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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「ガンダム監督・富野が吠える〜ロリアニメの罪・天才の罪」

    2019-12-12 07:00 6時間前 
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    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/12
     今日は、2019/11/24配信の岡田斗司夫ゼミ「富野由悠季を語る 〜2010年11月講演感想戦」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜7時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜7時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
     そういう話の辺りで、ちょっと気になったフレーズが出てきました。  富野さんがその時に話してたのが、最近の女の子が見ているアニメ。あの『プリキュア』みたいなやつです。「そういうふうなものが、はたして子供が見るに適しているのかどうか?」と。  「6歳とか8歳の女の子が、ああいうスピード感のあるものを見て、本当に楽しいと思うのかな?」、もしくは「6歳8歳の子供にあんなスピード感のものを見せて、他に見せるものとのバランスとかを考えているのか?」って話をしてたんですね。  まあ、富野さんのこの話は、最近のアニメに対する批判なんですけども。僕には、それを聞いて「あっ!」って、頭の中にひっかかったことがあったので、楽屋に行った時に富野さんに話したんです。  大阪芸大だけではないと思うんですけど、最近、学生、特に女の子の学生からの相談で「私はバイです!」とか、もしくは「私は同性愛かもわからない」っていうカミングアウトがすごく多いんですね。  これがね、この5、6年間ぐらいで、本当にどんどん激増してきてるんですよ。5、6年前まではまだ、彼女たちもそれで悩んでたりしてたんですが、最近は「だから彼女を作りました!」とか「彼氏はいらない。彼女がいれば」みたいな話があったり、あと「○○は俺の嫁!」っていうのが、もう、最近は女の子同士で言うようになっている。  これは、ひょっとしたら当たり前かもしれないんですよ。昔から、センスが先端的なところに、同性愛の人とか、もしくはヘテロだけでない人が集まるのは当たり前のことで。僕もそう思って解釈してたんですけども。  「あれ?」って思ったんですね。というのも、女の子が女の子を好きになるという場合、彼女たちから同時に出てくる話っていうのをまとめると、どうも「恋愛不全」っていう現象が起こっているような気がしたんですよ。  僕たち男はですね、ついつい男性の恋愛不全現象ばっかり考えてしまうんだけども、実は今の20歳ぐらいの女の子を中心とした恋愛不全現象ってかなり深刻じゃないかな、って考えました。  で、その原因の一つが、いわゆる『プリキュア』などのロリアニメではないのか?  これ今日、僕が富野さんの講演を聞いてる最中に「あっ!」と思いついた仮説です。こう考えるとかなり色んな事が説明つきます。
    ・・・
     ロリアニメっていう言い方をしたものがつまり何かっていうと、「女の子はかわいい!」「女の子は素晴らしい!」「少女らしくあることは良い事だ!」、そして「女の子というのを愛でたい!」というアニメのことですね。  日曜の朝とかにやってる……まあ、日曜の朝じゃなくてもいいんですが。そういう女の子向けのアニメというのは二重構造になっています。  一重構造は「小さなお友達向け」ですね。つまり女の子がみて「かわいい!」とか言って、憧れたりするようなお話になっています。  しかし、二重構造目としては「大きなお友達向け」になっている。大きなお友達ってのはなにかっていうと、まあ、オタクなお兄さんであるとか、お姉さんであるとか。もしくは、娘と一緒に平和な顔してアニメを見ているパパが、実はヨコシマな心で見ている。そういう二重構造ですね。  で、そういうアニメを作る人間も売る人間もこの二重構造のことをよくわかっているんです。そして、「この二重構造は子供にはバレない」と思っているんです。  でも、富野さんがその後、講演のクライマックスの『海のトリトン』の話の中で「本気で作ったものは必ず子供に伝わる!」っていう話をされていたんですね。  それと合わせて考えると、このロリアニメが持っている二重構造も、本来、子供には隠しているはずの「女の子っていうのはかわいいんだ! そして、愛でるのがいいんだ!」っていう部分が、子供に伝わらないはずがないんです。  なぜかと言うと、その二重構造の二重目の部分にこそ、物を作る人間なりアニメーターなりシナリオライターの本気度が強く掛かっているからですね。  つまり、子供向けの部分はいわゆる外側のガワ構造であって。まあ、ちゃんとは作ってるんですけども。より熱量が高い、本気度が高いものっていうのは、そのロリアニメのロリの部分なんですよ。  結果、それを大量に見た女の子たちが十数年後、今、20歳になって恋愛不全現象を起こしている。  僕がショックだったのは、これまで「ロリアニメみたいなものがはたして社会に対して害毒かどうか?」っていう表現の自由とかそういうのを考える時に、青少年の性犯罪っていうことを中心に考えてたんですね。  つまり、「ロリアニメによって男の子の心は破壊されて、幼女に対する性的衝動を覚えるかどうか? それで犯罪を起こすのかどうか?」っていう部分ばっかり語られているんだけども。  ひょっとしたら、それよりも遙かに大きくて、そして、今まで僕たちに見えないところで進行してきた事態というのが、今の女の子の恋愛不全という現象ではないのかな、と。  こういうふうに考えると、今、僕が大学でみんなからレポートをもらいながら「あ、こんな現象が起きてるんだ」って思うことにピッタリあてはまるんですね。
    ・・・
     それを思い切って楽屋で富野さんにぶつけると、富野さんは絶句して「それしかあり得ないよぉ!」って、メチャクチャショックを受けてました。  たしかに、富野さんのような作っている人からしたら「自分たちが本気で作っているもののメッセージは子供達に伝わっちゃっている」ってのが理解できるんですね。  で、それを20年ぐらい前から、作る側は「どうせ子供にはバレない」と思って、それを無自覚にやっていて。それが男の子に対する被害だったら自分たちもあらかじめ計算してたし、そういう事件も何度も起こってるからわかってる、許容範囲のつもりだった。  ところが、女の子に対して自分達は何かとんでもなく酷いことをしてたんだ……いや、酷いかどうかわかんないですけども、その人が幸せだったら構わないと思うんですけど。  でも、現実に恋愛不全という現象を引き起こしてまで、ああいうアニメを作り続ける意味や価値が道義的に正しいのかどうか? それに関して、僕たちは何も考えなかったっていうことなんです。  そんなことを考えて、ちょっと「おおっ!」と思って。  富野さんに楽屋で話したら、富野さんも「おおっ!」ってなって。  で、富野さんの奥さんも「おおっ!」ってなった、と(笑)。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/11/24 #309 「富野由悠季を語る 〜2010年11月講演感想戦」
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    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    岡田斗司夫ゼミ#306:『千と千尋の神隠し』を読み解く13の謎[前編]
    岡田斗司夫ゼミ#307:『千と千尋の神隠し』を読み解く13の謎[後編]
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    岡田斗司夫ゼミ#301:『なつぞら』総決算+マンガ版『攻殻機動隊』解説 第3弾
    岡田斗司夫ゼミ#302:味を超越した“文化としてのハンバーガー論”
    岡田斗司夫ゼミ#303:映画『ジョーカー』特集&試験に出るバットマンの歴史
    岡田斗司夫ゼミ#304:朝日新聞「悩みのるつぼ」卒業記念講演
    岡田斗司夫ゼミ#305:思考実験教室~「論」を語る
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    岡田斗司夫ゼミ#309:富野由悠季を語る 〜2010年11月講演感想戦
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
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    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
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    ガンダム完全講義34:第13話「再会、母よ…」解説Part1
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「本日のニコ生は、宮崎駿の最高傑作『On Your Mark』解説の後半です」

    2019-12-11 07:00  
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    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/11
     今日は、岡田斗司夫のコンテンツ情報をお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜7時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜7時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    本日のニコ生は8日のゼミで解説しきれなかった、『On Your Mark』の後半をお送りいたします。
    12月11日(水) 19:00~ 岡田斗司夫ゼミプレミアム#311.5『On Your Mark』解説
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    ニコ生テキスト全文公開
     2019/11/26配信の岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話テキスト全文をアーカイブサイトで公開中!

    2019/11/26 マンガ・アニメ夜話 #34 「ガンダム完全講義34:第13話「再会、母よ…」解説Part1」

    「今週のガンダムマンチョコ」とメカの背景「水引き」解説
    アニメ放送の「捨て回」と『ガンダム』の「日常演技の魅力」
    『ナディア』の「捨て回」について解説
    『ガンダム』の「カルピス名作劇場っぽさ」とアムロの故郷について
    シリーズ構成とアングル、アムロの人種について補足
    「今週のガンダムマンチョコ」とメカの背景「水引き」解説
     こんばんは、『機動戦士ガンダム』完全講座です。今日から第13話「再会、母よ…」に入ります。  もう34回になりますね。いやいや、早いと言えば早いし、ゆっくりといえばゆっくりでなかなか進まない(笑)。
     じゃあ、今週もガンダムマンチョコの開封をしてみようと思います。  今日のガンダムマンシールはなんでしょうね? まだ東京のコンビニには、ジオン軍のバージョンは売ってないんだけど、何週間くらいで取り替えなのかな? (袋を開ける)
    【画像】ガンダムマンシール ©創通・サンライズ ©LOTTE/ビックリマンプロジェクト ああ、ハヤト・コバヤシがダブってしまいましたね……。さあ困った。  じゃあ、うーん。この背景のメカでも語るかな?
     このシールのハヤト・コバヤシの後ろに見えるメカの背景。ちょっとこれについて語ってみたいと思うんですけど。  『機動戦士ガンダム』では、基本的にメカ背景というのはいわゆる水引きと言われる背景で、水彩絵の具でだいたいグレーに塗って、定規で黒とかちょっと濃いめのグレーとかで線を引いただけのものを、まあ背景として使っています。  これはいわゆる『宇宙戦艦ヤマト』から始まったメカニックの背景なんですけど。『宇宙戦艦ヤマト』の時には、まだまだメカニックとして描こうとしてたんですね。つまり、メーターを描き込んだり、いろんな小物を描いたりしてたんですよ。  『ヤマト』以外のそこまで作家性が強くない作品の場合は、もう、こういうメカもの、ロボットものの背景というのは、一色で塗ってしまうか、処理の仕方を誤魔化してるようなものが多かったんですよね。例えば、通路であったら「蛍光灯をところどころ描く」とか、そういうのが多かったんですけど。  『機動戦士ガンダム』の頃くらいから、例えば、ジオンの側はまだ「緑色で、怪し気な光がついている」という、昔の『宇宙戦艦ヤマト』のガミラスっぽい背景が多かったんですけど。連邦軍の背景に関しては、いわゆるグレーとか、薄いブルーを基調とした、ちょっとしたハイテクっぽい工場みたいな背景になってきたんですね。  このさっきのハヤト・コバヤシの背景は、まあそういう時代のホワイトベースの背景。連邦軍っぽい背景になっているんですけども。  まあ、僕が放送当時に見て「ああ、これはなかなか良いな」と思ったのは、この処理の具合がすごく上手いというか、宇宙船の中なんだけれども、ちょっと生活感がギリギリあるというところなんですよ。  例えば、居住空間の時の色合いとブリッジに近い時の色合いが微妙に変わっているところとか。あとは、さっきも話した、もう言っちゃえば「グレーに塗りつぶした上に、黒とか濃いめのグレーで線を引っ張ってるだけ」なんですけども、なんとなくその工業製品に見えるっぽい処理。本当にそれだけなんですよ。処理だけなんですよね。他に何も描いてないに等しい、情報量が少ない背景なんですけど。それでも、かろうじてメカだとわかる。  時々、ホワイトベース内を修理するシーンとかで、このパネルの一部が外れて、そこからコードとかが出ている描写があるんですけど。これによって「彼らがいるのは、巨大なメカニック、機械の中の一部なんだ」というのがわかるという。この辺が『ガンダム』の背景の処理の上手さですね。
     あと、ハヤト・コバヤシに関しては……すみません、無料放送が終わるまでに、何か考えておきます。  いやあ、初めて2枚目が出て来て、生だからパニックになっちゃった(笑)。
    ・・・
     今回は第13話「再会、母よ…」の1回目です。  この「再会、母よ…」というエピソード、最近ではわりと隠れた名作というふうに言われるようになったんですけど。放送当時は、まあ「捨て回」と言われてたんですね。「わりと見てもしょうがない、どうでもいい、回数稼ぎの回だ」と。  前回の「ジオンの脅威」は、新型モビルスーツが出て来るし、ギレンの大演説はあるし、大盛り上がりなわけです。それに比べて、もうほとんど盛り上がらない、ダメな回だと言われてたんですけど。  今回の前半の解説では「では、昔のアニメにおける捨て回というのは何か?」というのを解説しようと思います。  今のアニメではそういうのがないんですよ。というのも、1つのアニメが1シリーズ、12話とか11話くらいしかないから。最初から1年間の予定が組まれているアニメ作品自体がほとんどないので。  なぜ、こういう「捨て回」と呼ばれるような呼び方が定着したのか? それには、昔のアニメ独特の放送事情というのがあったので、それについて、ちょっと説明してみました。
     いつもの通り、この無料講座の終わりで、追加の解説をしてみます。  それでは、『機動戦士ガンダム』講座「再会、母よ…」第1回目の解説です。どうぞ。
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「2010年に富野監督が語った、日本のアニメーションがどんどんダメになったワケ」

