第366号 2020.7.29発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…7月24日、西村康稔経済再生担当相が、酒類を提供する飲食店がガイドラインを守らずに陽性者を出した場合には、感染症法に基づき店舗名を公表すると述べた。完全な脅迫であり、営業妨害だ。さらに具体的に強烈な締め付けを行っているのが、小池百合子東京都知事である。さんざん「悪」として吊るしあげられている夜の街・新宿歌舞伎町は、今どんな有様になっているのか?
※「ゴーマニズム宣言」…新型コロナ騒動で、児玉龍彦(東京大学名誉教授)・岡田晴恵(白鴎大学教授)らの予言は外れ続けている。ひたすら無駄に恐怖を煽るだけで、ひとつも当たらない予言を発し続ける様子は、もうほとんど「ノストラダムスの大予言」みたいだなあと思っていたら、ベストセラー『ノストラダムスの大予言』の著者、五島勉が90歳で死去したという報が入って来た。「1999年7月に人類は滅亡する」という衝撃的な内容で、まさに社会現象というべき一大ブームを巻き起こした『ノストラダムスの大予言』だが、実はノストラダムスはそんな予言はしていなかったのだ。なぜ五島は「人類滅亡の予言」なんて嘘を書いたのか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!前年比で新コロ騒動以降、自殺者数は減少しているけど?日米開戦に至る日本の禍期はどこだった?愛子様が天皇になられるとしたら、結婚相手探しはより困難になるのでは?外国人相手には日本のコロナをどう説明すれば良い?先生の夏バテ対策は?「本人の意思に関係なく安楽死が行われる」という意見もあるけど、そういうことは本当に起きるの?尖閣問題で中国を押し戻す手だてはもうない?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第176回「新宿歌舞伎町と『感染防止徹底宣言ステッカー』」
2. ゴーマニズム宣言・第382回「ノストラダムスの大予言」
3. しゃべらせてクリ!・第323回「ぽっくんを飼ってクリ、支配してクリ~!の巻〈後編〉」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第176回「新宿歌舞伎町と『感染防止徹底宣言ステッカー』」 7月24日、西村康稔経済再生担当相が、酒類を提供する飲食店がガイドラインを守らずに陽性者を出した場合には、感染症法に基づき店舗名を公表すると述べた。完全な脅迫であり、営業妨害だ。
飲食店にとって、店舗名の吊し上げは、公開処刑と同じである。「ガイドライン」には法的な意味など一切なく、しかも科学的な根拠によって作られたものでもない。そんなものを守らなかったからという理由で、どうして「法律」に基づいて公開処刑ができるというのか。
インフルエンザは毎年10,000人、肺炎球菌は毎年30,000人以上を死に追いやっているが、誰も「殺人ウイルス」と騒いだことなどないし、「飲食店を閉めさせろ」などと言ったこともない。いままで通りに営業したところで、それが日本国憲法における「公共の福祉」に反するとは言えないだろう。
そもそも「集団免疫しかない」という結論に至ったとき、国は、集団免疫の形成に役立っていた場所を潰したということになるが、責任をとれるのか?
西村大臣の発言をそのまま垂れ流すだけのマスコミも、どうなのか。
●有名人の自殺を報道する際には、特に注意すること
●自殺の報道記事を目立つように配置しないこと。また報道を過度にくり返さないこと
●自殺に用いた手段について明確に表現しないこと
●自殺が発生した現場や場所の詳細を伝えないこと
(一部抜粋)
三浦春馬の自殺報道においては、とてもこれらのガイドラインが守られたとは言えない。
したがって、高市早苗総務大臣から「ガイドラインを守らずに自殺報道を行ったため、放送法と電波法に基づき停波する」と宣告されても、文句を言えないという理屈が通ることになってしまう。
自分たちに矛先が向いた時だけ戦って、そうでなければ庶民の人生を踏みつぶす側にまわるようなマスコミなら、害悪でしかないと思う。
さらに具体的に強烈な締め付けを行っているのが、小池百合子東京都知事である。
小池都知事は7月に入ってから、店舗営業者に対して、東京都の発行する『感染防止徹底宣言ステッカー』を店舗に掲示するようにくり返し求め続けた。記者会見では、このステッカーの掲示を急増させていくとも述べている。
東京都庁広報課ビデオより
東京ローカルのテレビCMや、YouTubeなどの差し込み広告でも、「このステッカーの貼られたお店を利用しましょう」というCMが流されている。
さらに、7月22日(水曜)の記者会見では、小池都知事自身が『ガイドラインを守らないお店は避けて! (ステッカーのある安心なお店に!)』と書かれたプラカードまで掲げて、アピールした。
2020.7.22 時事通信「JIJI.COM」より
このステッカー、報道で見ていたときは、犬を飼っている家が門扉や玄関扉に貼る、狂犬病予防注射済の「犬」シールぐらいの大きさのものかと思っていたのだが、
