• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 983件
  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「こんな現場のアニメは落ちる一歩手前~アニメ地獄『なつぞら』編」

    2019-10-14 07:00 21時間前 
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/14
     今日は、2019/09/29配信の岡田斗司夫ゼミ「【番組終了記念】『なつぞら』総決算+マンガ版『攻殻機動隊』解説 第3弾」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    『なつぞら』残念な2つのシーンと「70年代テレビ局の事情」
    【画像】スタジオから じゃあ、NHKの朝ドラ『なつぞら』の話を始めましょうか。  ついに『なつぞら』も最終回を迎えました。今日はちょっと1話ずつというか、月曜から順番に最終週、月曜から土曜の各エピソードを、1つずつ語ってみようと思います。  まず、9月23日の月曜日。舞台は昭和50年、1975年ということで、だいぶ現代に近づいて参りました。  なつの娘の優っていう女の子の小学校の入学があったんですけど。この小学校入学祝いに、旦那であるイッキュウさんのお父さんお母さんから、百科事典が届きました。  ……『なつぞら』の紹介で百科事典を取り上げるのは俺くらいだと思うんですけども(笑)。 (パネルを見せる)
    【画像】百科事典 ©NHK この百科事典、ちょっと嘘なんですよ。何が嘘かと言うと、この時代、大学の教授をやっているような両親が孫に贈る百科事典は、日本には1種類しかないんですね。  それが、平凡社の『世界大百科事典』というやつです。全35巻なんですよ。中身が32巻あって、その他に、索引だけで1冊あって、地図帳だけで1冊あって、あとは現代編みたいなのも付いてたと思うんですけど、それだけで1冊あるという、もう本当にバケモノみたいな百科事典が当時はあったんです。  昭和40年代から50年代くらいまで「百科事典」と言えば、平凡社の35巻を指していました。で、これ、1巻だけでも結構デカいんですよ。  この全35巻というのがあまりにも売れすぎたせいで、本棚まで付いてたんです。百科事典を1セット買うと本棚が付いてくる。なので、もし、皆さんの家に『世界大百科事典』があったら、それにピッタリの本棚もあったと思うんですよ。それは何かというと、百科事典に無料で付いてた本棚なんですけど。  これ、1セットで10万円もしたんですよね。この10万円というのが高いのか安いのかっていうと、まあ、オールカラーだったから、かなり安かったと思うんですよね。平凡社はこれのおかげで大儲けしたそうなんですけど。  うちにもセールスマンが来ましたし、あと、当時、大丸、そごう、高島屋なんかの大阪のデパートでは、どこにでも売っていました。そんな時代です。1970年代あるあるですね。  だから、百科事典を出すなら、その全35巻のやつをちゃんと出してほしかったんですよね。  僕は、1972年版、つまり、本来だったら『なつぞら』に出て来るべきバージョンを中学2年生の時に買ってもらったんですけど。  第1巻の「あ」から読み始めて……1972年版なのに、69年の「アポロ計画」の記述がもうすでに古かったんですよ。というのも、実は百科事典って、5年くらい前に記事を書いているんですね。それで間違いがないか徹底的に調べるから、72年に売っているバージョンには、1967、8年くらいの知識しか入っていないんですよ。  それでも、メチャクチャ面白かったですね。早く「う」の「宇宙」のところに行きたかったんですけど、まあツラい。百科事典を頭から読むのって、本当にシンドくて。僕は結局「さ」とか「た」まで行ってなかった気がするんですけど。  ただ、百科事典を読むのの何が良いかって言うと。「この世の中には知らないことが無限にある」ということは、別にネットでもなんでもわかることなんですよ。ただ、百科事典のメリットというのは、ネットと違って「この世の中には知識は無限にあるんだけど、それらには限界があって、だいたいなら把握可能である」ということが、物理的にわかるところなんですね。  「ここからここまで読めば、一応はわかったことになる」ということがわかるので、ネットを触った時の「うわっ、世の中には無限に知らないことがあって、キリないや!」という、あの絶望感がないのが百科事典のいいところだと思います。
    ・・・
     あと月曜日の『なつぞら』の最後の方で、泰樹じいちゃんが、アニメ『大草原の少女ソラ』を見て感動していました。  感動していたのは、レイという第1話で拾った男の子との別れのシーンです。  これは、その夜明けのシーンなんですけど。 (パネルを見せる)
    【画像】夜明けシーン ©NHK 夜明けのシーンって描くの難しくて。これは天陽君のお兄さんが背景を描いているところなんですけど。この岩の上の縁のところに白い塗料を乗っけているのがわかりますか? これは、向こうから朝日が昇ってきて、その朝日のハイライト、照り返しだけを描いているんですよね。  これは、なつがお父さんを描いているところなんですけど。ここではお父さんの顔に影を入れてるんですよ。 (パネルを見せる)
    【画像】影入れセル画 ©NHK 実際のセルになったらこんな感じですね。  このアニメは、キャラクターに影がないんですね。たぶん、動きを重視するために。まあ、絵としてはちょっと安っぽくなっちゃうんですけど。  ただし、こういう太陽が昇る時とかは「顔に日が当たって、その反対側には影ができる」というコントラストをちゃんと描いているんですね。
     天陽君のお兄ちゃんが描いている背景も、太陽そのものを描こうとするのではなく、そのハイライトを描いています。  アニメーションの表現というのは、太陽みたいな光るものを描く時、太陽そのものを描くのではなくて、その影響、例えば「岩の端っこにハイライトができる」とか、もしくは「顔に日差しが当たって、その反対側に濃いめの影ができる」というふうにして、夜明けに見せているわけですね。  これは前回の、美味しそうな食べ物をどう表現するのかというのを「美味しそうな食べ物の作画を頑張る」のではなく、「そのにおいを嗅いだキャラクターの美味しそうな顔を見せる」ことで、見ている人の頭の中に「美味しそう!」と思わせるのと同じです。  リアクションを描くことが、実はこのアニメーションの基本なんだということです。  ただ、まあ、それはいいんですけど。残念なところもあって。  ここでは「太陽が昇って来る」んですよ。でも、このアニメでは、太陽が昇ると、影が段々と伸びるんですよね。 (パネルを見せる)
    【画像】伸びる影 ©NHK この「影が伸びる」って、変な話で。だって、伸びるはずがないんですよ。太陽がゆっくりと昇っていくということは。まあ、こういうふうに描きたいのもわかるんですけど。短い影というのは、太陽が高い位置にあるってことですよね? それが段々と伸びているということは、これ、日が沈んでいる時の描き方なんですよ。  でも、なんとなく「太陽が昇って来たら影が伸びる」みたいな印象があるから、ついつい、こういうふうに描いてしまっている。たぶん、アニメを描いている人もわかって描いているんでしょうけど。こういうふうに描くと、日が沈んでいるように見えちゃう。  まあ、ちょっと、そこが残念ですね。
    ・・・
     ところが、9月24日火曜日のシーンになるんですけども、そうやって頑張って作っていたところ、テレビ局のプロデューサーから電話が掛かってきます。 (パネルを見せる)
    【画像】電話を取るマコさん ©NHK マコさんが電話を取るんですけど、向こうにいるイッキュウさんは気が付いていません。  どんな電話をしているのかというと、局のプロデューサーが「一週間前の納品の約束なのに、どうなっているんだ!? お前ら、前日納品するつもりか!」と、ものすごく怒っています。  マコさんは一生懸命謝りながら、「でも、みんな、今、プライドを持ってやっているんです! 彼らを支えているのは誇りだけなんです! 今、質を落とせと言ったら、みんな逃げてしまいます!」と言うんですが、「プロデューサーを脅すつもりか!?」と、ちょっと口喧嘩になってしまいます。
     なんでテレビ局のプロデューサーは、納品が遅れていることにこんなに怒っているのか?  これ、もう、今ではかなり事情が違ってくるんですけど、当時1970年代くらいのテレビ局の事情というのがわからないと、ただ単に横暴なプロデューサーとか「納品スケジュールを守れ」と言ってるだけの無能なプロデューサーに見えちゃうんですね。  そうじゃないんですよ。あのね、この当時のテレビ局って、まだコンピューターで制御するようになる前なんですよ。  今のテレビ局って、全ての放送データを、一度VTRテープに落としているかどうかはわからないんですけど、デジタルデータにして局のコンピューターの中に溜め込んで、タイミング合わせて順次送り出しているから、生放送とかにもすごく強いし、CMの差し替えとかも対応できるんですけど。1970年代までのテレビ局ってそうじゃないんですよね。
    ・・・
     例えば、『大草原の少女ソラ』の放送は日曜日の夜なんですよ。  日曜日の夜で1週間前納品ということは、前の週の月曜日か、もしくは前々週の土曜日の午後くらいまでに、完成したフィルムを納品しなきゃいけない。アニメーションですから。  当時のアニメは普通、16ミリフィルムで撮影されているんですけど、『アルプスの少女ハイジ』って、クオリティを上げるために、劇場映画並みの35ミリで撮影してたんですね。『ソラ』も、たぶん、品質にこだわるイッキュウさんですから、35ミリで撮っているんじゃないかなと思います。  そのフィルムが納品されたら、局はそれをそのまま現像所に持って行って、ビデオテープに「テレシネ」します。  テレシネというのは、簡単に言っちゃえば「良い映写機にフィルムをかけて、それを反対側か同じ側からすごく良いビデオカメラで直撮りすることによって、ビデオ信号に変えること」。これをテレシネと言います。  そして、テレシネすると同時に、16ミリフィルムに「デュープ」します。  デュープというのは、局の中で見る時には扱いにくい35ミリのフィルムを、16ミリのフィルムに落とすことですね。35ミリフィルムを上映するためには、映画館の劇場並みの設備がいるので。  なぜ16ミリに落とすのかというと、スポンサーと局と代理店の試写会を開かなきゃいけないからなんですよ。これは、テレビ局に納品される、ニュースや局制作以外の作品、全てそうなんですけど。だいたい「スポンサー試写」っていうのがあるんですね。ひょっとしたら、バラエティーでも、まだあるかもわからない。「今回放送予定のVTRです」というような試写をして「問題ないですね?」と、全員の同意を取らなきゃいけないわけですね。  そうやって、16ミリにデュープしたフィルムで、局の中にある上映所で試写を行って「これで問題ないですね?」と、スポンサーと局と代理店の3つのOKが取れたら、テレシネした1インチ幅のVTRテープ、まあ、リールのビデオテープですね。「『大草原の少女ソラ』第39話」とかラベルされたものが、放送マスターに決定されるわけです。  この放送マスターはどうするのかというと、次の段階で、3時間くらいのオンエア用のマスターを作ります。  これ、何かと言うと、アニメは25分とか20分とか、それくらいしかないじゃないですか。その前とか後ろの番組までくっつけて、間にCMを入れて、夜6時から9時までの3時間分のテープを作るわけですね。これが放送用マスターです。  このマスターというのは、だいたい生放送の報道番組とか歌番組とは別枠で、放送当日の3日か4日前に作るんですよ。  つまり、日曜日に放送予定のアニメだったら、その前の週の火曜か水曜日にはオンエア用マスターの3時間くらいのビデオテープができてなければいけないんですね。  だから、もし、このアニメが放送1週間前に納品されてないとなると、そろそろ担当のプロデューサーは、同じ長さの別番組を用意するハメになります。  再放送でもいいですし、まあ、別のドキュメンタリーでも何でもいいから用意して、それを差し込んだマスターテープを作るわけですね。  それと同時に、新聞のラテ欄……ラジオ・テレビの番組欄というのが当時の新聞にはあったので、そこの人たちに電話をして「次回の『大草原の少女ソラ』に(仮)を入れてくれ」って言うわけですね。  番組名と放映されている内容が違ったら、後で新聞社に苦情の電話とかハガキが来るもんだから、「仮入れ」というのをやってもらうんです。  こうやって、完成した3時間のマスターテープを、タイマー付き自動再生機というやつにガチャッとはめるわけです。これ、ガチャッとはめたら、局によっては鍵まで掛かるんですよね。  それが予約した夕方の6時になったらガチャッと動き出して、再生が始まって、それが放送されるわけです。9時からの機械は別にあって、9時からのテープも、また3日くらい前からガチャッとはめているわけですよ。  そうやって、生放送があるところまでタイマー付きの自動再生機がずーっと並んでて、順番にガチャッガチャッと動き出して、僕らが見るテレビ番組が出来ている。  これが、1970年代の、電子化されていないが、タイマー付きで電気化されている放送局のシステムなんですね。1時間から3時間毎くらいに再生装置が自動的に切り替わって、オンエア用のマスターが次々とノーカットで流れるわけなんですけども。  もし、『ソラ』というアニメが放送に間に合わず、そのまま代理の番組、再放送なりなんなりが流れちゃったら、担当プロデューサーは始末書を書かなきゃいけなくなります。  しかし、マコさんに怒りの電話を掛けている担当プロデューサーが恐れているのは、それではないんですよ。  「放送が間に合いませんでした。 → 穴が空きました。 → 代わりの番組、もしくは再放送です。 → 始末書を書きました」っていうのは、まあ、避けたいんですけど、あることはあることなんです。それはもう、仕方がないことなんですね。  でも、彼が恐れているのは、もうちょっと最悪の事態なんですよ。  それが何かと言うと、前日納品なんですよね。「落とすより怖い前日納品」というやつなんです。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/09/29 #301 「【番組終了記念】『なつぞら』総決算+マンガ版『攻殻機動隊』解説 第3弾」
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    岡田斗司夫ゼミ#301:『なつぞら』総決算+マンガ版『攻殻機動隊』解説 第3弾
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    ガンダム完全講義26:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part5
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【岡田斗司夫 最新情報】2019年10月13日号」

    2019-10-13 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/13
     今日は、岡田斗司夫のコンテンツ情報をお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    【ニコ生】
    『岡田斗司夫ゼミ (無印)』
    『岡田斗司夫ゼミ・プレミアム』
    今夜のニコ生ゼミは、『バットマン』特集です。
    まずは話題の最新作『ジョーカー』に関して、少し語りたいと思います。
    表放送(無料部分)では、ネタバレにならないよう気をつけて話す予定です。 ネタバレありの部分は、裏放送か放課後(有料部分)で語ります。 そこは、『ジョーカー』を見に行くつもりがない人か、すでに映画館で観てきた人たちが楽しんでくれればと思います。
    本論としては、『バットマン』全般の話を、歴史をふまえつつ、『バットマン』作品を総合的に見渡して語りたいと思っています。 今までも、少しずつ話してはいたけど、まとめて語るのは今回が初めてです。 どうぞお楽しみに!
    それと、バットマンのレゴのが、ようやく届いたので、一生懸命、組み立てています、 何しろ、組立て説明書が200ページもあるキットなので、ボリュームたっぷり。 なんとか日曜までに組み上げて、皆さんにお披露目したいとがんばっています。
    が、あまりレゴに力を入れすぎると、ゼミの内容が薄くなるので(笑)、バランスをとりつつがんばっています!
    また、前回のニコ生岡田斗司夫ゼミ#302は
    表放送+裏放送
    表放送+裏放送+放課後放送
    表放送 00:00 ヤマト記念日 15:03 ハンバーガー特集 24:00 アメリカ料理 裏放送 42:19 お便り『美味しんぼ』 57:30 ホワイトキャッスル革命 01:10:49 ヤンキー文化 01:20:20 ハンバーガーまとめ 01:28:20 レゴでエンパイヤーステートビルを作る 放課後  01:35:00 熱量のない話はしてはいかんね 01:38:10 ハンバーガー特集参考資料
    明後日(火)の岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話は 10月15日(火) 20:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義〜第28回 
    『岡田斗司夫ゼミ (無印)』会員
    『岡田斗司夫ゼミ・プレミアム』会員
    です。
    ニコ生テキスト全文公開
     2019/09/29配信の岡田斗司夫ゼミテキスト全文をアーカイブサイトで公開中!

    2019/09/29 #301 「【番組終了記念】『なつぞら』総決算+マンガ版『攻殻機動隊』解説 第3弾」

    本日のお題『なつぞら』と『攻殻機動隊』
    『なつぞら』残念な2つのシーンと「70年代テレビ局の事情」
    アニメ作品の納品スケジュールと「線撮り」
    最終回で描かれた「開拓者精神を取り戻す」じいちゃんとなつ
    「三人だけのドラマ」とラストシーンの意味
    『攻殻機動隊』第3話冒頭の解説
    次回告知
    『攻殻機動隊』第3話解説の後半
    『HUNTER×HUNTER』の続編問題
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    岡田斗司夫ゼミ#301:『なつぞら』総決算+マンガ版『攻殻機動隊』解説 第3弾
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    ガンダム完全講義26:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part5
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「DaiGoテレビ出ません宣言、『彼方のアストラ』論争、声優になる方法などなど雑談スペシャル」