    2019-12-10 07:00  
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     今日は、2019/11/24配信の岡田斗司夫ゼミ「富野由悠季を語る 〜2010年11月講演感想戦」からハイライトをお届けします。
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     あと、面白かったのが「サブカルチャーのバブル」という言葉を富野さんが使ったんです。これも面白かった。  そんなふうにおっしゃっていないんですけど、たぶん、これが富野さんのオタクの定義なんです。  オタクというのは何かって言うと。「日本にはバブルが2つあった」と。1980代と90年代ですね。  1つ目は「経済のバブル」。それは僕たちの社会にいまだに尾を引いて被害を起こしている。まあ、被害と言ったら悪いことだけに聞こえるかもわかんないけど。  僕たちは豊かさを経験することによって色んなものが見えるようになったんだけど、やっぱりそこで「儲けなければいけないような気がする」とか「お金がなければ幸せになれない気がする」とか、あとは農業から急激に人が引いてるとか、色んな被害を受けたはず。それがバブル経済の被害です。  同じように「「サブ・カルチャーのバブル」もあったのではないか? それがオタクなのではないのか?」ていうふうに、おそらく富野さんは考えています。
    ・・・
     でも、それについて僕は、楽屋では聞けなかったんですね。  聞けないのには理由があって。あの、富野さんの講演を聞きたかったのは純粋に「聞きたかった」だけであって、終わった後で楽屋に入れたのはほんとに偶然だったんですね。  富野さんの知り合いにたまたま会って、で「中に入りますか?」って言われて、ご挨拶して、ってことだったので。  僕はあんまりそこで答え合わせをしたくなかったんですね。  っていうのも、昔、僕が富野由悠季さんに初めて会った時に「僕、ガンダムが大好きです!」って言ったら、富野さんは間髪入れず「あなたはガンダムなんかが大好きなの? 僕はガンダムなんか大キライ!」ていうふうに……まあ、あの、今も時々出てくるオネエ喋りです(笑) 。それでビシっと返されて。  で、その時に「この人なんなんだろう?」って思った疑問がいまだに僕の中でずっと続いている。これが「富野由悠季をわかりたい」っていう原動力なんです。  その時から僕は勝手に「俺は富野由悠季の弟子だ!」っていうふうに自分自身に言ってるんですけど。今日も、まあ、本人の前で「いや僕はあなたの弟子ですから!」って言ってきたんですけど。  僕は昔、富野さんにそういうふうに言われて「この人なんでこんなこと言うんだろう?」って。「もし強がっているんだとしたら、なんで僕みたいな若造の前で強がらなきゃいけないんだろう? なんでこの人はこんなにねじれちゃってるんだろう?」っていうのが謎で。  その謎っていうのを解き明かすではなく、本人から教えてもらうのではなく、僕は勝手に解釈して。「あ、富野さんてこういう人なんだ!」イコール「人間てこうなんだ!」イコール「ガンダムってこうやって作られているんだ!」イコール「人間にとって物語とは何なんだ!」……っていうふうに、富野さんを起点に色んなものが解きほぐれていく。  これが、師匠と弟子の関係だと思ってるんですね。
    ・・・
     なので、あんまり答え合わせみたいなことはしたくなかったんですけども。  富野さんが一生懸命話してた「中国が今すごいんだ! そして、そのすごいっていうのは何かとんでもないことで、僕たちにとっては怖いことなんだ!」っていうのを聞いて「富野さん、それはかつての日本のトリニトロンテレビがアメリカに与えた衝撃みたいな話ですか?」て言ったら、「そう! それそれ!」って楽屋で言われたんですよね。  だから、「俺は答え合わせができたし、富野さんは今後、講演する時にこの言葉を使ったらラクになるだろうなあ」っていう。お互いにいい取引だったんですけど(笑)。  そういうことがあるんで、あんまり答え合わせしたくないんです。話はズレますけど。  だから、講演とかで、よく質疑応答をするんですけど……後で質疑応答大会やるから、こんな話をしたらやりにくくなるかもわかんないんですけども。質問っていうのは「自分に対する質問だ」と思った方がいいですね。  「これを聞きたいんですけど」と聞く時は「前に立っている人が答えてくれる」のではなくて。「前に立っている人がヒントみたいなものをくれるから、それを元にして、5年がかりか10年がかりで自分で答えを見つければいい」っていうぐらいの考え方が一番楽しいと思います。  ごんめんなさい、ちょっと話が横に流れました。
    【画像】ゼミ会場から で、なんかね、「ちょっと怖いなあ」と思った話。 (ホワイトボードに図説しながら)  かつての米国と日本の関係を考えると、アメリカは先端技術で家電製品を作ったわけです。ゼネラル・エレクトロニックの冷蔵庫とか、そういうのは日本人の憧れだったわけですね。  それを日本人が作るようになった。そしたらアメリカ人は、もう生産する手段を失ってしまった。で、どうなったかっていうと、「じゃあ、企業の買収だけしてればいいや!」ってことでここでマネーゲームに行った。  じゃあ、「日本が生産を独占していて、アメリカは金融経済だけ発達していたのか?」っていうと、そういうわけでもなくて。徐々に徐々に形が変わり続けていく。やっぱり、マネーゲームだけでは国というのが成立しないので、こっからアメリカは徐々にIT化の方に動きました。  で、日本も同じくIT化のほうに動いたはずだったんですね。まあ、日本の場合はマルチメディア化っていうのが80年代ぐらいに言われていました。  では、このマルチメディア化をやった結果、今、どうなっているのかと言うと。  日本ではソニーなり富士通なりが、パソコン作ったり、スパコン作ったり、あとゲーム機作ったり、携帯電話を作ってたはずなのが、これがいつの間にかガラパゴス化っていうふうになってきた。ガラパゴス……カッコイイですね。宇宙怪獣ガラパゴスみたいで(笑)。  で、その間、アメリカがどうなったのかと言うと、プラットホーム化するようになってきた。プラットホームっていうのは何かっていうと、ネットとかのインフラを作る、もしくはそのインフラの中の仕掛けそのものを考えることですね。  だから、今、アメリカは、この「マネーゲーム → IT産業 → プラットホーム化」という形で産業形態を変えている。ネット上の仕掛けや仕組みというもの、もしくは、そこで行われる「どのようにして情報を交換するのか」っていう情報交換のルールを決めることによって、ネット上における事実上の法体系を決めてしまったわけです。  これは、ネットがアメリカ人の大好きな法社会になったということです。  ところが日本はその中でガラパゴス化しちゃったから、こっからもう一回、産業界のネットワークに入ろうとしたら、どうしてもアメリカのプラットホームに乗らざるを得ない。  なので、日本のコンテンツ産業は作っても作っても作っても作っても、アメリカのプラットホームにお金を与えるだけになってしまった。  では、家電はどうなったのかっていうと、今や中国や韓国が作るようになってしまった。かつてのアメリカを日本が追い落とした時とまた同じ構図ですよね。  そうなると、日本というのは、真ん中で抜かれちゃっている状態なんですね。かつてお金を稼いでくれた家電は中国や韓国のほうに奪われて、そしてマルチメディアとかで情報立国になるはずだったのが、それはプラットホームという形でアメリカに抜かれて、真ん中で何もない状態になっている。  「でも、その中でもまだコンテンツビジネスだけはあるよ!」って。つまり、「ソフトだけはあるよ!」「マンガとアニメはあるよ!」って言ってるんですけど。  だけど、ピクサーぐらいの規模でアニメ作品を作られたら、CGアニメのほうはアメリカに抜かれるし。そうじゃないような、日本人がやっている手作業のアニメっていうのでも、中国が本格的にやりだしたら、北京大学のアニメーション好きの学生が研究とかやり出したら、「これ、10年先はどうなるかわかんないぞ」っていう話なんですね。  「本当に僕らは何にも無くなっちゃうんじゃないのかな……?」っていうのが、おそらく富野さんが感じていた恐怖だと思います。
    ・・・
     で、まあ、ここらへんでですね富野さんの、ちょっと良い発言が出てきて。  「アニメーションっていうのはね、色んなものを持ち込まなきゃダメなんだ!」と。で、なんで日本のアニメーションがどんどんダメになったかっていうと「アニメを見ているようなやつがアニメ界に入ってきたからだっ!!」っていう、富野さんが昔から言っている、僕や庵野君に対する悪口がまた始まるわけですよ(笑)。  「お前らみたいにアニメだとか特撮とかを見て、それをもう一回アニメ界でやりたいとか言うやつらが入ってくるからダメになるんだっ!!」っていう。まあ、おっしゃる通りなんですけど。  別にアニメに限らず、あらゆるメディアとかエンターテイメントというのは総合的な芸術であるから。他の色んなもののファンが集まって……プロレスファンから、釣りファンから、F1レースのファンから、スポーツファンから、山登りが好きなやつから、色んなヤツが集まって、自分が知っている面白いことっていうのをちょっとずつ乗っけて総合的に作らないと、みんながビックリして感動するようなものが作れるはずがない。  「なのに、アニメーションを見て、好きで、それをアニメでやりたいっていう縮小再生産では、成立するはずがない!」と。そういうふうに富野さんは考えてたんですよ。  そこで富野さんが言っていたのは「だから! 色んな人材が入らなければダメなんですよ! 例えば自衛隊の人が入ってきたり……自衛隊って言ったら危険かな? じゃあ、例えばゲイバーの人が入ってきたり~」って(笑)。  そういう時の例えとして、急に自衛隊とゲイバーを出したりするから、俺みたいな人間にツッコまれるわけですよ。  富野さんにとって「多様な人間が必要だ!」ってなると、いきなり自衛隊とゲイバーなんですよね。つまり、富野さんの中では色んな人間、今のアニメ界にいない必要な人材というのは、マッチョかオカマかのどっちかなんですよ(笑)。  「面白れえなあ、このおじさん」って。本人も流石に「自衛隊とゲイバー」って言いだした辺りで、慌てて色んなことを言い出したけど。「例えば主婦とか!」って、なんか言い訳みたいに言うとこもかわいかったです。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/11/24 #309 「富野由悠季を語る 〜2010年11月講演感想戦」
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    ジブリ特集
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    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
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    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「ガンダム監督・富野の大予言!日本のアニメが中国に勝てない理由」

