A:事実関係・23日毎日新聞報道
中国が9月3日に北京で開催される「抗日戦争勝利記念日」の記念式典に安倍首相を招待し、日本側が式典出席には難色を示している問題で、中国の楊潔ち国務委員(副首相級)が今月16日に北京で谷内国家安全保障局長と会談し、式典に出席しない場合でも「3つの条件」を満たせば、訪中を受け入れると伝えた。
中国側が新たに示した条件は①日中間の4つの政治文書の順守(1972年の日中共同声明、1978年の日中平和友好条約、1998年の日中共同宣言、2008年の日中共同声明)、②村山談話の精神の踏襲③首相が靖国神社を参拝しない意向の伝達...
B:評価
・首脳会談は、各々の最高指導者の会談だから、状況をいい方にも、悪い方向にも増幅させる。
2012年9月9日、APEC会議後、野田首相と胡錦濤国家主席が立ち話で尖閣問題を話し、その直後に尖閣の国有化を行い、今日の日中関係悪化の要
コメント
コメントを書く習近平って、基本的には日本を見下したいというのがあるじゃないかなと思う。
リベラルな人ではない。こういう人とは、あっさり付き合うしかないですね。
外交の細かい駆け引きをどうするか私にはさっぱり分かりません。
中国にとって今年の「抗日戦争勝利記念日」が最も重要なイベントであることは十分に理解できます。日本の良識の端くれとしては、式典に参列すべきだと思います。中国側の要求する参加条件も別に厳しいとは思いません。しかし、戦後をまともに総括も出来なかった日本だし、今の世代に至っては中国が受けた大損害はその脳裏にも全く痕跡すらない。これはやはり悲劇以外の何物でもないでしょう。
ドイツのメルケルさんは「ナチ戦勝記念日」式典が行われた日の翌日、モスコーの無名戦士の墓にお参りされた。それが出来たのはドイツの先人たちがナチズムの総括を終えていたからだと思います。現在、米国の理不尽な締め付けがあってドイツは大変だろうけど「無名戦士の墓」へのお参りという最低限の仁義を全う出来た。ナチズム信奉で且つ第二次大戦を忘却した米国の権力もその仁義の決行を阻止できなかったのです。
日本は今後どうするの?東洋の美意識である仁義、これは今も東洋には在る。世界政治でナチズムとファシズムをもプラグマテイックに採用して憚らない米国の指示に従っていくのでしょうか。それが日本の国益でしょうか?今の政権には馬耳東風。国民が考えなくちゃならん課題だと思います。
中国とは、かけひきで外交などすべきでない。これまでの流れで、かけひきしてるかどうかなどお互いすぐわかるはずである。日中間で一番重要なのはお互いに戦争は絶対さけるということである。これさえ確認すれば、あとは些末なことである。お互いに無駄な防衛のことを考えなくて済む。自国の経済発展に精力を注ぐことができるのだ。軍事国家アメリカは、日中間の仲違いを陰からあやつっている。お互い十分すぎるほどわかっていることではないか。武力での戦争は何度もできるものではないが、外交はその気になれば何度でもできる。いやならいやと言えばいいし、相手の言い分も聞いてあげられる。政治家が外交に命を懸けて臨めばお互いに理解しあえるものだと信じたいし、そうせねばならない。中国が来いというなら行けばいい。それで損したとか失敗したとか考えるべきではない。わかりあえるまで何度もできるのだから。
No3,No4さん
全く同感です。中国の要求する政治文書の順守は、日中間で交わした文書ですから、遵守できない方がおかしい。村山談話も日本が発表した談話です。残る一つ靖国参拝は、アジアだけでなくアメリカやヨーロッパからも不審がられています。以上の3つの条件すら拒否するなら、外交以前の問題でしょう。安倍総理とその取り巻きは、中国に対して被害妄想のようになっていますが、明治以降の100年あまり、日本が一方的に加害者だったことを完全に忘れてしまっています。尖閣の問題も、石原前都知事が、ヘリテージ財団にそそのかされての発言が発端であり、国有化が引き金でしょう。もっと冷静に自分たちの行いをかえりみて、誠実に外交努力をすることこそ、国益につながります。
>>2
ゆうちゃんへ。
私は逆と思います。古い日本人にはアジア人に対する蔑視の観念があります。
(自分がアジア人であるにも拘わらずです。)
それはおかしいと思います。
安倍総理の名誉欲?「戦争法案」を手土産に訪米、オバマ大統領とにこやかに記念写真に納まる安倍総理。今度は中国の国家主席とにこやかに映る記念写真が欲しいのでしょうか?最近の安倍総理の顔つきが変わってきました。アメリカには「戦争法」を、中国には何を持っていくのでしょう。何を得、何を損なうのか見極める判断力が求められています。おそらく側近は批判的な助言ができないのでしょう。もしくは批判しない人を側近に置いているともいえます。
