27日欧州連合代表部でパネルディスカッションを行ったが、その際、私は東アジアの安全にはEUの歴史を学ぶ必要があると指摘した。私の『不愉快な現実』の該当部分。

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今日、「独仏が戦争するか」と問えば、皆、「それはない」と答える。

 しかし独仏は第一次世界大戦と第二次大戦を戦った。それなのに何故、今、独仏は戦争しないのか。

 日本は今、中国との間に尖閣諸島という対立がある。将来武力紛争の可能性がある。どう戦略を立てるかが問われている。

その時に「独仏は、今何故、戦争しないのか」を問うことは、我が国に極めて重要である。

第一次世界大戦と第二次大戦は莫大な死者を出した。この被害を繰り返さないという決意が、欧州に新しい流れを作った。

 先ず、第一次大戦と第二次大戦の犠牲者はどれ位だったのだろうか。

第一次大戦の被害―直接