    2019-12-09 07:00  
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    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/09
     今日は、2019/11/24配信の岡田斗司夫ゼミ「富野由悠季を語る 〜2010年11月講演感想戦」からハイライトをお届けします。
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    (動画再生開始)  こんばんは岡田斗司夫です。  今日は、つい先ほどまでありました富野由悠季さんの『NHKカルチャースクール』の講演会を反芻し、それを元に勉強するという会ですね。  今日の会の前半は富野由悠季を語るっていうことなんですけれども。先ほど挙手をしていただいたところ、先ほどの富野さんの講演を聞かれた方が、会場の中には4分の1いらっしゃるぐらいだったので、まず「富野さん自身の講演を振り返って復習する」ということから始めたいなと思います。  では着席させていただきます。
    ・・・
     富野さんの講演を初めて聞いた方もいらっしゃると思うんですけども、あの、すごく笑顔がカワイかったんですよね。  富野さんがあんなに笑う人だとか笑顔がかわいい人だっていうのは、僕も付き合い長いんですけども、最近になって発見して。「なんか最近、笑顔いいなあ」と思ったんですけど。  あれは単にアニメ作る現場から長いこと離れたせいで、富野さんが丸くなったんですよね。昔はニコニコ笑ってたと思ったら次の瞬間には鬼のような表情でキレて怒鳴る怖いおじさんだったんですけど(笑)。  最近は怒鳴らなくなって、いい人になって「普通に丸くなっちゃったのかな?」とも思ってたんですけども。  しかし、講演がいざ始まるとですね、政治を語り、人類を語り、歴史を語るという、熱くなるおじさんでした。  では、その富野さん自身の講演、『這い上がるために』っていうタイトルだったんですけど。そのダイジェストを今からちょっと話します。
    ・・・
     一番最初の富野さんの挨拶が……まあ、観客席を見て、すごいびっくりしてたんですね。で、客層っていうのは、まあ、だいたい今日の皆さんの感じです。  なんか、富野さんにとってみればいつものお客さんだったんですね。言い方は悪いですけれども。  で、富野さんはそれにですね、入って来るなりすごい衝撃を受けてて。「えぇっ!?」ていう顔をしばらく本当にしてて。で、おでこがもう真っ赤になっててですね。一番最初、冒頭の5分ぐらいがこの愚痴でした。  「思ってた客と違う!」という。まるであの『M-1グランプリ』のダメだった時の笑い飯が「思ってたのと違う!」ってコメントをしたことがあったんですけど、あんな感じですね(笑)。  今日、80人以上のカルチャースクールが満員だったんですけど。  富野さん、なんかどうも「NHKの大阪カルチャーセンターだから、今日は主婦がいっぱい来るに違いない!」と思ってたみたいなんですよね。  自分のアニメなんか見たこともない、主婦とかオバサマ、女の人が山ほど来て。なんか、そうは言わなかったんですけど、もうちょっと「ワーワー! キャーキャー!」みたいな感じをですね、予想してたらしいんですけども。  もうね、俺、本当にね、喉まで出かかった言葉っていうのが「いい加減にしろ、富野由悠季! お前が大阪で講演したからといって、主婦が80人も来るわけねえだろっ!」と。  そう思っていたら、講演が終わった後で会場から出てくる人のほとんどが、みんなエレベーター付近で同じようなこと話してたんですよ。「ああ、みんなあそこで引っ掛かったんだな」と思いました(笑)。
    ・・・
     富野さんは、とりあえずその主婦向け、アニメを見ない人向け、サラリーマン向けに作ってきたレジュメを、まあ、1回諦めて。  そこからリカバーするために、北京大学で……つい昨日まで中国にいらっしゃったんですね。で、その時の話から始められて。それが40分ぐらい続きました。  この話は面白かったです。  あのね、北京大学での富野由悠季の講演会、というか公開講義みたいな形だったそうなんですけど。それは明治大学との共通の講座で『先端アニメ交流会』というような名前で「中国と日本、お互いが持っているアニメーションとかコンテンツビジネスに関しての先端的な講義というのを、それぞれ交換しよう」という話で。  その交流会に日本からは富野さんが行ったんですね。日本から行ったのは富野さんと、あと付き添いで富野さんの奥様もいらして。さらにそのその付き添いで 明治大学側として明治大学の教授の藤本ゆかりさんというマンガ評論をやってるマンガの研究家の方もいらっしゃいました。  この人は奇しくも、皆さんも今手元に持っているだろう、ちくま書房の『遺言』という本の編集者でもあるんですね。だから、北京大学でいったいどんなことがあったのか、また今度、藤本さんからも話を聞けると思うんですけども。
    ・・・
     富野さんは自分の中国での特別講義にすごいショックを受けてらっしゃいました。  なんでかというとですね、600人くらいの教室が一杯になったそうなんですね。5年くらい前に人民大学という、それも中国でわりとトップレベルの大学なんですけど、そこで授業した時にはまだ400人行くか行かないかぐらいだったんですね。それが、600人の会場がほぼ満員になって。で、それも、ものすごい熱心なアニメファンばっかりだった。  北京大学自体が学生数が4万人なんですね。ほんとに巨大な大学なんです。それも「マンモス大学だから偏差値もそれなりなんだろう」というと、そうじゃなくて。いわゆる中国の東大、ハーバードです。まあ人口が多いから。トップ中のトップ、とりあえず経済的にもトップだし、成績とかもトップの人間でないと北京大学なんて入れないわけですね。  その北京大学にアニメ研というのがあってですね、そのアニメ研の人数だけで600人いるそうなんですね。俺ら、そんなの聞いたことないですよね?(笑)  600人って言ったら、第6回か7回の『日本SF大会』の人数と同じです。たぶん昭和40年代、日本中のアニメファンを全て集めても、それくらいしかいなかったんですよ。  北京大学という中国最大のインテリ層で、おまけに北京大学にいくような人たちですから、勉強できるだけでなくてエリート候補なわけですね。産業界とかビジネス界全体のエリート層として期待されて。中国じゅうの田舎とか都会からガーッと北京に集まってくるわけですね。  それが、家の誇りとか名誉とか、一族とか地元の期待というのを背負って北京に来て、北京大学に行ったら、何を間違えたかアニメにはまってしまってですね(笑)。  今や、ビデオ流出事件(注:尖閣諸島付近で起きた中国船籍との悶着を記録した映像が海上保安官によってYouTubeに流出されたという事件。2010年11月)とかで日中関係があやしくなっているところなのに、日本人の講演を聞きに来ている。  これ、あとで富野さんに聞いたんですけれども。  「あの尖閣諸島の事件が起こって、中国と日本とのありとあらゆる文化交流が全面的にほぼストップしてしまった」と。コンサートとかもぜんぶ中止になりましたよね?  で、富野さんの講演会は、それ以降、初めて行われた日本人との文化交流なんだそうです。それぐらい北京大学はこの先端アニメ交流会をやりたがっている。  なぜかと言うと、北京大学というところ自体が……エリートばっかり集まってるから「体制バンザイ! 中国共産党バンザイ!」の組織かというと、そうではなくて。中国の中でもかなり過激な学生運動の拠点でもあるそうなんです。  政府としても「『ガンダム』の富野由悠季を見たいという学生の声を抑えてしまっては、また暴動になる!」という。おそらく、ほんとにそう考えたんですよ。  で、そのおかげで、富野さんが講演する時には、どこか挙動不審な、なにかを隠し持っているかのごとく背広の懐部分が妙に盛り上がった人が、SPみたいに付き添っていたそうなんですね。なかなか面白いなと思いました。  ……いや、これは楽屋話だった。やっぱり今のは忘れてください。僕の妄想です。はい(笑)。
    ・・・
     他の大学でもアニメ研というと、だいたい数百人規模だそうです。つまり、中国では、今、エリート層が行く大学の学生数が数万人規模になってきていて。その中でアニメ研というのが数百人。  北京大学4万人のうち600人ってすごいですよね。北京大学の人口の1.5%がアニメ研に入っているということなんですね。  そんなの聞いたことがないですよね。日本でも一番アニメやマンガが盛んだった1980年後半から90年代に入りかけの時でも、「大学生の1%が漫研、アニメ研に入る」なんて話、僕は聞いたことないんですけれども。  だって、漫研、アニメ研に入るってことは、イコール「僕たちは日本の文化が好きです!」と宣言してるようなものだから。ある種、それを北京で宣言するのは危ないことだと僕は思うんですけれども、そういう危険を冒してまで入ってくるし、熱心に富野さんの講演を聞きに来る学生がそんなにいる。アニメ研がそんなに存在してるって、僕、びっくりしました。  これ、中国じゅうの大学が、まあそういう感じなんだそうです。今、漫研、アニメ研に人がわんさか入っている状態で、それを見て富野さんは「なにかが変わりつつある」というふうに考えたそうです。  まず一つ言えるのは、中国では富野由悠季の『機動戦士ガンダム』にしろ『海のトリトン』にしろ『ザンボット3』にしろ『伝説巨神イデオン』にしろ、どの作品も一度もオンエアされたことがないんですね。どの作品もDVDもビデオも売られたことがないはずなんです。  ところが、北京大学の講演会に来ている600人の……一般公開の講座だから大学外の人も来てるんですけども。その人達は全員ガンダムを知ってるし、ガンダムを見てるし、富野由悠季という人を目当てに来てるんですね。  変な話なんです。もし、中国が本当に世間やマスコミで言われてたりするように言論統制がとれていたり、中国共産党によって情報統制がされているとしたら、富野由悠季の名前を知ってるわけがないし、もし名前を知っていたとしてもそれを映像で見ているはずがないんですね。  だけど、来てるやつのほとんどは富野由悠季のガンダムを通しで見たやつばっかりなんですね。  富野さんはそれを見て、「中国における言論統制というのは、実はもうほとんど成立してないんだな」って考えたそうです。  僕らはまだ「中国がネットに関しては抑圧してる」と考えがちですが。そりゃ、抑圧はあるでしょうし国家の制限はあるのでしょうけれども、完全な抑圧なんてできるものではないっていうのがこの一例でわかります。  おそらく、世界で一番厳しい監視下……北朝鮮とかもっと厳しいでしょうけど、北朝鮮はそれ以前にパソコンとかそういうものの絶対数が少ないですから。そういうものが、ある程度は豊富にある国で。国民に対して中国共産党はかなり制限してるはずなのに、もう隠せなくなってる。抑えられなくなっている。  諸外国に対して「中国共産党が情報統制をやっているんだぞ!」という、ジェスチャーとまでは言わないですけれども、そういう虚勢を張ってるだけの状態にジワジワとなりつつあるんだなあ、と。  そういうことを、僕は富野さんの講演を聞いて感じました。
    ・・・
     もう1つ、富野さんが感じられたのは熱意のすごさですね。  で、この熱意のすごさというものについて、富野さんは必ずしもポジティブな意味だけでは使っていませんでした。  「この熱意のすごさ、層の厚さというのを感じると、僕は何とも言えなくなる」って言ってたんですね。  どんなことかというと、彼らの同人誌を見たそうなんです。  同人誌は、今はDTPとかが使えますから、すごくキレイな出来なんですけども。  それを見てわかるのは「彼らがアニメがどれくらい好きか?」「日本のアニメをどれくらい知っているか?」ということ。  それは『ガンダム』かも『エヴァンゲリオン』かもわからないし、そのほかのいろんな日本のアニメの作品も載ってたそうなんですけども。「どんなに好きか?」、そして「何かをやろうとしている」のが伝わってきたと。  つまり、「単に好きで同人誌作ってるんです」というのではないんです。  今の日本のアニメファンとかマンガ研究会とかを見たら……僕は自分自身が大阪芸術大学で教授やってるから分かるんですけども。マンガを好きとかアニメを好きだとかいっていても、最近の日本の学生の人っていうのは同人誌活動をあまりやらないんですね。  それは「ブログがあるから」「ネットがあるから」とよく言われるけど、それだけではないです。何かを表現しようとしたら絶対に形に残したくなるんですね。  だから、同人誌とか、もしくはブログにしても「どんどんデータを増やしていって~」ってやりたくなるはずなんですけども。そんなブログを作っている人がほとんどいないし、同人誌活動もアニメファンの数が増えているわりには盛んになっていない。  つまり富野さんから見たら「日本のアニメファンは熱的に徐々に下がってきている」と。  「ファンがヌルくなってる」という言い方よくするんですけれど、そう言うよりも、本当に「熱意全体が持ちにくくなっている」。  たぶん、日本のファンだけ見てたら、それはよくわからないんです。  中国に行って、北京大学の学生を見た時に、あまりに膨大な熱量をバッと浴びて「ああこれだ!」と富野さんは思ったそうです。「二十年くらい前に俺がガンダムやってた時と同じだ!」と。  『伝説巨神イデオン』が終わった時に「アニメの受け手送り手接触キャンペーン」っていうのをやったんですね。富野さん自身も参加した。受け手送り手って何かというと、「アニメを見る側と作る側が対等な立場になって出会おうよ!」という当時のアニメ界ではかなり革新的なキャンペーンをやったんですよ。  当時のアニメ界っていうのは、アニメを作る人とアニメを見る人の間にすごい距離があって。で、アニメのファンの人が業界に入るようなことはほとんど考えられない状態だったんです。  その時代からアニメを作ってこられた富野さんが今、北京に行って「20年ぐらい前のあの当時の熱いアニメファンと同じようなやつらがいる! でも違う! 何が違うのかというと、こいつらは最精鋭のエリートで、おまけにこの大学だけで600人いて、そしておそらくこの国には何10万人といるんだ!」ということに衝撃を受けたそうです。
    ・・・
     富野さんは「これはどうなるんだろう?」と話をしてました。はっきり言って「5年から10年後、日本のアニメ産業は負けるな」というふうに感じたんだと思います。  富野さんも流石にそこでは言葉を選んで、「アニメ産業が負ける」っていう言い方はしていません。「このままではエラいことになる! このまま日本はずっとアニメの先進国で、彼らが作るアニメはチャチで、そして彼らは著作権とかを気にしないでパクリばっかりやっている、そういうふうに笑っていられる事態ではない!」という、すごく回りくどい言い方をされていました。  一方で、講演の他の場所では「そのチャチに見えるアニメーションというのを、テレビでオンエアするためには、どれだけの手間が掛かるのかを僕は知っている。俺が昔作った『鉄腕アトム』を見てみろ! あれはテレビアニメじゃない。テレビマンガだ!」っておっしゃっていた。  テレビマンガっていうのは何かっていうと。アニメは動くんだけど、マンガは止まった絵なんです。つまり、テレビでマンガを見せているだけ。「これが動いていないということは、作っていた当時から自分たちでもわかっていたから、テレビマンガという表現を使っている」って話をされていたんだけども。  「その当時、東映動画の宮崎駿さんや高畑勲さんたちが『鉄腕アトム』をどれだけバカにしてたか」というのが、手塚治虫の伝記小説にはいっぱい書かれているんですよね。  「動いてない!」「アニメじゃない!」「やっぱりマンガ家にアニメは作れっこないんだ!」「毎週一本テレビでアニメなんか作るのは不可能だ!」「あれはアニメじゃない!」「チャチだ!」っていうふうに笑ったって書いてあるんですね。  で、今の中国国内で流れているものというのは、北京大学の大学生すらも「チャチだ!」って笑うようなものなんですけども。富野さんにしてみれば、それを毎週オン・エアーできる状態というのが、そろそろ、どういうことになるのかがわかるんです。  今、中国では、平日、土日以外のウィークデイは夜も朝もアニメやってるそうです。これをもう何年も続けているそうです。この基礎力がずっと続いているっていうことは、日本のテレビ業界でいうと60年代末ぐらいの状態に徐々に徐々に近づいていく。「もうすぐブレイク・スルーが起こるであろう」っていうことは富野さんは自分自身の経験ではっきりわかっている。  なので、ここから5年後、10年後、日本のアニメ界がおそらく負けるであろうということが、富野さんにはだんだん見えてきているんですね。
    ・・・
     もちろん、お話作りとか、内容とかキャラクターのセンスに関しては、日本にまだ分があるかもしれない、日本は勝っているかもしれない。しかし、それはどういう勝ち方か?  僕、自分自身が思いついた例があったので、楽屋で富野さんにぶつけてみました。  1960年代ぐらいにソニーが小型のラジオを作ってアメリカに輸出したんですね。  その時、アメリカ人は感心しながら笑いました。「ああ、日本人は国土が小さいし国民も背が低くてちっちゃいから、ちっちゃい物を作るのが上手いよね。俺たち、こんなちっちゃい物は作れないよ」って。  その当時のアメリカは大型のテレビ、大型のステレオ、大型の冷蔵庫と、ひたすら大きい物を作り、車もひたすら大きく作っていた。なので、日本から輸出されるコンパクトカーとか、もしくは小さいテレビとか小さいラジオを見て、ずっとアメリカ人は笑っていたんですね。  でも、そんな小さい物を作る技術というのは、彼らにはなかったんです。「そんなものは別に必要ないよ。俺たちだっていざとなれば作れるだろ? そんなものは日本に任せちゃえばいいんだよ」と言いながら、徐々に徐々にアメリカの没落が始まりました。  アメリカの家電製品の没落というのは、1970年代から80年代ぐらいにかけて、ついにアメリカの国内でテレビを作れなくなったという事件が起きたんです。  もちろん、作れるんですけども、アメリカで作ったらとんでもなく高くついちゃうし、ブラウン管式のテレビを作る技術者がアメリカにはもういなくなってしまった。  だからもう「テレビみたいなものは日本人に任せればいいんだ!」「アメリカは最先端のパソコンとか科学の先端やればいいんだ!」って。アメリカ人にしてみれば負け惜しみかもわかんない……まあ、今見りゃ負け惜しみなんですけど。その当時は「いや、住み分けだよ」みたいなこと言って。徐々に徐々に撤退していったんですね。  その結果、アメリカの家電業界は1980年後半ぐらいから完全に日本に乗っ取られたような形になりました。現在ではそれがまた逆転してですね、日本が韓国や中国に乗っ取られたような状態になっているんですけども。  おそらく、今、これと同じような状況が中国と日本のアニメ界で起こりつつあるんです。  僕らからしてみれば中国のマンガやアニメというのはもちろん……1960年代当時のアメリカの家電業界の人からみたら、日本製品なんてロクなもんじゃないですよ。壊れやすいし安っぽいし音も割れるかもしれない。安いだけが取り柄で一杯作っている、てなもんですね。  でも、そこからずーっと作り続けて、ずっと研究していったら、10年から15年くらいでアメリカ製品を全部ひっくり返すぐらいの力を持っていた。  そして「この、日本が家電製品でやったようなことを、中国はコンテンツ・ビジネスでやろうとしているのではないか?」っていうのが、富野さんの読みです。  だからこそ、北京大学の、最高学府の学生達が数百人アニメ研に入るような事態になっている。  そして、彼らが5年後10年後……なんせ中国の東京大学、中国のハーバードですから、現場に入るんじゃないんです。彼らはプロデューサーになり、映画会社の重役になり、そして、それらを輸出するようなビジネスマンになって、中国のコンテンツ産業に参加してくるわけですね。  で、「ははあ、なるほど! こういうふうに考えればいいんですか?」と富野さんに聞いたら、「そうです」って富野さんはおっしゃいました。
    ・・・
     今の中国のアニメっていうのは、たぶん、中国の宇宙開発と同じようなもんなんですね。  国策として、一気に先進国に追いついて追い越そうと考えている。だから、「世界最速のコンピューターを中国が作る!」「世界最高の宇宙開発も中国がする!」と。そして、「そのうちコンテンツ・ビジネス、マンガやアニメでも世界最高のものを中国がやる!」というような意志がある。  これは逆説的に聞こえるかもわからないですけど。主語として「中国が」って言ったんですけども、そうでないほうが恐ろしいと思うんです。「彼ら国民一人一人がやりたくてやっている」というのが、この恐ろしいところなんですね。  つまり、さっき言ったように北京大学のような場所自体が、全共闘時代の東京大学みたいなもんですから、学生運動の本場でもあるんですね。反体制で頭のいいやつが集まるところでもあるんです。だからこそYouTubeとか見まくって『ガンダム』を知ってるやつばっかりが集まるわけですね。  そんな状況の中で富野さんは講演されてきた。  これが「国策としてアニメを作ろうとするだけ」ならそんなに恐ろしくないんですよ。「国家をあげてアニメを作ろう!」なんて言われたら「そんなもんができるかよ!」って思うぐらいの反骨心は富野さんもまだお持ちなんですけど。  そうでなくて、「ああ、こいつら一人一人が本当にアニメが好きなんだ。おそらく宇宙ビジネスも好きだろうし、おそらく世界最速のコンピューターも好きなやつらなんだ。そして、そういうやつが何100万人、何1000万人といて、その母集団の中で最優秀のやつらを集めてるのと同じ事なんだ」って。  そういう意味で「自分たちが作っているアニメビジネス自体の足下が本当にグラッとするのを感じた」っておっしゃってました。  日本という国が第二次大戦後、急激に工業化しましたよね。それまで農業やってたり、もしくは家内制手工業とか、あとは小さい町工場にエンジンが1台か2台あってそこで動力を回してたところから、日本中に一斉に小さい工場がいっぱいできて、戦後の日本の工業化、復興というのがあったんですけども。  かつての日本が工業化したのと同じように、中国はものすごい勢いでコンテンツ化しようとしているというふうに、僕には見えました。
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    2019/11/24 #309 「富野由悠季を語る 〜2010年11月講演感想戦」
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    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
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    岡田斗司夫ゼミ#306:『千と千尋の神隠し』を読み解く13の謎[前編]
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    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【岡田斗司夫 最新情報】2019年12月8日号」

    2019-12-08 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/08
     今日は、岡田斗司夫のコンテンツ情報をお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜7時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜7時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    【ニコ生】
    『岡田斗司夫ゼミ (無印)』
    『岡田斗司夫ゼミ・プレミアム』
    今夜19時~のニコ生ゼミは、僕が“宮崎駿の最高傑作”と思っている『On Your Mark』を解説します。
    『On Your Mark』は『ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート』に収録されている短編作品で、Blu-ray版もDVD版も出ています。 先週の予告などで「次回『On Your Mark』やるので。皆今のうちに買っておかないとなくなるよ!」と言ったためか、一時、Amazonでも売り切れて、再入荷したりしていました。
    なので、予習してくれた方もい多いのでは?と期待しています。
    でも予習できなかった場合も大丈夫。 『On Your Mark』は6分30秒くらいしかないアニメなので、ほとんど全カット紹介しながら話す予定です。 ご安心下さい。
    お楽しみに!
    また、前回のニコ生岡田斗司夫ゼミ#310『明治娯楽物語』は
    無料放送+有料放送
    無料放送+有料放送+プレミアム放送
    無料放送 00:00 『僕!!男塾』 09:58 ハイカラVSバンカラ 15:06 戦前のバンカラ 20:35 『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本 』 29:42 『人体道中膝栗毛』 42:51 本当のことしかだめな世界 有料放送 50:53 明治・大正の出版業界 01:02:31 『強盗巡査』 01:11:27 夏目漱石 01:15:31 『バンカラ奇男子』 プレミアム放送 01:33:45 機関車トーマス 01:39:15 『ドクター・スリープ』
    今週の岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話は 12月11日(水) 19:00~ 「機動戦士ガンダム完全講義〜第36回」
    『岡田斗司夫ゼミ (無印)』会員
    『岡田斗司夫ゼミ・プレミアム』会員
    ニコ生テキスト全文公開
     2019/11/24配信の岡田斗司夫ゼミテキスト全文をアーカイブサイトで公開中!

