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《祝・大宅賞》春日太一「鬼・橋本忍との12年」【特別寄稿】
コメ0 週刊文春デジタル 6ヶ月前
五月十六日、大宅壮一ノンフィクション賞に『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』が選ばれた。取材・執筆に十二年余りを捧げた筆者の春日太一氏が、『羅生門』『七人の侍』『砂の器』と幾つもの大作を生み出した橋本忍(二〇一八年没、享年百)とどう対峙したのかを綴った。
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春日太一の木曜邦画劇場 第584回「驚愕の画を映し唐突に終幕へ……。おかげでその衝撃が残り続けている」『マタンゴ』
コメ0 週刊文春デジタル 6ヶ月前
昨今の映画は洋の東西を問わず、ラストシーンのキレが悪い作品が多い気がする。 クライマックスが過ぎてしばらくしてもエピローグ的なシーンがダラダラと続くため、盛り上がった気持ちが冷め、最終的には「早く終われよ」と作品全体の印象も悪くなる。 その点、旧作は良い。クライマックスを過ぎたら早々に、印象的...
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春日太一の木曜邦画劇場 第583回「“ありえない”主人公の名前は現実となりパロディを追い抜いた!」『極道社長』
コメ0 週刊文春デジタル 6ヶ月前
今回は映画『極道社長』を取り上げる。 梅宮辰夫の演じる金融業者の主人公とチンピラ二人組(室田日出男・川谷拓三)が、さまざまな手立てで大金を儲けようと企むコメディだ。
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春日太一の木曜邦画劇場 第582回「『戦争美化』と捉えられた本作は、戦争の恐ろしさを冷徹に伝えていた」『FUTURE WAR 1
コメ0 週刊文春デジタル 6ヶ月前
今回はアニメーション映画『FUTURE WAR 198X年』を取り上げる。 東西冷戦が最後の激化を見せていた一九八二年に製作された、近未来戦争映画だ。 その内容が「戦争美化」と捉えられたために左派系団体などから猛烈な抗議を受け、ボイコット運動が巻き起こったことで知られている。そのため、現在でも本作はセンセーシ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第581回「香港クンフー映画に便乗しても、演出、アクションはそれを上回る!」『激突!殺人拳』
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
今回は『激突!殺人拳』を取り上げる。 一九七〇年代前半、ブルース・リーが巻き起こした香港のクンフー映画の大ブームに、東映が便乗して生み出した「カラテ映画」の企画である。だからといって、いい加減な作品では全くない。むしろ、作品としての見応えは一連の香港映画はどれ一つとして及ばないものがあると思え...
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春日太一の木曜邦画劇場 第580回「見直して気づいた名作オマージュ。時代劇への興味の原点かもしれない」『キン肉マン
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
ゆでたまご原作のマンガ『キン肉マン』は「週刊少年ジャンプ」で連載され、テレビアニメにもなった。 筆者はその直撃世代で、超人・キン肉マンが強敵たちと繰り広げる奇想天外なプロレス形式の激闘に胸を躍らせたものだ。『キン肉マン』は二〇一一年にウェブサイトで続編が連載され、そして今年はそのアニメ化も決定...
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春日太一の木曜邦画劇場 第579回「寺田農の、その“したり声”は傲慢で知的な悪役ムスカの生命だ」 『天空の城ラピュタ』
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
寺田農(みのり)が亡くなった。 教養と知性と狂気とを内包した独特の眼差しと、なんともいえない太々しい雰囲気が、この名優の若手時代から晩年まで一貫した魅力だった。そのため、チンピラ、殺し屋、軍師、権力者、粋人、腹の底の見えない野心家――幅広い役で凄みを見せつけている。 また、声の仕事も素晴らしく、...
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春日太一の木曜邦画劇場 第578回「万博に沸く大阪で葬儀博覧会 開催を進めるというブラックコメディ」『とむらい師たち
コメ0 週刊文春デジタル 7ヶ月前
今回は『とむらい師たち』を取り上げる。前回と同じく、その座組を見るだけで期待感が上がる一本だ。 なにせ、主演・勝新太郎―監督・三隅研次という『座頭市物語』を手掛けた二人に加え、原作が野坂昭如、脚本が藤本義一。アクの塊と言っていい面々が顔を揃えているのだ。 物語の設定も、この面々にふさわしい濃厚な...
