第117号 2015.1.20発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、小林よしのりに関するWikipediaページを徹底添削「よしりんウィキ直し!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…雑誌「創」で精神科医・香山リカとアイヌ問題について3時間を超える対談を行なった(2/7発売の3月号に掲載予定)。和人との混血が進みアイヌの血が1%になっても「アイヌ」と言えるのか?アイヌ語を話し、アイヌ語で考え、アイヌ様式の生活をしている集団がいるのか?帝国主義の時代に、日本に同化する以外の道があったのか?「主観が強すぎ、感情移入が激しすぎの、純粋まっすぐ君」に真実は見えない!
※「ザ・神様!」…今回は、えげつない現代の荒ぶる邪神“御宅王岡田斗司夫之命”を「ただいま荒くれ中!編」としてご紹介!「女遊びが過ぎて、ドジ踏んじゃったマヌケな男」なんて甘い話ではなかった!現代に出現した、胡散臭すぎるゲス教団の実態を見よ!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!先生は「鴨ロス」になる?映画『海月姫』は観た?韓日議連の徐清源会長らとの会談で「河野談話を継承する」と明言した安倍首相、どう思う?乃木坂46のアルバム『透明な色』は買った?阪神・淡路大震災から20年、神戸はどんなイメージ?不運続きの時の乗り越え方は?財政赤字なのに他国への援助はしなきゃいけないもの?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第114回「アイヌ幻想に取り憑かれた香山リカ」
2. しゃべらせてクリ!・第77回「御坊家総出でパーティーぶぁ~い!の巻〈前編〉」
3. もくれんの「ザ・神様!」・第49回「ただいま荒くれ中! 現代の邪神・御宅王岡田斗司夫之命」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第114回「アイヌ幻想に取り憑かれた香山リカ」 1月15日、精神科医の香山リカとアイヌ問題について3時間を超える対談をした。
その様子は2月7日発売の雑誌「創(つくる)」3月号に掲載される。堂々巡りの3時間のどこをどう切り取ってまとめるのか、両者の立場を尊重しなければならない編集長は気を遣うだろうが。
昨年8月、札幌市議の金子快之(やすゆき)がツイッターに「アイヌ民族なんて、いまはもういない」「利権を行使しまくっているこの不合理」などと書き込み、非難を浴びた。
その時点でのわしの見解は、「小林よしのりライジングVol.99」(2014.9.2)で書いている。
わしは平成20年(2008)の「わしズムVol.28」で特集「日本国民としてのアイヌ」を組んで以来、数度にわたってアイヌ問題について描き、すでに結論を下しており、金子市議個人に共感を覚えなかったこともあって、それ以上深入りはしなかった。
しかしその後、北海道大学准教授の中島岳志や、北海道出身の香山から「アイヌ民族」が存在することを前提とした発言が相次いだため、わしは11月13日のブログに以下のように書いた。
アイヌ語でモノを考え、アイヌ語で会話する
人たちはいない。
日本語で思考し、日本語で会話しているのに、
自分を「アイヌ」だとアイデンティファイ
している人ならいる。
だが血脈を辿っても、和人との混血が
進みすぎていて、純粋アイヌ人はいない。
果たして「アイヌ民族」というほどの集団がいるのか?
この問いに、香山リカ、中島岳志は答えなさい。
これに対して反応を示したのが香山で、「創」1・2月号の連載で
「篠田編集長、原稿料支払いしばらくペンディングでもいいですから(笑)、小林よしのり氏と対談させてください」
と書き、これを受けて篠田編集長から対談の依頼が来たのである。
「創」誌は原稿料の支払いも滞るほど売上不振らしいが、わしは言論の場はなるべくたくさん存続した方が「公共性」に資すると思っているので、原稿料なしで対談を引き受けた。
ただし、わしとの対談を要望する香山の連載記事には、実に無礼と言わざるを得ないことが書かれていた。
金子市議の発言以来、在特会系の団体がヘイト・スピーチの対象にアイヌを加えるような事態まで起きているらしいが、香山はその問題の「事実上の端緒」はアイヌに関するわしの著作と決めつけている。
しかもそればかりか、「実は、この小林氏の一連の主張は、独自調査というよりはある偏見に満ちたネタ本に基づくものであることがほぼわかっているのだが」だの、「私には、小林よしのり氏のアイヌ論は実際のアイヌの話というよりは一連の歴史修正主義のワンテーマにしか見えず」だのということまで書いている始末であった。
毎度おなじみの「歴史修正主義」のレッテル貼りもさることながら、「偏見に満ちたネタ本」って何のことだ? 「独自取材」をしていないなんて、何を根拠に言っているのだろうか? これこそが偏見ではないか。