    2019/11/24 #309 「富野由悠季を語る 〜2010年11月講演感想戦」

    本日の内容
    富野由悠季講演会で語られた「このままではエラいことに!」
    なぜ日本のアニメーションがどんどんダメになったか
    ロリアニメは女の子の「恋愛不全」の原因?
    天才と「雇う側が本当に欲しい人材」の関係
    前半解説
    質疑:技術力と規範の有無、どこを重視する?
    質疑:岡田斗司夫に負けて泣いてカラオケをした島本和彦
    質疑:冷戦によって進んだ宇宙開発
    質疑:『セーラームーン』以前の戦犯『どれみ』『CCさくら』
    質疑:富野監督にとってのニュータイプとは
    北京大学アニメ研とYouTube登録者数10万突破
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「ジブリ都市伝説の謎と、大好評!ぶった切りサイコパス人生相談」

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    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/07
     今日は、2019/11/17配信の岡田斗司夫ゼミ「ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談」から無料記事全文をお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜7時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜7時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
    本日のお題
    【画像】スタジオから
     こんばんは、岡田斗司夫ゼミの時間です。  今日はもう雑談をダラダラ話すので、スーツはやめて、もう、超気楽なパーカー姿ですね。
    【画像】スミソニアン博物館のパーカー
     一応、スミソニアン博物館のパーカーなんですけど。まあ、そこら辺くらいは合わせるだけ合わせて、今日は気楽にやって行こうと思います。  放送が始まる前に、しばらくみんなのコメントを読んでいるんですけど。「『鉄腕ダッシュ』の時間とかぶるのは勘弁してくれ」と言う人がいて、まあ、すまないと思いますね。申し訳ございません。  まあ、2画面で見るのもツラいでしょうから、『鉄腕ダッシュ』を見た後で、これを見るのでもいいんじゃないかと思うんですけどね。  あとは「風邪を引いたらどうする?」という話も、ちょっとコメントに流れてたんですけど。まあ、基本は葛根湯ですよね。  葛根湯は、もう本当に、風邪のひき始めは抜群に効くんですけど、それ以外の時はあんまり効かないので、風邪を引いたら、もう初期症状には葛根湯で、後はもう、どんな薬も関係なく、要するに「寝てろ」ということだから、寝るのが一番良いと思います。  ということで、今日は雑談をしたり、皆さんからのお便りを読んだりするんですけど。  今日、お便り採用した人には……これ、今月のステッカーのデザインなんですよ。 (パネルを見せる)
    【画像】ステッカーのデザイン
     『恋のから騒ぎ』のパロディとして「岡田斗司夫ゼミ」というロゴを作ってみました。  『恋のから騒ぎ』のオープニング画面には、後ろにお城があるんですけど、それも合わせて『カリオストロの城』で作ってみたという。まあ、そういう、ちょっとだけ凝ったステッカーをプレゼントしますので、よろしくお願いします。
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     では、どうしようかな? まあ、一番最初はダラダラと世間話からいきましょうか。
     ええと、この番組の後半には限定放送というのがありまして。チャンネルに入っている人だけに呼びかけたオフ会というのが、昨日あったんですね。  「オフ会」というか、まあ、皆さんからのお便りを募集していると、時々、恋愛相談がやたら多くなる時があって。それがだいたい年末にかけての、この寒くなる時期なんですよ。寒くなって、世の中がクリスマス気分になってくると、恋愛関係の相談が増えるんです。  と言っても、「好きな人がいます」みたいな相談ではなくて、「いや、全然、恋愛に興味がないんですけど、どうすればいいでしょうか?」とか「本当に親に怒られてるんですけど、恋人とか欲しくないんですよね」とか「なんか、結婚とかって、損ばっかりだと思うんですけど」とか。そういうのが同時期にドサドサ来るわけです。  「じゃあ、そういう話をしましょうか」ということで、限定の人だけ集めて、男女同数にしたオフ会というのをやってみたんです。
     そこで僕、講義を開いたんですよ。なんか色々と、まあ45分くらい、バーッと喋って、その後に質疑応答ということで、皆さんから来た質問に片っ端から答えるという例のやつをやってたんですけど。  これが終わった後、僕が帰った後も、勝手に皆さんが交流会をやってくれてたみたいで。 (パネルを見せる)
    【画像】交流会の様子
     こんなふうに、もう、来た人の3分の2くらいが帰った後なんですけど。3分の1くらいの方が残って交流会を開いていたという、まあ、そういうお話です。  今日は、後ろ半分の限定の方で、ちょっと講演で話しそこねた話があるので、そこら辺の補足も話してみたいと思います。
    お便り紹介 『千と千尋』についての「俺ジブリ」と「都市伝説と記憶」
    【画像】スタジオから
     では、最初のお便りは、ジブリネタが来ているので、その紹介から行ってみようかと思います。

    はじめまして、前回放送の「千と千尋の神隠し」解説、大変興味深く拝見させていただきました。 生放送をYoutubeから見ていたのですが、続きが気になりすぎて、ニコニコ動画のゼミにそのまま入会してしまいました。そのくらい、おもしろかったです。 改めて、本編を観たところ、今までぼんやりとしかわからなかった部分がはっきりと整理され、やっと、初めて「感動」することができました。ありがとうございます。 本編を見返して「これは、、」と思った部分があり、ぜひともお伝えしたくてメールしました。 千尋がハクのことを思い出して話すシーンで「川は、今はマンションが建って、なくなってしまった」と言っていることです。これがもしかして「荻野一家の引っ越し」の原因ということではないかな、、と思いました。 長男が溺れ亡くなった川が埋め立てられてマンションになってしまう、ので、もうそれを見ないように、関わらないように、お母さんの気分転換のための引っ越しだったのかな、と推測しました。 今度とも放送内容を楽しませていただきたいと思います、よろしくお願いいたします。

     ありがとうございます。まあ、面白い論ですね。  こういうのを僕は「俺ジブリ」って呼んでいるんですけど。これも、やっぱり自分の視点の1つなんですよ。  要するに「何が正解なんだ?」とか「それはもう宮崎駿に聞くしかない」とか、そういうことを言う人がいるんですけども。それは高校生までの考え方なんですね。  つまり、ある1つのテキスト……まあ、こういう文芸の対象のことを「テキスト」と言うんですけどね。「あるテキストに対する解釈とは、作者が意図したものただ1つ」というのが、高校生までが習う、テスト期間の文芸に対する態度なんですけど。  ところが、大学に入る頃にはそういうものはなくなってきて、「研究によってこういう可能性がある」とか「このようにも読める」とか、そういうふうに物を考えるのが、基本的には大学以降の文学研究の方式なんですけど。  そういうのが俺ジブリ。「俺にとって、こういう読み方が出来る」というもの。これに対して「これは正しいか? 正しくないか?」っていうので言うと、僕はあんまりピンとこないんだけど、すごく面白いと思います。  だから、後は、すごく面白いことの論拠みたいなものをどれだけ集めてくるのかになってくるんですけど。
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     まあ、こういう「俺〇〇」が増えると、作品を見るだけでなく、その作品に参加することが出来るんですね。  参加して、それを他人に話すことによって「ああ、それ、面白いな」と思ってもらえる。そうやって、面白いと言ってくれる人が増えていけば、それはセカンドクリエイターという状態になるんですよね。  これは、もともとはキングコングの西野君が作り出した言葉で、別の意味だったんですけど。僕、その語感がすごく面白いなと思ってるんですよ。  まあ、いわば「お父さんが引っ越した原因はこれじゃないか?」ということで、同人誌を作ることが出来るんですね。そして、その同人誌を先に読んだ人にとっては、もう、その解釈が正しくなるんですよ。  例えば、『機動戦士ガンダム』にも、富野由悠季が作った設定ではなく、「後になってバンダイが作った設定」とか「後でホビージャパンが作った設定」とか「後でガンダムのプラモのマニアだったストリームベースという大学生のお兄さんが作った設定」というのが、今ではメインになっているわけですね。  後に、安彦良和さんが「あの時の富野さんとは、どうしても意見が合わなかったが、俺はこうだと思う!」と言ってやっていた『ガンダム THE ORIGIN』というのも、やっぱり、後から作られた設定なんですけど。  ところが、後から生まれたガンダムファンにとっては、その後の設定を読んで育つので、それが正しい設定になるんですよ。だから、昔の『ガンダム』を見たら「何か変だ」ということにもなるんですね。  なので、今の世界というのは、テキストの正しい解釈というのだけではなくて……それはそれで、もちろん大事なんですよ? だから、氷川竜介さんみたいな本物のアニメ評論家の方々は、そっちをやっているんですけど。僕はそうじゃないんですね。  そうではなくて、2次創作が当たり前の世界、コミケがこの世界にあるのが当たり前の世界に生きているので、「セカンドクリエイターみたいな人が増えて来て「俺ガンダム」みたいなものが増えてきたら、すごく楽しいな」と思います。  これは掲示板に載っていた意見なので、このステッカー欲しければ、僕にメールをして、自分の住所と名前を教えてください。
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     『千と千尋』については、もう1つ来ています。

    岡田センセイ、こんにちは。メール募集と言うことで思い切って送ってみることにしました。 先日はニコ生、千と千尋の神隠し、お疲れ様でした。大変楽しく、興味深く拝見させて頂きました。また、その際にまんまとプレミアムに入会してしまいました。満足しています(笑)。 千と千尋の神隠しについて、くどいようですが質問させてください。 都市伝説レベルですが、「映画公開初日は別のエンディングが流された」という噂は本当なのでしょうか? 噂の内容は「荻野一家が引っ越した先の近くに川が流れており、その川の神様としてハクが戻ってくる」というハッピーエンド的な内容です。 デマなのでしょうか? また千と千尋の神隠しについてお話しする気力があれば、お願いします。m(_ _)m

     ということなんですけど。
     あの、まず、この噂がどうかというよりも、事実関係だけで言うと「映画館での差し替え」というのは、基本的にやらないんですよ。  なぜかと言うと、まあ、21世紀に入るまで、というか、もう本当に10数年前くらいまでは、映画ってフィルムだったんですよね。フィルムというのは物理的な存在であって、プリントなんですよ。  東洋現像所とかイマジカとかそういうところで、原版となるネガフィルムから……まあ、コピーネガを撮るんですけど。そこからフィルムを焼いて、各映画館に配るんですね。  このフィルムのプリント代が、1980年代後半当時、映画1本当たり135万円くらいするわけですよ。135万円ですよ?  『千と千尋』は、公開時は日本全国で343館で公開してたので、この差し替えに掛かる経費というのは、フィルムのプリント代だけでも、まあ、だいたい4億6千万円を超えるわけですね。  「そんな経費、どこが負担するんだよ?」と。つまり、監督の意地でそれを変えるんだとしたら、「その4億6千万円は誰が出すんですか?」っていう話になっちゃうんです。  なので、まあ、よっぽど、無茶なことをしない限りないんですね。  「よっぽど無茶」というのは、例えば……「例えば」ですよ? 例えば『宇宙戦艦ヤマト』のとあるシーンに、西崎義展さんというプロデューサーさんが「どうしても納得出来ない!」と言う。こうなったら、もう「プロデューサーが全責任を持つ」というような形で、差し替えということもありえます。  だから、そういう例がゼロではないんですけど、まあ、もしそんな事が本当にあったら、ものすごい騒ぎになりますので、絶対に記録に残るんですよね。  現実的には難しいと思います。
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     この都市伝説の出どころは、2ちゃんねるへの書き込みだそうです。  2014年の11月24日。もう、都市伝説が生まれた日までわかっているというのはすごいね(笑)。  金曜ロードショーで『千と千尋』が放送された時に、ニュース速報の掲示板にこんな書き込みがあったそうです。

    1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2014/11/21(金) 09:32:46.04 ID:R2BYzI01K.net
     多くの人はトンネルから抜けだし髪留めがキラリと光り車を走らせて物語は終わり。だと思っているでしょうが本来この後には続きが存在します。ちなみに映像化、アフレコもされており公開当時映画館でも一部で実際に流されていました。 現在何故以下のラストシーンが無かったかのように扱われているかは謎である
    ・千尋が車の中で来る前に着けていた髪留めが銭婆からもらった髪留めに変わっていることに気が付き不思議がる(何故かは覚えていない) ・新居に向かう途中、丘から引っ越し業者が既に到着しているのが見え母親が「もう業者さん来ちゃってるじゃないのー」と父親に怒る ・新居に到着後、引っ越し業者の1人から「遅れられると困りますよー」と注意される ・千尋が1人何気なく新居の周りを歩いていると短い橋の架かった緑ある小川があることに気付く ・橋から川を眺めていると千尋は一瞬ハッと悟ったかのような状態になりこの川がハクの生まれ変わり、新たな住み処であることに気付いた?かのように意味深に物語が終わる
     以上が千と千尋の神隠し本来のラストシーンです。今回の地上波放送でもこのラストシーンが流れることはおそらく無いでしょう

     とまあ、こんな書き込みがあったんですね。それで、一気に広がったと言われているんですけど。
     実はこれ、半分は本当なんですよ。  この都市伝説が上手く出来ているのはここなんですけど。引っ越し業者以下のくだりは、コンテまでは本当に描かれているんですね。  コンテまで描かれているんですけど、まあまあ、宮崎駿のことだから、描いたコンテでも、ボツになったものは、もう処分しちゃうんですよね。  実際に作画打ち合わせまではやってたらしいんですよ。しかし、もちろん線の仕上げの段階までは持って行ってないし、アフレコもしていない。  当時のジブリには、そこまでの余裕はないんですね。『千と千尋の神隠し』って、もうギリギリの体制でやっていたので、一応、後ろの尺が2時間に収まるようにということもあって、切ってしまった。  宮崎駿も、一番最初は、ラストシーンとして引っ越しまで描く予定だったらしいんですけど。でも、コンテ段階で「あ、これは違う」と。「神隠しが終わったら、もう1ヶ月か2ヶ月経ってることにしよう。そしたら、その後ろのシーンはやらなくていいから、バッサリ捨てられる」と。  まあ、そういうふうな流れらしいんですね。
     でも、「公開当時、一部の映画館だけで実際に流されてました」というふうに都市伝説の後ろに書かれると、日本国内の全ての映画館の関係者のチェックを取らないと、完全な真偽はわからないんですよね。  なので、このデマは、わりと事情を知っている人の作為的な、意図的なデマだと思うんですよ。この書き方を入れるということは。
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     じゃあ、次に、この都市伝説を信じている人が多い理由について、なんですけど。  これって、僕だけが知っている話ではなく、「ここまでコンテが出来てた」っていうのは『千と千尋』の物語の資料集を見たらどこにでも書いてある話なんですね。  なので、この噂が流れた時に、脳内で作っちゃうわけですよ。
     なぜかと言うと、人間の記憶というのは、現実そのものを記憶するのではなくて、脳内で整理されたパッケージとして記憶しているからですね。  記憶というのは、短期記憶から長期記憶へとカテゴリー移動する時に、そのままではデータ量が多過ぎるんです。なので、人間というのは、例えば映画を見て「うわぁー!」って思った時の記憶を、長期記憶へ保存する時に、データを間引くんです。  そして、このデータを間引く時に、全体を再構成する。だから、映画によって、ハッキリ覚えている部分と「えっ? そんなシーン、本当にあった?」みたいな差が誰にでも生まれるのも、当たり前なんですね。  さらに、この再構築された記憶って、それを頭の中で思い出す度に、つまり、アクセスする度に、微妙に壊れるんですよ。  アクセスする度に、微妙に壊れて、再び再構成し直してを繰り返して、どんどんパッケージを小さくしていくんですね。
     このデマというか、2ちゃんねるの書き込みを読んだ瞬間、みんなは頭の中から、わりと省略された『千と千尋』に関するデータを読み出すんですけど。それを解凍して、バッと広げる時に「こんなシーンがあった」と言われると、あったかのように思い出しちゃうわけですね。  記憶を読み出す時、あっという間に、映画館の中で本当は存在しないシーンを見た記憶まで思い出してしまう。本当は、そんなシーン存在しないんですけど、「あっ、そんなのを見た気がする。……いや、確かにあった! 絶対に見た!」と。  だって、この2ちゃんねるの書き込みというのは「おおっ!」という内容ですから。あったような気がしちゃうわけですね。  人間の記憶というのは、遥か昔に見た映画より、2ちゃんの書き込みの方が優先されるから。なので、頭の中で、その記憶が上書きされて、実際に見た映像よりも、脳内で作り出した映像の方が、ものすごくスムーズに繋がってしまうわけです。
     というわけで、これを投稿してくれた方、やっぱりメールに住所が書いてなかったので、ステッカーが欲しければ、メールをください。よろしくお願いします。
    お便り紹介 『魔女宅』に作画ミス?/『ターミネーター』シリーズについて
    【画像】スタジオから
     ジブリに関してのお問い合わせ、最後です。  『魔女の宅急便』について、ハンドルネームりこらさんからのお便りです。

    『魔女の宅急便』のあるシーンについて教えてください。 物語の中盤、老婦人の料理を孫へ届けた後、その家から引き上げようとする時に、キキの足元が映ります。 そのシーンでキキの足元が靴の形と反対になっているという作画ミスがあります。 発見当時は、こんなこともあるかくらいに思っていましたが、岡田斗司夫ゼミを見るようになってから、「宮崎駿さんのような人がそんなミスを許すだろうか?」と考えるようになりました。

     これ、僕も知りませんでした。  確かにその通り。そういうミスは許さない人ですね。

    しかし、一方で「ワザと間違えるなんてことをやるだろうか?」と、やっぱりただの作画ミスではないかと思ってしまいます。 これがただの作画ミスか、何かのメッセージか、岡田さんの意見を聞かせてくれないでしょうか? よろしくお願いします。