    2019-10-12 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/12
     今日は、2019/09/22配信の岡田斗司夫ゼミ「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」から無料記事全文をお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    DaiGoにとっての「テレビのメリット」と「宮崎駿の映画」
    【画像】スタジオからタオルくん:おっす、久しぶり! 俺、タオルくん。今日は雑談で、トシオがグダグダ話すそうだよ。よーし、トシオ、行ってみよう!
    【画像】タオルくん はい、どうも岡田斗司夫ゼミです。  タオルくんの久しぶりの登場なので、声を忘れてしまいまして。アニメ版の『銀河鉄道の夜』のザネリの声で読んでみました。  「らっこの上着がくるよ」と言う時のザネリなんですけど。もう、40代以上の人しかわからないネタですね(笑)。  今日は雑談なので、ダラダラ話してみようと思います。なので、最初の話なんかレジュメなしです。
    ・・・
     「メンタリストDaiGoの民放出禁」ということがあって、これが面白かったんですね。  カジサックの番組で、「テレビで勝手に編集されたことについて、『自分のニコ生で本当のことを話したら出禁にするよ? 赤坂を歩けないようにしてやるぞ! 』と脅されたので、『別に出禁でもいいですよ』と言ったら、本当にテレビ局に出禁になっちゃった」と話していたことが報道されていました。  これの面白いのは、DaiGoが言ってるのは「テレビ屋さんの上から目線が嫌だ」ということなんです。  そうなんですよね。テレビ屋さんってね、当たりはすごく腰が低いんですけど、すごい上から目線で、「最終的に編集してやるから」とか、「まあ、どう使うのかは、こちら側の料理次第だ」とか、なんかね、やっぱりそういう目線で見てるんですよね。  こういう話が報道されると、「DaiGoは最近テレビに出れないから、悔し紛れにそんなことを言ってるんだ」と思う人もいるんですけど、そこは全く逆で。  たぶん、DaiGoというのは、テレビに出てる有名人の中では、いわゆる音楽系のアーティスト、サザンとかそういうところを除けば、日本で一番稼いでいる芸能人だと思うんですよね。  だから、「テレビに出る」ということが、もうすでに、なんかこう「貧乏くさくなってきた」というのかな?  テレビに出る人って、雨上がり決死隊の今回の騒動でもわかる通り、世間のことをずーっと気にしなきゃいけなくて、何かあったら一瞬で干されて、自分で謝ることも出来ない状況に追われちゃうんですけども。  YouTubeでもニコ生でも何でもいいんですけど、自分のメディアを持っている人というのは、昔でいうと作家みたいなもんですよ。昔の作家というのは、出版社から本が出ているから、自分の食い扶持というのは、自分で得ることが出来たんですよね。YouTubeとかニコ生というのは、それよりも遥かにすごくて。作家はまだ出版社に本を出してもらわなきゃダメなんですけど、「自分の意思で何を話しても大丈夫」っていうところあるじゃないですか。  それで直に稼げるので、もう、DaiGoはテレビ局が全然怖くないというか、逆に、出てもメリットがないんです。  この「メリットがない」というのはどういう意味かというと、DaiGoはYouTubeやニコ生で話してる時は、自分で自由に話せるんですよ。好きなことを話せるから、自分が話すことに責任が取れるということなんです。  いわゆる宮崎駿の映画みたいなもんですね。  ところが、もし、テレビ局が宮崎駿の映画を好きにカットしたらどうなるのか? 例えば、金曜ロードショーが「60分しか枠がないのに、『もののけ姫』って、何? 2時間以上あるの? じゃあ、うちで適当に60分に切ってオンエアするよ」なんて言ったら、宮崎駿は激怒して「もう金曜ロードショーで俺の作品を流すな!」って言うはずですよね?  DaiGoが言ってるのはまさにそれなんですよ。「自分が喋ったことの中から、適当に使いやすい部分を切ったり貼ったりして、それで流されたら、とてもやっていけない」ということなんですね。  「それだと俺の商品価値下がっちゃうじゃん」と。「テレビ局に編集されたことを本当に言ってると思われたら、DaiGoの商品価値が下がるから、テレビには出ない」っていう話なんですね。  これ、僕みたいに、一応、両方に足を掛けてる人間にとっては、ものすごくわかりやすい話なんですけど。  メディアを見るだけの人と言うのかな? テレビとかネットとかでしか情報を集めてなかったら、ちょっとそこら辺がわかりにくいんですよね。
    ・・・
     なんでその例として、宮崎駿を出したのかと言うと、昔、宮崎駿のアニメというのは、海外で売る時に勝手にカットされてたんですよね。  『風の谷のナウシカ』のVHSパッケージなんて、まあ重要な部分が何箇所もカットされた挙げ句、全体を5%の早回しにされて発売されてたんですよ。  それを知った宮崎駿は……「知った」というか、最初は知らなかったんですよ。宮崎駿自身は、海外で発売されたビデオパッケージというのを貰ってなかったから、知らなかったんですけど。
     昔、僕の知り合いにトーレン・スミスっていう外人がいて。日本のアニメとかマンガを、アメリカに紹介してたやつだったんですけど。  そいつは、「俺は『風の谷のナウシカ』がすごく好きなのに、英語版の編集があまりにも酷い!」ということを、一生懸命、鈴木敏夫に説明してたんですよね。  だけど、鈴木さんは、それを宮崎駿に聞かれると「もう海外に売るのはやめる!」と言われるので、ずーっと伏せてたんです。  僕はそこら辺の事情を知らずに、アニメージュグランプリの時にたまたま呼ばれて行った時、会場にいた宮崎さんに挨拶したついでに「宮崎さん、海外版、酷いことになってますよ?」と、トーレン・スミスから聞いた話をそのまましたんです。  そしたら、宮崎駿はその場で立ち上がって、鈴木敏夫に詰め寄って怒鳴りだして「俺はもう帰るっ!」っていう事件があって(笑)。  俺、その後で、ものすごい鈴木さんに怒られたんですけれど。「言わんとすることはわかるが、場所をわきまえろ!」と言われて。いやあ、その通りだったんですけど。  でも、当時の僕は、宮崎駿の性格を知らなかったから、まさか、あの場で怒鳴りだして帰るとは思わなかったんです(笑)。
     まあまあ、そういうことがあるので、クリエイターというのは、自分の発言がカットされたり、順番を変えられたりすると、全く意味が違ってくるということに、すごく敏感なんですね。  たぶん、DaiGoも「メンタリストDaiGo」ということでテレビに出始めの時は、「俺はテレビに出ている人間で、小道具の一部みたいなもんだから、編集されて勝手に発言を使われるのもしょうがない」という諦めが絶対にあったと思うんですよ。  ところが、YouTubeやニコ生で「自分の発言が全部そのまま掲載されて作品になる」という快感を知ってしまったので、快感というか作品性がわかってしまったので、もうたぶん、テレビに出ることがすごく難しくなっているだろうなと思います。  だから、今、「テレビに出てる人」というのは、逆に言えば「テレビにしか出られない人」か、もしくは「そういうテレビの特性を知った上で、それでも自分にはメリットがあると思っている人」だと思うんです。  そこら辺のギャップが面白かったのが、このメンタリストDaiGoの出禁事件ですね。
     レジュメがないから、ちょっとグダグダした説明になっちゃってごめんなさい。
    『キングオブコント』どぶろっく優勝とゾフィーの腹話術師ネタ
    【画像】スタジオから あと、次。つい昨日の『キングオブコント』の優勝からの話なんですけど。  みんな大丈夫? こういうのを話すと「ネタバレ」って言われるんだけど。でも、もう『キングオブコント』の結果はニュースにもなってるから、いいよね?  『キングオブコント』で、どぶろっくという、下ネタを歌う人たちが……もう本当にコントをやれるとは僕も思わなかったんですけど。それが優勝したんですね。  やっぱり、ずーっと下ネタだけで勝負している芸人って、なんだかんだ言っても下に見られるわけなんですね。  お笑いの中では、たぶん、漫才というのが中央にあるとしたら、コントって、それよりちょっと上のイメージがあって、その代わり、あんまりお客さんが入らない。でも熱狂的なファンがつく。それに対して下ネタの歌ネタとかリズムネタというのは、漫才師よりうんと下の地位にいる、みたいな感じなんですけど。  ところが、そのどぶろっくが、そんな歌ネタで、しかも、いつもの下ネタの歌ネタのまんまをコント仕立てにして、『キングオブコント』で優勝するという夢のような事件が起きて。  僕は、なんか、思わず目頭が熱くなってしまって。「『なつぞら』でも泣かなかった俺が、どぶろっくの優勝で泣いてるわ」って思ったんですけど(笑)。  まあ、どぶろっくの話はここまでなんですけど。  『キングオブコント』の中で、優勝は出来なかったんですけど、ゾフィーというコンビがいて、腹話術師のネタをやってたんですよ。  これ、メチャメチャ面白いので、皆さん、『キングオブコント』をYouTubeとかで探す時は、ぜひゾフィーの腹話術ネタを見てください。  あの腹話術ネタを見たらね、もう、俺がやってるタオルくんとかが、もう……なんか今日、恥ずかしくてやりにくかったんですよ。ゾフィーの腹話術ネタの完成度があまりにも高過ぎて。人形がこっちを向く時の目線とかそういうのだけで1つの世界を作っているのがすごくて。  俺、「うわっ! こっ恥ずかしい!」と思いながら、今日のやつをやったわけです。
     というわけで、レジュメなしの雑談はこんなもんです。  じゃあ、行きましょうか。
    『なつぞら』の「地味だけどとてつもないシーン」と「なつだけが天才?」
    【画像】スタジオから 今週の『なつぞら』から行きましょう。もうね、『なつぞら』も、あと1週間で終わりですから。  今週は、妹の行方不明の真相がわかる話だったり、離婚の話とかで、アニメ制作にはほとんど進展がなかったんですよ。  というか、先週の『大草原の少女そら』のオープニングがテレビで流れるところから始まって、それが『なつぞら』のオープニングのアニメにそのまま繫がるというところで、このドラマの中でのアニメの役割は、もう終わっているんですよね。  事実上、「はい、これでアニメの話は終わりね」って宣言されたようなもので、もうあとここからは「アニメーション制作の現場というのは残業が多い」とか、「家に帰れない」とか、「娘の面倒が見れない」とか、「すごく大変な仕事なんだけど、女性の自立のためには~」みたいなことを、家族の応援もあってやり遂げましたという雰囲気で終わりそうなんですよね。
     そんな中、次週予告で大泉洋が出てきました。 (パネルを見せる)
    【画像】大泉洋 ©NHK ここに「ミルコス」って書いてあるので。まあ、この服からしてミルコスの社長役なんだと思います。  昭和40年代の設定だから、実は、ネクタイはもっとワイドでなきゃいけないし。あと、こんなに襟が詰まっているスーツを着ているはずがなく、ラベルがもっと広い、大橋巨泉みたいにな……って、そんな例えがわかる人はいないよな。  要するに、もっとスーツがダサくなきゃダメなんですけど。偉い人のスーツはダサかった時代なんですよね。  視聴率が悪くて打ち切り騒動という展開にも、もうあと1週間もないから、ならない感じなんですよね。なので、打ち上げパーティで「これからも良いアニメを作ってください」みたいなことを発言する程度の役回りかな?  「社内でも打ち切りの声があったけど、私にも開拓者魂が~!」という、例の開拓者魂押しが1回くらいあるかもというのが、僕のささやかな希望でもあります。  そんな、アニメ的には不作の今週だったんですけど。  ただね、土曜日の「大樹じいちゃんが、牛小屋を見ている時に、つい、なつの昔の姿を思い出す」というところは、なんかこうグッと来ました。  グッと来たたんですけど……どぶろっくの優勝の方が、泣けてしまった(笑)。
    ・・・
     でも、今週紹介したい、アニメ的な注目ポイントも、2箇所、発見しました。
     1つが『大草原の少女ソラ』のエンディングですね。 (パネルを見せる)
    【画像】『ソラ』エンティング ©NHK ソラと友達のレイが、夕日をバックに牛と一緒に歩いて行くシーンなんですけど。これ、すごかったんですよ。というのも、アニメではなかなか見かけない構図で。
     なぜかというと、それもそのはず、「夕日が当たって影が伸びている」んですよ。そして、この影が、3人とも……というか「2人と1匹」なんですけど。歩いてる姿とシンクロして、影が動いているんですね。これが、とてつもなく難しい。  おまけに、よく見てください。これ、下り斜面なんですよ。夕日の下り斜面だから、影がやや長くなっているんですよ。この「影がやや長くなっている中を、牛という4足動物と人間が、歩調がちょっとバラバラになりながら歩いているところに、影まで伸びてる」という。  作画的に言うと、かなり気が狂いそうになるというか、地味なんですよね。地味だけど、すごいシーンだと思います。
     坂にしているのは、足の着地点を隠すためです。動物にしても人間にしても、足の着地点まで描くと、歩きの絵を描くのがさらに難しくなるので、描いてないんですね。  テレビアニメのエンディングという設定だから、これくらいの感じがいいんですよ。  『ハイジ』でも、よくよく見たら、オープニングとかで飛ぶように歩いているシーンでは足元を草で隠しているんですけど、足の着地点を隠すと、歩いているとか走っているとかの動作がすごいリアルに見えるからなんですね。着地点まで描きながら、地面の上を滑ってない感じに見せるというのは、なかなか難しいので。  そういう、地味だけど、とてつもないシーンが今週ありました。
    ・・・
     あとは、目玉焼きのシーンですね。  なつと宮崎駿の役の人(『なつぞら』の神地航也のこと)は、スタジオで何個も卵を焼いて、アニメの中に出て来る目玉焼きのシーンの実験をしていました。 (パネルを見せる)
    【画像】目玉焼きシーン ©NHK こういう、目玉焼きを焼いて、周りの白身が白く固まっていくところをアニメでやろうとしているわけですね。  卵がフライパンに落ちる時の動きとか、加熱されていくことで白身が固まって、黄色い黄身の艶がちょっとずつ変わっていく様子を、なんとか作画表現しようとしているんですけど。  これが、その時に外注さんからなつに渡された原画です。 (パネルを見せる)
    【画像】目玉焼き原画 ©NHK 外注さんが描いた原画を見て、なつが「ちょっとやり直しをしたい」と。……というか、もともと旦那の高畑勲役(『なつぞら』の坂場一久のこと)が「これ、もっと美味しそうに出来ないのか?」って言い出したんですけど。  何が描いてあるのかというと、ここに棒が描いてあって、ここに線が引っ張ってありますね? 「end」って書いてあって、ここに矢印がある。  これ、どういう意味かというと、「この卵はこの速度で落ちていく」ということなんです。1枚目、2枚目、3枚目、つまり加速しながら落ちていくわけですね。で、最後はフライパンに当たるから減速するという、これ作画ゲージがついているわけです。  これだけだったら「卵の中身が殻から落ちて、加速して、フライパンに落ち、落ちる直前に減速する」という、まあちょっとアニメっぽい動きの指示なわけですね。  これって、なかなか上手くいかなくて、ドラマの中でも苦労してるんですけど。  こういう卵が加熱されていくシーンの見本というのが『天空の城ラピュタ』の中で、パズーがシータのために朝ごはんを作るシーンなんですね。 (パネルを見せる)
    【画像】『ラピュタ』目玉焼き © 1986 Studio Ghibli これが、『なつぞら』の卵を焼く作画の見本になるようなシーンなんですよ。  「ドーラ一家がやってきて時間がないので、この目玉焼きはその場で食べずに、パンに乗せてカバンに入れて持って行った」という場面なんですけど。  やっぱり、フライパンがちょっと斜めになっていて、油が流れ出して、すでに白身の外側が焦げていて、黄身が少し固まり始めているという、目玉焼きの一番美味しい状態ですね。  これラピュタのですね、中の卵を焼いている美味しいシーンなんですけども。
     それを超えた「これが完成形です」っていうゴールが、『ハウルの動く城』の卵を焼くシーンの作画ですね。 (パネルを見せる)
    【画像】『ハウル』目玉焼き © 2004 Studio Ghibli・NDDMT まず、1コマ目では、卵が落下しています。殻が割れて、白身は透明のまま下に落ちています。下には分厚いベーコンからフライパンに油がいっぱい流れてきて、そんな煮えたぎっている油の中に卵が落ちる。  次に、2コマ目では、油の中で白身が沸き立って加熱されています。  そして、3コマ目では、あっという間に透明の部分がなくなって、白くなっていくという作画をやっています。
     でも、実際、テレビアニメでは、ここまで緻密な作画とか、特にこういった色指定とかは出来ないんですよね。  『アルプスの少女ハイジ』の時も、当時のテレビアニメだから、色数が少なかったはずなんです。ヘタしたら最大60色くらいでやらなきゃいけなかったのを特注で色をいっぱい作ってやってたと思うんですけど。それでも、こんなことまでやってたら、本当に200色を超えちゃうんですよね。  こんなに細かい作画や色指定は出来ないんです。
     なので、結局、『大草原の少女ソラ』の中では、「匂いを嗅ぐシーンを挿入することで、見ている人間の記憶に頼る」ということにしました。  つまり、「美味しそうに卵を描く」というよりは、「それにリアクションしている人間のカットを入れることで、見ている人自身の記憶を呼び覚まして、美味しそうに見せる」という方法で作っていました。
     でも、もうこれは、完全にイッキュウさん、高畑勲のミスなんですよ。「そんなのは絵コンテ段階でやっとけ!」なんですよ。  絵コンテ段階で卵を美味しそうに見せなきゃいけないのに、外注から原画が上がって来てから、作画監督に「これ、もっと美味しく描けませんか?」なんて言う演出がいたら、俺がプロデューサーだったら怒鳴ってますよ。「それは演出の仕事だろ!」って。  絵というのはそういうもんじゃねえだろう。美味しそうに見せるというのは演出の仕事。
     そしたら、美味しそうに見せる方法をなつが思いつくという、とんでもない展開になってきて。相変わらず『なつぞら』は「なつのみが天才で、残りはボンクラ」という設定で、キツいなと思うんですけど(笑)。  本当は、コンテ上で指示すべきなんですよ。「こういうふうに美味しそうに見せる」というのが演出の仕事ですから。  俺、「たぶん、マコプロで一番無能なのはイッキュウさんじゃないかな?」って思ってるんですけど。
    ・・・
     でも、プロデューサーとしてのマコさんも、なかなか弱いというか、ダメなんですよね。  この卵のシーンなんですけど、「外注さんから上がって来た作画をそこまで直せない」と、一旦は言うんですけど。結局はマコさんも、なつの熱意に負けて、そこで「仕方ないわね」と従ってしまってるんです。  言い負けるのは、プロデューサーとして、制作として、もう大失敗なんですよ。
     納得するのはいいんです。だけど、その時にトレードするのが制作の仕事なんですよね。アニメーションにおいては、スケジュールとスタッフの容量というのが決まってるんだから。  「スタッフの容量」というのは、テーブルの面積だと思ってください。大きいものを置いたら、それだけテーブルが狭くなるから、他のものを横にどけなきゃいけないんですよ。  それと同じで、1つのものに作画の手間をかけたら、他の部分は作画の手間を抜かなきゃいけない。このトレードオフというのが、アニメーション制作の本質なんですね。  なので、1箇所直すためには、他に何箇所か手を抜かなきゃいけないんですよ。
     今回は、卵の作画と、それに続く匂いを嗅ぐ作画を、もう外注に発注済みなのに、追加で入れるということをしちゃったんだから、「組織的に、他のどの部分で手を抜くのか?」ということを、マコさんはあの瞬間に考えるべきなんですね。  「確かに奥原なつが言うように、この卵の作画は、この話数ではすごく大事なシーンだ。それに私は気が付かなかった。……じゃあ、この卵の作画を面白くして美味しそうに見せるために、他のシーンで、もともと動きの有ったところをBGオンリーにして、作画の負担を減らして、仕上げにも全く回さずに背景だけを見せることにしよう」と。  そういうふうに考えるのが、本当は制作の仕事なんですけど。なんかね、それをやってくれないんですよね。
     本当は、マコさんとかイッキュウさんが、例えば「卵のシーンの手間が増えるんだったら、その代わりに、乳搾りのシーンで、絞るシーンの作画をなしにしてロングで見せるだけにする」とか、そういう妥協点を探すべきなのに。なんか「なつの熱意に押し切られちゃった」というふうに見せちゃう。  ここら辺が、このドラマの中でのアニメの見せ方の限界かなと思うんですよ。  ここで、なつがいくら頑張って作画しても、もうスケジュールはいっぱいいっぱいなんだから。  「この卵の細かい作画とか、匂い嗅ぐシーンをインサートで入れたとして、じゃあ、本当にそれを次の動画の外注さんが仕上げてくれるのか?」とか。
     セルを塗る外注さんなんていうのは東北のおばさんなんですよ。当時は本当に、年末とかには東北のおばさんとか主婦とかにセル塗りの外注を出してたんですけど。「冬休みが始まると、子供達はずっと家にいるから、セルの仕上がりの能率が落ちた」と言われてるんですね。特に東北の方は、お正月の用意が大変だから、急にセルを上げてくれなくなったりしたんです。  『なつぞら』の中でのアニメーションは10月放映スタートだから、なかなか危機的な状況なんですよ。  年を越す辺りっていうのは、本当に「セルが仕上がらない!」って。「寒くてアニメカラーもなかなか乾かない!」とか、逆に「乾燥しているから乾き過ぎる!」とか、いろんな天候とかも重なって。あと「雪が降ったからセルが列車便で届かない!」とか、いろんな状況があるので。
     いや、「朝ドラでそこまでやれ!」とか、そんなバカみたいにマニアックなことを言ってもしょうがないんですけど。  でも、「1つのことをやったら、その結果、玉突き状態におかしくなっていく」というのがアニメーション制作の本質なので、1つのシーンを頑張ることにしたならば、あそこでマコさんが頭の中で考えるのは「じゃあ、どのように仕上げさんを説得して、これを撮影の方に回すのか?」ってことなんです。  ここら辺が抜けちゃってるのが、やっぱり、ちょっと残念かな、と。
     まあ、ここら辺は朝ドラでは描けない部分なので、そのうち映画化とかされたり、海外で連続ドラマになった時、NetflixとかAmazonプライムのオリジナルとかで、日本のアニメ業界を扱う時には、是非ともそこをやって欲しいな、と。  氷川竜介さんとかを監修に入れて、ゴリゴリにやって欲しいなと思います。
     いよいよ最終週ですね。アニメのネタは、さっきも話した通り、「完成してお疲れ様パーティ」くらいしか落とし所はないと思いますけど、最後まで『なつぞら』を応援していますので、楽しみにしています。  スタッフの皆様、いろいろ言いましたけども、頑張ってください(笑)。
    お便り紹介「アニメや映画の好きな食べ物」と「SF警察とSFレスキュー」
    【画像】スタジオから 俺、もう20分くらい話したよな。ヤベえな。  さて、今回は雑談ですので、お便りがいっぱい来ています。無料では5つ採用したので、それについて話したいと思います。  まず最初は、ペンネームシャリ炙るさん。
    (パネルを見せる)
    【画像】アニメや映画の食べ物
    岡田さん! もうすぐ秋です! 秋といえば食欲の秋! そこで質問です! 岡田さんがどうしても食べてみたいアニメや映画に登場する食べ物はなんですか? 私は『ゴッドファーザーⅢ』に出て来るカンノーリと『ルパン三世』のすき焼きが食べてみたいです。

     「『ゴッドファーザー』に出て来るカンノーリ」って書いてあったけど、カンノーリ自体は映画の中には登場していないはずですね。カンノーリっていうセリフがあって、箱しか登場してない。  『ルパン三世』のすき焼きは、すごくよくわかります。
     僕、アニメとか映画に出てきたものでいえば、気になったのが『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』で、ヨーダが初登場する時、ルーク・スカイウォーカーのXウィングが惑星ダゴバに不時着して、非常用のキットだけを持って出てくるんですよ。これは戦闘機には必ずついてるやつで、現地の通貨とか、サバイバルナイフとか、あとは基本的な薬とか、そういうものが入っている箱を持って出て行くんですけども。  その中に、なんかカロリーメイトみたいなものが入っているんですね。それをヨーダが取って、「うん?」って言って、パクっと食べる真似するんですけども。あれがやたらと可愛くて、あのヨーダが食べようとしているカロリーメイト食べたいというのと。  あと、ヨーダの家にルーク・スカイウォーカーが呼ばれた時、ヨーダが作っている煮込みが、なんかすごいグラーシュシチューみたいなイメージで美味そうに見えたので、あれが食べたいと思いました。
     あと、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』というスピルバーグの映画があるんですけど、それのクライマックス辺りで、詐欺師役のディカプリオがトム・ハンクス演じる国際警察の刑事に捕まってしまって、いよいよアメリカに護送されるという時に、トム・ハンクスがですね、エクレアを食べているんですね。  ディカプリオが「そのエクレア、美味そうだからくれ」って言うと、トム・ハンクスは「やらない!」って言うんですよ。「エクレアをくれたら、俺の秘密を喋る」って言われて、トム・ハンクスがすごい悩むシーンがあるんですけど。  あれを見た時に、映画館の中で、ものすごくエクレアが食べたかったんですけど。
     今、コメント欄で「『もののけ姫』の味噌汁」って書いてあって。あの味噌汁も美味そうですよね。ジコ坊の煮込みですね。
     あとは、僕が昔から小学校の頃から食べたかったのが、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』に出てくる、バイラス星の宇宙船に連れ去られた少年2人が「サンドウィッチをくれ」と言ったら、船の自動装置が調理して出してくれたサンドウィッチ。 (パネルを見せる)
    【画像】自動装置のサンドウィッチ ©1968 角川映画 この8角形にカットしたサンドウィッチが美味しそうで、「これが食べたい!」と思ったのと。  あとは、これの次の『ガメラ対大悪獣ギロン』の時に、地球の反対側を公転しているギロン星に行ったら、そこのお姉さんが出してくれるドーナツが、やたら美味そうだったんですね。  バーベラとフローベラでしたっけ? 「バーベラ、花のように美しいという意味よ」とか言ってたと思うんですけど。いや、すみません、50年前に聞いたセリフだから、うろ覚えなんですけど(笑)。  そのドーナツが美味しそうだったので、印象に残ってます。
     あとはもう、本当に、このシャリ炙るさんが言う通り『ルパン三世 死の翼アルバトロス』のすき焼きも美味しそうですよね。  でも、すき焼きだったら、『異人たちとの夏』という大林宣彦の映画があって、その中で浅草の今半別館というすき焼きの老舗みたいなところに行って食べるすき焼き。  まあ、「食べる」というか、食べさせようとするんですね。もう死んじゃった両親になぜか会えてしまって、最後にその両親を浅草の今半に連れて行って、「親孝行が全然出来なかったから、食べてくれ」って言うんですけど、2人は「もう行かなきゃいけない」と言って消えていくシーンがあるんですけどね。  なんかね、すごい頑張って、やっと稼げる人間になった。だから、やっと親孝行みたいなことが出来る。でも、親孝行なんて恥ずかしくて言えないから、すき焼き食いたいんだって自分が言って、今半に行って「さあ煮えてきたから食ってくれ」と言ったら、一口も箸をつけてくれずに両親が消えていくというシーンが、すごく切なくて。  なんかもう、両親は微笑むだけなんですけど、「うわーっ、いいなあ!」と思って。  さっそく今半別館に行って、同じものを注文して食べてみたんですけど。なんかね、もう、『異人たちとの夏』が撮られた時代のすき焼きと今の今半のすき焼きは違ってて、ちょっと残念でした。
     というふうに、食い物の話はナンボでも出来ます(笑)。
     次です。ペンネームとんかつさんからのお便りです。
    (パネルを見せる)
    【画像】SF警察
    私は今期『彼方のアストラ』というアニメを見ています。 伏線がほつれたコードが一気に解けるような後半のストーリ展開が好きです。 しかしAmazon Primeで、SF的に矛盾を感じる方からの厳しい星1つレビューがあがってました。 その議論の中に「SF警察」なる単語が出てきました。 「SFという定義にこだわりがあり、その定義に合わない作品を批判する人々」を指していると思います。 もしかしたら、岡田さんもSF警察の方、もしくは関連組織の方なのかもしれない……。 聞いてみようと思い、メールさせていただきました。 岡田さんはSF警察なのでしょうか? 宇宙や未来を描いた作品を批判してしまうのはなぜだと思いますか?

