半沢直樹は東京セントラル証券の部長として出向した。直後にIT企業の電脳雑技集団の平山社長夫妻が会社に訪れ、IT企業の雄東京スパイラルの買収(1500億円規模)の話を持ち込み、東京セントラル証券のアドバイザーを依頼する。半沢が担当部長となる。しかし後日、平山社長はこの依頼を取り消し、半沢直樹の親会社東京中央銀行にアドバイザーの依頼を変えた旨通告する。ここから、半沢の立場は一転し、電脳雑技集団の東京スパイラルの買収阻止の側につき、親会社東京中央銀行と対峙する立場を選択する。

 筋書きは面白い。

 一気に読んだ。沖縄への旅行中に読んでおり、疲れていたが、ホテルについても読み続け、終えたのは夜12時半だった。

 何故、「半沢直樹」の本が読まれるのか。

 根底に、現在の社会への不信がある。

 過去我々は上司は「仕事、人格で上の人々」という漠然とした意識を持っていた、

 しかし、社会の実像は違う。