     まあ、意見を求められても、まずは調べてみないとわからないので『魔女の宅急便』のDVDを出して、調べてみました。  問題のシーンは、雨がザンザンに降っていた時に、ちょっとツンケンしたお金持ちの女の子のところに、ニシンのパイを届けたんだけど、虚しく、やるせなくなって、キキが引き上げるシーンですね。 (パネルを見せる)
    【画像】キキの足元1 © 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N
     この、クルッと振り向いて引き上げるシーン。これですね。ジジが見ている中、キキが最初、ここら辺に立ってたんですけど、1歩2歩と歩いて、立ち去ろうとしています。  問題は、この2歩目です。 (パネルを見せる)
    【画像】キキの足元2 © 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N
     2歩目、なんか、ちょっと変な足跡になっているんですよ。足跡の形が確かにちょっと変なんですよね。  じゃあ、「これは逆なのか? そもそも、何が描いてあるのか?」ということで、拡大してみました。 (パネルを見せる)
    【画像】足あと拡大 © 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N
     拡大してみると、この足跡自体が変なことに気が付きます。  足跡自体が、真ん中から割れて、右側が何かクリーム色っぽくなって、左側には何か模様みたいなものがあるんですね。
     これは何か? 結論から言うと、実は、この右側のクリーム色の部分は、キキの足なんですよ、で、下側がスカートの中なんですね。  つまり、こうやって見るとわかりやすいかな? 画面には写ってないんだけど、キキは、まだここにいるわけですね。で、そんなキキの姿が、水たまりに反射して映っているんですよ。  この水たまりには、キキの足が反射していて、ここにはキキの胴体が見えてて、ここにはキキのホウキが見えているんですけど。つまり、この上にいるキキの姿が鏡写しのように水たまり全体に映っているんですね。
     つまり、宮崎駿は、ものすごく正確な絵を描こうとしているんですね。水たまりに反射したキキすらも描こうとしているんですけども。  でも、それより何より「キキのスカートの中を描きたい!」という、ただそれだけなんですよ(笑)。  僕もこれ、全く気が付かなくて、言われて調べてみたら「確かに足跡、変だな」と思って、コマ送りで見てみて初めて気が付いたんです。  つまり、コマで見ないとわからないんだけど、宮崎駿は「そろそろ俺的にはこんなシーンが欲しいな」とか思って、合法的に、水たまりに映った女の子のスカートの中を覗けるシーンを作るという「お前はAVかよ!」というようなことをしてたわけですね(笑)。
     だから、これは作画ミスじゃないです。  作画ミスじゃなくて「キキのスカートの中を覗きたい」という、エロじじいハヤオの、誰に向けたかわからないようなサービスカットなんですね。  りこらさんにはステッカーを差し上げます。ありがとうございました。  ジブリに関しては、今週はここまでです。
     いや、すごいよね、宮崎駿って。すごいっていうか、バカでいいよね(笑)。  あんなに偉くなっても……「偉くなっても」ってことはないんですけど。なんというのかな? 「童貞の心を忘れない」というか。どんな小学校・中学校時代だったろうな?  ただ単に、水たまりに女の子のスカートの中が映っているというのを合法的に描こうとしただけなんですけどもね。
    ・・・
     じゃね、ちょっと予告でも喋った通り、『ターミネーター』の話を少しだけしようと思います。  本当にね、長くないです。ちょっとだけなんですけど。  昨日、フジテレビで『ターミネーター2』のテレビ放送をやってたんですけど。  やっぱり、すごいですよね。その内、1分刻みで解説をやりたいんですよ。『ターミネーター』と『ターミネーター2』って、本当に、シナリオが神の如く完璧に出来ているから、勉強するところがいっぱいあるんです。  『1』が理想的な低予算映画だとしたら、『2』は理想的な続編なんです。だけど、それも、1カット1カット見せて話をしないと、なかなか伝わらないと思うので、そのうち、ちゃんとやりたいと思います。  だから、今日はちょっと軽く話すだけね。
     しかし、残念ながら、『ターミネーター』というのは『2』以降は、基本的に割りと残念な出来なんですよね。  唯一、僕が面白いなと思うのは、ユニバーサルスタジオにあるアトラクション「ターミネーター3D」くらいなんですよ。  なぜ残念なのかというと、基本的に『ターミネーター2』に出て来る液体金属の敵というのが、強すぎる……というか、映画的に完璧過ぎるからなんですよ。  つまり、SF映画を撮る時の、嘘としての塩梅が抜群なんですね。リアリティがあるように見えて、いくらでも強くすることが出来るし、弱点も作ろうと思ったら作れるし、弱点がないようにも出来る。もう、制作者のさじ加減次第で、いくらでもやりようがある。  究極の敵というのは、ただ強いというだけではなく、「映画的に抜群に見栄えがして、強そうに見える」というヤツなんですよね。
     なんであんな敵を思いついたのかと言ったら、もう、それは単純な話で。キャメロンは『ターミネーター』の1の時から、あれを出そうと思っていたそうなんですよね。  だけど、1を作っている最中に『遊星からの物体X』という映画が公開されてしまって、その中に何にでも変形できるエイリアンが出てきて、そっちの方が遥かに出来が良かった、と。  その頃は、CGで作れるほどの技術がなかったので、結果『ターミネーター』1で液体金属の敵を出すのを諦めた、と。  そういう「もともとは『1』で出す予定があったところを諦めたアイデアを『2』で使った」という流れがあるので、『1』と『2』というのは、お話としてもすごく整合性があるわけですよね。  なので、やっぱり、ターミネーターの『3』以降の作品っていうのは気の毒なんですよ。さっき「残念」と言いましたけど、何をやっても上手くいかないと言うか。  だから、もう、モノマネに近いんですよね。それ以降のターミネーターっていうのは、だいたい「未来から来てこうですよ」というフォーマットは決まってて、その中に独創的な解釈を新たに入れて作るという、なんかモノマネに近いものがあって。  『スター・ウォーズ』も、最近、そのパターンにハマりかけているので、「年末の『スター・ウォーズ』、大丈夫かな?」と思っているんですけど。少なくとも『スター・ウォーズ』のエピソード7と8は『スター・ウォーズ』のモノマネみたいな感じになっちゃってましたね。
     今日はもっと語るつもりだったけど、キャメロンを語る回というのを作ることにしたので、続きはそっちの方に回そうと思います。
    お便り紹介 YouTuberの「自分のジャンル」/結婚と恋愛の順序
    【画像】スタジオから
     じゃあ、次は質問コーナー行きます。  最初の質問は「人気YouTuberになるには?」というお便りです。
    【画像】人気YouTuber
    趣味でYouTuberになって動画配信してみたいなと思います。 でも、そんな軽い気持ちの人が始めたところで、さほど人気も出ないのが現実問題でしょう。 人気YouTuberになってPV数が増えないとモチベーションも上がらないので続かないだろうと思います。 どういう戦略とマインドがあれば良いでしょうか?

     真面目に答えると、もう「なる」から「する」へのマインドセットというやつですね。  「何かになろうとするのではなく、何かをしよう」という、僕がいつも言っているやつです。「マンガ家になろうとするのではなく、マンガを描け」というやつなんですけども。  「YouTuberになる」のではなくて、「YouTube動画を作って投稿する」に切り替えろ、と。  だけど、この答えは、建前なんですよ。言ってることは本当の本当なんですけど、やっぱり、建前なんです。
    ・・・
     どういうことかと言うと、ちょっとこれを見てください。 (パネルを見せる)
    【画像】ふーみんチャンネル
     これ、ふーみんチャンネルという、芸人さんのYouTubeチャンネルです。  ふーみんさんという芸人さんは、現在、35歳。僕は昔『あらびき団』というお笑い番組の年末スペシャルで「奥歯ガタガタ言わせ節」というネタを見たことがあるんですけど。  気に食わないやつらを例に挙げて「ケツの穴から手を突っ込んで、奥歯をガタガタ言わせ節~♪」と言うという、本当にそれだけの、実にくだらない芸なんですけど。なんか、僕、妙にインパクトを受けてしまって(笑)。  「ケツの穴から手を突っ込んで、奥歯をガタガタ言わせる」というのを、本当に、お尻の穴をまず作って、腸とか食道とかの器官を作って、最後に歯まで作って、そこに手を突っ込んでガタガタ言わせるだけなんですよ。これしかないので、いつも「〇〇って、ナメとるね」みたいな前フリを山程やってから、この歌に入るんですけど。  まあ、この芸人さんのチャンネル登録数が「860」なんですね。チャンネル登録数が860人しかいないんです。
     だけど、この人、毎日、動画を投稿しているんですよ。すごいですよ? このふーみんさん。  この人の最大のヒットは、1年前にYouTubeを始めた時に上げた「奥歯をガタガタ言わせ節」という、この人の唯一と言ってもいい持ち芸の動画なんですけど、この時の再生数が2万3千回なんですよ。  この2万3千回がトップで、2万3千回再生してても、チャンネル登録数は860しかないんですよ。  彼の最新データなんですけど、今日の動画が……本当に、毎日投稿してるんですよ? 今日の動画は42回再生。昨日は39回。  一昨日は、ちょっと増えて84回再生ですね。「祝ふーみん紅白歌合戦出場決定!」という、自分でフェイクニュースを流して89回なんです。  3日前は69回。いつも30回くらいなんですけど、ちょっと多いです。なぜかと言うと「パチンコの攻略動画をやってたから」なんですね。
     キツいでしょ?  皆さんも、この放送を見ているのも何かの縁だから、このふーみんチャンネル、動画を見なくてもいいですから、チャンネル登録だけでもしてあげてください。すみません。  俺は、このふーみんに対して「2年前に大爆笑させていただいた」という恩があるので、僕も4ヶ月前からチャンネル登録をしているんですよね。  4ヶ月前から時々気になって、ふーみんチャンネルを見てたんですけど、ビックリするくらい再生数が伸びてなくて。「この再生数32とかの中に俺も入っているのか?」と思うくらいで。しょうがないから2回見たりしてるんですけど。
     普通、こんな再生数2桁で、毎日、頑張れないですよ。だから、ふーみんって、すごいんですよ。これで1年、頑張ってるんですから。  でも、登録数や再生数を上げるには、面白い動画を作るしかないんですよね。  要するに、さっき僕が言った「有名YouTuberになりたいと思ったら、毎日毎日動画を投稿しろ」というアドバイスは、間違いなんですね。  さっき僕が言ったのは建前なんですよ。毎日毎日やっても、それもテレビに出た芸人さんでも、毎日投稿しても再生数が36というのが現実なんですね。
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     なので、この相談してくれた彼に言えるのは「自分のジャンルを作れ」ということですか。
     これから先、僕は、あらゆる物がYouTubeになると思っています。  例えば、「玄関の靴の揃え方」。もう、これだけで作ってください。次に「玄関の掃除の仕方」。これだけで作ってください。そして「玄関に置く開運グッズ」。それだけで作ってください。  こんなふうに、玄関だけで100くらいのネタを作れたら、それは自分のジャンルになるんです。  なんでもいいんですよ、もう本当に。その他に、外に出るんだったら「チリトリとホウキだけ持って、家の周りを掃く」とか「水を撒く」とか「他人の家の前を歩く時は一声かける」とか「ちょっと公園へ行って掃除してみよう」とか「神社へ行って掃除してみよう」というふうに、楽しく掃除している動画を毎日毎日上げたら、たぶん、ふーみんよりマシなんですよね。  なぜかと言うと、日本の意外な日常というのを紹介することになるので、世界に発信することになるから。なので、このふーみんさんがやっている、日本語でしかわからないものよりは、まだちょっと可能性がある。  さっき言った「玄関の掃除をする」とか「玄関の靴を片付ける」というやつにしても、玄関というものがある国というのは、実はすごく少ないわけですよ。だいたい靴のまま家に入る国が多いですから。  じゃあ、「玄関というものがあって、靴というのがあって、その靴をしまう靴箱というのがあるんだ」というのをちゃんと説明するだけの動画で、ある程度のアクセスが期待出来る。  他にも、玄関がグチャグチャな人が、それをどうにかしたいと思った時、「玄関」というキーワードで検索した場合も、それしか出てこない。そんなもんでいいんですよ。
     そんなもんでいいから自分のジャンルを作る。  まあ、掃除している動画だったら、すれ違う人に「お出かけですか?」って毎日、声を掛ける動画でもいいんですよ。  自宅で模型を作っている人とか、絵を描いている人、イラスト描いている人は、もう「それを配信しないと損だ」と思います。  これからはクリエイターというのは食えなくなる時代だから、自分がクリエイターをやっている部分を見せて、それを動画して配信するというのをメインで考えないと、シンドいんですよね。  ふーみんさんがやっているみたいに、面白い動画を撮ろうというのは難しいし、それはもう、YouTubeに今から入って行く場合、キツいアプローチだと思うんです。  そうじゃなくて「普段、自分がやっていることを、いかに動画に落とし込むか?」ということなんですよ。
     だって、このゼミ自体も、僕が20代くらいから友達に対してやっている「俺、こう思うんだけど」とか「あの映画見た?」とか、これをやっているだけなんですよね。  昔、『リプレイ(Replay)』という海外小説があって、それはただ単に「心臓麻痺で死んだオッサンが、20年くらい前に若返って生まれ変わって、もう一度、人生にチャレンジするんだけど、色々あってまた死んじゃって、そしたら、また同じところに若返って」というのが繰り返すだけの小説なんですよ。  これを読んだ時に、あまりに面白かったから、その時は、まだガイナックスにいたので、山賀監督とまだ一緒にいた嫁さんに対して、神社の境内のベンチみたいなところに3人で座って「あれ、本当にすごい面白い小説だったよ!」って40分くらい喋ったんですよ。  40分くらい喋ったので、その2人は「すごい面白そう」と言ったんだけど、でも、やっぱり読んでくれないんですね。「絶対、岡田さんの話の方が面白い」と言われて、読んでくれなかったんですけど(笑)。  これをやっているだけなんですよ。
     だから、普段、自分がやってて、他人から、そこそこ「へえー! それ、どうやるの?」とか「面白いね」と言われていることを、ひたすらねやるだけでいいんです。  僕、自分にとってのYouTubeというのは、そこが突破口だと思うんですけどね。
     これは掲示板の投稿だったので、住所とかがわからないので、ステッカーが欲しければ、メールしてください。
    ・・・・・・
     次の相談です。  ファザコンでアイドルファンの方ですね。ハンドルネームべべさんです。
    【画像】ファザコンでアイドルファン
    私は25歳独身の女です。 そろそろ結婚を視野に入れたい年頃なのですが、私は恋愛することが苦手で、今までに好きな人と付き合ったことがありません。 告白されて試しに付き合ったりすることはありましたが、長続きしません。

     ああ、よくある話ですね。もう本当に、このゼミを見ている女の人の2人に1人はこれですよ。

    その理由を自分で考えてみた結果、2つの理由が上げられると思います。 1つ目の理由は、ファザコンです。 私の父は格好良く、スタイルも良くファッションセンスも良く、私が付き合っていた人よりも何倍もオシャレです。 また、一緒に出かけても、お金はいつも出してくれるし、話をしていても楽しいです。 恥ずかしいのですが、男性を意識する時に父がボーダーラインとして見てしまう傾向にあります。 2つ目の理由は、私がアイドルファンだからです。 10年以上アイドルのファンをしていて、好きな人が出来ても、その人をアイドル化してしまいます。 その人のことを好きな自分が好きで、自分からアプローチはせず、遠くで見て満足してしまっています。 こんな私はどうやったら恋愛が出来るようになるでしょうか? 岡田先生のアドバイスお願いします。 ちなみに、4タイプ診断の結果、私は法則型だったようです。

     って書いてあるので、法則型だった場合の考え方を説明しますけど。  べべさんが思っている原因と結果が逆なんですよ。  「お父さんが良くてファザコンだから → 恋愛が出来ない」と考えていると思うんですけど、これ、逆なんですよ。「恋愛したくないから → お父さんを持ってきて、恋愛をしないで済む理由にしている」と。法則型だったら、僕はそっちだと思うんですけど。  彼氏と深入りするのが怖いというか、あんまり他人と付き合うのが怖いので、お父さんを持ち出すことによって自分の気持ちをセーブして、別れる理由にしている。そしたら、「やっぱりダメだ」と、すぐに切り捨てることが出来ますよね?  アイドル視も同じ現象なんですよ。「とにかく他人と距離を取りたいための自己防衛策だ」と考えると、法則型の行動っぽくて、僕はすごく納得しちゃうんですけど。  要するに「25歳になったので、そろそろ結婚したい」というのだけが問題点なんだから、恋愛をする必要はないんですね。  なので、お父さんに結婚相手を見繕ってもらって、問答無用でお父さんお薦めの人と結婚すればいいだけなんです。恋愛なしで結婚しちゃえばいいんですよ。  べべさんはハナから恋愛に向いてないんだから、「向いてない恋愛をやった上で、更にその先に結婚」って言ったら、自分からハードルを増やしているだけじゃないですか。  だから、もう、気にしない気にしない。お父さんが選んだ人と適当に結婚してください。  今、コメントで「誰でもいいのか?」って書かれたんですけど。  「誰でもいい」ではないんです。「お父さんが選んだ人」っていう条件をちゃんと付けているじゃないですか(笑)。
    お便り紹介 友達とまた仲良くなるための二択/フィクションと現実のあいだ
    【画像】スタジオから
     次です。  今日ね、たぶん「悩みのるつぼ」の講演動画を公開したからだと思うんですけど、いつもと違う感じの人生相談、特に女の人からの人生相談がすごく多いんです。  「友達ともう1度仲良くなりたい」という相談。ペンネーム友さんからです。
    【画像】友達とまた仲良くなりたい
    こんにちは。大学四回生の友です。いつも放送楽しんで見せていただいております。特にジブリ回は楽しみにしています!! 私には高校1年生の頃から仲の良い同性の友達がいます。私も友人も相思相愛で、一段と気が合い、どちらかに性的な感情が湧くならば結婚しようとお互い考えるくらいでした。 20の誕生日にはお互いアルバムやビデオを作りあいディズニーで2日間かけて祝いあったり、お互いのためならどこまででもしているような友人関係でした。

