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  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】苫米地さん、全人類を洗脳して世界征服しませんか?第38号

    2013-06-24 07:00  
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    彼女が出来る着うたにうっかり課金してしまった無銘のマサフミです。 3週に渡った苫米地英人・岡田斗司夫初対談も最終回になりました。
    著書『洗脳原論』において、苫米地英人はオウム信者の脱洗脳に携わった際のエピソードを語っています。 オウムの洗脳技法を熟知し、オウムの論法を上回ることで果たされた脱洗脳。 では、もしもその技を洗脳する側で用いたら、メディアの力と合わせたら、世界征服だってできませんか?
    そんな問いかけに、ロッケンローラー苫米地英人はどう答えるのか。 では後編の模様をハイライトからどうぞ。
    ************************************ <岡田>  苫米地さんの能力は“理想的な管理をつくる”ほうに向いてるのに、なぜ、本来、効率の悪い“1人1人を自由にすること”を選んじゃうんですか?
    <苫米地>  得意だからそれを否定する論理がよくわかるわけ。  デイビット・ロックフェラーと仲がいいから、デイビットの代表する世界を論理的にボロクソにも言えるわけ。わかる?  そして、俺は“それを言わないといけない役割”と思ってるわけ。
     だから、俺が「ああそうだよね、Googleのマシンに、じゃあ俺がちょっとライセンスしたら、もっといいのができるよ。そうすると理想的な機械政府できちゃうよ!」とは言わないわけよ。  そのときに、「みなさんがこのまんま管理社会で、一所懸命に受験勉強して、東京帝国大学行って、それで一部上場企業に行って、朝から晩までコピーとる一生は素晴らしいよ!」とは言わないわけね。
    <岡田>  でも、素晴らしくないかもわかんないけども、それは“努力した分だけ成果がある素晴らしい社会”でしょ?  自由に生きる社会っていうのは、“努力したからといって成果が上がるかどうかわかんない社会”じゃないですか。
    <苫米地>  それは衆論。
    <岡田>  衆論?
    <苫米地>  衆論はものすごくいい。でも、俺のほんとの敵は“あそこ”にいるわけ。(遠い地平を指さして)  わかる? あそこにいる敵に対して、俺は“ここ”にいるわけ。(自分の椅子に、どっかと腰をかけながら)  その中間の位置にいる人は正しいのよ。(岡田を指して)それいいの、その立場はいいんだけど。
     でも、俺は“あいつ”に言うために…… あれが世界を支配している、日本でいうと電通ね。  イメージとしての電通。電通の社員にも友達がいっぱいいるから、電通のサラリーマンの1人1人がそういうヤツだと言ってるわけじゃないよ。イメージとしてのテレビを支配する電通だとすると、あそこにいるわけだ。そうでしょ?
     対して俺は“ここ”にいるわけで。   あっちは権力と金とそしてメディアに対するパワー持ってるわけだ。  それに対して、俺はここにいて、せいぜい手伝ってくれるのは“サイゾー”ぐらいで。それで俺がワーワー言ってるわけ。
     でも、そういう人がいないと、真ん中の位置が、もっとズリズリと“あっち”に行くでしょ?  この“中庸”をつくるために俺はロックンロールしたのよ。 だから、「真ん中のポジションが正しい」って認めてんのよ。
    <岡田>  いやいや、僕はそんなにお互いの意見が反発してるとは思ってないんですけども。  なんか僕、苫米地さんのやってる「みんなの洗脳を解いて〜」っていうやつが、すごくしんどい社会に見えちゃうんですよ。  それは、「苫米地さんは読者に期待しすぎ」って言ったら変なんですけども……
    <苫米地>  いや、そうじゃなくて。 “ただの人”に一度なったほうがいいわけ。
     例えば、いろんな宗教があるでしょ? 統一教会でもオウムでも、いろんなのがあるでしょ?  そういったところでも、ほんとに洗脳された信徒はよく働くのよ。  朝から郵便ポストに投げ込みとか、花売りだとか。ほとんど無給に近い……いや、給料もちょっとぐらいは出してるかもしんないけど。無給に近い状態でよく働く。
     それを解いちゃうと本当に“ただの人”になっちゃうわけよ。全然働かないし、テレビ見てるばっかしだし。  そうすると、中には「あのまんまオウムに置いといてあげたほうがいいのにね」って言う人もいるのよ。
     でも、俺はそうは思わないわけ。   まず、ただの人になって。そして、やっぱり世界政府の一部になるかどうかを自分で選ぶ。  生まれたときから世界政府の一部としてサラリーマンになっちゃった人に、俺はそうじゃない“ただの人”の世界を見せてあげたいわけね。  で、「やっぱり世界政府がいい」って思ったのならば、それでOKじゃん。でも、それしか知らないのは俺はかわいそうだと思ったわけ。
    (中略)
    <岡田>   俺、世界征服っていうのは“世界に対して責任を持つ”ていうことだと思うから。  苫米地さんだったら「世界征服をする」って言えばいいのになと思ったんですけど。
    <苫米地>  世界征服? ああ、そういう意味? 俺は“世界政府”って言ったの。  でも、別に世界征服でもいいよ。
    <岡田>  世界政府でも同じなんですけど。  ロケンローラーって責任とらないじゃないですか。
    <苫米地>  そんなことない。  俺は、じゃあ“責任をとるロッケンローラー”! “モーツァルト”だから。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】苫米地さんは金持ちなんだし、仕事やめたらどうですか?第37号

    2013-06-17 07:00  
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    彼女が出来る着うたに課金したら負けの気がする無銘のマサフミです。 前回に引き続き苫米地英人・岡田斗司夫初対談、中編をお送りします。
    対談は仕事の話から資産の話、地球温暖化にロックフェラー家の話とスケールの大きな話に移っていきます。働かなくても暮らせる資産のある人は、実際何を考えているのか。世界を動かしているのはどんな人達なのか。
    金も地位も名誉もある人って、何を楽しみに生きているんですか? それではハイライトからどうぞ。
    ************************************
    <岡田>  仕事で成功して引退する人って、残りの人生、何が楽しいんですか?