     はい、『彼方のアストラ』は、原作マンガはKindleで全部読んだんですけど、面白かったし、特にSFとしての矛盾は、僕は感じなかったんですよね。  「SFとしての矛盾を感じない」というのは、「科学的に嘘がない」とかそういう意味じゃなくて、「世界観と設定のバランスがいい」という意味なんですよ。  『仮面ライダー』という作品に対して「SF的におかしい」と誰もツッコまないのはなぜかと言うと、所詮はバイクに乗っているバッタの改造人間が飛び蹴りで敵を倒す話だからなんですよ。そういう世界観があるので、例えば「あれに出てくる蜘蛛男は、ちょっと蜘蛛としては設定がおかしい」と言ってもしょうがないんですよね。  つまり、世界観のレベルと設定のバランスの問題なんですね。  で、SF警察というのは、このバランスを全く考慮せずにツッコむ人のことだと思うんですけど。  自分が好きな作品に対して、「SFとしてダメだ」とか、「科学的に正しくない」っていうのは、言われると、やっぱりカチンとくる人がいっぱいいるんですよ。  恋愛ドラマをやってる時に、「この男のセリフは、女のセリフは心理学的に正しくない」なんて言う人はいませんよね? あんまり怒る人いない。それはなぜかと言うと、もし「あのセリフは心理学的におかしい」と言う人がいても、「それはツッコミだ」とみんな解釈することが出来るからなんです。遊びとして理解するんです。  だから、仮にそういうツッコミをした人がいても、「ああ、そういう見方をする人がいるんだ」というくらいで、周りも笑う態勢になっているんです。  しかし、アニメとかマンガというのは、見ている人も、ツッコむ人も、なんか、まだまだ心が純粋な人が多いんですよ。……まあ、遠回しに言ってますけど、心が子供の人が多いんですよね。  なので、ツッコミとして楽しめないんですね。だから、SF警察みたいに言われる人も、ムキになって言うし、遊びとして言えない。そして、それを否定する人も、ムキになって否定してしまうんですね。
     僕みたいに年を取っちゃったら、「ああ、そうなの? SFとして矛盾あるの? じゃあ、その矛盾を説明出来る新たな理屈を考えよう」みたいな方に発想が行くんですよ。  例えば、『ゴッドマーズ』っていうマンガがアニメになった時、『六神合体ゴッドマーズ』っていうタイトルになったんですよ。「6体のロボットが合体する」から「六神合体」なんですけど。これ、合体じゃなくて、デカいロボットのお腹とか胸が開いて、その中に小さいロボットが入っていくだけなんですね(笑)。  だから、「これ何だよ!? これじゃあ合体じゃなくて、ただ単に箱に収納してるだけじゃん! マトリョーシカじゃん! なんでこれが強いんだよ!?」って文句を言うことも出来るんですけど。  でも、「いや、あれは箱ではなく、フレーム構造のようなもので、あの箱自体に駆動系が入っているんだ!」という屁理屈を考え出すヤツがいて、それをコミケで売るヤツまでいるわけですよね(笑)。  本来、SF警察というのは、そういうのを見つけるべきなんですよね。「『六神合体ゴッドマーズ』はSF的にダメだと思ってたんだけど、逆にここが良い」というふうに言える理屈を見つける、と。
     ただ、そんなことを言う僕も、『ガンダム THE ORIGIN』に対しては、そうは言えないのは、「でも、あの世界観の中で、月で6分の1重力でないのは、あまりに無茶だから」なんですよ(笑)。  それはもう、『仮面ライダー』の中での設定が狂っているのと同じということで、ツッコむんですけども。  まあ、タケコプターもそうですよね。  藤子・F・不二雄さんというのは、そういうことがすごく上手くて。  タケコプターも一番最初はプロペラで飛んでるみたいに書かれてたんですけど、子供から質問が来たら、すぐに「あれは実は無重力で飛んでいて、頭につけることによって、繋がっている部分全体が1つの力場に包まれて、それで浮遊しているんだ。頭の上で回っているのは何かというと、この装置が安全に作動しているというサイン、いわゆるパイロットモニターランプみたいなもので、上でクルクル回っているシンボルに過ぎないんだ」って、ちゃんとF・不二雄先生は説明してて。  こういうふうに話すことがSF警察……じゃないですね。「SFレスキュー」と呼ぶべきでしょうか。「SF的な設定を助けてくれる」というSFレスキューですね。  SF警察の裏には、SFレスキューがいるんですけど。議論が白熱して両者ムキになってくると、SF警察は出てくるんですけど、SFレスキューは遠くから見てるだけになっちゃうんですね。「『彼方のアストラ』、揉めてますねえ」と(笑)。  僕の知り合いも、みんなFacebookで書いてますよ。「『彼方のアストラ』揉めてるけど、程度の低いSF論争してやがるな」とか。  「SFレスキューの人、行ってあげてよ!」と思うんですけど、なかなか行ってくれないんですよね(笑)。
    ・・・
     じゃあ、ちょっとコーヒーの休憩をします。  最近ね、コーヒーブレイクを入れるようになってから、ニコ生がすごい楽になったんですよね。  今日はもう、本当に雑談ですから。  SFレスキューという組織を本当に誰かが作ってくれて、どこか揉めているところがあったら、「我々はSFレスキューです! 両者、ちょっと落ち着いてください! 『彼方のアストラ』にはこういうことも考えられます!」とか言って、ちょっと混ぜてくれりゃいいんですけどね。
    お便り紹介「声優に必要なもの」と「ゼミの正しい見方」
    【画像】スタジオから よっしゃ! じゃあ、次に行こうか。  ハンドルネームぽんぬきさん、25歳です。
    (パネルを見せる)
    【画像】声優と舞台経験
    私は声優を目指し現在養成所に通っています。よく役者仲間から「舞台を経験した方がいい」と薦められます。 確かに舞台は良い経験になると思いますが、どうも踏ん切りがつきません。それはチケットノルマです!! 何人かの友人から「舞台やるから見に来てね!」とよく誘われるのですが、チケット料金が高い!! 大体3000円~5000円!! 友人の付き合いも兼ねて買っているのですが、ぶっちゃけ9割つまらない!! 下手! 金返せー!! 一人暮らしで余裕がないので、何度か断ったら、付き合いが無くなった友人もいます。 自分は友人にこんな思いさせるのなら、やりたくありません。 けれども、「演技力を向上させるにはやはり舞台をやるのが一番手っ取り早いなぁ……」と思います。 舞台以外で演技力を上げる方法は何かありますでしょうか? 岡田さん、よろしくお願い致します。

     えーっ、これに答えるのか。  いや、「答えるのか」って、自分で選んだんだから、答えるしかないんですけども(笑)。  正直に答えていいのかな?
     うーんとね、まず、前から言ってるんですけど、声優になるために必要なのはコネであって、養成所で伸ばすのは能力でなくて有力者へのコネ、コネクションなんですね。  これはどういう意味かというと、「友達の機嫌を取っても無駄だし、先輩の機嫌を取っても無駄」ということなんですよ。周りの友達と仲良くした方が有利かというと、全然そういうことにはならない。自分達よりもちょっと威張っている先輩のコネではなく、既に声優になっている先輩と仲良くしても、やっぱりダメなんですね。  音響監督に繋がる人に可愛がられなかったら、もう、役なんか回ってこない世界。だって、1人の声優の裏には、1万人くらいの声優になりたい有象無象がガーッといるわけですよ。  おまけに、最初に出演する時は、みんな1言か2言のセリフなんだから、演技力もクソもないんですよね。  というか「演技力なんて、あって当たり前」なんですよ。声優学校に行って、養成所まで行ったんだから、全員、演技力はある。そこまでの演技力はあって当たり前。あとはプラス何かの世界なんです。  あと、舞台をやると舞台貧乏に落ちちゃうこともあるんですよ。
     ただ、青二塾とか、三ツ矢雄二がやってるような声優劇団ならば、そりゃもう舞台に出るべきですよね。三ツ矢雄二が座長をやってる劇団の中で、三ツ矢雄二から良く思われたら、三ツ矢雄二の引っ張りで舞台に出れるわけだし、アニメの声優も回ってくるから。  そういう、声優養成所の主催者自身とか、音響さん周りの人達がやっている舞台だったら、そりゃ、コネクションとしては出るべきだと思うんですけど。
     「じゃあ、どうやって演技上手くするのか?」と。  さっき「声優として出ていく時には演技なんて上手いのが当たり前だ」と言ったんですけど。『少年ジャンプ』だって初連載のマンガ家はみんなマンガが下手じゃないですか。つまり、絵の上手さではなく、何かを感じるからこそ、そいつを連載に起用するわけですよね?  声優も同じで、「演技が上手いから役がもらえる」というのは、それはもうベテラン声優だけなんですよ。渋い役は絶対に演技が必要なんですけど、新人として出て行く時は、サムシングの方が大事なんです。それでも、そういったサムシングというのは、さっきも言ったように、若手の時はコネクションくらいしかないんですけどね。  演技自体の上達法としては……たぶん、あんまりこれを言う人はいないと思うし、否定されてるのかもわからないんですけど、「自分が好きな上手い声優さんの口真似」が一番良いですよ。  絵は真似したら上手くなるし、アニメも真似したら上手くなるし、映画だって真似したら上手くなるんですよ。小説だって真似したら上手くなる。世の中のクリエイティブなことというのは、基本、真似することでどんどん上手くなっていくので、上手い声優さんの声の演技というのをテレビで聞いたら、そのまんま、それを何回も口真似して声を出すくらいが、一番良い訓練法です。  これは、舞台に出るよりよっぽど手っ取り早いし、逆にいえば、これくらいしかやることがないのが声優養成所のキツさなんですよね。  演技というのは、ある程度、コストゼロで上手くなれちゃうものだから、あとはもう、膨大にある暇な時間と、自分の中の焦る心というのを、何か結果に結びつけようとして、やっぱりみんな舞台をやっちゃうわけなんですけど。
     まあ、舞台だの、チケット売りだの、人間はとりあえず何か努力しないと不安になっちゃう生き物なんですよね。  だから、舞台に出るんだったら面白い劇団、チケット売りで苦労しないような劇団にしか参加しないというのが僕のお勧めなんですよ。  そういう面白い、チケットがすぐに売り切れちゃうような劇団に参加できないんだとしたら、「自分には向いてない世界だ」と割り切って、まあ、趣味として楽しむ。  諦めるという言い方をあんまりしちゃうのはナンですけど、ぶっちゃけで話すと、そういうことだと思います。
     あんまり意に沿うような答えは……もう本当にね、クリエイティブなジャンルは、適当な夢みたいなことを言って、それを引き伸ばしてお金取ろうという大人があまりにも多いから、ちょっとキツい目のことを言わせていただきました。  すみません。
    「平野綾:いや、実力でしょう」(コメント)
     だから、なった人間は実力って言うんですよ。  なってからは実力なんですよ。でも、なるまでは、もう本当に偶然なんですよ。一旦、声優になったら、始めてそこで演技の力が問われるわけで、なるまでは偶然なんですよね(笑)。
     じゃあ、次に行きましょう。  ハンドルネームニューおでんさんからのお便りです。
    (パネルを見せる)
    【画像】ゼミの正しい見方
    わたしは学がないこと、教養がないことがコンプレックスです。 岡田先生のチャンネルのような、マニアックな話題は大好きなのですが、聞いているそばから忘れてしまい、知識として残りません。 質問① 岡田先生は、どのように得た情報をご自身の知識として蓄えられているのでしょうか? 質問② また、岡田先生のチャンネルは、どのようなスタイルで見るのが正解なのでしょう? ながら見を前提とされているのでしょうか。それとも、ノートとペンを持って、授業のように拝見した方が良いのでしょうか。 なにかアドバイスいただければ幸いです。 追伸:タオルくんステッカー希望です!

     ああ、タオルくんステッカーを指名してきたということは、この『ガンダム』風のステッカーの評判が悪いということだね? わかったよ。お前らがそんなにタオルくんが好きだとは、俺、知らなかったから(笑)。  なんかもう、一時期、コメント欄がタオルくんに対する恨みというか、憎しみで溢れてたから、俺、もういいと思ってたんだけど。タオルくんステッカーをちょっとだけ作ってみたら、タオルくんステッカーが一番評判がいいというね。  もう本当に上手くいかない(笑)。
     真面目に答えると、基本的に知識を得ようという努力はわりと虚しいんですよ。退屈だし、知識って覚えてられないんですよね。僕もそうです。  なので、僕が言えるのは「好きなことに関して手を抜かないしかない」ということなんですよ。  「知識を蓄える」とか、「何かを好きだ」とか、そういうことは才能だと思うんですけど、「手を抜かない」というのは才能ではなくて、ただ単に努力の問題だから、やろうとして出来ることだと思うんです。  興味のないことは知らなくていいんですけど、好きなことには手を抜かない。
     例えばで言うと、僕は『天空の城ラピュタ』というアニメが好きなんですよ。これを好きだということは『天空の城ラピュタ』に関して、手を抜いちゃいけないんですよね。  手を抜かないということは、舞台になっているウェールズ地方の歴史とか、あと石炭を掘る炭鉱の構造まで、やっぱり調べなきゃいけない。だって、それを知ったら面白いかもしれないんですよ?  いや、面白いかどうかは調べてみるまでわからないんだけど、『ラピュタ』が好きなんだったら、「宮崎駿は、こういうのが好きで、この世界観を作ったはず」と、宮崎駿が好きなことは、一応、調べておかないと、全部を味わい尽くせないかもわからないじゃないですか。  『天空の城ラピュタ』という作品を、そういう予備知識を全く入れずに、ただ見て楽しもうというのは、本当に「一番上のトッピングの部分だけを楽しもうとしている」ようなもので、その下にあるもっと美味しい本質部分に行き着いていない気がしちゃうんですよね。  なので、『ラピュタ』を味わい尽くすために、僕は勉強してるわけなんですけどね。
     こういうふうに、好きだったら手を抜かない。  反対に、好きじゃないんだったら、別に手を抜いても全然構わないです。興味もないことへの余分な情報に脳を使わない方がいいです。  僕、今、オリンピックとかサッカーとかラグビーとか、何一つ知りません。そこに脳を使いたくないからですね。  ところが、『ゴーストバスターズ』の背中に背負っているバックパックがありますよね? あれ、プロトンバックって言うんですけど。あのプロトンバックって、ダン・エイクロイドが自分で設定を作ったそうなんですよね。  あのECTO-1というゴーストバスターズが乗っている車と、プロトンバックっていうのは、ダン・エイクロイドという『ゴーストバスターズ』に出てくる太っちょの俳優、あいつ自身がシナリオを書いてるんですけど、あいつ自身が設定を考えて、一生懸命、周りに説明したんですけど、誰1人聞いてくれなかったそうです(笑)。  美術さんが適当にでっち上げて、「こんな感じ?」って言ったら、そしたらダン・エイクロイドが「すごいよ! これだよ!」って言って、大喜びで背負ったそうなんですけど。  だから、ダン・エイクロイドが背負っているやつだけ、ちょっと他よりも重いんですよね。本式にいろいろ機械が入っているから。他の人間は、みんな「ガワだけでいい」って言って、ハリボテを背負っているんですけど。  『ゴーストバスターズ』好きだったら、「じゃあ、ダン・エイクロイドはどこまで考えたんだろうか?」っていうのを掘っていった方が、やっぱり楽しいし、そういうのをニコニコ生放送で話していくのも、僕は楽しいと思うんですけど。
     好きだったら手を抜かないということですか。  僕も、この間、やっぱり『ラピュタ』で語った時にスラッグ渓谷の模型が中途半端だったことが、すごく気になっているんですよ。  「やっぱり、スラッグ渓谷の谷の深さ自体を表現するために、あの模型はもっと下半分を大きくしなきゃいけなかったな」と、のたうちまわっているんですけど(笑)。  こういう、手を抜かないということだけ。ニューおでんさんが自分が好きなことだけでいいんです。その好きなことに関して手を抜かなければ、知識なんて勝手に溜まってくるし。  あと、僕、61歳ですよ? 61でこれくらいで構わないわけだから、25歳だったら25歳、30歳だったら30歳なりの貯まり方っていうのがあるので、そんなに急がなくても人生は長いし、オタク人生はもっと長いですから。長期戦で考えるのでいいと思います。
    お便り紹介「シンプルにニコ生ゼミを助ける方法」
     次です。最後のお便りですね。ペンネーム5丁目ラジオさんです。
    (パネルを見せる)
    【画像】ゼミのお手伝い
    単刀直入なのですが、岡田斗司夫ゼミのお手伝いをしたい場合、どのようなお手伝い参加させてもらえるのでしょうか? あまりにゼミが好き過ぎて、何か出来ることがないかと考えてしまいます。