孫崎さんの助言が届けばいいのですが。
「安倍首相は無理して訪中すべきではない」ですって。「無理に訪中を依頼すれば、中国側から厳しい条件を突きつけられるだけだ」って?結構じゃないですか。安倍さんは無理しても訪中すべきですよ。しかし先ず無理でしょうね。既に中国側は訪中した谷内さんに幾つかの条件を提示していて靖国不参拝の約束も含まれるとか。
そもそも安倍さんが訪中したいのはロシアの対独戦勝記念日をずらして訪露したメルケルさんの真似をして恰好付ける為とかどこかのメディアが報じてましたが。でも日本の対中姿勢とドイツの対ロ姿勢は雲泥の差じゃないですか。少なくともメルケルさんいやドイツ政府はロシアから条件など付きつけられる前にとっくに戦時中のナチスの罪を認め真摯に謝罪している。一方日本政府の安倍さんは体質的に中国などに謝罪する気もないし、そもそも罪の意識もない、相手から条件を付けられ約束しなければ訪問も出来ない情けない首相ですよ。
東シナ海の日中中間線の中国側で多数の石油掘削プラットフォームを建設してるとか、一方的な資源開発を非難するとか言ってますが、それなら直接訪中して習近平さんに話した方が良いでしょう。人気取りになるし、中国脅威論を振りまいて安保法制に利用するだけ利用すればいいでしょう。でも仮にそうしても中国が日本の言う事を素直に聞くとは思えませんがね。何せガス田開発も日本の主張する中間線の中国側でいわば境界線外で軍事とは無関係ですしね。どうせ安倍さんも中国から厳しい条件つけられても聞く耳を持たない人なんですから。日中関係はますます悪化して、経済にも悪影響を及ぼし、アメリカに応援を求めても「特定の立場には立たない」等と見放されて、その内がんじがらめになって辞めればいいんですよ。
やっと真面なメディアが出てきましたのでご紹介。litera@litera_web:専門家も失笑、安倍政権が煽る「中国脅威論」は嘘と詐術だらけ! ガス田開発も日本の主張する境界線外で軍事と無関係 http://ift.tt/1VE1Ovl
「無理に訪中すべきではない」に対して、圧倒的に異論がおおいようである。原則論からいえば、首脳同士があって正常な外交関係を展開するのは当たり前の在り方である。
日本は、日本が独立国としてどのような道を選択すべきかどうかを議論することなく、親米派、親中派が相手の脅威論を述べ立てて対立構造を作り出しています。
日本が、米国従属化を強めようとしているとき、親中派は、何とか安倍首相の訪中を受け入れられないか、中国に独自ルートで探り、条件をださせれば、中国は、中国国民の納得できる大国意識をむき出しにして、大した条件でないのに飲ませようとする大国小国関係を明確化しようとします。そのような状況の中で、正常な会話が期待できるとみるのは難しいのでしょう。両者の不信の根が深く簡単には取れないのでしょう。そのような観点から、意思疎通が進んでいない外交関係を見て、時期が熟していないという私人というより外交官のセンスで、お話になっているとみるべきではないか。
>>8
追加、おまけに東シナ海中国側EEZ内でガス田開発している中国の国有石油公社の外国人筆頭株主がアメリカ企業、バークシャー・ハザウェイとか、これで日米同盟で中国包囲網とかお笑いにもならない。そもそも政府は当初こんな航空写真まで付けて発表する気はなかった。専門家の防衛官僚でもプラットフォームの軍事要塞化など失笑物。産経でこの件を煽ったのは何となく美空ひばりに声が似ている(故人に失礼か)あの櫻井よしこ妄想おばさま。これに参院安保法制可決に危機を煽って利用できると飛びついた自民党国防部会が政府に発表を強要したと、要するに彼等の脳みそは妄想おばさまに洗脳支配される程度のレベルって事。安倍さんもやりにくいだろうな、対中外交は。訪中も時期が熟していないなどと言うよりレベルが達していないと言う事じゃないですか。
>>11
両国が首脳外交するレベルに達していないというのは、その通りでしょう。米中の国民感情と日中の国民感情には嫌悪逆転ぐらいの差があります。何とかして好感度を持てるようにしていかなければならないでしょう。中国艦船の修理に、日本人技術者が関与しているし、ロシア制裁があっても、米国石油産業はロシアと商いをしており、TPP「ISD条項」のように、政治的対立と商いは別であるというのは、国際常識ではないか。明快は明快であるが、単細胞過ぎて興味ありませんが、そんなことも、櫻井よしこさんはわかっていないのですか。IS問題も、表面的には攻撃していても、経済的、武器輸出ではあらゆる国が関与しています。敵味方が複雑に絡んでいるとみるべきでしょう。それがまさしく国際政治なのでしょう。