201583TPP阻止国民会議 事務局長          首藤信彦

「最終回」「ほとんど合意済」というマスコミをあげての触れ込みで強行されたTPPハワイ閣僚会合であったが、予想どおり「大筋合意」に至らぬまま731日に終了した。念のために繰り返すが、今の時点で本来は「大筋」でも「大枠」でもなく、「TPP協定の成文」が完成していなければならない。いや、それですらもうロスタイムを越えてしまっている。

甘利大臣は8月中にもう一度閣僚会合をと呼びかけたが、肝心のフロマンUSTR代表が明確な意思を示さなかったと伝えられる。当然である。アメリカはもうすでに次期大統領選の前哨戦に突入しており、選挙キャンペーンと絡むTPP問題は彼の一存ではもはや決められないのである。

アメリカはある意味、TPPで実利を得た。今回もTPP閣僚会合に先立つ日米二国間交渉で、米、牛豚肉や他の農産品で