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岡田斗司夫プレミアムブロマガ「ハリウッド版『もののけ姫』を作るとしたら?」

2018-11-26 07:00

    岡田斗司夫プレミアムブロマガ 2018/11/26

    おはよう! 岡田斗司夫です。

    今回は、2018/11/18配信「ハリウッド版『もののけ姫』はインディアン対大怪獣映画だ!お金と幸福の不思議な関係」の内容をご紹介します。
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    2018/11/18の内容一覧


    ハリウッド版『もののけ姫』を作るとしたら?

     『もののけ姫』って、全体がどういうお話なのかが、なかなかわからないんだよね。
     「これを、どうやったらわかりやすく伝えられるのか?」と考えて、ちょっと掴んだ気がすることがあったんです。
     「もし、ハリウッドでリメイクされたら、どうなるのか?」を考えると、ちょっとだけわかりやすくなると思うんですよ。
     もし、ハリウッドで『もののけ姫』がリメイクされて、アメリカを舞台に、アメリカ人の話として作り直されたものを考えたら、逆に日本を舞台にした『もののけ姫』というのが、どれくらい、とんでもなくすごい話だったのかがわかると思います。

     まずは冒頭です。
     ここでは、アメリカの原住民について「インディアン」と呼ぶんだけど、この言葉が正しくないことはわかっています。
     ただ「アメリカ原住民」とか、「原住部族」と言うよりは、「インディアン」と言った方が通りがいいから、今日はもう、全部インディアンと呼ぶことにするね。そこらへんは、よろしくお願いします。

     冒頭、アメリカの、カナダの国境近くの北の果ての方に住んでいるインディアンの村を、巨大なタタリ神と化したワシが襲うわけです。
     まあ、だいたい、こんなイメージだと思ってください。
    (パネルを見せる)
     こんなイメージの怪物が、インディアン村を襲います。
     「あれは西海岸のシャイアン族の「トーテム」だ!」「なんで? あいつがタタリ神になるなんて!」と。トーテムというのは、インディアンの守り神のことだね。
     
     東から来たキリスト教の神に追われ、今やインディアンは西海岸と北に僅かに残っているに過ぎないんです。
     「これは、西海岸でなにか不吉なことが起こったに違いない。その曇のない眼でアシタカよ、見てくるのじゃ」と、アシタカという名前のインディアンの少年は命じられます。
     そのアシタカが、鷲の爪で祟られてしまった右手を呪いながら村を旅立つところから、この映画はスタートするわけですよ。

     西海岸へ旅する途中で、アシタカはインディアンの村を襲う騎兵隊に出会います。
    (パネルを見せる)
     こんなふうに、騎兵隊がインディアンの村を襲ってるんですよね。
     この騎兵隊に対して怒りを持ったアシタカは、先祖伝来の、アメリカ大鷲とかの羽のついた矢をバーンと射ると、その矢が核爆発のような大爆発を起こすんです。

     オリジナルの『もののけ姫』では「矢が当たった武者の首がすっ飛ぶ」くらいの表現なんだけど、ハリウッド映画として作る場合、それでは伝わらないだろう、と。
     アシタカにかけられた呪いがどんなものかを観客にわからせるためには、とりあえず派手に、火薬を山盛りにして大爆発させた方がわかりやすいんです。

     その結果、アシタカが射た矢が大爆発して、騎兵隊は全滅。
     こういう話にすると、『もののけ姫』というのが実はどんな話だったのかが、ちょっとわかりやすくなってくるんだよね。

     この騎兵隊たちを退治した後、アシタカが西海岸を目指し、ロッキー山脈を越えて行くと、山脈の中程でセコイヤの森にたどり着きます。
    (パネルを見せる)
     この「ジャイアント・セコイヤ」というのは、地球上最大の木……というよりは、体積を計算したら、たぶん地球上最大の生物なんだよね。
     そんなセコイヤの森と、その中で製鉄をしているインディアンの村を見つけます。
     「えっ? インディアンが鉄を作ってるだなんて! まるで白い人間(ヨーロッパ人)みたいじゃないか!」と、アシタカは驚くんだけど、製鉄しているんだ。

    (続きはアーカイブサイトでご覧ください)

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