     ありがとうございます。  このフリップはいらすとやさんのイラスト使って、今回から外注を始めたんですけど。  今回は、働き方改革として僕を楽にするために、「フリップを外注に出して、いらすとやさんのやつで作って貰う」というのと、「ナレーターに来ていただいてお便りを読んでもらう」ということをやったんですけど、実はこのフリップ、間違いなんですよね。ちょっと嘘なんですよ。  この質問を出して来た人は男の人だからですね、本当はこうでなきゃいけないんですね。 (パネルを見せる)
    【画像】ゼミのお手伝い男版 でも、なんとなく最初に上がってきた女の人のイメージがかわいかったので、「よし、このまま行っちゃえ!」と(笑)。  こっちだったらよかったのに、本当はこっちだという実像ですね。
     じゃあ、ゼミのお手伝いについて、正直に答えると。  今、話したみたいに、僕の働き方改革として、例えば「質問コーナーの時にこういうフリップを作ってもらう」ということをやってみたんですけど、他はなかなか難しいんですよね。  例えば、さっきの見せたフリップなんて、こんなもん、もう自分でないと作れないわけですよ(笑)。 (パネルを見せる)
    【画像】自動装置のサンドウィッチ ©1968 角川映画 「『ガメラ対バイラス』のサンドウィッチのシーン」とか、これ、もう、僕本人じゃないと出来ないわけですよ。だって、どんなシーンなのか覚えてるのが僕だけなわけですから。  あと、さっきの卵が焼けるシーンのフリップも、やっぱり『ハウルの動く城』の卵のシーンって、なんだかんだいって作画枚数でいうと60枚くらいあるんですよ。その中から、どの3コマを選ぶのかで、やっぱり全然印象が違うので、これも自分でやらないとどうしようもないことなんです。  例えば、毎回、話していることが書かれたレジュメって、僕、本当にシンドいから、「下書きだけでもいいから、放送作家みたいな人に頼めないかな?」って、実は2、3ヶ月前に考えたことあるんですよね。  このレジュメも、岡田斗司夫が面白いと思っていることを書いているわけだから、実は僕にしか書けないんですけど。レジュメの下書きだったら、テーマとか、こういうことをやりたいとか話したら、出来るんじゃないかなと、ちょっと考えたことがあるんですよ。
    「俺、美味しいコーヒー淹れます!」(コメント)
     おっ! そうか! ……いや、でも、コーヒーはあらかじめ淹れてポットに入れてるから、必要ないんですよね。  ただ、他の人の書いたレジュメというのは、月に1回くらいだったら、やってみるのも面白いかもわからないと思うので。  岡田ゼミのレジュメを書いてみたいという人がいたら、サンプル原稿を書いてメールで送ってくれたら、ちょっと僕、興味があります。  ただ、その場合のレジュメは「最初の何分かだけ」ではダメです。例えば「5分だけ書いてみました!」、「10分だけ書いてみました」ではなくて。あるテーマに関して、丸々60分くらい書いてください。  原稿用紙にすると30枚くらいだと思いますけど、「引用する画像はこれです」という候補まで用意してくれて投稿してくれたら、面白ければ、もちろん採用して「今回は〇〇さんの台本です」と紹介します。  何回か採用が重なれば、正式なスタッフとして……実はこの生放送ってLINEグループがあるんですけど、そのLINEグループの会議にも参加してもらいますので。  もし、自分の中のクリエイティブが余ってて、リサーチとかが好きで、「岡田さんこんなの好きじゃないか?」とか、もしくは「岡田斗司夫はこれが好きになるべきだ!」というテーマがある人、僕と趣味が似ている人がいれば、ハガキ職人よりもグレードが何段も上がっちゃうんですけど、書き方は自由で結構です。レジュメを書いて送っていただければ、チェックします。
     でも、これ、ハードルが高過ぎるじゃないですか。  なので、シンプルにニコ生ゼミを助ける方法としては褒めるメールが欲しいです。マジで。  なぜかと言うと、ゼミが終わった後、毎回、2時間くらい経ってから、とてつもない落ち込みがあるんですよね。  どう言えばいいのかね? たぶん、ハイテンションで喋ってる分、このマイナスが、あとでこう、ドンと来るんですよね。  「なんであんなこと言っちゃったんだろう」とか、「ああ、俺、上手く言えたんだろうか?」とか、「ここのところが上手く言えなかった」とか、「言葉が詰まっちゃった」とかね。  なんか、今みたいに……ほら、「なんか」って言うじゃん。「なんかって何回言ったんだろう」とか。だから、俺、もう絶対に自分の放送を見返したり出来ないんですけど。  そういう猛烈な落ち込みがやってくるので、ゼミが終わった2時間後くらいに、褒めるメールをいただければ、メンタル的にはものすごく助かるんですよ、真面目な話。  そういう時に送るメールは、一切内容がなくていいです。「今回のアロハ、素敵でした!」でもいいですし、「これでよく寝れます!」とか、それをいただけると、日曜の夜、僕はものすごく寝やすくなります。  本当に日曜の夜はね、月曜の朝の6時くらいまで、本当に寝れなくて、ゴットンゴットン、ドッカンドッカンやってて、本当にネガティブで無駄なんですよ。  なので、よろしくお願いします。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/09/22 #300 「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「声優になるためには、どうすればいい?」

    2019-10-11 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/11
     今日は、2019/09/22配信の岡田斗司夫ゼミ「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
     よっしゃ! じゃあ、次に行こうか。  ハンドルネームぽんぬきさん、25歳です。
    (パネルを見せる)
    【画像】声優と舞台経験
    私は声優を目指し現在養成所に通っています。よく役者仲間から「舞台を経験した方がいい」と薦められます。 確かに舞台は良い経験になると思いますが、どうも踏ん切りがつきません。それはチケットノルマです!! 何人かの友人から「舞台やるから見に来てね!」とよく誘われるのですが、チケット料金が高い!! 大体3000円~5000円!! 友人の付き合いも兼ねて買っているのですが、ぶっちゃけ9割つまらない!! 下手! 金返せー!! 一人暮らしで余裕がないので、何度か断ったら、付き合いが無くなった友人もいます。 自分は友人にこんな思いさせるのなら、やりたくありません。 けれども、「演技力を向上させるにはやはり舞台をやるのが一番手っ取り早いなぁ……」と思います。 舞台以外で演技力を上げる方法は何かありますでしょうか? 岡田さん、よろしくお願い致します。

     えーっ、これに答えるのか。  いや、「答えるのか」って、自分で選んだんだから、答えるしかないんですけども(笑)。  正直に答えていいのかな?
     うーんとね、まず、前から言ってるんですけど、声優になるために必要なのはコネであって、養成所で伸ばすのは能力でなくて有力者へのコネ、コネクションなんですね。  これはどういう意味かというと、「友達の機嫌を取っても無駄だし、先輩の機嫌を取っても無駄」ということなんですよ。周りの友達と仲良くした方が有利かというと、全然そういうことにはならない。自分達よりもちょっと威張っている先輩のコネではなく、既に声優になっている先輩と仲良くしても、やっぱりダメなんですね。  音響監督に繋がる人に可愛がられなかったら、もう、役なんか回ってこない世界。だって、1人の声優の裏には、1万人くらいの声優になりたい有象無象がガーッといるわけですよ。  おまけに、最初に出演する時は、みんな1言か2言のセリフなんだから、演技力もクソもないんですよね。  というか「演技力なんて、あって当たり前」なんですよ。声優学校に行って、養成所まで行ったんだから、全員、演技力はある。そこまでの演技力はあって当たり前。あとはプラス何かの世界なんです。  あと、舞台をやると舞台貧乏に落ちちゃうこともあるんですよ。
     ただ、青二塾とか、三ツ矢雄二がやってるような声優劇団ならば、そりゃもう舞台に出るべきですよね。三ツ矢雄二が座長をやってる劇団の中で、三ツ矢雄二から良く思われたら、三ツ矢雄二の引っ張りで舞台に出れるわけだし、アニメの声優も回ってくるから。  そういう、声優養成所の主催者自身とか、音響さん周りの人達がやっている舞台だったら、そりゃ、コネクションとしては出るべきだと思うんですけど。
     「じゃあ、どうやって演技上手くするのか?」と。  さっき「声優として出ていく時には演技なんて上手いのが当たり前だ」と言ったんですけど。『少年ジャンプ』だって初連載のマンガ家はみんなマンガが下手じゃないですか。つまり、絵の上手さではなく、何かを感じるからこそ、そいつを連載に起用するわけですよね?  声優も同じで、「演技が上手いから役がもらえる」というのは、それはもうベテラン声優だけなんですよ。渋い役は絶対に演技が必要なんですけど、新人として出て行く時は、サムシングの方が大事なんです。それでも、そういったサムシングというのは、さっきも言ったように、若手の時はコネクションくらいしかないんですけどね。  演技自体の上達法としては……たぶん、あんまりこれを言う人はいないと思うし、否定されてるのかもわからないんですけど、「自分が好きな上手い声優さんの口真似」が一番良いですよ。  絵は真似したら上手くなるし、アニメも真似したら上手くなるし、映画だって真似したら上手くなるんですよ。小説だって真似したら上手くなる。世の中のクリエイティブなことというのは、基本、真似することでどんどん上手くなっていくので、上手い声優さんの声の演技というのをテレビで聞いたら、そのまんま、それを何回も口真似して声を出すくらいが、一番良い訓練法です。  これは、舞台に出るよりよっぽど手っ取り早いし、逆にいえば、これくらいしかやることがないのが声優養成所のキツさなんですよね。  演技というのは、ある程度、コストゼロで上手くなれちゃうものだから、あとはもう、膨大にある暇な時間と、自分の中の焦る心というのを、何か結果に結びつけようとして、やっぱりみんな舞台をやっちゃうわけなんですけど。
     まあ、舞台だの、チケット売りだの、人間はとりあえず何か努力しないと不安になっちゃう生き物なんですよね。  だから、舞台に出るんだったら面白い劇団、チケット売りで苦労しないような劇団にしか参加しないというのが僕のお勧めなんですよ。  そういう面白い、チケットがすぐに売り切れちゃうような劇団に参加できないんだとしたら、「自分には向いてない世界だ」と割り切って、まあ、趣味として楽しむ。  諦めるという言い方をあんまりしちゃうのはナンですけど、ぶっちゃけで話すと、そういうことだと思います。
     あんまり意に沿うような答えは……もう本当にね、クリエイティブなジャンルは、適当な夢みたいなことを言って、それを引き伸ばしてお金取ろうという大人があまりにも多いから、ちょっとキツい目のことを言わせていただきました。  すみません。
    「平野綾:いや、実力でしょう」(コメント)
     だから、なった人間は実力って言うんですよ。  なってからは実力なんですよ。でも、なるまでは、もう本当に偶然なんですよ。一旦、声優になったら、始めてそこで演技の力が問われるわけで、なるまでは偶然なんですよね(笑)。
     じゃあ、次に行きましょう。  ハンドルネームニューおでんさんからのお便りです。
    (パネルを見せる)
    【画像】ゼミの正しい見方
    わたしは学がないこと、教養がないことがコンプレックスです。 岡田先生のチャンネルのような、マニアックな話題は大好きなのですが、聞いているそばから忘れてしまい、知識として残りません。 質問① 岡田先生は、どのように得た情報をご自身の知識として蓄えられているのでしょうか? 質問② また、岡田先生のチャンネルは、どのようなスタイルで見るのが正解なのでしょう? ながら見を前提とされているのでしょうか。それとも、ノートとペンを持って、授業のように拝見した方が良いのでしょうか。 なにかアドバイスいただければ幸いです。 追伸:タオルくんステッカー希望です!

     ああ、タオルくんステッカーを指名してきたということは、この『ガンダム』風のステッカーの評判が悪いということだね? わかったよ。お前らがそんなにタオルくんが好きだとは、俺、知らなかったから(笑)。  なんかもう、一時期、コメント欄がタオルくんに対する恨みというか、憎しみで溢れてたから、俺、もういいと思ってたんだけど。タオルくんステッカーをちょっとだけ作ってみたら、タオルくんステッカーが一番評判がいいというね。  もう本当に上手くいかない(笑)。
     真面目に答えると、基本的に知識を得ようという努力はわりと虚しいんですよ。退屈だし、知識って覚えてられないんですよね。僕もそうです。  なので、僕が言えるのは「好きなことに関して手を抜かないしかない」ということなんですよ。  「知識を蓄える」とか、「何かを好きだ」とか、そういうことは才能だと思うんですけど、「手を抜かない」というのは才能ではなくて、ただ単に努力の問題だから、やろうとして出来ることだと思うんです。  興味のないことは知らなくていいんですけど、好きなことには手を抜かない。
     例えばで言うと、僕は『天空の城ラピュタ』というアニメが好きなんですよ。これを好きだということは『天空の城ラピュタ』に関して、手を抜いちゃいけないんですよね。  手を抜かないということは、舞台になっているウェールズ地方の歴史とか、あと石炭を掘る炭鉱の構造まで、やっぱり調べなきゃいけない。だって、それを知ったら面白いかもしれないんですよ?  いや、面白いかどうかは調べてみるまでわからないんだけど、『ラピュタ』が好きなんだったら、「宮崎駿は、こういうのが好きで、この世界観を作ったはず」と、宮崎駿が好きなことは、一応、調べておかないと、全部を味わい尽くせないかもわからないじゃないですか。  『天空の城ラピュタ』という作品を、そういう予備知識を全く入れずに、ただ見て楽しもうというのは、本当に「一番上のトッピングの部分だけを楽しもうとしている」ようなもので、その下にあるもっと美味しい本質部分に行き着いていない気がしちゃうんですよね。  なので、『ラピュタ』を味わい尽くすために、僕は勉強してるわけなんですけどね。
     こういうふうに、好きだったら手を抜かない。  反対に、好きじゃないんだったら、別に手を抜いても全然構わないです。興味もないことへの余分な情報に脳を使わない方がいいです。  僕、今、オリンピックとかサッカーとかラグビーとか、何一つ知りません。そこに脳を使いたくないからですね。  ところが、『ゴーストバスターズ』の背中に背負っているバックパックがありますよね? あれ、プロトンバックって言うんですけど。あのプロトンバックって、ダン・エイクロイドが自分で設定を作ったそうなんですよね。  あのECTO-1というゴーストバスターズが乗っている車と、プロトンバックっていうのは、ダン・エイクロイドという『ゴーストバスターズ』に出てくる太っちょの俳優、あいつ自身がシナリオを書いてるんですけど、あいつ自身が設定を考えて、一生懸命、周りに説明したんですけど、誰1人聞いてくれなかったそうです(笑)。  美術さんが適当にでっち上げて、「こんな感じ?」って言ったら、そしたらダン・エイクロイドが「すごいよ! これだよ!」って言って、大喜びで背負ったそうなんですけど。  だから、ダン・エイクロイドが背負っているやつだけ、ちょっと他よりも重いんですよね。本式にいろいろ機械が入っているから。他の人間は、みんな「ガワだけでいい」って言って、ハリボテを背負っているんですけど。  『ゴーストバスターズ』好きだったら、「じゃあ、ダン・エイクロイドはどこまで考えたんだろうか?」っていうのを掘っていった方が、やっぱり楽しいし、そういうのをニコニコ生放送で話していくのも、僕は楽しいと思うんですけど。
     好きだったら手を抜かないということですか。  僕も、この間、やっぱり『ラピュタ』で語った時にスラッグ渓谷の模型が中途半端だったことが、すごく気になっているんですよ。  「やっぱり、スラッグ渓谷の谷の深さ自体を表現するために、あの模型はもっと下半分を大きくしなきゃいけなかったな」と、のたうちまわっているんですけど(笑)。  こういう、手を抜かないということだけ。ニューおでんさんが自分が好きなことだけでいいんです。その好きなことに関して手を抜かなければ、知識なんて勝手に溜まってくるし。  あと、僕、61歳ですよ? 61でこれくらいで構わないわけだから、25歳だったら25歳、30歳だったら30歳なりの貯まり方っていうのがあるので、そんなに急がなくても人生は長いし、オタク人生はもっと長いですから。長期戦で考えるのでいいと思います。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/09/22 #300 「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「メンタリストDaiGoのテレビ出ません宣言ウラ読み」

    2019-10-10 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/10
     今日は、2019/09/22配信の岡田斗司夫ゼミ「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    タオルくん:おっす、久しぶり! 俺、タオルくん。今日は雑談で、トシオがグダグダ話すそうだよ。よーし、トシオ、行ってみよう!
    【画像】タオルくん はい、どうも岡田斗司夫ゼミです。  タオルくんの久しぶりの登場なので、声を忘れてしまいまして。アニメ版の『銀河鉄道の夜』のザネリの声で読んでみました。  「らっこの上着がくるよ」と言う時のザネリなんですけど。もう、40代以上の人しかわからないネタですね(笑)。  今日は雑談なので、ダラダラ話してみようと思います。なので、最初の話なんかレジュメなしです。
    ・・・
     「メンタリストDaiGoの民放出禁」ということがあって、これが面白かったんですね。  カジサックの番組で、「テレビで勝手に編集されたことについて、『自分のニコ生で本当のことを話したら出禁にするよ? 赤坂を歩けないようにしてやるぞ! 』と脅されたので、『別に出禁でもいいですよ』と言ったら、本当にテレビ局に出禁になっちゃった」と話していたことが報道されていました。  これの面白いのは、DaiGoが言ってるのは「テレビ屋さんの上から目線が嫌だ」ということなんです。  そうなんですよね。テレビ屋さんってね、当たりはすごく腰が低いんですけど、すごい上から目線で、「最終的に編集してやるから」とか、「まあ、どう使うのかは、こちら側の料理次第だ」とか、なんかね、やっぱりそういう目線で見てるんですよね。  こういう話が報道されると、「DaiGoは最近テレビに出れないから、悔し紛れにそんなことを言ってるんだ」と思う人もいるんですけど、そこは全く逆で。  たぶん、DaiGoというのは、テレビに出てる有名人の中では、いわゆる音楽系のアーティスト、サザンとかそういうところを除けば、日本で一番稼いでいる芸能人だと思うんですよね。  だから、「テレビに出る」ということが、もうすでに、なんかこう「貧乏くさくなってきた」というのかな?  テレビに出る人って、雨上がり決死隊の今回の騒動でもわかる通り、世間のことをずーっと気にしなきゃいけなくて、何かあったら一瞬で干されて、自分で謝ることも出来ない状況に追われちゃうんですけども。  YouTubeでもニコ生でも何でもいいんですけど、自分のメディアを持っている人というのは、昔でいうと作家みたいなもんですよ。昔の作家というのは、出版社から本が出ているから、自分の食い扶持というのは、自分で得ることが出来たんですよね。YouTubeとかニコ生というのは、それよりも遥かにすごくて。作家はまだ出版社に本を出してもらわなきゃダメなんですけど、「自分の意思で何を話しても大丈夫」っていうところあるじゃないですか。  それで直に稼げるので、もう、DaiGoはテレビ局が全然怖くないというか、逆に、出てもメリットがないんです。  この「メリットがない」というのはどういう意味かというと、DaiGoはYouTubeやニコ生で話してる時は、自分で自由に話せるんですよ。好きなことを話せるから、自分が話すことに責任が取れるということなんです。  いわゆる宮崎駿の映画みたいなもんですね。  ところが、もし、テレビ局が宮崎駿の映画を好きにカットしたらどうなるのか? 例えば、金曜ロードショーが「60分しか枠がないのに、『もののけ姫』って、何? 2時間以上あるの? じゃあ、うちで適当に60分に切ってオンエアするよ」なんて言ったら、宮崎駿は激怒して「もう金曜ロードショーで俺の作品を流すな!」って言うはずですよね?  DaiGoが言ってるのはまさにそれなんですよ。「自分が喋ったことの中から、適当に使いやすい部分を切ったり貼ったりして、それで流されたら、とてもやっていけない」ということなんですね。  「それだと俺の商品価値下がっちゃうじゃん」と。「テレビ局に編集されたことを本当に言ってると思われたら、DaiGoの商品価値が下がるから、テレビには出ない」っていう話なんですね。  これ、僕みたいに、一応、両方に足を掛けてる人間にとっては、ものすごくわかりやすい話なんですけど。  メディアを見るだけの人と言うのかな? テレビとかネットとかでしか情報を集めてなかったら、ちょっとそこら辺がわかりにくいんですよね。
    ・・・
     なんでその例として、宮崎駿を出したのかと言うと、昔、宮崎駿のアニメというのは、海外で売る時に勝手にカットされてたんですよね。  『風の谷のナウシカ』のVHSパッケージなんて、まあ重要な部分が何箇所もカットされた挙げ句、全体を5%の早回しにされて発売されてたんですよ。  それを知った宮崎駿は……「知った」というか、最初は知らなかったんですよ。宮崎駿自身は、海外で発売されたビデオパッケージというのを貰ってなかったから、知らなかったんですけど。
     昔、僕の知り合いにトーレン・スミスっていう外人がいて。日本のアニメとかマンガを、アメリカに紹介してたやつだったんですけど。  そいつは、「俺は『風の谷のナウシカ』がすごく好きなのに、英語版の編集があまりにも酷い!」ということを、一生懸命、鈴木敏夫に説明してたんですよね。  だけど、鈴木さんは、それを宮崎駿に聞かれると「もう海外に売るのはやめる!」と言われるので、ずーっと伏せてたんです。  僕はそこら辺の事情を知らずに、アニメージュグランプリの時にたまたま呼ばれて行った時、会場にいた宮崎さんに挨拶したついでに「宮崎さん、海外版、酷いことになってますよ?」と、トーレン・スミスから聞いた話をそのまましたんです。  そしたら、宮崎駿はその場で立ち上がって、鈴木敏夫に詰め寄って怒鳴りだして「俺はもう帰るっ!」っていう事件があって(笑)。  俺、その後で、ものすごい鈴木さんに怒られたんですけれど。「言わんとすることはわかるが、場所をわきまえろ!」と言われて。いやあ、その通りだったんですけど。  でも、当時の僕は、宮崎駿の性格を知らなかったから、まさか、あの場で怒鳴りだして帰るとは思わなかったんです(笑)。
     まあまあ、そういうことがあるので、クリエイターというのは、自分の発言がカットされたり、順番を変えられたりすると、全く意味が違ってくるということに、すごく敏感なんですね。  たぶん、DaiGoも「メンタリストDaiGo」ということでテレビに出始めの時は、「俺はテレビに出ている人間で、小道具の一部みたいなもんだから、編集されて勝手に発言を使われるのもしょうがない」という諦めが絶対にあったと思うんですよ。  ところが、YouTubeやニコ生で「自分の発言が全部そのまま掲載されて作品になる」という快感を知ってしまったので、快感というか作品性がわかってしまったので、もうたぶん、テレビに出ることがすごく難しくなっているだろうなと思います。  だから、今、「テレビに出てる人」というのは、逆に言えば「テレビにしか出られない人」か、もしくは「そういうテレビの特性を知った上で、それでも自分にはメリットがあると思っている人」だと思うんです。  そこら辺のギャップが面白かったのが、このメンタリストDaiGoの出禁事件ですね。
     レジュメがないから、ちょっとグダグダした説明になっちゃってごめんなさい。
     あと、次。つい昨日の『キングオブコント』の優勝からの話なんですけど。  みんな大丈夫? こういうのを話すと「ネタバレ」って言われるんだけど。でも、もう『キングオブコント』の結果はニュースにもなってるから、いいよね?  『キングオブコント』で、どぶろっくという、下ネタを歌う人たちが……もう本当にコントをやれるとは僕も思わなかったんですけど。それが優勝したんですね。  やっぱり、ずーっと下ネタだけで勝負している芸人って、なんだかんだ言っても下に見られるわけなんですね。  お笑いの中では、たぶん、漫才というのが中央にあるとしたら、コントって、それよりちょっと上のイメージがあって、その代わり、あんまりお客さんが入らない。でも熱狂的なファンがつく。それに対して下ネタの歌ネタとかリズムネタというのは、漫才師よりうんと下の地位にいる、みたいな感じなんですけど。  ところが、そのどぶろっくが、そんな歌ネタで、しかも、いつもの下ネタの歌ネタのまんまをコント仕立てにして、『キングオブコント』で優勝するという夢のような事件が起きて。  僕は、なんか、思わず目頭が熱くなってしまって。「『なつぞら』でも泣かなかった俺が、どぶろっくの優勝で泣いてるわ」って思ったんですけど(笑)。  まあ、どぶろっくの話はここまでなんですけど。  『キングオブコント』の中で、優勝は出来なかったんですけど、ゾフィーというコンビがいて、腹話術師のネタをやってたんですよ。  これ、メチャメチャ面白いので、皆さん、『キングオブコント』をYouTubeとかで探す時は、ぜひゾフィーの腹話術ネタを見てください。  あの腹話術ネタを見たらね、もう、俺がやってるタオルくんとかが、もう……なんか今日、恥ずかしくてやりにくかったんですよ。ゾフィーの腹話術ネタの完成度があまりにも高過ぎて。人形がこっちを向く時の目線とかそういうのだけで1つの世界を作っているのがすごくて。  俺、「うわっ! こっ恥ずかしい!」と思いながら、今日のやつをやったわけです。
     というわけで、レジュメなしの雑談はこんなもんです。  じゃあ、行きましょうか。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/09/22 #300 「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『彼方のアストラ』はSFか論争と、SF警察のみなさん」