     これ、後でわかってくるんですけども、友さんは女性です。  女性同士なんですね。どこかに性的な感情が動くんだったら「もう女同士でも構わない、結婚しようか!」と考えていたくらいの友達だそうです。  まあ、男同士で仲が良かったとしても、2人で結婚を考えてたとしても、ディズニーランドでアルバムやビデオを作り合ったりは、あんまりしないと思うので。

    しかし、今年の7月くらいから私は好奇心が今まで以上に強くなり様々なことをするようになりました。また、今までに比べて”考える”ことができるようになりました。 大学の授業をたくさん取り積極的に授業に参加し教授と仲良くなったり、コンサートを開いたり友達と遊んだり充実しています。 しかし、私と同じ授業を取ってくれた友人は、いつも授業中も寝て、何を話しても「そうやんな!」「わかる!」「すごいよな!」などと具体的な言葉がない、曖昧な言葉ばかりの返信で中身のある話になりません。 いつからこんなに会話ができなくなったのだろうと感じるようになりました。もっと前までは少し話しただけで笑いが止まらなくなり、楽しくて楽しくて仕方がなかったのに……。 私はその友人が大好きでもっともっと一緒に授業をとったりピアノ連弾をしたり話したりしたいです。少し前まではみんなと笑い合っていてキラキラしていたのに最近はすごく地味な子たちとずっと一緒にいたり、整形したい。とずっと言っていたりどんどん暗い人間になってます。

     ピアノ連弾……。ああ。  なんかね、ちょっとこの辺から、僕は「ん?」って思ってきたんですけどもね。  「キラキラしてたのに」って、アハハ(笑)。まあ、いいや。

    どうしたら元の友人に戻るのでしょうか? 私が今こう感じていると言うべきなのでしょうか?友人はすごくプライドが高く自己肯定感が低くメンタルが弱いのであまりズバズバ言うと本当に関係が崩れそうな気がします。 もとの関係に近づくには私がどうしたら良いか教えてください。

     あのね、うーん、これ……。  申し訳ないですけど、さっきからね、なぜ僕が時々止まったり、笑ったりしていたのかと言うと、この逆の話はやたら聞くんですよ。  というか、僕の周りにいる人や、このゼミを見ている人は、この逆で「何やら高校から大学に入ってから、友達がやたらキラキラしてきやがった」とか「それに比べて俺は、なんて地味な趣味に……」っていう、そっちじゃないかと思うんですけども。  幼馴染みで、高校までは仲が良かったんだけど、友達がどんどんキラキラ友達の世界に行ってしまった、と。何かすごく意味ありげに楽しそうで、「ああだこうだ」って話を聞かせてくれるんだけど、どうも自分は、そういう話を、なんかセミナーっぽく感じてしまうというか(笑)。  いや、僕も「友達もそうだ」と断言するつもりはないんですけど。どうも、そんな感じがするんですよね。
     「幼馴染みで仲が良かった」とのことなんですけど、その友達は、ようやっと本心を出して来たんだと思うんですね。  つまり、もともと地味で、外見に自信がない、暗い人間だったんですよ。  でも、友さんという友達が出来たおかげで、高校時代はわりと頑張って、友さんの方に合わせてキラキラの方に行ってたんですよ。  それはそれで楽しかったというのも、たぶん本当なんです。楽しいのは本当なんですけど、20代で、なんか大学卒業が近づいて来ると、やっぱり本来の自分が出て来ちゃうわけですね。  もともと、そんなに明るくて楽しい人じゃなくて、どちらかと言うと、友さんから見ると「自己否定が強くて、暗い性格」なのかもわからないんですけど、他人に対しても警戒心のある人だと思うんですけども。それでも、一生懸命、友さんに合わせてきたわけですよ。
     なので、ここから先、取れる行動は2つ。1つ目は「友達を元に戻しちゃう」。2つ目は「前のように仲良くなる」。この2択だと思うんですね。  「友達を以前のように戻した上で、仲良くなりたい」というのは、あなたの勝手な妄想であって、決めつけなんです。  このどちらかなら、出来るんですよ。「友達を、元のキラキラして積極的で明るい状態にする」のか? または「仲良くなる」のか? このどちらかです。
     もし、元に戻したいんだったら、その友達に「あんた、そっちに行っても幸せはないわよ。あんたが本当は暗いのは薄々感じていた。でも、ここで若気の至りで暗い方へ行ったら、生涯そっちの方へ行くから、ここは無理してでもキラキラになりなさい!」とガンガン説得して「生涯、偽装を貫け!」と言う。  これはこれで、本当に1つの方法なんですよ。そうやって生きている人もいるし、30、40を超えたら、どっちでもよくなるんですよ。  だから、その友達に「いや、現実問題、生きる上であんたもモテた方がいいし。そんなに可愛くないって自分では思うかもわからないんだけど、そんなもん、整形とかしなくても、まずメイクでなんとかなるレベルだし。そんなことばっかり言うのをやめりゃあ何とかなるわよ」と言って、いわゆるキラキラした世界の方へ引き上げるタイプね。
     で、2つ目は「あなたも暗くなる」というタイプですね。  これは、友さんの中で、友達の言っていることがわかる部分だけに付き合って「わかるわかる」と言ってあげるという意味じゃないんですよ。  「あなたも暗くなって、整形ばかりしたくなって、一緒に落ちて行く」ということです。そんな方法もあります。
     どっちが正解というのはないんですけど。これは友情というのとは関係なくて「どっちが好きか?」です。  「関係性を保ちたいのか? それとも、前の状態の友達の方が好きなのか?」という選択の問題になってきますで、お任せします。  ステッカーを差し上げますので、お待ちください。
    ・・・
     最後の相談です。  「フィクションしか楽しめない」。ハンドルネームともさんからのお便り。またともさんだ。
    【画像】フィクションしか楽しめない
    ニコ生ゼミをいつも楽しみにしています。 前回の「千と千尋の神隠し」もとても興味深く視聴させて頂きました。特に「冒険で人が変わるのではなく、事実によって人は変わる」という所が、フィクションに触れることで冒険を疑似体験していると思っていた身には、特に刺さりました。 私は現在療養中で、また連絡を取り合う友人などもいないために、家事などの時間以外はほとんどを読書や映画、アニメ、ゲームなどで気を紛らわせています。 どこか私の中で、数々の物語が、現実の私の在りように良い影響を与えてくれれば、という期待を持っていたようです。 しかしそうした影響はとくに見られない上に、近頃ではフィクションをなぜ受けるのかなど分析的に捉えてしまったり、純粋に感動することができないようになってしまいました。 そこには、いくら物語を自分の中に取り込んでも、体調が良くなるわけではないという当たり前の事実もあるかとも思います。 また、大量の物語を一度に消費してしまったというのも原因かもしれません。 かといって、上に挙げた映画やアニメくらいしか楽しみがないというのもあり、この先フィクションとどのように付き合っていけば良いのかと気になっております。 御回答よろしくお願い致します。

     うーんとね、あまり一般性のない質問なんですけど……あっ、結構「あるある」ってコメントがあるな。あるあるなんだ。  ええとね、僕が先週話した「冒険で人が変わることはなくて、事実によって人が変わる」というの、もうちょっと説明しますね。冒険というよりフィクションの冒険という意味なんですけど。  フィクションで得られる気付きというのは、使えるものと使えないものがあるんですよ。全部が使えないわけじゃなくて、使えるものと使えないものがある。  「使えるもの」というのは何かと言うと、自分の経験を再解釈する時に「あっ!」と思えるものがある。  例えば、「昔、友達にあんなことを言った」という本当の経験があったとして。今日、あるマンガを読んで、その中のセリフにドキッとした。「ああ、これはかつて自分が友達に言ったのと同じセリフだ!」と。こうやってドキッとすることによって「以前の自分はこうだったんだ」と反省するということがあるわけですね。  これは使える例なんですよ。つまり使えるフィクションですね。こういう場合は、フィクションであっても、ちゃんと人間は変わるんです。  それは、かつて自分の中に、それに対応する現実の経験があるから。だから、「あっ!」と気付いて人間は変わることが出来る。  逆に、使えないものというのは何かというと、肉体修練とか、自分の意に沿わない人間関係そのものをフィクションを読んでなんとかしようとする場合ですね。  これ、よくあるんですよ。例えば、自分だけでマルクス全集を読んだり、共産主義宣言を読んだりして、家族関係とか会社をいっぺんに変えようとしてもダメなんですね。自分の中に気付きがあったからといって、それで他人の行動が変わったりしないんですよ。そうじゃなくて、自分が浮くだけなんですよね。  例えば、カンフー映画を見るじゃないですか。カンフー映画を見ると、自分が強くなった気がするんですけど、映画を見ても強くはならないんですよね。  フィクションの刺激で強くなる場合、「映画を見て感動する → 強くなる」じゃなくて、「映画を見て感動する → 武道を練習する → 実際に強くなる」というふうに、間にワンクッション入るんですよ。間に1つ事実が入るわけですね。  だから『千と千尋』の千尋が、どんな経験をして、どんないい子に成長しようが、両親がその気にならないと、あの家庭というのは変わらないんですね。ちょっと今のカンフーの話とズレちゃうんですけども。  映画を見た時に「主人公が成長した。私も成長した」と思っても、まず自分自身がそういう経験をしていないから、変われない。  ただ、「あんな経験をしなきゃいけないな!」という気付きだけはあるわけです。その上で、そういう経験を自分の中で何日か何週間か続けていると、ジワジワと変わってくるんです。  ところが、宮崎駿というのは、もっと冷たい人間なので「千尋があの中で冒険して、人間的に成長したとしても、残念ながらその成長は家族の崩壊という事実を食い止める力はないんだよ」言ってるんですね。  しかし、「妹が生まれるというのは、家族全員の経験なので、それは関係が変わるきっかけになる」というふうにも描いているわけです。
     なので、ともさんが映画やアニメを見ても、療養している立場とか体調には、やっぱり何の役にも立たないんですよ。  それを見て、アニメやマンガやゲームをして、そこで何かを決意して、毎日の食生活とか毎日の運動とか、実際の経験を続ければ、その分だけ現実も変わる、生活は変わるわけなんです。  だから、フィクションは役に立たないわけではないんですけど、役に立つものにするためには、フィクションと現実との間に、行動、動作の連続、訓練が必要だ、と。まあ、そういうことになります。  すみません、当たり前のことを言ってしまって。
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    2019/11/17 #308 「ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談」
    ゼミ、マンガ・アニメ夜話 電子書籍販売中!
    AmazonのKindleストアで、岡田斗司夫ゼミ、岡田斗司夫マンガ・アニメ夜話の電子書籍を販売中です(「岡田斗司夫アーカイブ」でもご覧いただけます)。
    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    岡田斗司夫ゼミ#306:『千と千尋の神隠し』を読み解く13の謎[前編]
    岡田斗司夫ゼミ#307:『千と千尋の神隠し』を読み解く13の謎[後編]
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
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    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    岡田斗司夫ゼミ#301:『なつぞら』総決算+マンガ版『攻殻機動隊』解説 第3弾
    岡田斗司夫ゼミ#302:味を超越した“文化としてのハンバーガー論”
    岡田斗司夫ゼミ#303:映画『ジョーカー』特集&試験に出るバットマンの歴史
    岡田斗司夫ゼミ#304:朝日新聞「悩みのるつぼ」卒業記念講演
    岡田斗司夫ゼミ#305:思考実験教室~「論」を語る
    岡田斗司夫ゼミ#308:ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
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    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
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    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
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    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
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    ガンダム完全講義32:第12話「ジオンの脅威」解説Part5
    ガンダム完全講義33:第12話「ジオンの脅威」解説Part6
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「サイコパスの人生相談「アニメ・ゲームしか楽しみがない」をぶった切り!」

    2019-12-06 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/06
     今日は、2019/11/17配信の岡田斗司夫ゼミ「ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜7時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜7時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
     今日ね、たぶん「悩みのるつぼ」の講演動画を公開したからだと思うんですけど、いつもと違う感じの人生相談、特に女の人からの人生相談がすごく多いんです。  「友達ともう1度仲良くなりたい」という相談。ペンネーム友さんからです。
    【画像】友達とまた仲良くなりたい
    こんにちは。大学四回生の友です。いつも放送楽しんで見せていただいております。特にジブリ回は楽しみにしています!! 私には高校1年生の頃から仲の良い同性の友達がいます。私も友人も相思相愛で、一段と気が合い、どちらかに性的な感情が湧くならば結婚しようとお互い考えるくらいでした。 20の誕生日にはお互いアルバムやビデオを作りあいディズニーで2日間かけて祝いあったり、お互いのためならどこまででもしているような友人関係でした。

     これ、後でわかってくるんですけども、友さんは女性です。  女性同士なんですね。どこかに性的な感情が動くんだったら「もう女同士でも構わない、結婚しようか!」と考えていたくらいの友達だそうです。  まあ、男同士で仲が良かったとしても、2人で結婚を考えてたとしても、ディズニーランドでアルバムやビデオを作り合ったりは、あんまりしないと思うので。

    しかし、今年の7月くらいから私は好奇心が今まで以上に強くなり様々なことをするようになりました。また、今までに比べて”考える”ことができるようになりました。 大学の授業をたくさん取り積極的に授業に参加し教授と仲良くなったり、コンサートを開いたり友達と遊んだり充実しています。 しかし、私と同じ授業を取ってくれた友人は、いつも授業中も寝て、何を話しても「そうやんな!」「わかる!」「すごいよな!」などと具体的な言葉がない、曖昧な言葉ばかりの返信で中身のある話になりません。 いつからこんなに会話ができなくなったのだろうと感じるようになりました。もっと前までは少し話しただけで笑いが止まらなくなり、楽しくて楽しくて仕方がなかったのに……。 私はその友人が大好きでもっともっと一緒に授業をとったりピアノ連弾をしたり話したりしたいです。少し前まではみんなと笑い合っていてキラキラしていたのに最近はすごく地味な子たちとずっと一緒にいたり、整形したい。とずっと言っていたりどんどん暗い人間になってます。

     ピアノ連弾……。ああ。  なんかね、ちょっとこの辺から、僕は「ん?」って思ってきたんですけどもね。  「キラキラしてたのに」って、アハハ(笑)。まあ、いいや。

    どうしたら元の友人に戻るのでしょうか? 私が今こう感じていると言うべきなのでしょうか?友人はすごくプライドが高く自己肯定感が低くメンタルが弱いのであまりズバズバ言うと本当に関係が崩れそうな気がします。 もとの関係に近づくには私がどうしたら良いか教えてください。

