米中首脳会議についての日本の報道として、読売新聞を見てみたい。25日読売新聞は「対露制裁、中国が慎重姿勢…米中が首脳会談」と題して、次のように報じた。
「オバマ米大統領と中国の習近平シージンピン国家主席はウクライナ情勢などを巡って意見交換した。
米政府高官によると、オバマ氏はロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入を認めない立場を示し、中国に協力を求めた。習氏は「主権」「領土保全」の尊重などの原則論で一致したが、同高官は中国が対露制裁に加わらないことを示唆した。
オバマ氏は中国の南シナ海や東シナ海での領有権主張や防空識別圏設定など軍事的挑発への懸念を示した。」
これを見て多くの人はホッとしたであろう。「米中双方には対立がある」と納得したであろう。
しかし、ホワイトハウスの発表した「二国間協議前におけるオバマ大統領及び習近平国家主席の発言(Remarks by
コメント
コメントを書くプーチンが毅然とした態度で西側に対応したロシア、そして中国もいつの間にかアメリカと肩を並べる大国ですね。それに比べて日本はとどうしても思ってしまいます。対米従属から脱却をどうしてもやり遂げるという強い意志がなければことは成し遂げられず、容易に圧力に屈してしまうようでははじめから無理です。そんな人間に何を言っても無意味かと思います。
善悪、損得は各々価値基準が違うので、何が日本国民にとって幸せなのかを定義するのは難しいかと思います。ただ何が何でも遣り切るという意思があれば、僕はそれは正当化されるべきことだと本当は思っています。でもそこまでしなくてもと言う意見も理解できます。ただ当面は「真犯人」である資本の力との戦いがあると思います。いろんなことはその後で考えましょう。まだ日本の真価を信じています。
読売新聞とホワイトハイスの米中会談の公表の差異の問題ととらえたい。
ホワイトハウスは当然米国政府の見解であり、米国と中国の関係が良好であると伝えるのが目的であり、当たり前の米中外交関係の総論をとらえた発言になっています。一方、読売新聞は、問題をロシア問題に限定して、米国と中国がコミットできたかどうかの視点で見ています。どちらも正しく、外交を総論的に見ているか、具体的各論を見ているかの差でしょう。今回は、読売は読売として、評価します。
読者を「木を見て森を見ず」にさせる件の読売の報道ぶりを、孫崎さんは問題視されているのだと思う。
僕は予定調和にするんじゃなくて、問題があれば明らかにするべきだと思う。明らかになって駄目になるんだったら、はじめから駄目なんですよ。問題を解決できるくらいの余力と信頼関係があってこその未来です。そんな未来あるのかな?いつか来るのかな?絶対にこないから未来っていうのかな?
中国は1950年代には米国と鋭く対立し、尖閣諸島を沖縄の一部と認め、日本国民に沖縄を返還しない米国はけしからんと人民日報上でアメリカを叩いていた。その頃、米国は対ソ、対中の備えの一環として日本に自衛隊を創らせた。今の中国は尖閣諸島を的魚島と呼び、中国領土だといって日本を脅かしており、米国と仲がいいところを見せて大国ぶっている。米国、中国ともにいい加減な、浮気者同士だ。そんな国のダンスをみて、感心しているのも、どうかと思うね。日本は第二次大戦終了以来、常に親中、親米で着ている。米国一辺倒と孫崎氏が思うのは勝手だが、真実を見ていないよ。日本には中国を攻撃する意思も、準備も全くないのは明らかではないか。