    2019-10-09 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/09
     今日は、2019/09/22配信の岡田斗司夫ゼミ「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
     俺、もう20分くらい話したよな。ヤベえな。  さて、今回は雑談ですので、お便りがいっぱい来ています。無料では5つ採用したので、それについて話したいと思います。  まず最初は、ペンネームシャリ炙るさん。
    (パネルを見せる)
    【画像】アニメや映画の食べ物
    岡田さん! もうすぐ秋です! 秋といえば食欲の秋! そこで質問です! 岡田さんがどうしても食べてみたいアニメや映画に登場する食べ物はなんですか? 私は『ゴッドファーザーⅢ』に出て来るカンノーリと『ルパン三世』のすき焼きが食べてみたいです。

     「『ゴッドファーザー』に出て来るカンノーリ」って書いてあったけど、カンノーリ自体は映画の中には登場していないはずですね。カンノーリっていうセリフがあって、箱しか登場してない。  『ルパン三世』のすき焼きは、すごくよくわかります。
     僕、アニメとか映画に出てきたものでいえば、気になったのが『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』で、ヨーダが初登場する時、ルーク・スカイウォーカーのXウィングが惑星ダゴバに不時着して、非常用のキットだけを持って出てくるんですよ。これは戦闘機には必ずついてるやつで、現地の通貨とか、サバイバルナイフとか、あとは基本的な薬とか、そういうものが入っている箱を持って出て行くんですけども。  その中に、なんかカロリーメイトみたいなものが入っているんですね。それをヨーダが取って、「うん?」って言って、パクっと食べる真似するんですけども。あれがやたらと可愛くて、あのヨーダが食べようとしているカロリーメイト食べたいというのと。  あと、ヨーダの家にルーク・スカイウォーカーが呼ばれた時、ヨーダが作っている煮込みが、なんかすごいグラーシュシチューみたいなイメージで美味そうに見えたので、あれが食べたいと思いました。
     あと、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』というスピルバーグの映画があるんですけど、それのクライマックス辺りで、詐欺師役のディカプリオがトム・ハンクス演じる国際警察の刑事に捕まってしまって、いよいよアメリカに護送されるという時に、トム・ハンクスがですね、エクレアを食べているんですね。  ディカプリオが「そのエクレア、美味そうだからくれ」って言うと、トム・ハンクスは「やらない!」って言うんですよ。「エクレアをくれたら、俺の秘密を喋る」って言われて、トム・ハンクスがすごい悩むシーンがあるんですけど。  あれを見た時に、映画館の中で、ものすごくエクレアが食べたかったんですけど。
     今、コメント欄で「『もののけ姫』の味噌汁」って書いてあって。あの味噌汁も美味そうですよね。ジコ坊の煮込みですね。
     あとは、僕が昔から小学校の頃から食べたかったのが、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』に出てくる、バイラス星の宇宙船に連れ去られた少年2人が「サンドウィッチをくれ」と言ったら、船の自動装置が調理して出してくれたサンドウィッチ。 (パネルを見せる)
    【画像】自動装置のサンドウィッチ ©1968 角川映画 この8角形にカットしたサンドウィッチが美味しそうで、「これが食べたい!」と思ったのと。  あとは、これの次の『ガメラ対大悪獣ギロン』の時に、地球の反対側を公転しているギロン星に行ったら、そこのお姉さんが出してくれるドーナツが、やたら美味そうだったんですね。  バーベラとフローベラでしたっけ? 「バーベラ、花のように美しいという意味よ」とか言ってたと思うんですけど。いや、すみません、50年前に聞いたセリフだから、うろ覚えなんですけど(笑)。  そのドーナツが美味しそうだったので、印象に残ってます。
     あとはもう、本当に、このシャリ炙るさんが言う通り『ルパン三世 死の翼アルバトロス』のすき焼きも美味しそうですよね。  でも、すき焼きだったら、『異人たちとの夏』という大林宣彦の映画があって、その中で浅草の今半別館というすき焼きの老舗みたいなところに行って食べるすき焼き。  まあ、「食べる」というか、食べさせようとするんですね。もう死んじゃった両親になぜか会えてしまって、最後にその両親を浅草の今半に連れて行って、「親孝行が全然出来なかったから、食べてくれ」って言うんですけど、2人は「もう行かなきゃいけない」と言って消えていくシーンがあるんですけどね。  なんかね、すごい頑張って、やっと稼げる人間になった。だから、やっと親孝行みたいなことが出来る。でも、親孝行なんて恥ずかしくて言えないから、すき焼き食いたいんだって自分が言って、今半に行って「さあ煮えてきたから食ってくれ」と言ったら、一口も箸をつけてくれずに両親が消えていくというシーンが、すごく切なくて。  なんかもう、両親は微笑むだけなんですけど、「うわーっ、いいなあ!」と思って。  さっそく今半別館に行って、同じものを注文して食べてみたんですけど。なんかね、もう、『異人たちとの夏』が撮られた時代のすき焼きと今の今半のすき焼きは違ってて、ちょっと残念でした。
     というふうに、食い物の話はナンボでも出来ます(笑)。
     次です。ペンネームとんかつさんからのお便りです。
    (パネルを見せる)
    【画像】SF警察
    私は今期『彼方のアストラ』というアニメを見ています。 伏線がほつれたコードが一気に解けるような後半のストーリ展開が好きです。 しかしAmazon Primeで、SF的に矛盾を感じる方からの厳しい星1つレビューがあがってました。 その議論の中に「SF警察」なる単語が出てきました。 「SFという定義にこだわりがあり、その定義に合わない作品を批判する人々」を指していると思います。 もしかしたら、岡田さんもSF警察の方、もしくは関連組織の方なのかもしれない……。 聞いてみようと思い、メールさせていただきました。 岡田さんはSF警察なのでしょうか? 宇宙や未来を描いた作品を批判してしまうのはなぜだと思いますか?

     はい、『彼方のアストラ』は、原作マンガはKindleで全部読んだんですけど、面白かったし、特にSFとしての矛盾は、僕は感じなかったんですよね。  「SFとしての矛盾を感じない」というのは、「科学的に嘘がない」とかそういう意味じゃなくて、「世界観と設定のバランスがいい」という意味なんですよ。  『仮面ライダー』という作品に対して「SF的におかしい」と誰もツッコまないのはなぜかと言うと、所詮はバイクに乗っているバッタの改造人間が飛び蹴りで敵を倒す話だからなんですよ。そういう世界観があるので、例えば「あれに出てくる蜘蛛男は、ちょっと蜘蛛としては設定がおかしい」と言ってもしょうがないんですよね。  つまり、世界観のレベルと設定のバランスの問題なんですね。  で、SF警察というのは、このバランスを全く考慮せずにツッコむ人のことだと思うんですけど。  自分が好きな作品に対して、「SFとしてダメだ」とか、「科学的に正しくない」っていうのは、言われると、やっぱりカチンとくる人がいっぱいいるんですよ。  恋愛ドラマをやってる時に、「この男のセリフは、女のセリフは心理学的に正しくない」なんて言う人はいませんよね? あんまり怒る人いない。それはなぜかと言うと、もし「あのセリフは心理学的におかしい」と言う人がいても、「それはツッコミだ」とみんな解釈することが出来るからなんです。遊びとして理解するんです。  だから、仮にそういうツッコミをした人がいても、「ああ、そういう見方をする人がいるんだ」というくらいで、周りも笑う態勢になっているんです。  しかし、アニメとかマンガというのは、見ている人も、ツッコむ人も、なんか、まだまだ心が純粋な人が多いんですよ。……まあ、遠回しに言ってますけど、心が子供の人が多いんですよね。  なので、ツッコミとして楽しめないんですね。だから、SF警察みたいに言われる人も、ムキになって言うし、遊びとして言えない。そして、それを否定する人も、ムキになって否定してしまうんですね。
     僕みたいに年を取っちゃったら、「ああ、そうなの? SFとして矛盾あるの? じゃあ、その矛盾を説明出来る新たな理屈を考えよう」みたいな方に発想が行くんですよ。  例えば、『ゴッドマーズ』っていうマンガがアニメになった時、『六神合体ゴッドマーズ』っていうタイトルになったんですよ。「6体のロボットが合体する」から「六神合体」なんですけど。これ、合体じゃなくて、デカいロボットのお腹とか胸が開いて、その中に小さいロボットが入っていくだけなんですね(笑)。  だから、「これ何だよ!? これじゃあ合体じゃなくて、ただ単に箱に収納してるだけじゃん! マトリョーシカじゃん! なんでこれが強いんだよ!?」って文句を言うことも出来るんですけど。  でも、「いや、あれは箱ではなく、フレーム構造のようなもので、あの箱自体に駆動系が入っているんだ!」という屁理屈を考え出すヤツがいて、それをコミケで売るヤツまでいるわけですよね(笑)。  本来、SF警察というのは、そういうのを見つけるべきなんですよね。「『六神合体ゴッドマーズ』はSF的にダメだと思ってたんだけど、逆にここが良い」というふうに言える理屈を見つける、と。
     ただ、そんなことを言う僕も、『ガンダム THE ORIGIN』に対しては、そうは言えないのは、「でも、あの世界観の中で、月で6分の1重力でないのは、あまりに無茶だから」なんですよ(笑)。  それはもう、『仮面ライダー』の中での設定が狂っているのと同じということで、ツッコむんですけども。  まあ、タケコプターもそうですよね。  藤子・F・不二雄さんというのは、そういうことがすごく上手くて。  タケコプターも一番最初はプロペラで飛んでるみたいに書かれてたんですけど、子供から質問が来たら、すぐに「あれは実は無重力で飛んでいて、頭につけることによって、繋がっている部分全体が1つの力場に包まれて、それで浮遊しているんだ。頭の上で回っているのは何かというと、この装置が安全に作動しているというサイン、いわゆるパイロットモニターランプみたいなもので、上でクルクル回っているシンボルに過ぎないんだ」って、ちゃんとF・不二雄先生は説明してて。  こういうふうに話すことがSF警察……じゃないですね。「SFレスキュー」と呼ぶべきでしょうか。「SF的な設定を助けてくれる」というSFレスキューですね。  SF警察の裏には、SFレスキューがいるんですけど。議論が白熱して両者ムキになってくると、SF警察は出てくるんですけど、SFレスキューは遠くから見てるだけになっちゃうんですね。「『彼方のアストラ』、揉めてますねえ」と(笑)。  僕の知り合いも、みんなFacebookで書いてますよ。「『彼方のアストラ』揉めてるけど、程度の低いSF論争してやがるな」とか。  「SFレスキューの人、行ってあげてよ!」と思うんですけど、なかなか行ってくれないんですよね(笑)。
    ・・・
     じゃあ、ちょっとコーヒーの休憩をします。  最近ね、コーヒーブレイクを入れるようになってから、ニコ生がすごい楽になったんですよね。  今日はもう、本当に雑談ですから。  SFレスキューという組織を本当に誰かが作ってくれて、どこか揉めているところがあったら、「我々はSFレスキューです! 両者、ちょっと落ち着いてください! 『彼方のアストラ』にはこういうことも考えられます!」とか言って、ちょっと混ぜてくれりゃいいんですけどね。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/09/22 #300 「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「今日のニコ生は、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話「ガンダム完全講義〜第27回」です!」

    2019-10-08 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/08
     今日は、岡田斗司夫のコンテンツ情報をお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    本日の岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話は 10月8日(火) 20:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義〜第27回 
    『岡田斗司夫ゼミ (無印)』会員
    『岡田斗司夫ゼミ・プレミアム』会員
    です。
    ニコ生テキスト全文公開
     2019/09/24配信の岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話テキスト全文をアーカイブサイトで公開中!

    2019/09/24 マンガ・アニメ夜話 #25 「ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4」

    「イセリナ、恋のあと」フラップの作画について
    画期的な「フラップ描写」とシャアの性格描写
    映像の音について補足
    アニメのレイアウトの意味と「とてつもなく高級な構図」
    「高畑勲演出」とガンダムについての補足
    「イセリナ、恋のあと」フラップの作画について
     こんばんは、岡田斗司夫です。今日はガンダム講座の第11話「イセリナ、恋のあと」の4回目ですね。
     ええと、前回「4回目はすげえ長いぞ」と言ったんですけど、僕の間違えで。4回目と5回目を1つのイベントでやってたんですよ。なので、合計の尺がメチャクチャ長かっただけで、今日は普通に27分くらいです。すみません。  あのね、今回の映像は、今言ったように、久しぶりにイベント会場での収録だったんですよね。だから、もう、僕も慣れないもんで、とにかくフリップを出す時にドタバタしているところがあって。  実は、前半の無料部分と後半の有料部分の間に、本当は2分近いバタバタがあるんですよ。無料が終わった後、有料会員の方はそのまま続きを見ていただくんですけど、本当は、次のフリップが見つからなくて2分くらいドタバタしているというみっともない映像があるんですけど。さすがに、そこは切ってもらいました。
    「ドタバタしちゃうトシオ、かわいい」(コメント)
     いや、それどころじゃないんですよ(笑)。  本当にみっともないので「これは見せたくない」と思って。  まあ、プレミアムの会員の方は、アーカイブの方でノーカット版で見れまして、本当にみっともないやつが見れますけど。本当にわざわざ見る値打ちはないです。
     今回は、前半の無料部分というのは、ガンダムファンの方にはご愁傷さまというか。  前回、シャアの攻撃を受けたホワイトベースが、今回、不時着するんですけど。不時着するホワイトベースの主翼からフラップが出るというカットがあるんです。  あの時代のテレビアニメのキツキツなスケジュールの中で、前回も言ったように、ガンダムの顔は狂うは腕が八角形のエンピツみたいになっているのに、構造的にメチャクチャ正しいフラップが、主翼の後ろからせり出すシーンを描いてて、もう、なんだろうな「このアニメ、頭がおかしい」というか(笑)。  今、NHKの『なつぞら』を見たら、なつ達が卵を焼くシーンの作画とかで頑張っているんですけど、「それどころじゃねえよ!」と。「『ガンダム』のスケジュールでフラップなんて描いたら、本当に死人が出るぞ!」と。  そう思ったら、この後の『機動戦士ガンダム』の制作現場では、作画監督の安彦良和さんが倒れて、死線をさまよってしまったという。  『ガンダム』というのは、そんな命を懸けてたようなアニメなので、そのフラップの話を前半はたっぷりお聞きください。
     それでは、前半が終わったら、またお会いしましょう。  では、岡田斗司夫のマンガ・アニメ夜話、『機動戦士ガンダム』講座完全版、第11話「イセリナ、恋のあと」の完全解説、今夜は第4回をお届けします。  それでは、どうぞ。
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「なつぞら終了直前!~目玉焼き作画の秘密〜イッキュウ&マコさんコンビは無能!?」