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春日太一の木曜邦画劇場 第577回「本筋とは関係なさそうな芝居が人情噺に活気をもたらしている」『とんかつ一代』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
今回は『とんかつ一代』を取り上げる。 森繁久彌、フランキー堺、加東大介、三木のり平、淡島千景、団令子といった東宝喜劇でお馴染みのメンバーが顔を揃え、喜劇の名手・川島雄三監督が撮った一本だ。その座組に名前倒れすることのない、爆笑作に仕上がっている。 本作は日本映画にありがちなビターな涙も流させる...
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春日太一の木曜邦画劇場 第576回「あおい輝彦のガラス玉のような瞳が戦場の『地獄』を雄弁に伝える。」『二百三髙地』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
あおい輝彦のフィルモグラフィを俯瞰してみると、一九七〇年代半ばから八〇年代にかけての、日本映画界全体が大作映画を連発していた時代に、重要なポジションで配役され続けていたことに気づく。『続・人間革命』で原作者・池田大作をモデルにした青年を演じたのを始め、『犬神家の一族』では作品の代名詞となる仮面...
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春日太一の木曜邦画劇場 第575回「倒錯する純愛。その乱歩作品を加藤泰監督は見事に描き切った!」『江戸川乱歩の陰獣』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
江戸川乱歩の小説といえば、倒錯した性描写が代名詞だ。 ただ、その根底にあるのは――いささか恥ずかしい表現だが――「純愛」であると捉えている。対象に対する純なる愛情が何らかの事情をキッカケに歪み、倒錯へと向かう。 ただ、乱歩小説の映像化となると、どうしても倒錯性に焦点が行きがちで、純愛的な部分がおろ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第574回「チャンスに飢えた役者たち。その熱気が強烈な任侠作品!」『懲役三兄弟』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
一九六〇年代の半ばから後半にかけては東映の任侠映画が全盛期で、邦画界においては一人勝ちの状況にあった。 そのため、他社で芽が出なかったり、人気が低落傾向にあったりする役者たちからすると、のし上がるチャンスは少なからずあった。 今回取り上げる『懲役三兄弟』は、そうした背景を踏まえたら一段と楽しめ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第573回「気軽にサクッと小気味よい切れ味。深作欣二の小規模アクション劇!」『白昼の無頼漢』
コメ0 週刊文春デジタル 8ヶ月前
前回述べたように昨今は映画の上映時間が長くなりがちだ。そうした中で「気軽にサクッと楽しめる、切れ味の鋭い小規模のアクション映画」が絶滅危惧種になりつつある。 これは日本に限った話ではなく、ハリウッドでもトム・クルーズ主演作のような超大作には目を見張る映画があるにしても、小作品となると「これ」と...
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春日太一の木曜邦画劇場 第572回「2時間超えが標準の当世だからこそ凝縮された短時間の娯楽作を希望!」『拳銃0号』
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
近年、国の内外を問わず、映画の上映時間が長くなりがちな傾向にある。二時間オーバーが当たり前になっている現状は、少し考えものだ。 特に娯楽映画に関しては、よほどの超大作でない限りは最低でも二時間以内、百分前後が最も適しているというのが、筆者の持論だ。 そこで嬉しいのが旧作邦画、特に一九七五年前後...
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これ、美味しい。大人味。【こぐれひでこの「ごはん日記」】
コメ0 roomieちゃんねる 9ヶ月前
【2月10日】昼ごはんポルチーニ(ドライ)とクリームチーズ、ブルーチーズ(ダナブルー)を包んだガレット(これ、美味しい。大人味)。お正月に太一くんが持ってきてくれたシードル、いただきました。デザートは柿コンフィチュール入りと砂糖入りのガレット。夜ごはん我が家にある食材は野菜ばかりなり
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春日太一の木曜邦画劇場 第571回「原作小説から妄想した配役。ドラフト1位の面々がズラリ!!」『宮本武蔵』
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
歴史上の人物を扱った小説を原作にした時代劇を観る楽しみの一つに、それぞれの人物がどれだけ原作小説や史実から受けるイメージの通りに配役されているか――がある。 そういう点で満点なのが、今回取り上げる松竹=加藤泰監督版『宮本武蔵』だ。 映画の『宮本武蔵』といえば、内田吐夢監督=中村錦之助主演による東...
