日米首脳会談をどう評価したらよいか。
出発からして、思惑に違いがあった。
安倍政権の基盤は民主党と異なり、強固な日米関係である。国賓と言う待遇で、成果をアピールしようとした。
他方、オバマ大盗聴側は短期訪問を望んだが、日本側の主張を受け入れた。
この中でオバマ大統領はTPP合意を最重視した。言われているのは、社交的雰囲気づくりに選んだ寿司屋で、オバマ大統領はすぐにTPP妥結を求めていると言われている。しかし、結局、米側が望んだTPPに関する合意は成立しなかった。
日本側が成果とするのは尖閣は安保条約の適用とすると大統領が発言したという点である。「尖閣は安保条約の適用とする」という点は1971年以降米国が一貫して述べてきた対応である。この点は従来から述べている通り、米国の約束は、、「日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくす
コメント
コメントを書く絶対評価という学校教育の弊害が、ついに国の方向を誤った方向に導くものになり、安倍政権で顕著になってきたと見るべきなのでしょう。競争するのは、己自身であり、己と他を比較してはならないという教育は、超個人主義を助長し、組織としての国家に対しては、発言権がないということになります。どういうことになるか?国の指導者が超人的能力があれば、何も問題がないが、ぼんくらな無能力者が指導者になれば、国際情勢もわからず、己の描いている漫画的な世界を実現しようとしかねない。外交は、対話協調の世界であり、全面的勝利ということはあり得ない。安倍総理は、どこに妥協のラインを引いていたのか全く分からない、オバマ大統領は安倍総理との話をしていてもまったく話し合いにならず、いらいらしたのではないかと思われる。安倍総理が会食で、オバマ大統領が仕事の話しかしないと嘆いていたと報道しています。安倍総理は何を勘違いしているのでしょう。国民のことが常に頭の中にインプットされていないのでしょうか。ふざけた総理としか言いようがありません。結局最後の共同声明を注意深く見ると、TPPは実質的には他国との交渉結果に日本は縛られ、もはや、米国のペースになってしまったというのが実態であるが、今回の共同声明では、様々な観点から先延ばしした結果に過ぎない。麻生財務大臣はオバマ大統領に力はなく、11月までは決まらないなどと、馬鹿にしているが、最終的に馬鹿丸出しになるのは日本である。この方もいい加減なことをもっともらしく言う、必ずしも日本のことを考えているようにも思えない。
TPPについては孫崎さんのブリーフィングや植草さんの解説などから日本はこんなものに入ったら駄目だと思うようになっていましたのでオバマの来日時に本当に決まってしまうんじゃないかと心配していたんです。
安倍さんたちのオバマ外交交渉のやり方は何だか商社のやり方に毛が生えた程度に見えて仕方ありませんでした。銀座の鮨屋の光景をなんかで見ましたが、安倍さんたちが商社の社員みたいに見えました。尖閣主権確保のために日米共同で実力行使するという合意取り付けが成されれば、TPPに入ってもよいよというような乱暴な取引を今回めざしたんだなと種々の報道から強く感じました。商社的な感覚でTPPや尖閣を取り扱うのはやっぱり可笑しいですよ。
このような反知性の集団が権力を握るとこうなっちゃうから、やはり外務省が正しくグリップしないと日本人全体が世界から低く見られてしまいます。これじゃ困るんです。