    2019-10-07 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/07
     今日は、2019/09/22配信の岡田斗司夫ゼミ「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
     今週の『なつぞら』から行きましょう。もうね、『なつぞら』も、あと1週間で終わりですから。  今週は、妹の行方不明の真相がわかる話だったり、離婚の話とかで、アニメ制作にはほとんど進展がなかったんですよ。  というか、先週の『大草原の少女そら』のオープニングがテレビで流れるところから始まって、それが『なつぞら』のオープニングのアニメにそのまま繫がるというところで、このドラマの中でのアニメの役割は、もう終わっているんですよね。  事実上、「はい、これでアニメの話は終わりね」って宣言されたようなもので、もうあとここからは「アニメーション制作の現場というのは残業が多い」とか、「家に帰れない」とか、「娘の面倒が見れない」とか、「すごく大変な仕事なんだけど、女性の自立のためには~」みたいなことを、家族の応援もあってやり遂げましたという雰囲気で終わりそうなんですよね。
     そんな中、次週予告で大泉洋が出てきました。 (パネルを見せる)
    【画像】大泉洋 ©NHK ここに「ミルコス」って書いてあるので。まあ、この服からしてミルコスの社長役なんだと思います。  昭和40年代の設定だから、実は、ネクタイはもっとワイドでなきゃいけないし。あと、こんなに襟が詰まっているスーツを着ているはずがなく、ラベルがもっと広い、大橋巨泉みたいにな……って、そんな例えがわかる人はいないよな。  要するに、もっとスーツがダサくなきゃダメなんですけど。偉い人のスーツはダサかった時代なんですよね。  視聴率が悪くて打ち切り騒動という展開にも、もうあと1週間もないから、ならない感じなんですよね。なので、打ち上げパーティで「これからも良いアニメを作ってください」みたいなことを発言する程度の役回りかな?  「社内でも打ち切りの声があったけど、私にも開拓者魂が~!」という、例の開拓者魂押しが1回くらいあるかもというのが、僕のささやかな希望でもあります。  そんな、アニメ的には不作の今週だったんですけど。  ただね、土曜日の「大樹じいちゃんが、牛小屋を見ている時に、つい、なつの昔の姿を思い出す」というところは、なんかこうグッと来ました。  グッと来たたんですけど……どぶろっくの優勝の方が、泣けてしまった(笑)。
    ・・・
     でも、今週紹介したい、アニメ的な注目ポイントも、2箇所、発見しました。
     1つが『大草原の少女ソラ』のエンディングですね。 (パネルを見せる)
    【画像】『ソラ』エンティング ©NHK ソラと友達のレイが、夕日をバックに牛と一緒に歩いて行くシーンなんですけど。これ、すごかったんですよ。というのも、アニメではなかなか見かけない構図で。
     なぜかというと、それもそのはず、「夕日が当たって影が伸びている」んですよ。そして、この影が、3人とも……というか「2人と1匹」なんですけど。歩いてる姿とシンクロして、影が動いているんですね。これが、とてつもなく難しい。  おまけに、よく見てください。これ、下り斜面なんですよ。夕日の下り斜面だから、影がやや長くなっているんですよ。この「影がやや長くなっている中を、牛という4足動物と人間が、歩調がちょっとバラバラになりながら歩いているところに、影まで伸びてる」という。  作画的に言うと、かなり気が狂いそうになるというか、地味なんですよね。地味だけど、すごいシーンだと思います。
     坂にしているのは、足の着地点を隠すためです。動物にしても人間にしても、足の着地点まで描くと、歩きの絵を描くのがさらに難しくなるので、描いてないんですね。  テレビアニメのエンディングという設定だから、これくらいの感じがいいんですよ。  『ハイジ』でも、よくよく見たら、オープニングとかで飛ぶように歩いているシーンでは足元を草で隠しているんですけど、足の着地点を隠すと、歩いているとか走っているとかの動作がすごいリアルに見えるからなんですね。着地点まで描きながら、地面の上を滑ってない感じに見せるというのは、なかなか難しいので。  そういう、地味だけど、とてつもないシーンが今週ありました。
    ・・・
     あとは、目玉焼きのシーンですね。  なつと宮崎駿の役の人(『なつぞら』の神地航也のこと)は、スタジオで何個も卵を焼いて、アニメの中に出て来る目玉焼きのシーンの実験をしていました。 (パネルを見せる)
    【画像】目玉焼きシーン ©NHK こういう、目玉焼きを焼いて、周りの白身が白く固まっていくところをアニメでやろうとしているわけですね。  卵がフライパンに落ちる時の動きとか、加熱されていくことで白身が固まって、黄色い黄身の艶がちょっとずつ変わっていく様子を、なんとか作画表現しようとしているんですけど。  これが、その時に外注さんからなつに渡された原画です。 (パネルを見せる)
    【画像】目玉焼き原画 ©NHK 外注さんが描いた原画を見て、なつが「ちょっとやり直しをしたい」と。……というか、もともと旦那の高畑勲役(『なつぞら』の坂場一久のこと)が「これ、もっと美味しそうに出来ないのか?」って言い出したんですけど。  何が描いてあるのかというと、ここに棒が描いてあって、ここに線が引っ張ってありますね? 「end」って書いてあって、ここに矢印がある。  これ、どういう意味かというと、「この卵はこの速度で落ちていく」ということなんです。1枚目、2枚目、3枚目、つまり加速しながら落ちていくわけですね。で、最後はフライパンに当たるから減速するという、これ作画ゲージがついているわけです。  これだけだったら「卵の中身が殻から落ちて、加速して、フライパンに落ち、落ちる直前に減速する」という、まあちょっとアニメっぽい動きの指示なわけですね。  これって、なかなか上手くいかなくて、ドラマの中でも苦労してるんですけど。  こういう卵が加熱されていくシーンの見本というのが『天空の城ラピュタ』の中で、パズーがシータのために朝ごはんを作るシーンなんですね。 (パネルを見せる)
    【画像】『ラピュタ』目玉焼き © 1986 Studio Ghibli これが、『なつぞら』の卵を焼く作画の見本になるようなシーンなんですよ。  「ドーラ一家がやってきて時間がないので、この目玉焼きはその場で食べずに、パンに乗せてカバンに入れて持って行った」という場面なんですけど。  やっぱり、フライパンがちょっと斜めになっていて、油が流れ出して、すでに白身の外側が焦げていて、黄身が少し固まり始めているという、目玉焼きの一番美味しい状態ですね。  これラピュタのですね、中の卵を焼いている美味しいシーンなんですけども。
     それを超えた「これが完成形です」っていうゴールが、『ハウルの動く城』の卵を焼くシーンの作画ですね。 (パネルを見せる)
    【画像】『ハウル』目玉焼き © 2004 Studio Ghibli・NDDMT まず、1コマ目では、卵が落下しています。殻が割れて、白身は透明のまま下に落ちています。下には分厚いベーコンからフライパンに油がいっぱい流れてきて、そんな煮えたぎっている油の中に卵が落ちる。  次に、2コマ目では、油の中で白身が沸き立って加熱されています。  そして、3コマ目では、あっという間に透明の部分がなくなって、白くなっていくという作画をやっています。
     でも、実際、テレビアニメでは、ここまで緻密な作画とか、特にこういった色指定とかは出来ないんですよね。  『アルプスの少女ハイジ』の時も、当時のテレビアニメだから、色数が少なかったはずなんです。ヘタしたら最大60色くらいでやらなきゃいけなかったのを特注で色をいっぱい作ってやってたと思うんですけど。それでも、こんなことまでやってたら、本当に200色を超えちゃうんですよね。  こんなに細かい作画や色指定は出来ないんです。
     なので、結局、『大草原の少女ソラ』の中では、「匂いを嗅ぐシーンを挿入することで、見ている人間の記憶に頼る」ということにしました。  つまり、「美味しそうに卵を描く」というよりは、「それにリアクションしている人間のカットを入れることで、見ている人自身の記憶を呼び覚まして、美味しそうに見せる」という方法で作っていました。
     でも、もうこれは、完全にイッキュウさん、高畑勲のミスなんですよ。「そんなのは絵コンテ段階でやっとけ!」なんですよ。  絵コンテ段階で卵を美味しそうに見せなきゃいけないのに、外注から原画が上がって来てから、作画監督に「これ、もっと美味しく描けませんか?」なんて言う演出がいたら、俺がプロデューサーだったら怒鳴ってますよ。「それは演出の仕事だろ!」って。  絵というのはそういうもんじゃねえだろう。美味しそうに見せるというのは演出の仕事。
     そしたら、美味しそうに見せる方法をなつが思いつくという、とんでもない展開になってきて。相変わらず『なつぞら』は「なつのみが天才で、残りはボンクラ」という設定で、キツいなと思うんですけど(笑)。  本当は、コンテ上で指示すべきなんですよ。「こういうふうに美味しそうに見せる」というのが演出の仕事ですから。  俺、「たぶん、マコプロで一番無能なのはイッキュウさんじゃないかな?」って思ってるんですけど。
    ・・・
     でも、プロデューサーとしてのマコさんも、なかなか弱いというか、ダメなんですよね。  この卵のシーンなんですけど、「外注さんから上がって来た作画をそこまで直せない」と、一旦は言うんですけど。結局はマコさんも、なつの熱意に負けて、そこで「仕方ないわね」と従ってしまってるんです。  言い負けるのは、プロデューサーとして、制作として、もう大失敗なんですよ。
     納得するのはいいんです。だけど、その時にトレードするのが制作の仕事なんですよね。アニメーションにおいては、スケジュールとスタッフの容量というのが決まってるんだから。  「スタッフの容量」というのは、テーブルの面積だと思ってください。大きいものを置いたら、それだけテーブルが狭くなるから、他のものを横にどけなきゃいけないんですよ。  それと同じで、1つのものに作画の手間をかけたら、他の部分は作画の手間を抜かなきゃいけない。このトレードオフというのが、アニメーション制作の本質なんですね。  なので、1箇所直すためには、他に何箇所か手を抜かなきゃいけないんですよ。
     今回は、卵の作画と、それに続く匂いを嗅ぐ作画を、もう外注に発注済みなのに、追加で入れるということをしちゃったんだから、「組織的に、他のどの部分で手を抜くのか?」ということを、マコさんはあの瞬間に考えるべきなんですね。  「確かに奥原なつが言うように、この卵の作画は、この話数ではすごく大事なシーンだ。それに私は気が付かなかった。……じゃあ、この卵の作画を面白くして美味しそうに見せるために、他のシーンで、もともと動きの有ったところをBGオンリーにして、作画の負担を減らして、仕上げにも全く回さずに背景だけを見せることにしよう」と。  そういうふうに考えるのが、本当は制作の仕事なんですけど。なんかね、それをやってくれないんですよね。
     本当は、マコさんとかイッキュウさんが、例えば「卵のシーンの手間が増えるんだったら、その代わりに、乳搾りのシーンで、絞るシーンの作画をなしにしてロングで見せるだけにする」とか、そういう妥協点を探すべきなのに。なんか「なつの熱意に押し切られちゃった」というふうに見せちゃう。  ここら辺が、このドラマの中でのアニメの見せ方の限界かなと思うんですよ。  ここで、なつがいくら頑張って作画しても、もうスケジュールはいっぱいいっぱいなんだから。  「この卵の細かい作画とか、匂い嗅ぐシーンをインサートで入れたとして、じゃあ、本当にそれを次の動画の外注さんが仕上げてくれるのか?」とか。
     セルを塗る外注さんなんていうのは東北のおばさんなんですよ。当時は本当に、年末とかには東北のおばさんとか主婦とかにセル塗りの外注を出してたんですけど。「冬休みが始まると、子供達はずっと家にいるから、セルの仕上がりの能率が落ちた」と言われてるんですね。特に東北の方は、お正月の用意が大変だから、急にセルを上げてくれなくなったりしたんです。  『なつぞら』の中でのアニメーションは10月放映スタートだから、なかなか危機的な状況なんですよ。  年を越す辺りっていうのは、本当に「セルが仕上がらない!」って。「寒くてアニメカラーもなかなか乾かない!」とか、逆に「乾燥しているから乾き過ぎる!」とか、いろんな天候とかも重なって。あと「雪が降ったからセルが列車便で届かない!」とか、いろんな状況があるので。
     いや、「朝ドラでそこまでやれ!」とか、そんなバカみたいにマニアックなことを言ってもしょうがないんですけど。  でも、「1つのことをやったら、その結果、玉突き状態におかしくなっていく」というのがアニメーション制作の本質なので、1つのシーンを頑張ることにしたならば、あそこでマコさんが頭の中で考えるのは「じゃあ、どのように仕上げさんを説得して、これを撮影の方に回すのか?」ってことなんです。  ここら辺が抜けちゃってるのが、やっぱり、ちょっと残念かな、と。
     まあ、ここら辺は朝ドラでは描けない部分なので、そのうち映画化とかされたり、海外で連続ドラマになった時、NetflixとかAmazonプライムのオリジナルとかで、日本のアニメ業界を扱う時には、是非ともそこをやって欲しいな、と。  氷川竜介さんとかを監修に入れて、ゴリゴリにやって欲しいなと思います。
     いよいよ最終週ですね。アニメのネタは、さっきも話した通り、「完成してお疲れ様パーティ」くらいしか落とし所はないと思いますけど、最後まで『なつぞら』を応援していますので、楽しみにしています。  スタッフの皆様、いろいろ言いましたけども、頑張ってください(笑)。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/09/22 #300 「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【マクドナルド特集】味を超越した“文化としてのハンバーガー論”」

    2019-10-06 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/06
     今日は、岡田斗司夫のコンテンツ情報をお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    【ニコ生】
    『岡田斗司夫ゼミ (無印)』
    『岡田斗司夫ゼミ・プレミアム』
    今夜のニコ生は、ハンバーガー特集です。
    ニコ生 3月24日号 #274「【コカ・コーラの歴史】日本人はいかにして、あの薬みたいな味のコカ・コーラを飲むようになったか」
    に続き、アメリカンな食べ物特集・第二弾です。
    第一弾の【コカ・コーラの歴史】では、コカ・コーラ社の闇“コカという麻薬”の話や、コカ・コーラ社は誰が作ったのか、といった話をしました。
    今回のマクドナルド社に関しては、さすがにそこまで後ろめたい話はありませんが、 ・マクドナルドが存在したせいで、アメリカの食生活がすべて変わってしまったこと。 ・実は、僕たちの食生活を裏で支配しようとしているマクドナルドの陰謀のこと。 などなど、色々な角度からハンバーガーやマクドナルドについてお話したいと思います。
    僕自身、そんなことを言いながらもハンバーガーが何よりも好きなのです。 なぜこんなにハンバーガーの店に行こうとするのか、今回を機に考えてみました。 そうしたら、ラーメン・マニアが人生の中心にラーメンを置いているように、僕の人生の中心にハンバーガーがあるのではないかと思えてきました。 そこには、おいしいからという単純な理由ではない何かがあるのです。 味ではなく、僕にとってのハンバーガー、文化としてのハンバーガーについて熱く語りたいと思います。
    お楽しみに!************
    また、前回のニコ生岡田斗司夫ゼミ#301は 【番組終了記念】『なつぞら』総決算 + 漫画版『攻殻機動隊』解説 第三弾
    表放送+裏放送
    表放送+裏放送+放課後放送
    表放送 00:00 今週の『なつぞら』 22:59 線撮り 31:58 コーヒータイム 33:20 『大草原のソラ』の最終回 42:29 泰樹爺ちゃんはなぜ泣いたのか 47:50 ラストシーンに隠されたサイン 01:05:20 『攻殻機動隊』解説1 裏放送 01:35:36 『攻殻機動隊』解説2 02:00:20 続編問題 放課後  02:07:02 るつぼイベントやったよ 02:13:42 これから再放送するよ
    明後日(火)の岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話は 10月8日(火) 20:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義〜第27回 
    『岡田斗司夫ゼミ (無印)』会員
    『岡田斗司夫ゼミ・プレミアム』会員
    です。
    ニコ生テキスト全文公開
     2019/09/22配信の岡田斗司夫ゼミテキスト全文をアーカイブサイトで公開中!

    2019/09/22 #300 「【雑談スペシャル】“中国製のパチもんレゴ”を作ってみた、最後の『なつぞら』解説などなど」

    DaiGoにとっての「テレビのメリット」と「宮崎駿の映画」
    『キングオブコント』どぶろっく優勝とゾフィーの腹話術師ネタ
    『なつぞら』の「地味だけどとてつもないシーン」と「なつだけが天才?」
    お便り紹介「アニメや映画の好きな食べ物」と「SF警察とSFレスキュー」
    お便り紹介「声優に必要なもの」と「ゼミの正しい見方」
    お便り紹介「シンプルにニコ生ゼミを助ける方法」
    次週告知
    お便り紹介「『ポニョ』訂正」と「すべらない話」
    お便り紹介「1人で生きていく社会とイライラ」
    お便り紹介「普通と違う結婚とメリット」
    アメリカ土産プレゼントの当選発表
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»

  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「『Dr. STONE』を最新科学と社会学で検証してみよう!」

