はや師走である。街はクリスマスのイルミネーションにさぞ華やかに賑やかなことだろう。僕はそんな華やかさかとは無縁、風邪やらなんやらややこしいのが流行っている。ウイルスに冒されぬようひたすら閉じこもっている。賑わうのは結構なこと。そんな世間の様子とは裏腹に僕は日本がひとつの瀬戸際に差し掛かっているような気がしてならない。
明日は十二月八日である。昭和十六年のこの日、日本が真珠湾を攻撃した。八日の朝アメリカ、イギリスと戦う宣戦布告の詔勅が出された。戦争が始まった日である。ハワイを攻撃することで当時日本の行き詰まりを打破せんとした結果戦争に突っ走った。当面の安穏な生活が保証されるならばと身を合わせているうちに近頃かなり物騒な世の中となってきた。戦後の日本は平和国家だというがたった一日で平和国家に生まれ変わったのだから同じくたった一日でそのその平和とやらを守るという名目で軍事国家つまり戦争
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確かに鋭い世相分析であり、教えられるところが多い。
「和の国家」日本が、「民主主義国家」日本に変わったといっても、確かに「勝ち取った」ものでなく、「与えられた」ものである。国民の精神構造に根本的影響を与えるというより、知識として与えられ、社会システムとして機能している限り、一日で変わるともいえる。「平和」の「もろさ」が「しなやかさ」に変質してほしいのですが。
短い文章なのに、鋭く核心を突いた文章に感動しました。
それが、粛々と進行していることに身震いを感じます。
「○○の脅威」を煽る自称現実主義者にはうんざりだ。悪い虫は、獅子の身中にあり!
野坂大兄が政治や世相評論に健筆を振るっておられたのが、つい昨日のように思われます。
我々は、戦後焼け跡闇市派の平和主義を守ってゆかねばならない、と決意を新たにしました。