はじめて街で実物を目にしたとき、驚愕してしまった。
なんと、1枚の大きさがA4サイズなのである。
これは、新宿区四谷の雑居ビルで撮影したもの。それぞれの店の看板に、ラミネートされたA4ステッカーがベタベタと貼りつけられている。写真右はカラオケ店の看板なのだが、もはや「30分:学生140円/一般180円」という自慢の格安料金よりも、「感染防止徹底宣言」のほうが重要なものとして扱われているのだから、その切実さがうかがわれる。
この「感染防止徹底宣言ステッカー」は、発行の条件として、発熱している人間を入店させないこと、消毒備品の設置、混雑回避、換気などの基本的な対策のほか、
・従業員と客がマスクの着用を徹底/着用していない客にはマスクを配布
・従業員は、休憩室で対面で食事、会話をしない
・従業員に出勤前に検温や体調確認をさせ、毎日報告させる
・感染者の発生に備えて来場者の把握
・対人距離をできるだけ2メートル保つ
・客に大声で会話しないよう周知する
・カウンターには遮蔽物を設置する
・キャッシュレス化で接触を減らす
・客どうしのお酌、グラスの回し飲みを控えさせる
等々の対策が記載されたチェックシートの内容をすべて実施することが条件となっている。
さらに、このチェックシートに加えて、業界別のガイドラインに記載されている内容(客入れは今までの50%まで、料理は大皿を避ける、客に連絡先を記入させる、ダンス・シャンパンコールの自粛等)を遵守し、その上で、東京都に対して、以下の項目に同意しなければならない。
コメント
コメントを書くモーニングショーその3
明日の「そもそも総研」について、玉川徹がキーワードは「ニワトリと卵」と語る。
番組の冒頭の話題にかけたのか?(だとしてもつまらない)
ワクチンの講義でもするのか?
また「腰が抜ける」話に持っていくのだろうか?
前回は「鬼畜同志の謀議」を見せられたが、明日は「素人同士の噛み合わない雑談」を観せられるのか?
「今後の為に」、ゴー宣憲法道場2冊と小室直樹の「憲法原論」でも読み返した方がいい気がする。
余談ですが、奇人?小室直樹の「憲法原論」。
都内各図書館ではなかなか借りれない状況が最近多く、またネットでも1万円近い値段で取引されていましたが、再販が決まったらしい。
なにか「憲法」に関しての動きがある気がする。
乗っかって恐縮ですが、私は貴乃花を追い出した時の顛末を見ていて、相撲界に、「世間を敵に回してでも我々の文化を守っていこう」という意気地はまったく残ってないな、と思ってましたので、今回も、落ちるところまで落ちるだろうな、と思ってました。予想通りです。もうしばらく放っておきませんか?
羽鳥コロナ煽りまショー、見ての続きです。
感染者に対しての差別を政府も問題視しているそうです。
で、羽鳥、
『岡田さん、この状況いかがでしょう。』
と初っ端から晴恵に振りました。
晴恵
『あの~、先進国ん中でえ、感染症が教科書に取り上げられていないっとゅうのは、あの~日本めずらしい国なんですねぇ。で~~~、ウイルスや微生物がぁぁ、まあ、生き残りをかけて生物学的現象で人から人とか人から動物へいくわけで、これあのお、そういう~生物学の問題なんですね。ですからぁ、あのぅ~、感染者が悪いっとぅことぅでは無いんですね。それからもう一つはあ、こういうことぅがあんまり出過ぎるとぅお、差別を恐れてぇ、検査受けないっとぅ人ぅが出てくる可能性がありますよねえ。』
羽鳥かぶせて強く
『そうですね。』
晴恵
『あのぅ、とぅくにお若い方ぁぁ、ら、あのう、軽症だろうと思うと、じゃあそんな事ぐらいだったら検査受けないわとぅか、あと今日声を上げてくれた方がぁ、またこれをきっかけにぃ、叩かれないかって事ぅお、私はとっても心配しています。』
頭を冷静にして、晴恵の言葉を文字起こしすると、たくさんの事が見えてきますね。
私には、晴恵の心の声が聞こえてくるようでした。
《ド素人が知った風に誹謗中傷なんざあ、してんじゃないわよ! 興奮してつい生物学なんて専門分野じゃない話までしちゃったじゃないのよ!
感染症! ウイルス学! その専門家なのよアタシあ! 玉川さんと一緒で頭いいのよ!
頭のいい人しか差別なんてえしちゃあダメに決まってんでしょ! かえって事がメンドーになんじゃないのよ!
陽性になった奴らが叩かれよ~がど~なろ~が知ったこっちゃないけどさ、アンタらのせいで若い人中心に検査離れ起こしたらど~してくれんのよ!! 責任とれんの!! それだけが心配なんだよ、アタシゃあ!》
《ベロすぼめて舌っ足らず演出してしゃべり続けんのも大変なのよ! ときどきダミ声がボロッと出ちゃったりデカい地声がボロッと出ちゃったり、ヒヤヒヤもんよ!
演技には磨きがかかってるの、分かるかしらね、やっぱり?》
冷静に文字起こししてツッコミ、時間が掛かりすぎてしまい、冒頭の、わずか一瞬までしか見れませんでした。
( ̄ー ̄;;
使えないな。
ただ、カーッとならずに冷静に、最後まで見ようと思いました(出来るのか!?)。
あり?ライジングの配信は?