     あのね、うーん、これ……。  申し訳ないですけど、さっきからね、なぜ僕が時々止まったり、笑ったりしていたのかと言うと、この逆の話はやたら聞くんですよ。  というか、僕の周りにいる人や、このゼミを見ている人は、この逆で「何やら高校から大学に入ってから、友達がやたらキラキラしてきやがった」とか「それに比べて俺は、なんて地味な趣味に……」っていう、そっちじゃないかと思うんですけども。  幼馴染みで、高校までは仲が良かったんだけど、友達がどんどんキラキラ友達の世界に行ってしまった、と。何かすごく意味ありげに楽しそうで、「ああだこうだ」って話を聞かせてくれるんだけど、どうも自分は、そういう話を、なんかセミナーっぽく感じてしまうというか(笑)。  いや、僕も「友達もそうだ」と断言するつもりはないんですけど。どうも、そんな感じがするんですよね。
     「幼馴染みで仲が良かった」とのことなんですけど、その友達は、ようやっと本心を出して来たんだと思うんですね。  つまり、もともと地味で、外見に自信がない、暗い人間だったんですよ。  でも、友さんという友達が出来たおかげで、高校時代はわりと頑張って、友さんの方に合わせてキラキラの方に行ってたんですよ。  それはそれで楽しかったというのも、たぶん本当なんです。楽しいのは本当なんですけど、20代で、なんか大学卒業が近づいて来ると、やっぱり本来の自分が出て来ちゃうわけですね。  もともと、そんなに明るくて楽しい人じゃなくて、どちらかと言うと、友さんから見ると「自己否定が強くて、暗い性格」なのかもわからないんですけど、他人に対しても警戒心のある人だと思うんですけども。それでも、一生懸命、友さんに合わせてきたわけですよ。
     なので、ここから先、取れる行動は2つ。1つ目は「友達を元に戻しちゃう」。2つ目は「前のように仲良くなる」。この2択だと思うんですね。  「友達を以前のように戻した上で、仲良くなりたい」というのは、あなたの勝手な妄想であって、決めつけなんです。  このどちらかなら、出来るんですよ。「友達を、元のキラキラして積極的で明るい状態にする」のか? または「仲良くなる」のか? このどちらかです。
     もし、元に戻したいんだったら、その友達に「あんた、そっちに行っても幸せはないわよ。あんたが本当は暗いのは薄々感じていた。でも、ここで若気の至りで暗い方へ行ったら、生涯そっちの方へ行くから、ここは無理してでもキラキラになりなさい!」とガンガン説得して「生涯、偽装を貫け!」と言う。  これはこれで、本当に1つの方法なんですよ。そうやって生きている人もいるし、30、40を超えたら、どっちでもよくなるんですよ。  だから、その友達に「いや、現実問題、生きる上であんたもモテた方がいいし。そんなに可愛くないって自分では思うかもわからないんだけど、そんなもん、整形とかしなくても、まずメイクでなんとかなるレベルだし。そんなことばっかり言うのをやめりゃあ何とかなるわよ」と言って、いわゆるキラキラした世界の方へ引き上げるタイプね。
     で、2つ目は「あなたも暗くなる」というタイプですね。  これは、友さんの中で、友達の言っていることがわかる部分だけに付き合って「わかるわかる」と言ってあげるという意味じゃないんですよ。  「あなたも暗くなって、整形ばかりしたくなって、一緒に落ちて行く」ということです。そんな方法もあります。
     どっちが正解というのはないんですけど。これは友情というのとは関係なくて「どっちが好きか?」です。  「関係性を保ちたいのか? それとも、前の状態の友達の方が好きなのか?」という選択の問題になってきますで、お任せします。  ステッカーを差し上げますので、お待ちください。
    ・・・
     最後の相談です。  「フィクションしか楽しめない」。ハンドルネームともさんからのお便り。またともさんだ。
    【画像】フィクションしか楽しめない
    ニコ生ゼミをいつも楽しみにしています。 前回の「千と千尋の神隠し」もとても興味深く視聴させて頂きました。特に「冒険で人が変わるのではなく、事実によって人は変わる」という所が、フィクションに触れることで冒険を疑似体験していると思っていた身には、特に刺さりました。 私は現在療養中で、また連絡を取り合う友人などもいないために、家事などの時間以外はほとんどを読書や映画、アニメ、ゲームなどで気を紛らわせています。 どこか私の中で、数々の物語が、現実の私の在りように良い影響を与えてくれれば、という期待を持っていたようです。 しかしそうした影響はとくに見られない上に、近頃ではフィクションをなぜ受けるのかなど分析的に捉えてしまったり、純粋に感動することができないようになってしまいました。 そこには、いくら物語を自分の中に取り込んでも、体調が良くなるわけではないという当たり前の事実もあるかとも思います。 また、大量の物語を一度に消費してしまったというのも原因かもしれません。 かといって、上に挙げた映画やアニメくらいしか楽しみがないというのもあり、この先フィクションとどのように付き合っていけば良いのかと気になっております。 御回答よろしくお願い致します。

     うーんとね、あまり一般性のない質問なんですけど……あっ、結構「あるある」ってコメントがあるな。あるあるなんだ。  ええとね、僕が先週話した「冒険で人が変わることはなくて、事実によって人が変わる」というの、もうちょっと説明しますね。冒険というよりフィクションの冒険という意味なんですけど。  フィクションで得られる気付きというのは、使えるものと使えないものがあるんですよ。全部が使えないわけじゃなくて、使えるものと使えないものがある。  「使えるもの」というのは何かと言うと、自分の経験を再解釈する時に「あっ!」と思えるものがある。  例えば、「昔、友達にあんなことを言った」という本当の経験があったとして。今日、あるマンガを読んで、その中のセリフにドキッとした。「ああ、これはかつて自分が友達に言ったのと同じセリフだ!」と。こうやってドキッとすることによって「以前の自分はこうだったんだ」と反省するということがあるわけですね。  これは使える例なんですよ。つまり使えるフィクションですね。こういう場合は、フィクションであっても、ちゃんと人間は変わるんです。  それは、かつて自分の中に、それに対応する現実の経験があるから。だから、「あっ!」と気付いて人間は変わることが出来る。  逆に、使えないものというのは何かというと、肉体修練とか、自分の意に沿わない人間関係そのものをフィクションを読んでなんとかしようとする場合ですね。  これ、よくあるんですよ。例えば、自分だけでマルクス全集を読んだり、共産主義宣言を読んだりして、家族関係とか会社をいっぺんに変えようとしてもダメなんですね。自分の中に気付きがあったからといって、それで他人の行動が変わったりしないんですよ。そうじゃなくて、自分が浮くだけなんですよね。  例えば、カンフー映画を見るじゃないですか。カンフー映画を見ると、自分が強くなった気がするんですけど、映画を見ても強くはならないんですよね。  フィクションの刺激で強くなる場合、「映画を見て感動する → 強くなる」じゃなくて、「映画を見て感動する → 武道を練習する → 実際に強くなる」というふうに、間にワンクッション入るんですよ。間に1つ事実が入るわけですね。  だから『千と千尋』の千尋が、どんな経験をして、どんないい子に成長しようが、両親がその気にならないと、あの家庭というのは変わらないんですね。ちょっと今のカンフーの話とズレちゃうんですけども。  映画を見た時に「主人公が成長した。私も成長した」と思っても、まず自分自身がそういう経験をしていないから、変われない。  ただ、「あんな経験をしなきゃいけないな!」という気付きだけはあるわけです。その上で、そういう経験を自分の中で何日か何週間か続けていると、ジワジワと変わってくるんです。  ところが、宮崎駿というのは、もっと冷たい人間なので「千尋があの中で冒険して、人間的に成長したとしても、残念ながらその成長は家族の崩壊という事実を食い止める力はないんだよ」言ってるんですね。  しかし、「妹が生まれるというのは、家族全員の経験なので、それは関係が変わるきっかけになる」というふうにも描いているわけです。
     なので、ともさんが映画やアニメを見ても、療養している立場とか体調には、やっぱり何の役にも立たないんですよ。  それを見て、アニメやマンガやゲームをして、そこで何かを決意して、毎日の食生活とか毎日の運動とか、実際の経験を続ければ、その分だけ現実も変わる、生活は変わるわけなんです。  だから、フィクションは役に立たないわけではないんですけど、役に立つものにするためには、フィクションと現実との間に、行動、動作の連続、訓練が必要だ、と。まあ、そういうことになります。  すみません、当たり前のことを言ってしまって。
    記事全文は、アーカイブサイトでお読みいただけます。
    2019/11/17 #308 「ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談」
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    ジブリ特集
    岡田斗司夫ゼミ#212:『天空の城ラピュタ』完全解説① 〜超科学とエロス
    岡田斗司夫ゼミ#213:『天空の城ラピュタ』完全解説② 〜幻の産業革命が起こった世界
    岡田斗司夫ゼミ#297:『天空の城ラピュタ』完全解説③ 〜スラッグ渓谷とポムじいの秘密
    岡田斗司夫ゼミ#296:『崖の上のポニョ』を精神分析する〜宮崎駿という病
    岡田斗司夫ゼミ#298:『崖の上のポニョ』はどうやって生まれたか 〜空想で現実を書き換える
    岡田斗司夫ゼミ#306:『千と千尋の神隠し』を読み解く13の謎[前編]
    岡田斗司夫ゼミ#307:『千と千尋の神隠し』を読み解く13の謎[後編]
    月着陸50周年特集
    岡田斗司夫ゼミ#269:恐怖と贖罪のホラー映画『ファースト・マン』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#258:アポロ計画と4人の大統領
    岡田斗司夫ゼミ#250:白い悪魔“フォン・ブラウン” 対 赤い彗星“コロリョフ” 未来をかけた宇宙開発戦争の裏側
    岡田斗司夫ゼミ#291:アポロ宇宙船(前編)〜地球が静止した1969年7月21日とアポロ11号の打ち上げ
    岡田斗司夫ゼミ#292:アポロ宇宙船(後編)〜月着陸と月面歩行
    岡田斗司夫ゼミ
    岡田斗司夫ゼミ#287:『アラジン』特集、原作からアニメ版・実写版まで徹底研究!
    岡田斗司夫ゼミ#288:映画『君の名は。』完全解説
    岡田斗司夫ゼミ#289:NASAとLINEの陰謀、スパイダーマンをもっと楽しむためのガイド
    岡田斗司夫ゼミ#290:『進撃の巨人』特集〜実在した巨人・考古学スキャンダルと、『巨人』世界の地理
    岡田斗司夫ゼミ#293:『なつぞら』特集と、『天気の子』解説、“禁断の科学”の話
    岡田斗司夫ゼミ#294:『千と千尋の神隠し』の不思議な話と、幽霊、UFO、怪奇現象の少し怖い話特集
    岡田斗司夫ゼミ#295:終戦記念『シン・ゴジラ』特集、「ゴジラと核兵器」
    岡田斗司夫ゼミ#299:『Dr.STONE』元ネタ『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』徹底解説!
    岡田斗司夫ゼミ#300:雑談スペシャル&視聴者からの悩み相談
    岡田斗司夫ゼミ#301:『なつぞら』総決算+マンガ版『攻殻機動隊』解説 第3弾
    岡田斗司夫ゼミ#302:味を超越した“文化としてのハンバーガー論”
    岡田斗司夫ゼミ#303:映画『ジョーカー』特集&試験に出るバットマンの歴史
    岡田斗司夫ゼミ#304:朝日新聞「悩みのるつぼ」卒業記念講演
    岡田斗司夫ゼミ#305:思考実験教室~「論」を語る
    岡田斗司夫ゼミ#308:ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談
    マンガ・アニメ夜話
    ガンダム完全講義1:虫プロの倒産とサンライズの誕生
    ガンダム完全講義2:ついに富野由悠季登場!
    ガンダム完全講義3:『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』から始まる映像革命
    ガンダム完全講義4:第1話「ガンダム大地に立つ!!」解説
    ガンダム完全講義5:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part1
    ガンダム完全講義6:第2話「ガンダム破壊命令」解説Part2
    ガンダム完全講義7:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part1
    ガンダム完全講義8:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part2
    ガンダム完全講義9:第3話「敵の補給艦を叩け!」解説Part3
    ガンダム完全講義10:第4話「ルナツー脱出作戦」解説
    ガンダム完全講義11:第5話「大気圏突入」解説
    ガンダム完全講義12:第6話「ガルマ出撃す」解説Part1
    ガンダム完全講義13:第6話「ガルマ出撃す」解説Part2
    ガンダム完全講義14:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part1
    ガンダム完全講義15:第7話「コアファイター脱出せよ」解説Part2
    ガンダム完全講義16:第8話「戦場は荒野」解説Part1
    ガンダム完全講義17:第8話「戦場は荒野」解説Part2
    ガンダム完全講義18:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part1
    ガンダム完全講義19:第9話「翔べ!ガンダム」解説Part2
    ガンダム完全講義20:第10話「ガルマ散る」解説Part1
    ガンダム完全講義21:第10話「ガルマ散る」解説Part2
    ガンダム完全講義22:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part1
    ガンダム完全講義23:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part2
    ガンダム完全講義24:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part3
    ガンダム完全講義25:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part4
    ガンダム完全講義26:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part5
    ガンダム完全講義27:第11話「イセリナ、恋のあと」解説Part6
    ガンダム完全講義28:第12話「ジオンの脅威」解説Part1
    ガンダム完全講義29:第12話「ジオンの脅威」解説Part2
    ガンダム完全講義30:第12話「ジオンの脅威」解説Part3
    ガンダム完全講義31:第12話「ジオンの脅威」解説Part4
    ガンダム完全講義32:第12話「ジオンの脅威」解説Part5
    ガンダム完全講義33:第12話「ジオンの脅威」解説Part6
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「【募集】岡田斗司夫アーカイブサイト改修を手伝ってくださる方、募集中です」

    2019-12-05 12:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/05
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜7時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜7時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
     岡田斗司夫です。  岡田斗司夫アーカイブサイトでは、動画やテキストのライブラリの他、過去ゼミの検索などのサービスを提供しております。  現在、アーカイブサイトの機能改善を進めていますが、こちらの改修作業を手伝ってくださる方を募集しています。  ご興味のある方は、下記ページをご覧ください。
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「サイコパスの人生相談:人気YouTuberになるには?ファザコンが結婚するには?」

    2019-12-05 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/05
     今日は、2019/11/17配信の岡田斗司夫ゼミ「ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜7時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜7時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
     じゃあ、次は質問コーナー行きます。  最初の質問は「人気YouTuberになるには?」というお便りです。
    【画像】人気YouTuber
    趣味でYouTuberになって動画配信してみたいなと思います。 でも、そんな軽い気持ちの人が始めたところで、さほど人気も出ないのが現実問題でしょう。 人気YouTuberになってPV数が増えないとモチベーションも上がらないので続かないだろうと思います。 どういう戦略とマインドがあれば良いでしょうか?