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春日太一の木曜邦画劇場 第570回「厭な現実を吹っ飛ばしたい……。そんな時は新東宝の娯楽作品!」『花嫁吸血魔』
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
近年は意識の高い映画人が多くなり、作品を通して現代の問題点を訴えかけようというのが、かなり目立つようになってきた。もちろん、そうした意識を持つことも、そうした作品自体も尊いものであることは大前提としてある。 ただ、そうした作品ばかりになっては、どうも息苦しくもなる。映画の効能として、現実逃避と...
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いまなんつった? 第768回 宮藤官九郎「ダメ!」
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』ご覧頂きましたでしょうか。 1話のサブタイトルが「頑張れって言っちゃダメですか?」、2話が「1人で抱えちゃダメですか?」。 お気づきの方いらっしゃるかな。そう! 山田太一先生の『ふぞろいの林檎たち』。1話が「学校どこですか」、2話が「恋人がいますか」。オマージ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第569回「凜とした鈴木瑞穂の美声が見せる、知で変革を説く剣豪の凜々しさよ!」『座頭市牢破り
コメ0 週刊文春デジタル 9ヶ月前
取材を希望していながら、結果として間に合わなかった方は少なからずいる。昨年十一月に亡くなった鈴木瑞穂も、そのような一人だった。 今から数年前にインタビューを依頼、お受けいただいていたのだが体調が悪化してしまう。そして、回復をお待ちしているところだったのだ。 鈴木の大きな魅力は、その声だ。重厚で...
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【ぼくすま】3/2 草野太一・藤澤奨のぼくすまイベント「僕ん家はキッチンが狭い」開催決定!
コメ0 ベルガモTALKS 9ヶ月前
草野太一・藤澤奨の僕ん家住まない?の番組イベントの開催が決定しました!<タイトル>:草野太一・藤澤奨のぼくすまイベント「僕ん家はキッチンが狭い」<開催日時>:2024年3月2日 土曜日 第1部 開場 15:00 開演 15:30 第2部 開場 17:30 開演 18:00 <会 場>...
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【リアル&オンラインイベント】2/4「田邊幸輔のオレを外へと連れ出して」バースデーイベント開催決定!
コメ0 ONE TO ONEブロマガ 9ヶ月前
「田邊幸輔のオレを外へと連れ出して」バースデーイベント開催決定のお知らせです!<開催概要>タイトル : 田辺幸輔のオレをバースデーイベントへと連れ出して開催日時 : 2024年2月4日 日曜日 第1部 開場15:00 開演15:30 第2部 開場17:30 開演18:00会 場 : 高...
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春日太一の木曜邦画劇場 第568回「丈吉を狙う夏八木勲の惨めな最期。シリーズは未完でも印象的な終焉だ」『無宿人御子神
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
今回取り上げる作品は『無宿人御子神の丈吉 黄昏に閃光が飛んだ』だ。前回、前々回と紹介してきたシリーズの三作目にして、最終作である。 このシリーズは、妻子を惨殺された丈吉(原田芳雄)の復讐の旅を追いかけてきた。そうなると、最終作では最後の仇敵である国定忠治との決着が描かれるはず――と思う人も多いだろ...
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「聖†コダマリア†幼稚園~第21回」後半の模様!!
コメ0 「聖†コダマリア†幼稚園」番組ニコニコCh開設。 10ヶ月前
☆第21回放送後半部分☆後半スタートです!!後半は下着の話から!?どんな下着を着用するかで、その人柄がわかる…というようなお話!笑そして、いっちゃんの趣味にも言及、「お菓子作り」はエロいという共通認識を振りかざすコダマリア先生と、世界を疑ういっちゃん笑後半にはレギュラー化したこちらのコーナー、「上手...
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「聖†コダマリア†幼稚園~第21回」放送しました!
コメ0 「聖†コダマリア†幼稚園」番組ニコニコCh開設。 10ヶ月前
今年も始まりました!「聖†コダマリア†幼稚園」コダマリアこと児玉卓也が、ゲストをひたすら子ども扱いするこの番組!今回は第21回放送です!!年明け一発目の放送ですが、開始早々のスタッフミス…💦コダマリア先生の苦笑いに後押しを頂きながら、てんやわんやで修正!お騒がせしましたぁ!なんとか既定路線に戻ったとこ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第567回「失態を犯す丈吉の情けなさの一方で内田朝雄、市原悦子の姿が際立つ」『無宿人御子神の
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
前回に引き続き、年末に待望のDVD化となった原田芳雄主演の時代劇『無宿人御子神の丈吉』シリーズを取り上げる。今回は二作目『川風に過去は流れた』だ。 前作からの流れで、妻子をヤクザたちに惨殺された丈吉(原田)が、無宿人として関八州を旅して回りながら復讐を果たさんとする展開は同じだ。ただ、丈吉への印象...