暗い話題が多い中で、嬉しいニュースを一つ。
地元青森の三村申吾知事が、お盆の帰省の一律自粛を求めないという方針を示しました。
全国の知事の多数意見に一石を投じました。いいぞ三村!
「帰省客を誹謗中傷せず温かく迎えてやって」
「帰省による家族や友人との絆を確認する機会を奪いたくない」
極めて真っ当な意見。むつ市宮下市長のgoto反対意見は全国ニュースになりましたが、これこそ全国で報じてほしい。
笹さんのブログで感染者狩りってありましたけど、うちの地元も感染者一人出たら、地元では毎日その人の話題でもちきり、どこの誰でどこに勤めてどこに行ってたなどなど。
そしてその場所にいられなくなり、引っ越すことになったようです。
自分の地元ももれなく感染者狩りをする人たちだったようで、恥ずかしくてしょうがないです。感染者になることも、マスクをせずに睨まれることも、みんな必死で怖がっています。本当はおかしいと思っている人も一定数いるみたいですけど。
早速、近所のドラッグストアからイソジンが消えました。
さすがは元武富士の特攻弁護士の吉村。
見事なまでにコロナ脳を爆発させました。
イソジンの買い占めのおかげで、知人のマスの養殖業者は悲鳴をあげてます。
イソジンはマスの卵の孵化、発眼卵の消毒に使うからです。
ほんの500ccくらいなんですが。
私はイソジンなんぞ、不快で使いたくないです。
あの匂いには耐えられません。
何せ、カメの皮膚病の治療にも使われますが、そのカメすらも嫌がる匂いなんです。
コロナ脳は、そんなに消毒したいならアセトン使えよ。
手はカサカサ、傷口は激痛、快感だよ、笑。
ついでにうがいすれば?
コロナもイチコロ!
自分もイチコロ!
>>248
旅行関係に身をおいてますが、青森県知事は、適度に対応していれば、観光来てくださいというスタンスで、とても好感が持てますね。うちの会社にも挨拶に来てくださったと聞いています。
東京、大阪、愛知など筆頭に、中国地方の5知事やら、目も当てられません。
もう既に次号が配信されてはいますが、今号の感想の続きを書きます。
ゴー宣の感想から。
>>33で書いた通り、「ノストラダムスの大予言」の著者が五島勉だというのは大学に入ってから知りました。
で、ご多分に漏れず私も“終末論”を信じていたクチでしたから(思えば若かった)、本当に1999年7月に何か起こると半分本気で信じていましたが(社会人4年目で、よしりん先生のSAPIOや雑誌「正論」を読みふけっていたお蔭で大予言やカルト系はさすがに信じなかった)、何にも起こらなかったので、「ノストラダムスの大予言」はウソだったと悟り、“大予言”など信じずにゴー宣を読んで真面目に生きようと臍を固めました(笑)。
今号のゴー宣で五島勉が「やっつけ仕事」で書いていたことは初めて知りました。またノストラダムスが人類滅亡の予言など残していないことも今号のゴー宣で知りました。
大変勉強になりました。
やはりゴー宣はためになりますね。ある程度の情報で止まっていた知識の轆轤を回してくれる貴重な存在です。
ためになるといえば、“夜の女王”こともくれん先生の「トンデモ見聞録」こちらもすごい!
巨大ステッカー!
幾何学模様の虹!
センス悪っ!
東京の新宿歌舞伎町だけでこんな酷いのだけど、歌舞伎町だけでなくほかの(東京の)街でも同じことが行われてるんだろうな…とおもうと背筋が凍る思いがします。
緊急事態宣言解除したから日常が戻り、庶民が心いくまで普段の疲れを開放できる場が帰ってくると少し前までは甘い期待を寄せていたのですが…ここまで大人が幼稚だとは思いませんでした。
羽鳥コロナショーをはじめとするマスコミ、その意をくんだ自称“専門家”、それに唯々諾々と従う権力がまさに三位一体となって我々を苦しめようとしています。
これに毅然と声を上げない人を「国民」と呼んでいいのでしょうか?
権力者が権力を振りかざして暴走するのを野党は止めないのですか?
テレビ朝日、玉川徹らが言っていることをおかしいと思わないのだろうか?
人々が洗脳されてコロナ脳になって常識がここまで狂ってしまうとは、私はここまで想像はしていませんでした。
これを崩すのは「コロナ論」しかないと、私の中では想像から確信に変わりました。
拙文、失礼しました。
大阪からのオドレら正気か、お疲れ様でした。
とても楽しかったです。
マスクは科学としてはウイルスに対してなんの意味もないこと、とても勉強になりました。
今すぐにでも常識として世の中で通用するようになって欲しいと思います。
キューバと台湾と韓国と中国の管理社会とITとウイルスの封じ込めの話、IT技術者としては儲け話には気をつけろ、
というところでしょうか。
張り切って構築したシステムが管理社会の強化につながったとか、シャレにならないので。
とにかく、権力者には勇気を持ってコロナウイルスの正体を確定し、宣言して欲しいものです。