     真面目に答えると、もう「なる」から「する」へのマインドセットというやつですね。  「何かになろうとするのではなく、何かをしよう」という、僕がいつも言っているやつです。「マンガ家になろうとするのではなく、マンガを描け」というやつなんですけども。  「YouTuberになる」のではなくて、「YouTube動画を作って投稿する」に切り替えろ、と。  だけど、この答えは、建前なんですよ。言ってることは本当の本当なんですけど、やっぱり、建前なんです。
    ・・・
     どういうことかと言うと、ちょっとこれを見てください。 (パネルを見せる)
    【画像】ふーみんチャンネル
     これ、ふーみんチャンネルという、芸人さんのYouTubeチャンネルです。  ふーみんさんという芸人さんは、現在、35歳。僕は昔『あらびき団』というお笑い番組の年末スペシャルで「奥歯ガタガタ言わせ節」というネタを見たことがあるんですけど。  気に食わないやつらを例に挙げて「ケツの穴から手を突っ込んで、奥歯をガタガタ言わせ節~♪」と言うという、本当にそれだけの、実にくだらない芸なんですけど。なんか、僕、妙にインパクトを受けてしまって(笑)。  「ケツの穴から手を突っ込んで、奥歯をガタガタ言わせる」というのを、本当に、お尻の穴をまず作って、腸とか食道とかの器官を作って、最後に歯まで作って、そこに手を突っ込んでガタガタ言わせるだけなんですよ。これしかないので、いつも「〇〇って、ナメとるね」みたいな前フリを山程やってから、この歌に入るんですけど。  まあ、この芸人さんのチャンネル登録数が「860」なんですね。チャンネル登録数が860人しかいないんです。
     だけど、この人、毎日、動画を投稿しているんですよ。すごいですよ? このふーみんさん。  この人の最大のヒットは、1年前にYouTubeを始めた時に上げた「奥歯をガタガタ言わせ節」という、この人の唯一と言ってもいい持ち芸の動画なんですけど、この時の再生数が2万3千回なんですよ。  この2万3千回がトップで、2万3千回再生してても、チャンネル登録数は860しかないんですよ。  彼の最新データなんですけど、今日の動画が……本当に、毎日投稿してるんですよ? 今日の動画は42回再生。昨日は39回。  一昨日は、ちょっと増えて84回再生ですね。「祝ふーみん紅白歌合戦出場決定!」という、自分でフェイクニュースを流して89回なんです。  3日前は69回。いつも30回くらいなんですけど、ちょっと多いです。なぜかと言うと「パチンコの攻略動画をやってたから」なんですね。
     キツいでしょ?  皆さんも、この放送を見ているのも何かの縁だから、このふーみんチャンネル、動画を見なくてもいいですから、チャンネル登録だけでもしてあげてください。すみません。  俺は、このふーみんに対して「2年前に大爆笑させていただいた」という恩があるので、僕も4ヶ月前からチャンネル登録をしているんですよね。  4ヶ月前から時々気になって、ふーみんチャンネルを見てたんですけど、ビックリするくらい再生数が伸びてなくて。「この再生数32とかの中に俺も入っているのか?」と思うくらいで。しょうがないから2回見たりしてるんですけど。
     普通、こんな再生数2桁で、毎日、頑張れないですよ。だから、ふーみんって、すごいんですよ。これで1年、頑張ってるんですから。  でも、登録数や再生数を上げるには、面白い動画を作るしかないんですよね。  要するに、さっき僕が言った「有名YouTuberになりたいと思ったら、毎日毎日動画を投稿しろ」というアドバイスは、間違いなんですね。  さっき僕が言ったのは建前なんですよ。毎日毎日やっても、それもテレビに出た芸人さんでも、毎日投稿しても再生数が36というのが現実なんですね。
    ・・・・・・
     なので、この相談してくれた彼に言えるのは「自分のジャンルを作れ」ということですか。
     これから先、僕は、あらゆる物がYouTubeになると思っています。  例えば、「玄関の靴の揃え方」。もう、これだけで作ってください。次に「玄関の掃除の仕方」。これだけで作ってください。そして「玄関に置く開運グッズ」。それだけで作ってください。  こんなふうに、玄関だけで100くらいのネタを作れたら、それは自分のジャンルになるんです。  なんでもいいんですよ、もう本当に。その他に、外に出るんだったら「チリトリとホウキだけ持って、家の周りを掃く」とか「水を撒く」とか「他人の家の前を歩く時は一声かける」とか「ちょっと公園へ行って掃除してみよう」とか「神社へ行って掃除してみよう」というふうに、楽しく掃除している動画を毎日毎日上げたら、たぶん、ふーみんよりマシなんですよね。  なぜかと言うと、日本の意外な日常というのを紹介することになるので、世界に発信することになるから。なので、このふーみんさんがやっている、日本語でしかわからないものよりは、まだちょっと可能性がある。  さっき言った「玄関の掃除をする」とか「玄関の靴を片付ける」というやつにしても、玄関というものがある国というのは、実はすごく少ないわけですよ。だいたい靴のまま家に入る国が多いですから。  じゃあ、「玄関というものがあって、靴というのがあって、その靴をしまう靴箱というのがあるんだ」というのをちゃんと説明するだけの動画で、ある程度のアクセスが期待出来る。  他にも、玄関がグチャグチャな人が、それをどうにかしたいと思った時、「玄関」というキーワードで検索した場合も、それしか出てこない。そんなもんでいいんですよ。
     そんなもんでいいから自分のジャンルを作る。  まあ、掃除している動画だったら、すれ違う人に「お出かけですか?」って毎日、声を掛ける動画でもいいんですよ。  自宅で模型を作っている人とか、絵を描いている人、イラスト描いている人は、もう「それを配信しないと損だ」と思います。  これからはクリエイターというのは食えなくなる時代だから、自分がクリエイターをやっている部分を見せて、それを動画して配信するというのをメインで考えないと、シンドいんですよね。  ふーみんさんがやっているみたいに、面白い動画を撮ろうというのは難しいし、それはもう、YouTubeに今から入って行く場合、キツいアプローチだと思うんです。  そうじゃなくて「普段、自分がやっていることを、いかに動画に落とし込むか?」ということなんですよ。
     だって、このゼミ自体も、僕が20代くらいから友達に対してやっている「俺、こう思うんだけど」とか「あの映画見た?」とか、これをやっているだけなんですよね。  昔、『リプレイ(Replay)』という海外小説があって、それはただ単に「心臓麻痺で死んだオッサンが、20年くらい前に若返って生まれ変わって、もう一度、人生にチャレンジするんだけど、色々あってまた死んじゃって、そしたら、また同じところに若返って」というのが繰り返すだけの小説なんですよ。  これを読んだ時に、あまりに面白かったから、その時は、まだガイナックスにいたので、山賀監督とまだ一緒にいた嫁さんに対して、神社の境内のベンチみたいなところに3人で座って「あれ、本当にすごい面白い小説だったよ!」って40分くらい喋ったんですよ。  40分くらい喋ったので、その2人は「すごい面白そう」と言ったんだけど、でも、やっぱり読んでくれないんですね。「絶対、岡田さんの話の方が面白い」と言われて、読んでくれなかったんですけど(笑)。  これをやっているだけなんですよ。
     だから、普段、自分がやってて、他人から、そこそこ「へえー! それ、どうやるの?」とか「面白いね」と言われていることを、ひたすらねやるだけでいいんです。  僕、自分にとってのYouTubeというのは、そこが突破口だと思うんですけどね。
     これは掲示板の投稿だったので、住所とかがわからないので、ステッカーが欲しければ、メールしてください。
    ・・・・・・
     次の相談です。  ファザコンでアイドルファンの方ですね。ハンドルネームべべさんです。
    【画像】ファザコンでアイドルファン
    私は25歳独身の女です。 そろそろ結婚を視野に入れたい年頃なのですが、私は恋愛することが苦手で、今までに好きな人と付き合ったことがありません。 告白されて試しに付き合ったりすることはありましたが、長続きしません。

     ああ、よくある話ですね。もう本当に、このゼミを見ている女の人の2人に1人はこれですよ。

    その理由を自分で考えてみた結果、2つの理由が上げられると思います。 1つ目の理由は、ファザコンです。 私の父は格好良く、スタイルも良くファッションセンスも良く、私が付き合っていた人よりも何倍もオシャレです。 また、一緒に出かけても、お金はいつも出してくれるし、話をしていても楽しいです。 恥ずかしいのですが、男性を意識する時に父がボーダーラインとして見てしまう傾向にあります。 2つ目の理由は、私がアイドルファンだからです。 10年以上アイドルのファンをしていて、好きな人が出来ても、その人をアイドル化してしまいます。 その人のことを好きな自分が好きで、自分からアプローチはせず、遠くで見て満足してしまっています。 こんな私はどうやったら恋愛が出来るようになるでしょうか? 岡田先生のアドバイスお願いします。 ちなみに、4タイプ診断の結果、私は法則型だったようです。

     って書いてあるので、法則型だった場合の考え方を説明しますけど。  べべさんが思っている原因と結果が逆なんですよ。  「お父さんが良くてファザコンだから → 恋愛が出来ない」と考えていると思うんですけど、これ、逆なんですよ。「恋愛したくないから → お父さんを持ってきて、恋愛をしないで済む理由にしている」と。法則型だったら、僕はそっちだと思うんですけど。  彼氏と深入りするのが怖いというか、あんまり他人と付き合うのが怖いので、お父さんを持ち出すことによって自分の気持ちをセーブして、別れる理由にしている。そしたら、「やっぱりダメだ」と、すぐに切り捨てることが出来ますよね?  アイドル視も同じ現象なんですよ。「とにかく他人と距離を取りたいための自己防衛策だ」と考えると、法則型の行動っぽくて、僕はすごく納得しちゃうんですけど。  要するに「25歳になったので、そろそろ結婚したい」というのだけが問題点なんだから、恋愛をする必要はないんですね。  なので、お父さんに結婚相手を見繕ってもらって、問答無用でお父さんお薦めの人と結婚すればいいだけなんです。恋愛なしで結婚しちゃえばいいんですよ。  べべさんはハナから恋愛に向いてないんだから、「向いてない恋愛をやった上で、更にその先に結婚」って言ったら、自分からハードルを増やしているだけじゃないですか。  だから、もう、気にしない気にしない。お父さんが選んだ人と適当に結婚してください。  今、コメントで「誰でもいいのか?」って書かれたんですけど。  「誰でもいい」ではないんです。「お父さんが選んだ人」っていう条件をちゃんと付けているじゃないですか(笑)。
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  • 岡田斗司夫プレミアムブロマガ「おいこら宮崎駿!お前キキのスカートのぞきたいだけやろ!『魔女の宅急便』の謎を解く」

    2019-12-04 07:00  
    9999999pt
    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2019/12/04
     今日は、2019/11/17配信の岡田斗司夫ゼミ「ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談」からハイライトをお届けします。
     岡田斗司夫ゼミ・プレミアムでは、毎週火曜は夜7時から「アニメ・マンガ夜話」生放送+講義動画を配信します。毎週日曜は夜7時から「岡田斗司夫ゼミ」を生放送。ゼミ後の放課後雑談は「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」のみの配信になります。またプレミアム会員は、限定放送を含むニコ生ゼミの動画およびテキスト、Webコラムやインタビュー記事、過去のイベント動画などのコンテンツをアーカイブサイトで自由にご覧いただけます。  サイトにアクセスするためのパスワードは、メール末尾に記載しています。(※ご注意:アーカイブサイトにアクセスするためには、この「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」、「岡田斗司夫の個人教授」、DMMオンラインサロン「岡田斗司夫ゼミ室」のいずれかの会員である必要があります。チャンネルに入会せずに過去のメルマガを単品購入されてもアーカイブサイトはご利用いただけませんのでご注意ください)
     ジブリに関してのお問い合わせ、最後です。  『魔女の宅急便』について、ハンドルネームりこらさんからのお便りです。

    『魔女の宅急便』のあるシーンについて教えてください。 物語の中盤、老婦人の料理を孫へ届けた後、その家から引き上げようとする時に、キキの足元が映ります。 そのシーンでキキの足元が靴の形と反対になっているという作画ミスがあります。 発見当時は、こんなこともあるかくらいに思っていましたが、岡田斗司夫ゼミを見るようになってから、「宮崎駿さんのような人がそんなミスを許すだろうか?」と考えるようになりました。

     これ、僕も知りませんでした。  確かにその通り。そういうミスは許さない人ですね。

    しかし、一方で「ワザと間違えるなんてことをやるだろうか?」と、やっぱりただの作画ミスではないかと思ってしまいます。 これがただの作画ミスか、何かのメッセージか、岡田さんの意見を聞かせてくれないでしょうか? よろしくお願いします。

     まあ、意見を求められても、まずは調べてみないとわからないので『魔女の宅急便』のDVDを出して、調べてみました。  問題のシーンは、雨がザンザンに降っていた時に、ちょっとツンケンしたお金持ちの女の子のところに、ニシンのパイを届けたんだけど、虚しく、やるせなくなって、キキが引き上げるシーンですね。 (パネルを見せる)
    【画像】キキの足元1 © 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N
     この、クルッと振り向いて引き上げるシーン。これですね。ジジが見ている中、キキが最初、ここら辺に立ってたんですけど、1歩2歩と歩いて、立ち去ろうとしています。  問題は、この2歩目です。 (パネルを見せる)
    【画像】キキの足元2 © 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N
     2歩目、なんか、ちょっと変な足跡になっているんですよ。足跡の形が確かにちょっと変なんですよね。  じゃあ、「これは逆なのか? そもそも、何が描いてあるのか?」ということで、拡大してみました。 (パネルを見せる)
    【画像】足あと拡大 © 1989 角野栄子・Studio Ghibli・N
     拡大してみると、この足跡自体が変なことに気が付きます。  足跡自体が、真ん中から割れて、右側が何かクリーム色っぽくなって、左側には何か模様みたいなものがあるんですね。
     これは何か? 結論から言うと、実は、この右側のクリーム色の部分は、キキの足なんですよ、で、下側がスカートの中なんですね。  つまり、こうやって見るとわかりやすいかな? 画面には写ってないんだけど、キキは、まだここにいるわけですね。で、そんなキキの姿が、水たまりに反射して映っているんですよ。  この水たまりには、キキの足が反射していて、ここにはキキの胴体が見えてて、ここにはキキのホウキが見えているんですけど。つまり、この上にいるキキの姿が鏡写しのように水たまり全体に映っているんですね。
     つまり、宮崎駿は、ものすごく正確な絵を描こうとしているんですね。水たまりに反射したキキすらも描こうとしているんですけども。  でも、それより何より「キキのスカートの中を描きたい!」という、ただそれだけなんですよ(笑)。  僕もこれ、全く気が付かなくて、言われて調べてみたら「確かに足跡、変だな」と思って、コマ送りで見てみて初めて気が付いたんです。  つまり、コマで見ないとわからないんだけど、宮崎駿は「そろそろ俺的にはこんなシーンが欲しいな」とか思って、合法的に、水たまりに映った女の子のスカートの中を覗けるシーンを作るという「お前はAVかよ!」というようなことをしてたわけですね(笑)。
     だから、これは作画ミスじゃないです。  作画ミスじゃなくて「キキのスカートの中を覗きたい」という、エロじじいハヤオの、誰に向けたかわからないようなサービスカットなんですね。  りこらさんにはステッカーを差し上げます。ありがとうございました。  ジブリに関しては、今週はここまでです。
     いや、すごいよね、宮崎駿って。すごいっていうか、バカでいいよね(笑)。  あんなに偉くなっても……「偉くなっても」ってことはないんですけど。なんというのかな? 「童貞の心を忘れない」というか。どんな小学校・中学校時代だったろうな?  ただ単に、水たまりに女の子のスカートの中が映っているというのを合法的に描こうとしただけなんですけどもね。
    ・・・
     じゃね、ちょっと予告でも喋った通り、『ターミネーター』の話を少しだけしようと思います。  本当にね、長くないです。ちょっとだけなんですけど。  昨日、フジテレビで『ターミネーター2』のテレビ放送をやってたんですけど。  やっぱり、すごいですよね。その内、1分刻みで解説をやりたいんですよ。『ターミネーター』と『ターミネーター2』って、本当に、シナリオが神の如く完璧に出来ているから、勉強するところがいっぱいあるんです。  『1』が理想的な低予算映画だとしたら、『2』は理想的な続編なんです。だけど、それも、1カット1カット見せて話をしないと、なかなか伝わらないと思うので、そのうち、ちゃんとやりたいと思います。  だから、今日はちょっと軽く話すだけね。
     しかし、残念ながら、『ターミネーター』というのは『2』以降は、基本的に割りと残念な出来なんですよね。  唯一、僕が面白いなと思うのは、ユニバーサルスタジオにあるアトラクション「ターミネーター3D」くらいなんですよ。  なぜ残念なのかというと、基本的に『ターミネーター2』に出て来る液体金属の敵というのが、強すぎる……というか、映画的に完璧過ぎるからなんですよ。  つまり、SF映画を撮る時の、嘘としての塩梅が抜群なんですね。リアリティがあるように見えて、いくらでも強くすることが出来るし、弱点も作ろうと思ったら作れるし、弱点がないようにも出来る。もう、制作者のさじ加減次第で、いくらでもやりようがある。  究極の敵というのは、ただ強いというだけではなく、「映画的に抜群に見栄えがして、強そうに見える」というヤツなんですよね。
     なんであんな敵を思いついたのかと言ったら、もう、それは単純な話で。キャメロンは『ターミネーター』の1の時から、あれを出そうと思っていたそうなんですよね。  だけど、1を作っている最中に『遊星からの物体X』という映画が公開されてしまって、その中に何にでも変形できるエイリアンが出てきて、そっちの方が遥かに出来が良かった、と。  その頃は、CGで作れるほどの技術がなかったので、結果『ターミネーター』1で液体金属の敵を出すのを諦めた、と。  そういう「もともとは『1』で出す予定があったところを諦めたアイデアを『2』で使った」という流れがあるので、『1』と『2』というのは、お話としてもすごく整合性があるわけですよね。  なので、やっぱり、ターミネーターの『3』以降の作品っていうのは気の毒なんですよ。さっき「残念」と言いましたけど、何をやっても上手くいかないと言うか。  だから、もう、モノマネに近いんですよね。それ以降のターミネーターっていうのは、だいたい「未来から来てこうですよ」というフォーマットは決まってて、その中に独創的な解釈を新たに入れて作るという、なんかモノマネに近いものがあって。  『スター・ウォーズ』も、最近、そのパターンにハマりかけているので、「年末の『スター・ウォーズ』、大丈夫かな?」と思っているんですけど。少なくとも『スター・ウォーズ』のエピソード7と8は『スター・ウォーズ』のモノマネみたいな感じになっちゃってましたね。
     今日はもっと語るつもりだったけど、キャメロンを語る回というのを作ることにしたので、続きはそっちの方に回そうと思います。
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    2019/11/17 #308 「ジブリ都市伝説の謎を解け!&大好評サイコパス人生相談」
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