香山はさらに、アイヌ問題に関わって以降自身のツイッターに「おまえもアイヌ利権に群がろうとしているのか」だの「在日韓国人だからアイヌと手を組もうとしている」だのといったツイートが次々寄せられるようになったとした上で、これらの罵倒もわしの意見の影響であるかのように書いていた。
これだけわしに対して悪意をむき出しにしていながら、会って話したいと言い出すのだから不可解である。
しかも実際に会って話しても、香山は随所で明らかに悪意を感じる無礼な発言をして、わしは途中、激怒して席を立ってもいいと思ったほどだった。
コメント
コメントを書く古谷経衡が「自己責任論」で中世に退行する日本と言う内容を書いてますね。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20150125-00042523/
古谷は、今のネット界隈は単純に「強い日本」に憧れているだけだと指摘していますね。
どんな人間であろうとも同胞意識を持つのが「日本国民」であり、「近代国家」であるとまあ主張している訳ですね。
「新戦争論1」の発売直前に飛び込んできて世界中を揺るがしている大事件にも、よしりんはほとんど動じていない様子。現実の圧倒的なリアリティに負けない作品を作り上げたのだと思われる。
ひとつ気になっているのが、小林先生のお母様のこと。一昨年の秋に他界され、そのことはブログなどには書かれているけれど、作品としては現在に至るまで公にされていない。
確かお父様を亡くされたときは、直後にゴー宣でそのことを公表されている。最後のコマの「執着はしない」という言葉がとても印象深かった。表現者としての原初のプライドである「父」を喪失した後も、表現者であり続けることを宣言した作品。ゴー宣のなかでも白眉の素晴らしい内容だった。
10年程前に、「BSアニメ夜話」という番組がありまして、岡田斗司夫が司会でした。
番組内で見る限りの岡田は、オタクではあるが、それなりにまともな人間だと自分には思えました。
今となってはペテンだったのかも知れませんが、博識で話も面白かったので、この前の道場は本当に楽しみでした。
しかし、まさかスリリングではなくデンジャーな展開になるとは・・・
課金をした訳でも、「フリラ」を受取った訳でもありませんが、岡田があんな奴(麻原の尻尾だな)だとは思いもしなかったので、恥かしながら自分も騙された一人なのでしょう。
化けの皮を剥がして下さった師範の皆様、本当にありがとうございました。
この前の生放送は、嫁と二人で爆笑しました。
岡田斗司夫ってこれを言いたかったのでは?
道徳Aが君主道徳で道徳Bが奴隷道徳と言うことなのだろうか?
ニーチェ?
岡田斗司夫が実践したのは道徳B他ならなくてこれが所謂「処世術」だったのかも知れないですね。
古くからオタ界隈知ってれば岡田氏はいい人って認識は元からないだろう
トラブル起こしまくりのクズだし
横綱白鵬関が、金曜日の稀勢の里関との一番で審判部を批判したことが叩かれていますね。白鵬関は天皇陛下を尊敬していて、先の天覧相撲のときも、「誇りです」とコメントされて、「誰よりも日本人らしい横綱でありたい」と願っているのですが、この白鵬関の思いをいったいどうみたらいいのだろう。
取り直しをしても白鵬は強い、と言うことが証明されたと思ってますけどね。
白鵬自身、どこにでも対して負けん気の強いところがありますからね。
今週もライジング配信ありがとう御座います!
花燃ゆにも登場します
『至誠にして動かざる者は未だ之れあらざるなり』
と言いますが、右も左も都合の良い事以外は耳を塞いで思考停止。
真実を知ろうとする至誠無きものとの対話は本当に大変だと思いました。
トッキーさんのブログ拝見しましたが、
結局自分の正義を妄執する人たちは至誠を喪失して
同じようにガラが悪くなるんですねえ。
爆笑ものですが少々、気持ち悪さも感じます。
こんな時代だからこそ
『至誠にして動かざる者は未だ之れあらざるなり』
大河ドラマはなかなか時代を風刺しているかもと思う次第です。
印象に残っているのは、中東歴訪で、アッバス議長の元を訪れた際、『こちらへ』と促された時の安倍の顔です。物凄い冷徹な、上から目線の顔をしていました。
まるで、『アメリカやイスラエルがイケてる方で、お前らはイケてない方だろ。当たり前の話じゃないか。』と言っている様でした。
こんばんは 後藤です
師範方のブログが次々アップされ 刺激うけまくりです。
そんななか 「イスラム国」にも 文句を言いたい!
もっといいアピールがあるだろう。
おいらだったら
「日本国民よ、われらは 日本国民に親近感を抱いていた。
欧米列強の侵略に立ち向かい、戦ってきた。
原爆を落とされても、そこから這い上がってきた。
しかし、今、対米追従を極め、自主独立を放棄している。
目覚めよ、日本国民、安倍政権を見極めよ!」
と。
以上。