A事実関係1 記者会見
宮内庁発表の平和に関する部分
昨年は先の大戦終結後70年という節目の年でした。1年を通して,国内外で先の大戦に関する様々な事業が催され,戦争を経験した人も,そうでない人も,改めて戦争の悲惨さと平和の尊さを考える機会になったものと思います。
天皇皇后両陛下には,昨年4月のパラオ共和国ご訪問に引き続き,先月はフィリピン共和国をご訪問になり,先の戦争で命を落とされた方々を,心を込めて慰霊なさいました。そうしたお姿を,雅子と愛子とともに拝見し,両陛下の平和を思うお気持ちの深さに改めて感銘を受けるとともに,そのお心を私たち次の世代がしっかり受け継いでいかなければならないということについての心構えを新たに致しました。
私自身も,雅子と愛子と一緒に,7月そして8月に,戦後70年に関連した特別企画展などを訪れました。そこでは,戦争の記憶を風化させることなく,次の世代,さらにそ
コメント
コメントを書く孫崎さんは、事実関係(報道ぶり)で「東京新聞、共同を引用し、被災地を取り上げ、戦争に関する部分なし。」と述べられていますが、2月23日東京新聞社会30面には「戦争起こらぬように」との見出しで宮内庁発表の平和に関する部分がほぼそのまま(丁寧語の扱いが異なる以外はほぼそのまま)載せられています。事実関係ですので、もう一度2月23日の東京新聞をご覧になってください。
戦争に対する思い、平和に対する思いは、天皇陛下と同じように我々国民も同じ思いでしょう。戦争に対する思い、平和に対する思いを憲法に託し、相反する日米安保条約には一切触れないのでは、国民をマインドトントロール下に置くことになる。その不合理に、だれも触れようとしないことこそ、大きな問題ではないか。
東京新聞には、全文掲載されていたようにおもいますが。
「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び今後の日本を考えていくことが今極めて大切なこと」を完全放棄し、中国との対決姿勢を強化するに余念がない安倍内閣は陛下と皇太子には理解できないことでしょう。
私には陛下と皇太子のごもっともなご発言を正しく伝えようとしない読売と朝日の態度は日米の好戦派の強いプレッシャによって作られたものだと思うのです。国が戦争をしようと決めたら、メデイアの抵抗力は無くなります。今の米国のメデイアも交戦中の中東、ウクライナに関する報道については嘘で埋め尽くしています。
メデイアとはそういうものだと諦めてインタネットで真実を掴むしかありません。
孫崎さんが「事実関係1 記者会見 宮内庁発表の平和に関する部分」で引用されたのは記者会見で出された問1に対する皇太子さまのコメントの一部でした。ところが宮内庁発表の全文の中に別に平和に関する問5へのコメントがあります。読売、朝日、産経はともにこの問5への皇太子のコメントの中から部分的に引用しています。全体を見ると朝日と産経には皇太子の「戦争を繰り返してはならない」という考えが引用されているのに対し読売にはそれが無いのが大きな違いではないでしょうか。