出したことのある相互防衛条約について知ることは(そしてそれは安保条約議論のうえで常識だ)、そこからの逆照射でなにが日米安保条約の問題なのかよく知ることにつながるし、条約の地理的範囲や、台湾防衛に日本が参加すべきかの参考にもなる。
石破の「アジア版NATO」についても、ばかばかしい。ロシアンフレンズは、NATOがロシアを攻撃してくるようなロシア側宣伝に取り憑かれているが、実際にはつねにまとまらない組織でロシアを攻撃などできない組織であることは、もうよくわかっているのではないか。ましてや、中共と(日本を含めた)アジア諸国との関係はロシアとNATO諸国との関係よりもさらに複雑であり、アジア諸国で多国間で防衛の取り決めをしてもゆるやかな連携以上のものには決してならない(やるなら各国実情にあわせた二国間協定が主ということになるだろう)。
石破内閣は短命に終わるとおもうが、自民党内の力学は自分にはわけがわからないから、予想のようなものもできない。