前回の確認で すが、NAPFAとは(The National Association of Personal Financial Advisors)の略称で、目的は証券や保険などの商品販売によるコミッションを受け取らないFee-Onlyのアドバイザーを支援、組織化する団体で す。
このカンファレンスでは、主にアドバイザーが学ぶべき、マーケティング、組織、ソフトウェア、運用、コンプライアンス等、FP事務所を経営して行くに当たり必要不可欠な内容がセミナーとして開催されています。
一日に沢山の会場で同時並行的にセミナーが進んでいきますので全てのセミナーを受講することはできません。したがって今回は私の受講したセミナーの中で、特に印象的であったセミナーをお伝えします。
まず最初は「Profitability and Fee Structure」というセミナー。日本語だと「収益と報酬体系」になるでしょうか。
こちらはFP事務所を開業したばかり、あるいはこれから開業するつもりのあるアドバイザーと言う初歩的なアドバイザーに対して開業アドバイスになるような内容でした。
例えば、
開業するまでにどのような職歴で経験を積んでいかなければいけないのか?
スタートするときには、FP開業支援サービスを利用した方が良いのか?
開業したばかりの時には、すぐに収益が上がるわけではない
開業初期コストは最低でも500万円はかかると考えておく必要がある
時間チャージ、フラットチャージ、アセットマネジメントFee、のどの分野
で課金して行く必要があるのか?
それぞれの課金体系でのメリット・デメリット
開業後は何に時間をかけて仕事をするべきか?
開業初心者が起こしがちなミスとは?
といった論点をテンポ良くベテランFPが説明していきます。
参加者は経験者の語るビジネスのポイントを吸収しようと真剣にセミナーを
聞いていました。
また、質問も現在の自分のビジネスの進展状況に合わせて具体的な質問(例えば自分はフラットチャージのFeeだけでビジネスモデルを構築しているが、こ れについて講師はどのように考えるか?など)もあり、日本でビジネスを展開している筆者にとっても有意義なセミナーになりました。
日本では、独立したFP(アドバイザー)事務所が少ないこともあり、このようなビジネスモデルや経営手法についてベテランから話を聞く機会は本当に限られています。
そうした事を懸念して、昨年より私も参加する首都圏FP技能士会という組織を中心として、日本でもFPカンファレンスを開催するようになりました。
FPnexteianカンファレンス2013はこちら↓
http://fpnext2013.proindex.org/
次回は、また別のセミナーの内容をお届けします。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
http://www.mlplanning.co.jp/
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)