2014年4月 5日 (土) 植草一秀の『知られざる真実』掲載書評。
元外務省国際情報局長である孫崎亨氏が書き下ろしたノンフィクション小説
『小説外務省』(現代書館)http://goo.gl/Qtmh81の発売が開始される。
私の手元にも届けて下さった。一気に読み終えた。
現代日本を代表する知性、叡智である孫崎亨氏の待望の描き下ろし新著、しかもノンフィクション小説の公刊である。
副題は「尖閣問題の正体」。
ベストセラー間違いなしだ。
日本にとって正しい選択は「棚上げ」である。
誰が、何のために、尖閣問題の紛争化を仕組み、実行したのか。
膨大な資料と証拠を重ね合わせて明快に真実=正体を浮かび上がらせる。
同時に、孫崎氏がどのような思想と哲学の下に行動し続けてきたのか。
その真相が明かされる。
すべてが氷解するのだ。
孫崎氏は、容易には理解されない事象の絡み合った糸を一本一本、丁寧に取り除く。
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
『小説外務省』予約していました。
いよいよ、明日(4月7日)午前8時に近くのセブン・イレブンに届きます。
孫崎先生の小説、楽しみです。
今読み終えました。すがすがしい気分に浸っています。「一寸先は光」だとの実感を得ました。内閣の構成員、国会議員、ジャーナリスト全員読んでもらいたい。基本的に間違った認識に立った国策は兎に角早く撤回しないと取り返しのつかないことになってしまうことがよおく分かります。
昨日、アンジェイ・ワイダの最新作「ワレサ-連帯の男」を観た。今ではポーランドでの評価も毀誉褒貶さまざまらしいが、当時そこで何が起き、ワレサ氏は何を成し遂げたのか、ど素人の私でもよく分かった。
監督曰く、この映画をまずは若者に観てほしい、ワレサは政治に参加するとはどういうことかを示す良い例だからと。また、ワレサ氏を「勇気、正直、ユーモアの人」と評しているそうだ。
映画の「ワレサ氏」は「指導者の本質とは?」と問われ、「腹をくくることだ。内にも外にもね。私は常にそうしてきた」と答えていた。
一方、今しがたNHKラジオ深夜便でこの映画を取り上げていたが、解説は背景説明ゼロ、上のような話も一言も出ず、ピント外れもいいところだった。以前、ゲバラを紹介したNHKのEテレも散々だったが、わざとそうしているのは見え透いている。権力側は「勇気、正直、ユーモアの人」、「腹をくくれる人」が増えては困るのである。「小説外務省」を広めていくしかない。