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春日太一の木曜邦画劇場 第566回「原田芳雄演じる主人公だけでなく脇役悪役までキャラ立ちしている」『無宿人御子神の丈
コメ0 週刊文春デジタル 10ヶ月前
年末に嬉しい知らせがあった。原田芳雄主演の時代劇『無宿人御子神の丈吉』三部作がDVD化されたのだ。 VHS時代も含め長くソフト化されなかったシリーズで、実は原田が亡くなった際には、付き合いのあった東宝のソフト担当者に掛け合っていたのだ。その担当も乗り気で動いてくれたのだが、結局はなかなか実現に至らな...
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春日太一の木曜邦画劇場 第565回「物語中盤から見せる丹波の大熱演。計算された橋本脚本は見逃せない」『人間革命』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
今回は『人間革命』を取り上げる。原作は池田大作。自身の師でもある創価学会二代目会長・戸田城聖の半生を追った小説を映画化した作品だ。 太平洋戦争末期、信教を捨てて転宗することを拒んだことで投獄されていた戸田(丹波哲郎)が出所してくるところから、物語は始まる。そこからしばらくは、戸田による学会立て...
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夜ふけのなわとび 第1823回 林真理子「謦咳に接する」
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
先週号の「週刊文春」の草笛光子さんのエッセイで、懐かしい名前があった。「岩谷時子さん」と。 その何ぺージか後で宮藤官九郎さんが、山田太一さんを悼んでいる。 このお二人に私はおめにかかったことがあるのだ。岩谷さんは、車椅子に乗った晩年に。こういうのを「謦咳(けいがい)に接する」というのではなかろ...
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春日太一の木曜邦画劇場 第564回「別々の4人の物語が終盤で一つに。これが『まくり』の橋本の腕力だ!」『七つの弾丸』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
橋本忍といえば、『砂の器』『八つ墓村』などにおいて、原作の内容をガラリと変えて自分の色に染め上げる豪快な脚色をしてきた。ただその一方で、キャリアの前半ではオリジナル脚本でも名作を数多く残しており、脚色だけでなくゼロからの創作においても類稀な技量を見せつけている。 今回取り上げる『七つの弾丸』も...
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いまなんつった? 第762回 宮藤官九郎「あれって『ふぞろい』ですよね」
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
同業者から学ぶことって案外少ないかもしれない。 山田太一先生がお亡くなりになった今、もう新作は観られないし、お会いすることも叶わないのか、という悲しみは当然あるのですが、じゃあ山田先生から俺は何を学んだんだ? と問うと、明確にこれ! と言いきれるものが思い当たらない。 生き方、考え方は少なから...
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春日太一の木曜邦画劇場 第563回「恐ろしいまでの『作家の業』。鶴屋南北の姿が橋本忍に重なる」『白扇 みだれ黒髪』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
橋本忍は名作として広く知られる映画の脚本を数多く書いてきた。ただ、実は結構な多作でもあり、そのフィルモグラフィの中には有名ではない作品も少なくない。 そうした映画は、名画座や衛星放送で稀にかかる時にしか観る機会はなかった。それが今では、配信プラットフォームのU-NEXTでかなりの数が観られるように。...
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山田太一に「アドリブなし」柳沢慎吾が明かす林檎秘話
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
「私がボウリング場でのバカ話をしていると、山田先生が聞いてらしたことがあった。翌週上がってきた台本に、その話がそのまんま載っていた。リアリティを追求する方でした」 十一月二十九日に亡くなった脚本家・山田太一氏(享年89)を柳沢慎吾(61)が振り返った。
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春日太一の木曜邦画劇場 第562回「幼い頃、逢魔が時に見た本作が橋本忍の名を強烈に焼き付けた」『八つ墓村』
コメ0 週刊文春デジタル 11ヶ月前
おかげさまで、最新刊『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』は発売から三日で重版という猛烈な初動の売れ方となった。 その生涯を追うほどに橋本作品に魅せられたキッカケは、子どもの頃の土曜日の夕方にテレビで観た二本の映画だ。 一つは『影の車』。不倫相手の息子に殺されるかもしれないと考えるよ...