    2019-10-05 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/10/05
     今日は、2019/09/15配信の岡田斗司夫ゼミ「『Dr.STONE』の元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!」から無料記事全文をお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜8時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜8時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    YouTube登録者数10万人への歩みと「不機嫌な店員のいる店の餃子」
    【画像】スタジオから  こんばんは。9月15日の岡田斗司夫ゼミです。  今日は少年ジャンプで連載している『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi 集英社)というマンガをきっかけにして、『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(ルイス・ダートネル著 東郷えりか訳 河出書房新社 2015年)という本、これが『Dr.STONE』の元ネタにもなっていると思うので、これの紹介など、こういう話をダラダラとしてみようと思います。
     ということで、始まる前にコメントを読んでいたら、「コメントを打っている人は年齢層が高いな」と思いました。  なんで「コメントを打ってる人は」と言うのかというと、これから話します。  ええと、早速ですけど、昨日、やっとYouTubeの登録者数が10万人突破しました。今、10万1000人くらいですか。
     これが「10万人への歩み」ですね。 (パネルを見せる)
    【画像】10万人への歩み  今年の3月9日は6万5千人くらいで、毎月毎月、本当に2千人とか3千人ずつチビチビと増えていたんですけども、8月辺りから急に増えてきて、やっと昨日、10万人に届きました。  2014年から始めて、実は最初は64人だったんですね。去年の今頃に、だいたい5万人くらいでした。『火垂るの墓』で増えたんだと思います。  その後は毎月2、3千人くらい増えて行きました。実は、4月から「YouTubeを出来るだけ毎日、というか、週に3回くらい更新する」としてから、やっと伸びたんですけど。  この「登録者数10万人」というのはどれくらいなものかというと、正直、大したことないんですよ。  日本国内での、今の僕の順位は、2207番です。ベスト2000にも入れてないんですよ。  次の目標は、たぶん30万人くらいなんでしょうけど、今の最高に増えているペースで考えても、あと2年くらいかかるので。  今も「見てるけど登録してない」という人が、たぶん、メチャクチャいると思うんですけども、ぜひ登録してください。おかしいよ、再生数15万回とかいってるのに、登録数10万って。なんか変だよって思うんですけど。
    ・・・
     面白いから、今日、ちょっと分析してみたので聞いてください。  これはYouTube統計から見る視聴数の推移なんですけど。 (パネルを見せる)
    【画像】視聴数の推移グラフ  これが、2016年です。ちょっとわかりにくいんですけども、グラフのこの位置が10代だと思ってください。で、20代、30代、40代、50代、60代と並んでいると思ってくれて大丈夫です。  これ、YouTubeアナリティクスというやつで表示されるグラフなんですけど、2016年にはこの中央の35歳~44歳というのが多くて、続いて20代40代が多かったんですね。
    【画像】年齢層グラフ  しかし、2019年の現在、ほぼ、どの年齢層も横並びになってるわけです。  そして、この1週間2週間で見てみるとわかる通り、最近の急激な伸びというのは、ほぼ、10代と、50代から60代の層が急激に増えたからだということが見えてきます。  つまり、昔から僕の放送を見て頂いているオタクファン層、30代から40代くらいの人達というのは、ある程度、入るだけ入っていて、今は大学生から社会人5年生くらいまでの層と、40代後半から50代半ばという熟年層、この2つの層が増えてきているのだと思います。  なので、ますます「オタクにしかわからない話は控えろ」という感じになってきたんだろうと思います(笑)。
     次に男女比を見てみましょう。 (パネルを見せる)
    【画像】男女比グラフ  「岡田斗司夫ゼミの視聴者は男ばっかりだ」と思われてるんですけど。僕もそう思ってたんですけど。  確かに、去年まではそうだったんですね。2018年までは男女比で言うと、女性が10%前後、男性が85%くらいだったんですけど。  今年に入ってから、女性が25%くらいになってきて、現在、実は55対45なんですね。  つまり、もう男女の数がほとんど変わらなくなってきている。それも、この半年くらいで。  これはおそらく、さっき話した大学生から社会人5年生までとか50代以上で入ってきている人のほとんどが女性ではないか、というのがこの統計データからわかります。
     まあ、しかし、ゼミの話題を女の人向けにしたつもりは一切ないんですよ。  つまり、これまでマスコミ業界で言われてた「この話題は女性向け」というマーケティングが、もはや通用していないことがわかります。  基本的に、出演者が、もう本当に、今やってるみたいに、興味があったり面白いと思っている話を気にせずに喋れば、対象になる年齢とか性別はあんまり関係ないという気がしてきました。  僕も「YouTuberには、そういうものも関係する」と思ってたんですけど。もし、僕がもっとイケメンであったり、もっと痩せてたり、あるいは仮に美少女だったりしたとしても、たぶん、それでも登録者数は30万人くらいにしかいかないと思うんですね。  決して100万人にはいかない。100万人にわかるような話を、僕はした覚えはないし、これからもするつもりはないんですけど。  YouTuberというのは、見た目や年齢というのが、ある程度、関係するんですけど。その「ある程度」というのは……みんな見た目の良いYouTuberばっかり見てるから、なんとなく見た目が全てのように思うんですけども、僕は「持っている実数×3倍」くらいの係数に過ぎないのではないか、と。  面白いことをやってれば、ある程度の人数は見てくれる。その上で、もし、見た目が良かったとしても、×3くらいにしかならない。まあ、3倍というのはすごいんですけど。そんなふうに僕は思っています。
     次です。ええと、一番驚いたのがこのデータなんですけど。 (パネルを見せる)
    【画像】平均視聴時間グラフ  これ、平均視聴時間の推移なんですね。さっきまで見てたのは視聴「回数」なんですけど、これは「時間」なんですよ。  上が、最近の視聴「回数」です。これを見ると、10代が3%、50代が8%、65歳以上が2%で「ああ、やっぱ少ないな」と思うんですけど。  ところが、これを「何分見ているのか?」という時間でならしていくと、見事にほとんど同じになってきています。  これをどう読むのかというと、年齢が低かったり高かったりすると、たしかに視聴回数は少ない。つまり、ファン層は少ないんですけど。その分、見ている人が費やしてくれる時間数、ロイヤリティは高いということです。  「数は減るけど、興味の持続は増える」ということで、実は時間でならすと各年齢層、あんまり差がなくなってくる。
     ここからわかるのは……まあ、結論部なんですけど。たぶん、今、YouTubeで僕の動画を見てくれている視聴者層というのは、最強だと思います。年齢や性別の偏りがほとんどなくて、全年齢層に対してアピール出来ている、と。  なので、「やっと10万人。でも、数の上ではまだまだ大したことないな」って思うんですけど、その内容、質に関しては、かなり濃いというか、優良な視聴者を得ているということがわかって、メッチャ嬉しいという話でありました。  ということで、YouTubeのアナリティクスの話でした。YouTubeを自分でやっている方も多いと思うんですけど、アナリティクスの読み方がわからない人が、かなりいると思うので、ちょっと解説してみました。
    ・・・
     次は、一番最初の世間話なんですけど。  Twitterで、ついこの間、「岡田斗司夫を信じて王将の餃子を食べに行ったけど、あんまり美味しくなかった」と言われたんですけども。  誠に申し訳ない。王将の餃子ね、確かに味が変わったんですよ。
     この理由は何かというと、社長が代替わりして、優しい人になったからなんですよね。「優しい人」って言い方もナンですけど。  先代の社長というか、創業者の社長だった時代は、もうね、本当にブラック企業だったんですよ。「絶対に店内で餃子を作らせろ!」と。「餃子というのは、作りたての方が美味しい。皮は工場で作ってもいいから、餡を詰めるのだけは絶対に店内でやれ!」と言っていた。  だから、王将の店員というと、もう不機嫌で有名だったんですね。みんなブスッとした顔をして、嫌そうに仕事をしていたんですけど。  それが、新しい社長になってから「働き方改革で、もっと社員に幸せになってもらわなければ意味がない!」ということをして、店内で餡を包まなくなったんですね。  社長は「全部、工場で餃子を作るようになって、社員は幸せになったし、売上も伸びました」って言ってるんですけど。結果として、味は僕の好みではなくなってしまったというか、正直に言うと、僕は「あんまり美味しくなくなった」って思ってるんですけど。  餃子作りってね、やっぱり重労働なんですよ。本当は、客が注文してから皮に餡包むのが一番上手いに決まってるんですね。  台湾に鼎泰豊という、Newsweekでも世界のベスト5に選ばれたレストランがあって、日本でも支店があるんですけど。鼎泰豊も、店員さんがすごい不機嫌な顔して小籠包を詰めてるんですね。  鼎泰豊という店は、店がガラス張りになってて、店員の顔が必ず見えるようになっているんです。なぜかというと「今、包みたてだ」ということがわかるようにしているんですね。だから、鼎泰豊の小籠包は美味しいんですけど。  結論を言うと「餃子は包みたてが美味しい」=「店員が不幸な店は餃子が美味しい可能性がある」ということなんです。  店員が不機嫌な顔をしている店以外の餃子は、あんまり信じない方がいいと思います。  僕の発言につられて行った人、どうもすみませんでした。
    『なつぞら』予想の勝敗リスト
    【画像】スタジオから  じゃあ、今週の『なつぞら』から行きましょうか。
     『なつぞら』も、いよいよあと2週間ですね。  月曜日、マコさんのセリフで「視聴率が悪ければ打ち切られることもあるけど~」というのが出て、いよいよ伏線が張られて来たと思います。  というのも、あのシーンにこのセリフを入れる理由が全くないんですね。なので、ここから「視聴率が伸びないという苦しみ」とか、そういう展開になってくると思うんですけど。
     そして、やはり出ました。『カルピスまんが劇場』。 (パネルを見せる)
    【画像】カルピスまんが劇場 ©NHK  これが元ネタの『カルピスまんが劇場』のロゴで、これが『なつぞら』に出てくる『ミルコスまんが広場』のロゴです。ミルコスの方は、文字が縦書きになってます。  このミルコスというのは何なのか? なぜ「ミル」という文字が入っているのか? 実は、当時売られていたカルピスの競合商品にミルトンというのがあったんですね。 (パネルを見せる)
    【画像】ミルトンとカルピス  こちらがカルピスです。これがミルトンです。大阪の前田産業という会社が、カルピスと同じ頃に出してきた商品で、カルピスより安かったんですよ。  関西ローカルでテレビCMを流していたので、僕もCMソングを覚えているんですけど「ミルトン、バビボン、ミルトン、バビボン、ミールトン、バビボン~♪」という、なぜか男性の太いコーラスが時々入る変なCMだったんですけど。  このミルトンは、2014年に製造中止になりました。前田産業の代表作はチューペットなんですけど。今はこういう乳酸菌飲料をやってなくて、小麦系の食品を扱う会社になっています。  このミルトンとカルピスを混ぜたので、ミルコスという、なんかちょっと不思議な名前になったんだと思います。
     他にも、いよいよ、『なつぞら』の中で『大草原の少女ソラ』のキャラクターデザインが決まりました。 (パネルを見せる)
    【画像】ソラのデザイン ©NHK  こんなデザインに決定したんですけども。髪型がおさげ髪になっているのは、実は、『アルプスの少女』の初期案からの引用なんですよ。 (本を見せる)
    【画像】『ハイジが生まれた日』 『ハイジが生まれた日――テレビアニメの金字塔を築いた人々』(ちば かおり)
     これは、『ハイジが生まれた日』(ちばかおり著 岩波書店 2017年)っていう、『ハイジ』について書かれたすごい良い本なんですけど。主人公のハイジも、一番最初はおさげ髪だったのが、段々と変わって来て、最終的にショートカットになったんですね。  この中に出てくる、パイロットフィルム版のハイジがこれなんですけど。 (本の中を見せる)
    【画像】パイロットフィルム版ハイジ  これなんかは、森康二さんがキャラクターデザインしているハイジなんですね。おさげ髪になっています。  森康二さんというのは、ドラマの中でいうところの仲さんなんですよ。森さんがキャラクターデザインしたハイジが、実際はパイロットフィルムで動いていたわけなんですけど。それを小田部羊一さんがショートカットに変更しました。
     『なつぞら』では、こういったアニメ界のレジェンドとか、実際にあった面白い話を、全て奥原なつという個人、1人の天才の女の子の手柄にしてしまうというところがあって悲しいんですよ。  普通の人が見る分には、ドラマとしては構わないんですけど。なんか、アメリカ人が「江戸時代の歴史はSAMURAIとNINJAが作った」と思い込んでいると知った時に、日本人としてちょっと歯がゆく思うのと同じように、アニメファンとしては、なんか「全部1人の女性の天才性で作られた」みたいに言われると「うーん……ドラマとしては面白いんだけどなぁ」とか、ちょっと思います。
     あと、事実とあまりにも違う部分として。今話した部分とは、また別の部分に、ちょっと文句があってですね。  奥原一家、つまり、なつの一家ではアニメ初放映の時に娘と一緒にテレビを見ていて、それぞれ他の登場人物の家族もみんな一緒に見てて、見終わった後で「面白かった!」と言うシーンがあるんですけど。  「違うだろ!」と。実際の宮崎駿の家では、宮崎駿の息子の宮崎吾朗くんは『宇宙戦艦ヤマト』が見たくてチャンネルを変えようとしたんだけど、宮崎駿に怒られて、正座して『ハイジ』を見させられたという歴史があるんですよ。  なので「違うだろ! 宮崎駿は息子に正座して見せただろ!」って(笑)。
     それに対して、手塚治虫はというと、会社の命運をかけて作ったアニメ『W3(ワンダースリー)』の初放映の時、息子の手塚眞くんは、裏番組の『ウルトラQ』が見たくて、そっちを見ようとしてしまったんですね。  それにハッと気がついた手塚治虫の奥さんは「ダメでしょ! パパのマンガを見なさい!」と言ったんですけど。  それを聞いた手塚治虫は、普段、滅多に怒らないのに、その日ばかりは珍しく奥さんを怒って「そんなことを言ってはいけない! 子供の見たいものを見せなさい!」と言いながら、楽しみにしていた『W3』の初放映を見ることもなく、すごすごと仕事場の方へ帰っていったというエピソードがあって。  いや、あの、なんだろう。「クリエイターとして」というよりは「人間としては、手塚治虫の方がずっと立派だな」と思うんですけど。  その辺の歴史も捻じ曲げられていて、どうもいかんと思いますね(笑)。
     さて、ここまでの『なつぞら』に関する岡田斗司夫の予想の勝敗リストを作ってみました。 (パネルを見せる)
    【画像】『なつぞら』予想勝敗リスト  まず、「最後に作るアニメの元ネタは『アルプスの少女ハイジ』」。これはもう、大当たりですね。  そのアニメのタイトルを、僕は「『十勝の少女そら』になる」と思ったんですけど、『大草原の少女ソラ』になってしまった。これはまあ、半分だけ当たったということにさせてください。  次に「スタッフ総出で十勝のロケハンやるだろう」と予想したけど、これは当たりました。  「アニメとオープニングの繋がり」についても、これは土曜日の回で、ついに、アニメが始まったら、そのまま『なつぞら』のアニメーションで作っているオープニングに繋がったので、これも当たりました。
     問題はここからです。「妹は死んでる、またはデヴィ夫人説」は、もうダメですね。まず、生きてたということと、あれはどう見てもデヴィ夫人じゃねえやと思ったので、デヴィ夫人説は諦めました。  しかし、「悪役は『宇宙戦艦ヤマト』」は、まだ5割くらい可能性があると思います。実際は違うんですけど「『宇宙戦艦ヤマト』のおかげで、視聴率が伸びなくて打ち切りの危機」というのは、これはまだあると僕は思っています。  「のんが悪役プロデューサーとして登場」については、これ、当たる確率10%と書いたんですけど、「声優も違ったし、のんの出演はねえな」と、ちょっと思ってます。  あと、最後。「妹または妹の娘が打ち切りを助ける」というのは、これはね、あると思ってるんですよ。まあ、打ち切りを助けるのは、今の流れからいうと妹というよりも、妹に説得された旦那かもわからないなと思ってるんですけども。  というのは、1社提供のミルコスには「北海道の創業者」という設定があるので、他の家族が「あんな視聴率の悪い番組を続けてもしょうがない」と言ってるのに対して「俺にも開拓者魂が~!」って、創業者か、創業者の息子の妹の旦那あたりが言うんじゃないかと思います。  十勝の農協のくだりで「僕にも開拓者魂があるんです!」っていうセリフがあったのは、ラストのミルコスの偉いさんが「俺も北海道で生まれた人間だ! だから開拓者魂があるんだ!」と言って、そこで伏線回収にするためのセリフではなかったのかなと思ってるんですけど。
     まあ、泣いても笑っても、あと2週間しかありません。  『なつぞら』は、多少の歴史改変があろうと応援してますので、頑張ってください。
    『Dr.STONE』の「ゾクゾクする」ところ
    【画像】スタジオから  さて、じゃあ『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎 作画:Boichi 集英社)いきましょうか。
    【画像】『Dr.STONE』表紙  「ある日、この世界に自分しか生き残らなかったら、どうなるか?」「ある日、目が覚めたら自分以外の人間が消えてたら?」こういう妄想は誰もがしたことがあると思うんだけど。  果たして本当かなと思ったので、アンケートをお願いします。
    「ある日、自分以外の人間が消えている妄想をした経験ある/経験ない」  ちょっと答えてみてください。僕ね、「全員ある」と思ってたんですけど、この間「いや、ない」って言われて。
    「ない」(コメント)
     ない人、結構いるんだ。  はい、結果を出してください。……わー! 半分が「ない」。  「経験ある」が50%くらい、「経験ない」が40%だから、4割くらいの人が考えたことがないんだ。すごいなあ。いやショックです。  少年ジャンプで連載中の『Dr.STONE』というのは、そういう妄想を、そのまま抜群に面白いマンガにしたような作品です。  「3700年後の世界で、科学文明の世界を一から作る」という内容で、まあ、生き残りの人類の文明レベルが石器時代まで落ちている。狩猟民族になっているという話であります。
     マンガとしてはメチャクチャ面白いです。とにかく、キャラクターとセリフが良いんですよ。  そして、「キャラクターとセリフが良い」ということは「絵と中身が釣り合っている」ということなんですね。  「セリフが良い」というのは「そのセリフを言わせるためのシチュエーションが、マンガとしてハマっている」と。ここら辺は、あとでもうちょっと説明しますけど。  世の中には「絵の上手いマンガ家」と「マンガが上手いマンガ家」がいるんですよ。これ、いしかわじゅんの言葉なんですけど。「絵の上手いマンガ家というのは、止め絵で見て上手いマンガ家なんだけど、マンガの上手いマンガ家というのは、絵ではなくマンガが面白いマンガ家だ」と。そういう意味だったと思います。  この『Dr.STONE』も原作が付いてるんですけど、原作付きのマンガを描くのは、普通、絵の上手いマンガ家なんですよ。「絵の上手いマンガ家が原作を貰って描く」というのは良いことで、例えば『デスノート』では、マンガを描くのは上手いんだけど絵があまり上手くない原作者と、絵がすごく上手いんだけどマンガがあまり上手くない絵描きというのが上手く組み合った、奇跡のようなマンガだと思うんですけども。  しかし、稀に、マンガが上手いマンガ家が、すごく面白い原作を得た場合、とんでもなく面白くなるんですね。たぶん、『巨人の星』とか『あしたのジョー』っていう昔の少年マガジンの梶原一騎原作のスポーツモノというのは、そういうのに当たってたんじゃないかと思いますけども。
     例えば、これは『Dr.STONE』の2巻のあるページです。 (パネルを見せる)
    【画像】コハクと千空 ©稲垣理一郎 ©Boichi  僕、すごく好きなシーンなんですけど。木の間に挟まれたコハクという名の女の子を、主人公の千空が助けるというシーンです。  滑車が3つあって、そこにつり下がろうとしています。動滑車を3つ繋げることで、だいたい50キロくらいの千空でも、400キロの重さを持ち上げることが出来るというシーンですね。  この「今、何をやっているのか?」という状況を、俯瞰、上からあおりの見開き1コマで見せる、この度胸と構図の上手さ。そして、左の小さいコマで「もともとはアルキメデスの考えたものだ~」ということと、あとは、動滑車を3つ使った小学校か中学校の教科書のような図。で、あとは「今からこれを思いっきり引っ張るんだ!」という行動で止めるコマ。この3つの並び方が見事です。  この、全体説明のための大コマと、あとは、ディティールとしてとにかく面白い情報を入れるための2コマ、そして、最後の見開きの左端のコマというのは、次のページを捲らせるためのコマですから、あくまで行動と声、セリフで出来ているんですね。  この辺の作り方、第2巻のラストでこれくらいの完成度というのは、本当にすごいと思います。
     これに続くページがこれです。 (パネルを見せる)
    【画像】コハクと千空2 ©稲垣理一郎 ©Boichi  この、状況とセリフが交互に並んでいるところを注目してください。アクションとセリフが交互に並んでいるんですね。  女の子が「素晴らしい。アルキなんとかの知恵じゃない」って言ってから、「君のその一歩一歩問題解決へと楔を打ち続ける揺らがぬ信念がだよ。私の名はコハク。どうやら私は君のことがめっぽう好きになってしまったようだ」と。  この「めっぽう好きになってしまったようだ」と言った時には、コハクと千空の目線は合っているはずなんですけど、あえて、それを見せていないんですね。  助けられた女の子が横になったまま、こういう話をする。それに対して、受け手のキャラクターである千空は、青ざめた顔をしているんですね。これ、通常のマンガだったら、「鈍感で意味がわらかない」とか、または「顔が赤らんでポッとなってしまう」とかするんですけど、逆なんですよ。  これは「好き」と言われていることに対して「面倒くせえな」と思う、千空のキャラクターをわからせるための顔でもあるんですね。だから、かわいい女の子が愛の告白っぽいことを言ったのに、それに対して主人公の男の子は、あろうことか「嫌な予感がする」みたいな顔をしている。  このキャラの持って行き方と、アクション、セリフ、アクション、セリフという流れの作り方。この、さっきのカッコいい大コマ使いからの連続が、マンガの上手さというやつですね。
    ・・・
     科学文明を創り出す過程もすごい素晴らしいです。ちゃんとゼロから説明しています。  例えば、これは「自分が石になってから3700年後の世界に素っ裸で復活しちゃったので、周りの猿から笑われてる」というシーンです。 (パネルを見せる)
    【画像】石器作り ©稲垣理一郎 ©Boichi  獲物も獲れない、木にも登れない、みじめな猿で、火も起こせないんですよ。しょうがないから石を砕いて石器を作っているんですね。  これは打製石器という石器です、「このカラフルなチャートって石がクッソ硬え!」って書いてあるんですけど。  チャートというのは東海地方の遺跡からよく発見される石器に使われる堆積岩のことなんですけど。これを熱するとガラスの原材料にもなるという、それくらい、普通の石とは違う、ちょっと硬くて脆い性格をもっているんです。  ちなみに、『もののけ姫』で、アシタカが村を出る時に、カヤという娘から黒曜石のナイフを受け取るんですけど、あの黒曜石というのは、東北地方とか、北海道とか、いわゆる日本の北の方で使われていた石器なんですね。  ここでチャートを選んだということで、千空の判断の良さというのを示していると思います。
    【画像】ルヴァロワ技法  千空がここでやっている、削り取るように石器を作るやり方は、ルヴァロワ技法と呼ばれる、フランスで発見された技法なんですね。  「発見」というのはどういうことかというと、「旧石器時代には、こういうふうにして石器を使っていたに違いない」と調査されたという意味なんですけど。北アフリカで発見された今からだいたい31万年くらい前の遺跡から、この作り方が発見されました。  実は、このルヴァロワ技法というのは、わりと最近の発見なんですよ。そんな最近の発見を、少年ジャンプのマンガにガーンと入れてくるあたり「ああ、勉強しているな」って思うんですよね。
     ここに「石器を手に入れた!」って書いてあり、完成した石器が描かれているんですけど。ここでは「完成した石器を木の枝に通しているだけ」なんですね。つまり、まだまだ固定法が緩いんですよ。  一応、木の枝に通すことで、石器を使う時のリーチを伸ばして破壊力を上げているんですけど。木の枝の、たまたま入る穴に、石を無理矢理グリグリ入れただけだから、仮のものにしかなっていないんですね。
     次に千空が作るのがヒモです。 (パネルを見せる)
    【画像】ヒモ作り ©稲垣理一郎 ©Boichi  今作った石器で、草を刈って、その草をほぐしてほぐして、なんとかヒモにして、そのヒモを使って火を作ろうとしているわけですね。  この草も、実は適当に描いたものではないんですよ。ちゃんと葉っぱの形から品種が特定できます。 (パネルを見せる)
    【画像】カラムシ  この草はカラムシという草で、本当に日本中のどこででも見つけられる雑草なんですけど。繊維が強くて、魚を獲る網にも使えるし、服もこれで織れるし、紙も作れるという、ほとんど万能素材なんですね。千空が最初に使う素材にこのカラムシを選んだというのは、抜群に良いアイデアです。  実は日本書紀でも、持統天皇が「民衆はカラムシを栽培すべし」という詔を発令したというくらい、日本では千年近く前から組織的に増やそう増やそうとしていた。そのおかげで、今、日本国中にカラムシという雑草が生えているんですけど。これがあれば、僕らも、文明が滅びた後でも、一応、繊維を手に入れることが出来るんですね。持統天皇以来の、延々とした歴史のおかげで。  ヒモを作った理由は、さっきも言ったように火を起こすためなんですけど。火は、やっぱりマンガだから、見開きでドーンと出るんです。この見開きの横のセリフが、やっぱカッコいいんですね。 (パネルを見せる)
    【画像】火を起こす ©稲垣理一郎 ©Boichi  「道具を使う生き物は意外に多い。だが、科学を使う生き物はこの世に一種類しかいない!」と。言い切るところがカッコいいいわけですね。もう、すっごいゾクゾクすると。  千空が火をおこすと、あっという間に、周りで見守っていた猿が驚きます。千空はツルピカ猿と呼ばれる、猿よりも弱い生き物としてこの世の中に生まれてきたのに、科学の力で、まず石器を手に入れて、ヒモを作って、それを使って火を作ることによって、猿たちを追い抜いて行く。そんな様子が、わずか6ページくらいで次々と語られるんですね。  いやあ、もう、超カッコいい!
     では、続きは次のコーナーで話しましょう。  ……これ、今、なんで「次のコーナー」って言ってるかというと、ここがYouTubeの編集点になるからですね(笑)。
    「斗司夫楽しそう」(コメント)
     そうなんですよ。もうね、「なんでこのマンガは面白いんだろう?」ということを説明しようとしたら、やっぱり、フリップ出して話すしかないんですけど、これが、俺、もう、本当に楽しくって。  もう、こういう芸が出来て、本当に嬉しいと思っているんですけど。
    『Dr.STONE』について将来予想
    【画像】スタジオから  さて、「『Dr.STONE』を検証する」その2です。  石器とヒモと火を手に入れた千空は、ついにそれで家まで作ってしまいます。 (パネルを見せる)
    【画像】家 ©稲垣理一郎 ©Boichi  これが「家を手に入れた!」という家なんですけど。  注目すべきところは、壁と屋根に板を使ってないところなんですよ。これ木の皮なんですね。木の表面の皮を剥いだものを並べている。  板というのは、のこぎりか金属製の斧がないと作れない。つまり、青銅器文明になるまで、板というのはなかなか手に入らないんですね。  「石斧で板は作れないのか?」と言われたら、作れないことはないんですけど、素人の千空が板を切り出して家を作るというのは、あまりにもリアリティがない。  それよりは、僕が見ているポイントは、千空が腰から下げているこの石器なんですよ。  さっき作った石器と、ちょっと比べてみてください。さっきの石器は木の穴に石を通しただけの石器です。それに対して、こっちの石器は、実はその後に手に入れたヒモで棒にくくりつけることで、同じ木の枝にくっつけた石斧でも、ちゃんと固定されているんですね。  穴に通すだけの場合は使える枝の種類が限られていたんですけど、このヒモでくくりつける形式にすることによって、棒の長さが自由になる。イコール、石器を使う時のリーチ、つまり振り回す時の長さ、破壊力が、ナンボでも自由に調整できる。そのおかげで、石器としての使い勝手が2倍3倍に進化しているんです。  「ヒモを作る」というのは、火を使えるようになるだけでなくて、ありとあらゆるものを工具として利用できるようになったということなんですね。  そんな一番基礎の工具であるヒモを手に入れて、これと石器を組み合わせることで、千空は、どんどん出来ることが増えていくわけですね。
    ・・・
     今、話したところが、実は2巻の13話なんですよ。  13話というのはどういう意味かというと、ジャンプマンガに詳しい人はわかる通り、あらゆるジャンプのマンガは10話で打ち切られる可能性があるんですよ。  「どんなに準備しても、どんなに編集者が思い入れを込めても、どんなに自分達が何年かかって作り上げようとも、人気がなかったら10話で打ち切り」というのが少年ジャンプの運命なんですよ。  これは、13話です。13話ということは、もし『Dr.STONE』というマンガが、こんなに下準備したにも関わらず10話で打ち切られちゃったら、今のシーンは一切出てこないんですね。
     こんなに面白い文明をゼロから作る話というのがあるんだから、本当は真っ先にこれを見せたいのに、まず「一番最初は大樹という男の子が生き返ったところを見せて、彼が親友の千空と再会するところを描いて、今度は大樹の好きな女の子を生き返らせるという話に進んで、ところが、命の危機があったから、すごい強い男を生き返らせてしまい、そいつと対立構造になって」というような、アクションシーンで組み立てているんです。そうやって、ジャンプマンガとしての面白さを作っているんですよ。  でも、作者が本当に描きたかったのは13話以降だったというのが、この流れでわかるんです。本当に「いい度胸しているな」と。「これ、途中でダメになってた可能性もあるんじゃないのかな?」と思うんですけど。  一番最初に紹介した「動滑車で美少女を救う」というシーンなんかも、あれも2巻のラストなんですよ? 15話とか16話なんです。ジャンプでよくある10話で打ち切りだったら、このマンガは美味しいところを全く見せないまま終わってたはずなんですね。
    ・・・
     13話以降は「実は、3700年間、生き残っていた人類の村があった」という話とか「科学を復活するべきか? 人間らしい原始生活として人類史をやり直すべきか? という政治論争と戦争」という、燃える展開部に入って行くんですけども。  ついに、3巻の終わりでは、3700年間生き残ってた村の秘密を知る美少女を治療するために抗生物質を作る話になります。  その中で出てきたのが、もう、超燃えたんですけど「サルファ剤を作るためのロードマップだ!」という、このページです。 (パネルを見せる)
    【画像】サルファ剤ロードマップ ©稲垣理一郎 ©Boichi  スタート位置として、まず「鉄を手に入れる」。簡単に書いてあるけど、この鉄が、まあ難しいんですけどね。そこから磁石を作って、それに銅とリンを混ぜて電気を作り、これで水酸化ナトリウムを作ります。  下の方では酒から、酢と炭酸を作って、というふうな形で、ザーッと石炭から、水酸化ナトリウムまで加えて行って、最後に万能薬であるサルファ剤まで行くという。  これは、もう、マジで心震えました。  あのね、これを説明ではなくて、お話の中の見開きでやるんですよ。  そして、さっきまでの見開きの使い方を見てもらったらわかる通り、この作者は「美少女を助けるために滑車を組み合わせる」とか「ついに火を手に入れた」という見せ場でしか見開きを使わないんですよ。  その見せ場でこのロードマップをドーンと出すのは「こういう、理屈っぽくて、本当だったら編集からやめろと言われることが、自分にとっては一番面白いし、読者もこれを面白いと思ってくれるはずだ!」というふうに前に押し出してくる、勇気ある見開きだと思って、すごく良いなあと思うんですけど。
    ・・・
     今、『Dr.STONE』の連載では、地球の反対側のアメリカ大陸に向かう最中で、新たな謎の敵と遭遇しています。  「いよいよ3700年前に全人類を石にした犯人がわかるのか?」という話になるんですけども。  『Dr.STONE』でも、『進撃の巨人』とか『なつぞら』と同じように、ちょっとくらい岡田斗司夫なりの将来予想というのをしておこうと思います。  「なぜ、人類が石になったか?」に関する伏線が、あることはあるんですね。  それが、2巻の15話です。石にされ、首のうしろの部分だけにちょっと石が残っていた千空が、一度死ぬんです。しかし、石化が解除されたら治ってしまったと。そんな「あっ! 石にされた後で治ることで治療の役目も果たしてるのか!」とハッと気がつくというシーンあるんですけど。 (パネルを見せる)
    【画像】気がつく千空 ©稲垣理一郎 ©Boichi  「俺はずっと考えていた。誰が人類を石化したのだろう? 誰の攻撃だろう? しかし、本当にこれは攻撃なのか?」というコマがあります。  つまり、「人類が石化して3700年の間に文明は滅びてしまったというんですけど、これは善意ではなかったのか? いいことをしようとしていたのではないか?」という伏線が、まあ2巻の最後で張られてるわけですね。  今のところ、そういう話は出てこないんですけど、実は、人間が固まるその何日か何週間か前から「世界中でツバメだけが石になって落ちてくる」という事件が起こってたんですけど。そのツバメも、ひょっとしたら「これからこういうことが始まるよ」という警告ではなかったのか、とも受け取れます。  仮に人間を石化した存在がいるとしたら、そいつは時限装置付きの石化解除装置の下にいたはず。ある液体をかけると石化は解除されるけど、石化装置のスイッチを入れたヤツも、その場で石化しちゃうわけですから、解除装置の下にいたはずなんですよ。  しかし、復活出来なかった。または、スイッチを押した本人より先に復活しちゃった誰かに騙されたか裏切られたかなんかだと思います。  「または、人類の皆殺しを防ぐための緊急防衛策だった」というのも考えられると思うんですね。  そもそも、お話全体のプロットとしては「主人公の千空のお父さんが宇宙に行った」というところから始まっているんですけども。宇宙に行った時に「太陽がもうすぐ大フレアを起こす」と。  いわゆる太陽面爆発で、強烈な宇宙線、放射線が浴びせられる。そうなると人類が全員死んでしまう。そのフレアの直前に、全人類を石化させて、本当は翌日とか数時間後に解除するはずだったのが、そのまま3700年間、石化が続いてしまった、と。こういうふうな可能性もあるんじゃないかな? つまり、石化自体は人類を守るため。  もしくは、石化させた人が、誰かの病気……例えば、すごく好きな人の不治の病を治そうとした。  でも、その人が今地球上のどこにいるかわからないので、地球上の人間に対して一斉に病気を治す装置を作動させて治そうとしたんだけど、ところが、スイッチを入れた人は、なんらかの謀略によって邪魔されて、この世の中にはもう出てきていない。もしくは、殺されてしまっている、と。  そういう大掛かりなひっくり返しを、作者は企んでいるのではないのかな、と。そんなふうに考えています。
    ・・・
     まあ、人類が石化した理由というのは、他にも色々と考えられるんですけど、大筋はこのパターンだと思うんですよね。  「実は、善意で、理由があってしたことで、石化というのは、そのための補助作業に過ぎなかった」と。  でも、まあ、このマンガの面白さというのは、今、話した「誰がこんなことをやったのか? なぜやったのか?」というミステリー部分ではなくて、ゼロからつくる科学文明なんですね。  最近では、まだ単行本にもなっていない連載中の話なんですけど、マンガの中で写真とか電話とかミニ四駆まで作ってしまったんですよ。 (パネルを見せる)
    【画像】モーター ©稲垣理一郎 ©Boichi  これも、「鉄はもう、前に作ったから、ここに銅線を巻いて電磁石にして、この電磁石にさらに電線を巻いていくと、モーターが出来る!」という、もう本当に、小学校6年生の理科みたいなことをやっているんですけど。  これも、ここだけだったら理科の授業なんですよ。ところが、この作者の上手いところは、こうやってモーターを作って見せた後で、「それじゃあ」ということで、思わずイタズラでミニ四駆を作ってみせるところなんですね。 (パネルを見せる)
    【画像】ミニ四駆 ©稲垣理一郎 ©Boichi  そして、「このミニ四駆、イタズラで作ったんだけど、でも、実はこれって、連絡手段としても使えるんじゃないか?」というふうに、ストーリーの中にガンガン落とし込んでいく。  この楽しさが本領だと思います。メチャクチャ面白いですね。  この「人類が絶滅した後で、どうやって文明を作るのか?」って、意外と類似作品が少ないんですよ。わりと穴場だと思うんですよね。  昔は『北斗の拳』とか『マッドマックス』みたいに、文明崩壊後の世界を舞台にした作品があったんですけど、それが最近は流行らない。流行らない理由は「もっと進化した形になったから」です。  「人類の文明が崩壊して、じゃあ、どうする?」というのの発展型が、実はゾンビモノなんですね。ゾンビモノというのは、『アイアムアヒーロー』とか『ウォーキング・デッド』もそうなんですけど。  単なる文明崩壊だけだと、ドラマが作りにくいんですね。「文明が崩壊した → 子供が熱を出した → 薬局に薬を取りに行かなきゃいけない」これだけだったらドラマが作りにくいんですけど、「文明が崩壊した → 子供が熱を出した → 薬局に薬を取りに行かなきゃいけない → でも、ゾンビがいる → じゃあ誰が行くんだ!? → 俺が行く! → あなた、やめて!」というふうに、ゾンビという要素を1つ入れるだけで、急にドラマになって、ストーリー展開が出来るわけですね。  さらに、そうやってお話を続けていると、段々とそれだけでドラマが転がっていくので、そのうちゾンビという要素も邪魔になってきて、ゾンビがいなくても話がもっちゃうという『ウォーキング・デッド』現象というのが起きるんですけど(笑)。  まあ、ゾンビモノというのは、実は、世界崩壊モノのサブバリエーションだと思います。
    『Dr.STONE 1』(Boichi、稲垣 理一郎)
     今回の岡田斗司夫ゼミは、こういう『Dr.STONE』から始まって「地球に自分しかいなかったら果たしてどうなるのか?」という、中学校時代の妄想を、もっと精密に検証してみようという内容です。 「この世界から自分以外の人間が突然消えてしまったらどうなるのか?」 「電気はいつまで持つのか?」 「水道はいつまで生きているのか?」  次のコーナーから、そんな妄想が始まりますけども。まだ無料放送は続きます。
    ・・・
     ちょっと休憩して、コーヒータイムにさせてください(笑)。  もう、ついに無料枠でもコーヒーを飲むようになったね。無料枠の人は見たことないと思うんですけど、実は有料に行く時とか、プレミアムに行く時にコーヒーを飲むんですよ。  ああ、疲れた。40分以上ガーッと話したからね。ここもYouTuberと違うところですね。YouTuberの人たちだったら、「どうも!」というところから始まって、編集して喋るんだけど、俺はそういうの嫌だから、普通に喋りたい。
    「話すと疲れる」(コメント)
     そう。疲れますよね。皆さんも、あと1分くらいダラダラしてますので、急いでトイレ行ってくださいね。
    「今日も2時間コース?」(コメント)
     2時間コースですね。まだ、レジュメで言うと10枚進んだところなんですけど。今日は28枚ありますね(笑)。  まあ、もうすぐ無料は終わりですけど。
    「自分だけ生き残るって自己中心的」(コメント)
     ああ、そうか。自己中心的な人とか、僕みたいにサイコパスっぽい人は、自分だけ生き残った世界のことを考えるのか。  そうじゃない人は「世界が崩壊しても、自分1人が生き残る」なんて都合のいいことを考えないのかな? そうなのかもわからないですね。
     さて、行きましょうか。
    地球に自分しかいなかったら果たしてどうなるのか?
    【画像】スタジオから  ここからは「人類消滅後の世界あるある」ですね。  「人類が消滅して自分しか残らなかったら、一体どうなるのか?」に関するあるあるを、ちょっと考えてみたいと思います。  ある日、自分以外の人間が街からいなくなってしまった。「自分しかいなくなったのか? それとも他の生き残りがいるのか?」ということも、わからないような状況になった。だとすると、どうするのか?  消滅後のあるあるとしては、よく僕が昔、妄想したのは「豪邸とかホテルとか、すごく良いところを探して豊かな暮らしをする」ということ。今だったら、例えば、自己発電設備のあるような場所で、冷蔵の食品とか冷凍食品なんかを探して。まあ、1人だったら、一生住むのに困らないんじゃないかと考えていました。  上手く行けば、ネットで自分以外の人間との連絡もつくだろうけど、しかし、何日かしたら、すぐにネット接続も切れちゃうと思うんですね。電気がなくなっちゃうと。  そんな時、「他の人を探して会いに行く」という方法もあるし、逆に「誰かに会うとリスクがあるから会わない」という人もいる。  あとは「食料とかを集めるんじゃなく、まず文明の結晶である本を集めよう」という人もいますね。「本を集めて知識を溜めておいたら後で強いだろう」と考える人もいる。  対応はいろいろあると思うんですけど、まあ「誰かと会うのは嫌だし、持っている食料奪われたら嫌だ」と。そうじゃなくて、全部自分が持っていたら……この本『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(ルイス・ダートネル著 東郷えりか訳 河出書房新社 2015年)の中にもエデンの園と書いてあるんですけど。誰もいなくなった世界で文明の残りを集めるだけで、十分、エデンの園で生きていける、と。  例えば、大きめのスーパーマーケットをたった1人で占領すると、1人あたり1日3000キロカロリーが必要だとしたら、大きめのスーパーマーケットがあれば、人間1人は55年間くらい生きて行ける。ペットフードまで含めれば63年間くらいは大丈夫。  つまり、すぐに食べられなくなってしまう生鮮食品とかは置いといて、まあ、注意して暮らせば、自家発電設備もあれば、冷凍食品の保存もきけば、缶詰とかもあるので、だいたい普通の人間だったら55年、ペットフードまで手を出せば63年間は生きていける。エデンの園なわけですね。
    『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』(ルイス・ダートネル)
    ・・・
     さあ、では、こう言う場合、どうしましょう? 2つ目のアンケートです。  「世界で皆が消えてしまった。でも、他にも生き残りがいるかもしれない」という時に「1.連絡を取る・会いに行く」「2.連絡を取らない・孤立を選ぶ」。  みんな、どういうふうに生きたいのかな? これね、僕もわからないんですよね。
    「孤独を選ぶに決まってる」(コメント)「1一択」(コメント)
     じゃあ、結果を出してください。……おお、半分半分くらいですね。面白いな。  「連絡を取る・会いに行く」の人が、無料の方は55%。「連絡を取らない」が44%。プレミアムの方は「連絡を取る」のが43%で「孤立」を選ぶのが57%。ちょっとの差はあるんだけど、やっぱりこれもほぼ半分半分くらいになりましたね。
    ・・・
     じゃあ、どっちがいいのかというと。  僕の好みというよりは、必然的なことを話しますけども、やっぱり1人では生きていけないというのがあるんですね。  それは、この本『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』の序章にも書いてあるんですけど。まず、豊かな暮らしというのは、やっているつもりでも終わりがあると。

