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第82号 2014.4.15発行

「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、よしりんの心を揺さぶった“娯楽の数々”を紹介する「カルチャークラブ」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、珍妙な商品が盛り沢山(!?)の『おぼっちゃまくん』キャラクターグッズを紹介する「茶魔ちゃま秘宝館」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』、秘書によるよしりん観察記「今週のよしりん」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…敬宮愛子内親王殿下はこの春、学習院初等科をご卒業、中等科に進学された。愛子さまがいかに優れた女性かということを、庶民はテレビのニュースや女性誌などで十分知っているが、なんとネトウヨや自称保守派は全く知らない。それどころか「愛子さまは喋れない」「障害児」などと思っている者もいる!愛子さまがお持ちの“スーパーな能力”と、それを育んだ教育方針の根本にある考えを教えよう!
※「ザ・神様!」…「天の神への反逆」と受け取られ、高天原にいるタカミムスヒノカミから放たれた弓矢で絶命したアメノワカヒコ。鳴き叫ぶ愛人・シタテルヒメ、高天原から駆けつけた父、そして正妻と子供たちが行なう葬儀に、突如思わぬ神が訪れる…!とんでもない修羅場と化す葬儀!どうなる!?
※“フリーな百科事典”を自称しているはずなのに、自ら「ウィキペディアは利用した結果について何も保証していない」と言ってしまうウィキペディア!!そんなウィキペディアの記事を徹底的に添削しちゃう大好評「よしりんウィキ直し!」。今回もヒドイ記述のあまり一向に進まない『新天皇論』編の続きです!


【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第83回「愛子さまのスーパーな能力」
2. しゃべらせてクリ!・第43回「ぽっくん断言!お父ちゃま冷や汗!の巻〈前編〉」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第31回「こんな葬式、ぶっ壊せ!!~すったもんだの天孫降臨 その4~」
4. よしりんウィキ直し!・第19回「ゴーマニズム宣⑭:『天皇論追撃篇』(新天皇論)⑤」
5. Q&Aコーナー
6. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
7. 読者から寄せられた感想・ご要望など
8. 編集後記




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第83回「愛子さまのスーパーな能力」

 敬宮愛子内親王殿下はこの春、学習院初等科をご卒業、中等科に進学された。
 皇太子ご夫妻と並んで宮内記者会の取材に応じられた愛子さまは、「ご入学おめでとうございます」との声にしっかりした口調で「ありがとうございます」とお答えになった。
 続けて「今のお気持ちは」と聞かれると、雅子さまと何事か言葉を交わされ、一呼吸おいて「楽しみにしています」とおっしゃった。
 何気ないやりとりだが、愛子さまが取材に答えられるお声が流れたのはこれが初めてだった。

 あきれたことに、これを見たネット右翼たちは「愛子さまがしゃべった!」と驚いたのだ。
 一般国民は当たり前じゃないかと思うだろうが、ネット右翼の非常識をなめてはいけない。
 ネット右翼の圧倒的な無知は驚異的であり、愛子さまがしゃべれないと思っていたのだ! 愕然!

 無知なのはネット右翼だけではない、保守を自称する者たちも、愛子さまの能力・才能がどれほど優れていて、一般人をはるかに凌駕するスーパーなものであるかを全く知らない。
 愛子さまがいかに優れた女性かということは、テレビのニュースや女性誌などで十分わかるのだが、連中は「男系固執」のネットか、論壇誌しか見ないから情弱(情報弱者)であり、そのせいで「Y染色体男系カルト信仰」に嵌っている。
 愛子さまの真の姿をむしろ見たくない、知りたくない、聞きたくないというおサルさんになっているのだ。


 愛子さまは低学年の頃、周囲には皇室とお近づきになりたい父兄の子どもしかおらず、2~3年生の頃は、同学年に乱暴な男子生徒がいたことから不登校問題も起き、学校にうまくなじめていないのではと心配された。
 しかし、その後は同級生の間で「浮く」こともなくなり、多くのお友だちができ、楽しく快活に過ごされた。また、運動会などでは1年生の面倒をよく見ておられたという。

 愛子さまはもともと勉強好きだったし、相撲に関心を持たれて力士の四股名と番付を丸暗記してしまうほど記憶力がよいとも伝えられていたが、不登校問題の時は机に向かう心の余裕もなく、成績は中の上程度に留まっていたそうだ。
 しかし立ち直られてからは成績がメキメキ向上、常に学年でトップクラスの成績となられた。

 特に国語がお好きで、漢字のテストは毎回ほぼ100点。
 満点をとれなかった時は、読めなかった漢字、書けなかった漢字をそれぞれノートに100回書くことを自らに課しているそうだ。
 放っておいてもご自分で本を読み、午前0時を回っても本を読んでいることがあって、皇太子殿下が苦笑しながら早く寝るよう促すこともあるらしい。

 算数はあまりお好きではないらしく、雅子さまがつきっきりで指導することもあるそうだが、好きではないだけで苦手ではなく、通信簿はオール5だという。

 また英語の実力も相当なもので、一日一度1~2時間、英語だけで雅子妃殿下と会話する時間を設けていて、すでに初歩的な挨拶や自己紹介、会話はでき、会話中に雅子妃が知らない単語を使うと、「その単語は知りません」と英語でお応えになるという。
 毎年夏には英語のサマースクールにも通われるほどの力の入れようで、皇太子殿下が「愛子は私よりきれいな英語を話す」とおっしゃるほどだという。

 皇太子殿下は愛子さまの日本史・世界史・国語・社会の勉強を見ておられ、日本史は、歴史上の人物を、声音を駆使して演じてみせたり、時代背景や社会情勢を物語仕立てにして臨場感たっぷりに教えたりなさっているという。

 ほかにも一般でいう家庭教師役の女官がおり、造形専門の先生や書道の先生もついて、多角的でバランスのいい教育を受けておられる。
 造形の作品や書は宮内庁美術展で公開されたが、書は力強い堂々たるものだし、造形物の色使いなどのセンスは小学生のものとはとても思えない出来である。


 愛子さまは学習院中等科に進学されたが、この先エスカレーターで学習院大学まで進むのではなく、東京大学へ進学するという選択肢も浮上している。