新聞は多くの読者を持つ。その影響力は強い。書かれればその見解が拡散する。

 「小説外務省―尖閣問題の正体」について630日付「北陸中日新聞は、編集局長が自らコラムで書いた。

「元外交官、孫崎享氏の「小説外務省」を興味深く読んだ。あくまでフィクション、誇張もあろう。描かれる新聞社の内実も、少なくともわが社の実情とは異なる。氏が主張する尖閣問題の棚上げにも、賛成しない。それでも、日本外交がいかに米国に追従してきたか告発する意図は伝わってくる。政府は解釈改憲に突っ走るが、このような精神構造で集団的自衛権の行使を認めればどうなるか、容易に想像できる。

「金沢」「石動」「小浜」など、北陸の地名を姓にした人物が次々出てくるのはご愛嬌(あいきょう)か。氏は石川県小松市育ちだそうだ。 (編集局長・沢木範久)」

 普通は、記事にされても、一般市民は「書かれ損」で終わるであろう。