私は防衛大学校の教授をしていた時、学生に、外務省時代を振り返り、「植えられた所で花を咲かせなさい」としばしば助言した。「これから任務に就く。人事異動が頻繁に起こる。
決して、常に、自分がしたい仕事ばかりが来るわけではない。その時でも、植えられた所で花を咲かせなさい。必ず将来につながる」
私が総合研究開発機構に国際部長として出向した時、国土開発省次官との会食に出た。
彼はもともと大蔵省の人であったが、国土開発省の次官になったのだから、役人人生で成功した人である。話が人事になって彼はこう言った。
「大蔵省の仕事は大きく言って霞が関(本省)、地方自治体や公団などへの出向、海外がある。全ての人は霞が関(本省)で仕事をしたい。ここでは全力を出して働く。でも必ず、霞が関を出て、地方自治体や公団などへの出向する時がある。この時、どうするか。多くの人は、ここは休んで、次、霞が関に戻った時に全力にな
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能動性と受動性の相関関係を、どのように自己問題解決していくかということなのでしょう。
世の中、やりたいことをやれば済むというものでなく、基本的な部分は世の中に順応しなければ生きていけない。だれでも、普段経験しながらが生きていることである。夏目漱石「草枕」の言葉であったと思うが、日々体験しながら生きているが、意識しないだけの話である。問題は組織に入ったときのことであり、肌が全く合わなければやめるという選択になるが、上司との肌合いが合わないということもあるし、希望しない仕事を与えられるということもある。さまざまなケースがあり、物事には裏表があり、柔軟性が不可欠であるということを述べられておられるのでしょう。若い方々に一番欠けている、辛抱すること、忍耐力が欠けていると、困難な状況におかれた場合、パニック状態に置かれ、社会的混乱、紛争が解決出来ない状況につながりかねない。
必ず将来につながる、はウソ。
つながるかどうかなんの保証もないが、それでも
その中で精一杯つとめることが重要というべきでしたね。
自分は次官になれたものだからそんなことを言っている。
次官になれたのは多分に偶然や幸運もあったに違いないが
それを認めず、自分の成功は自分の努力と能力がもたらした必然
と考えたがる人が日本人には多いが、彼もその一人。
羽生とは人間の出来が違う。