    そのあとには莫大な資源がまだ残されているに違いない。スーパーマーケットには充分な食品が貯蔵されたままになっているだろうし、人気のなくなったデパートの店舗からデザイナーズブランドの新しい上等な服をもちだすことも、これまでずっと夢に見ていたスポーツカーをショールームから失敬することも可能かもしれない。放置された豪邸を見つけて、少しばかり家捜しをすれば、さほど苦労せずにもち運びのできるディーゼル発電機を何台か見つけて、照明、暖房、および家電を動かすために利用できるだろう。ガソリンスタンドの地下タンクには燃料が残っていて、かなりの期間、新たに手に入れた家や車を動かしつづけられるだろう。それどころか、大破局の直後にはおそらく生き延びた小集団はかなり快適に暮らせるかもしれない。しばらくのあいだは、文明はみずからの勢いに乗って惰性で進みうるのだ。生存者は自由に手に入る資源の山に囲まれていることに気づくだろう。豊かなエデンの園だ。 だが、その楽園は腐りかけている。 食糧、衣服、医薬品、機械など技術から生まれた産物は、時とともに容赦なく腐食し、分解し、劣化し、退化する。生存者には猶予期間が与えられているに過ぎない。文明が崩壊し、主要なプロセス─原材料の収集、製錬、製造、輸送、流通─が突然停止したら、砂時計はひっくり返されたのであり、砂は着実に落ちてゆく。

     つまり、さっき言ったみたいに、スーパーマーケットの中で55年間とか63年間生きていたとしても、他のものがですね、徐々に徐々に失われていくわけですね。  そして、もう1つの理由です。  これ「どんなに情報を集めて、どんなに本があっても、自分自身に外科手術が出来るのかどうか?」という話なんですけど。

    本棚から医学の教科書を引っ張りだして、専門用語や薬剤名だらけのページをめくったとしたら、何が理解できるだろうか? 大学の医学の教科書は、莫大な予備知識を前提としており、定評のある専門家による講義や実習と並行して使用することを意図して書かれている。 生存者の最初の世代に医師がいたとしても、使い方を訓練されてきた現代の大量の医薬品や試験結果なしには、なし遂げられることは大幅に限定される。薬は薬局の棚や、廃墟となった病院の冷蔵貯蔵室で劣化してしまうだろう。 こうした学術書の大半は、それ自体がおそらくは無人の都市で火事が無制限に広がることで失われるだろう。さらに悪いことに、毎年、生みだされる新しい知識の宝庫の大半は、僕ら科学者がつくりだし、研究のなかで利用されるものを含め、耐久性のある媒体にはまったく記録されていない。人間が理解していることの最先端は、主として一時的なデータとして存在する。専門誌のウェブサイトのサーバーに保管された学術「論文」として。 そして一般の読者向けの本などはほとんど役に立たないだろう。平均的な書店に並んでいるような類の本しかもはや手に入らない、生存者の一団を想像できるだろうか? 自己啓発本のページに書かれているような知恵から再建を試みたところで、文明はどこまでそれを実現できるのか? 経営の成功術とか、瘦せた自分をイメージするとか、あるいは異性のボディランゲージを読みとるためのハウツー本などで?

     その通りなんですね。  「本は役に立つ」と思いがちなんですけども、実は、今、本屋に並んでいる本の大半、9割までが「今の文明が平和に続いている限り、ちょっと役に立ったり、ちょっと楽しくなったりするような本」なので、ゼロから生き残るための本というのは、サバイバル術みたいな本しかない。  そのサバイバル術も、所詮は「今の社会をちょっと離れて野山で1人で生き残る」というような前提で書かれているので、やっぱり、20年、30年、40年という時間の流れを前提にしてないんですね。  だから、生き残っている者達が集まって、お互いに知っていることを組み合わせて文明を守るしかないんですよ。
    ・・・
     もし、自分が人類の中で孤立して生き残ってしまって、他に生きているものもいるかもしれないとなったら、中学生や高校生くらいの時の僕だったら、絶対に人を探さなかったはずなんですね。  自分の父親がそうだったように「核シェルターみたいなものを作って、食料を保存して、自分1人が暮らしていければいいや」と思ってたんですけど。  やっぱりね、この本の中の後半の方にも書いてあるんですけど、そういう状況で1年2年生きられる人間は、すごく珍しいんですね。どんどん無気力になっていって、だいたい、最初の冬が来る頃に自殺してしまうというような心理実験結果も出ているんです。  そんな環境の中で、たくましく生き伸びられないんですよ。特に「誰もいなくなったんだったら、俺一人で生きていこう」と思うような人であればあるほど、自殺みたいな方向に行っちゃうという感じが、僕にもやっぱりわかるんですよね。  なので、やっぱり「集まって、自分達が知っていることを繋ぎ合わせる」というのが、一番良いと思うんですけど。  まあ、そんな中で女の人と男の人が出会えたら、ひょっとしたら子孫を残せるかもわからない。  じゃあ、そうやって、何十人かの集団が出来れば、やがてそれは数百人、数千人になって、文明は保存できるのか? いや、これが安心は出来ないんですよ。  あのね、人類の大半がいなくなって、生き残りが集まってなんとか暮らして行ったとしても、50年くらい経ったら、それまでの文明の遺産は少なくなってくるんですね。  消滅以前の文明社会を覚えている人間は、生き残り世代にしかいないんですよ。そして、おそらく、生き残りの世代が作った子供達の世代というのは、親が言うところのかつての文明には興味がないんですね。  なので、「かつての文明を取り戻そう」ではなくて「いかに美味しいものを再発見するか?」とか「いかに冷凍されたものを再発見するのか?」という、かつての文明を見つけることばっかりに興味を持ってしまう。  そんな状態が50年くらい続いた後、つまり、生産を全く考えず、消費のみの世代が50年間続いた後、そんな第2世代しか生きていない時に、僕らみたいな文明社会を知っている第1世代がバラバラと死んで行く。  そんな中で、保存食料や石油がなくなってきたらどうなるのか? たぶん、100年後には、生き残り世代は全部死んでしまって、おそらく文字を読める人もほとんどいなくなる。つまり、溜めていた本も無駄になるんですね。  こうなると、文明は完全に失われてしまいます。
    ・・・
     だったら、どうすればいいのか?  ……いや、もうね、こんなことを考えてもしょうがないんですよ。「生き残った人間はどういうふうにすればいいのか?」って、別に、人類はまだ滅びてないから、そんなこと考えてもしょうがないんですけど。  まあ、科学文明の第2シーズンを作るしかないと思うんですね。  すでにあったものを集めて、それでなんとか食っていくことしか考えてなかったら、自分たちが死んだ後に残った世代が完全に消費しか覚えない。なので、なんとか生産という方法を教えなきゃいけない。  これを、僕は「人類文明の第2シーズン」と呼んでいるんですけど。  第2シーズンという言い方をすると、「いや、第3シーズンじゃないのか?」と「実は人類は一度、文明が頂点に達して滅びてしまって、今の文明は第3シーズン、第4シーズンじゃないか?」と言う人もいるんですけど。  これは違うんですよね。今の地球には化石燃料がちゃんとあるから。  化石燃料というのは、数億年前に作られたものを、産業革命以後にガーッと使い始めたんです。だから、もし、今から1万年前に科学文明があったとしたら、その時に化石燃料を使い尽くしてるはずなんですよ。  「かつて、ローマ帝国が滅びた」ということも、中世の人たちにとっては言い伝えでしかなかったわけです。でも、ローマの存在には、見てわかる証拠があったんです。  それが何かと言うと「自分では作らない石で出来た建造物」。もう1つは「原生林がヨーロッパに全く残ってない」ということなんですね。  かつて、ヨーロッパには原生林の暗い森があったんですけど、ローマ時代にそれらを全て伐採して、植林した。その結果、綺麗な雑木林や里山しか、今のヨーロッパには残ってないんですね。  ローマ人が原生林を全て切ってしまったから、今、雑木林になっている。これがローマ文明が存在した証拠なんですよ。  同じように、僕らの文明より前に先史文明があったとしたら、そいつらが絶対に石油とか石炭を使い尽くしているはずなんですね。今の僕らが、ほぼ使い尽くしているのと同じように。  でも、産業革命の時、石炭なんて、ちょっと掘ったら浅いところでいくらでも掘れたし、石油も少し掘ったらゴボゴボ出てきた。地球の文明で1万年くらい前に科学文明がなかったということが、これで反証的に証明できるんですけども。  というわけで、この世界で自分以外の人間がいなくなったらどうなるのか? どうやったら人類文明の第2シーズンというのを作り出すことが出来るのか?  残念ながら、無料放送はここまでです。ここから先は、人類が消滅しちゃったその瞬間から、その日の夜、次の日、1週間後、1ヶ月後、半年後に何が起きるのかということを、かなりリアルに予想して、そんな人類崩壊後の世界を、ちょっとブラタモリしてみようと思います。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/09/15 #299 「『Dr.STONE』の元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!」
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    岡田斗司夫 のLINE@ 、はじめました!
    登録用QRコード
    YouTube動画の無料公開開始のお知らせなど、最新情報をお届けしています。 岡田斗司夫が好きなキーワードを入力すると、楽しいお返事が来ることもあります。 皆様、ぜひ、ご登録お願いします!
    アーカイブサイトへのアクセス方法
    限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画など、岡田斗司夫のコンテンツを下記のアーカイブサイトからご覧いただけます。
    岡田斗司夫アーカイブ
     

    記事を読む»