ベルギーでのテロ事件を次の4点で考えてみたい。
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何故テロ事件は起こるのか、
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テロとの戦いをどう位置付けるか
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日本への影響
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ベルギーの特殊性
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何故テロ事件は起こるのか、
本件は昨年11月パリ同時多発テロ事件の容疑者が捕まり、それへの報復という事で、一連の関係がある。
ではパリへのテロ事件は何故起こったか。
シリアでの「イスラム国」に対してフランスが空爆したことに対する報復が、パリへのテロ行為になっている。
イスラム社会でのテロ行為は、ある日、イスラム教の狂信者が狂って西側社会を攻撃し始めたのではない。
その前に、米国、フランスなどの軍事行動があり、ここで一般市民に多数の死傷者をだすという事態が生じている。この事態がなければ、こうしたテロ行為は生まれていない。
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テロとの戦いをどう位置付けるか
2000年頃からテロとの戦いが起こっている。
ではこのテロとの戦
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米国的思想信条の強制、経済的利権の拡大が、軍需産業維持革新の目的と組み合わされると、中近東の住民の生活が、極度に制限されたもの、圧迫されたものになる。権力争いが、弱い者いじめになっていき、弱いものが固まっていこうとする抵抗はすさまじい執念になる。米国的権力志向は絶対に勝てないことを、米国は、米国自身を守るためにも、意識するべきでしょう。
孫崎先生のこの種のテロに関するご見解とテロ解決へのご提言は説得性に富み建設的なものとして賛意を表しますと共にそうなって欲しいと願って居ます。しかし、この種のテロはヨーロッパで今後も続くのではないでしょうか。
シオニストはロシアと中国を平伏させることに本願を置いています。その実現の為に手段を選びません。しかし、なかなかうまくいっていません。何故なら、ヨーロッパ諸国がシオニストの思惑通り動いてくれないからです。ロシア、そしてその背後の中国に対するためにはヨーロッパは一丸にならなくてはなりません。ヒトラーはユダヤ人を迫害することでドイツを一丸にすることに成功しました。米国とヨーロッパのシオニストたちはそれに学びユダヤ人の代わりにモスリムを利用しようとしています。このようなテロによる破壊が続けば、モスリム嫌悪は頂点に達しモスリム迫害に発展しヨーロッパは一丸になるはずです。NATOは既にシオニズムで汚染され尽くされています。
私は「シオニストの野望を駆逐しない限りかかるヨーロッパでのこの種のテロはなくならない」と思っています。