今、パレスチナ情勢は悲惨な状況を迎えている。
「イスラエル軍は24日も、パレスチナ自治区ガザへの軍事作戦を継続。戦車による砲撃を行い、パレスチナの保健当局によると16人が死亡。これまでの死者は計700人を超えた(24日ロイター)。
こうした中で、どの様に事態を見たらよいのであろうか。
次の論評が参考になる。
7月22日付けアルジャジーラは「ガザでの虐殺(Massacre in Gaza)と題する米国プリンストン大国際法教授リチャード・フォークの論評を掲げている所、主要点。
(http://www.aljazeera.com/indepth/opinion/2014/07/massacre-gaza-20147228354824989.html)
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現在ガザで起こっていることは、とても戦闘"warfare"と
コメント
コメントを書く7月23日、国連人権理事会(47か国)では、イスラエル非難決議案が提案され、賛成29、反対1、棄権17の内訳であった。
唯一反対した国は、米国のみであった。米国民に問えば逆転し、賛成になっているでしょう。日本、韓国はヨーロッパ諸国と同じように棄権であった。よくわかるのは、米国に追随する国はEU諸国であり、アジアでは日本と韓国のみであり、アフリカの一部4か国に過ぎない。米国に追随せず、人権問題を重視している国は、南米諸国、アジア諸国(日本、韓国を除く)、ロシア、中近東諸国、アフリカ諸国と見事に区分けされている。
米国は人権問題を絶対視しているが、極めて戦略的に人権問題を取り上げている。米国にとって有利な人権問題は取り上げるが、不利な人権問題は取り上げないという極めて恣意的なとらえ方でしかないといえます。
イスラエルが何故今この挙に出たか?私の憶測は次の通り。
1.イスラエルはずっと「ガザ」だけは地図から除きたかった。理由は安全保障の問題と海底に眠る天然ガスだ。除くには今が好機と見た。
2.ロシアがウクライナの内乱を巡って西側対策に追われて超多忙で他に手が回らない。
3.シリアも米国の乱暴に疲弊して元気がなくなっている。
4.エジプトは選挙で選ばれた反イスラエルのモスリム同胞団政権が米国主導のクーデタで潰され無政府状態。
5.イラクはアルカイダの乱暴分子が北方から攻め入る勢いで他に手が回らない。
6.イランは西側と交渉に入っている。牙を抜かれつつある。
7.キエフはイスラエル国籍をも保有するオリガルヒで軍閥でもあるネオナチ過激分子が主導権を握り、ロシアを封じるために一波乱も二波乱も起こす体制にはいった。
イスラエルは弱いものをいじめるだけでなく冒頭触れたガザを地図から消すことに着手したと見るべきである。もしそういう方向なら、とんでもない21世紀の民族浄化となる。これはアウシュビッツを遥かに超える。
これらは全部民主党のオバマがやっているのだ。この世界は闇だ。
イスラエルがガザでやっていることは、第2次大戦中にナチがやったユダヤ人虐殺と同じだと思います。民族差別により虐殺される恐怖や理不尽さを、最も知っているはずのユダヤ人が、パレスチナ人を虐殺しているのです。
ガザ地区は、全体が高いコンクリート塀や鉄条網で閉鎖されています。農作業をするにも、イスラエルによる空爆が確実だから、収穫が望めません。海に面していながら、漁に出ることも許されません。食料を買うには、地下トンネルを掘って、エジプトまで行かなくてはなりません。そのトンネルもイスラエルに、いつつぶされるか分からないから、買い物も命がけです。
圧倒的な軍事力は、米国が軍事援助しているためです。その米国は「イスラエルの攻撃は自衛行動」だといい、「世界の警察」を気取って停戦の仲介をするそうですが、公平な停戦案が提示される可能性はありません。
こんなことを続けていれば、「ナチの迫害行為は正しかった」という国際世論が出てきて、イスラエルの立場が悪くなるかもしれません。