    <苫米地> 「残りの人生がある人は何が楽しいか?」 それはいい質問だね。  これは僕と一緒にやってるパートナーのルータイスって人が、アメリカの労働省と一緒に取った統計なんだけど。 リタイアした人の平均寿命はアメリカでは1年6か月って言われてるんだよね。 それは、コーチングで言うと“ゴールを失った人”って言い方するんだけど。  ゴールを失った人の平均寿命は本当に1年6か月なんだって。アメリカの場合は警察官みたいに“期間が来たから終われる人”もいれば、“大金持ちになって若いときにリタイア”もある。日本では大金持ちってあんまりいないけど。  その平均寿命が1年6か月ってことは、 リタイアしていながらその後20年30年生きてる人は次のゴールを見つけてるんだよ。
    <岡田>  ああ、なるほどね。
    <苫米地>  そうじゃないととっくに死んでる。  どこまでその統計が本気かどうかは別として、かなりもっともらしい数字だと思ったよ。
    <岡田>  苫米地さんはリタイアするつもりはないんでしょ?
    <苫米地>  ないよ。  リタイアという概念の前に俺仕事してるつもりないから。リタイアする元がないから。
    <岡田>  じゃあ、何してるんですか?
    <苫米地>  好きなことやってるわけだから。
    <岡田>  好きなことやって儲ける場合もあれば儲けてない場合もある。フェラーリ買うお金があるのにギター買えなくて泣いてる時もある。
    <苫米地> 「嫌なヤツ」って言われるけど、万が一、年収ゼロでも実家が金持ちだから(笑)
    <岡田>  それは嫌なヤツじゃないですね。
    <苫米地>  金持ちにもレベルがあるけど、少なくとも“食うには困らない”くらいの。実家の不動産の家賃だけでいいわけだからさ。
    <岡田>  今のは言わないほうがよかった(笑)
    <苫米地>  そういう意味合いで言うと、もともと職業という発想がゼロなの。  ただ、さっき、別の本のときに 「職業とは何ぞ?」って話があったんだけと、恐らく“大乗”が職業なの。 大乗ってのは仏教用語で。
    <岡田>  はい、大乗仏教、小乗仏教。
    <苫米地>  本当にそういう分け方をするのがいいのか別として。  小乗は「自分が悟ればいいや」って。自分の幸せのためにやってるのが小乗仏教。でも、大乗は他人のために役に立つことをやってれば大乗でしょ?
     だから、上座部仏教のスマナサーラさんっていう有名な長老と対談したときに、「今日からあなたは自分を大乗仏教って言いなさい!」って、僕、言ったくらいなのね。そのスマナサーラさんは「うーん、そうだね」とかって言ってたっていうね。  それは、ホームページの中に上座部仏教って書いてあるけど。“上座部”って偉そうじゃん? 「それより、あんたたちがやってることが大乗でしょ!」って言ったの。だって、わざわざスリランカから日本に来たってことは人の役に立つためにやってきたんだから。大乗じゃん?  お釈迦さんの仏教を教えてるってことは、最初から全部大乗なわけだから。お釈迦さんがスクっと立ち上がって説法を解いたわけだから。大乗でしょ?  そもそも、小乗ってもともと仏教にない概念だから。バラモン教に対する悪口かもしれないけど。それの言い方を今風に直すと、「自分の幸せのためだけに生きてる」、「自分の喜びのためだけ」なのは小乗でしょ?   職業は定義上必ず大乗なの。だって、誰かを雇う、誰かと取引をする、間に経済行為があろうがなかろうが自分が一方的に儲かるだけの商売成り立たないわけで。すべての職業は大乗でしょ。  じゃあ、「“趣味”はなに?」って言うと、小乗なの。
    <岡田>  ほー、自分1人のために。
    <苫米地>   俺はそういう意味で“職業人”なの。“趣味人”じゃないわけ。  俺がギターを弾いてるときに「いい趣味ですね」って言われると、「んっ? お前、それちょっと違うだろ」って思うのね。  金を取ってなくっても、俺がギターを弾いてるときっていうのは……昨日、ライブやった時には金取ったけど。少なくとも。マキノ出版さんがホストのね。
    <岡田>  どの辺に話が流れていくのかわかってきましたよ。ちょっと恥ずかしそうに言い始めましたよね?(笑)
    <苫米地>  そん時に ギターを弾いてるわけだ。  なんのためかって言うと……フフ、“みんなの幸せのため”に!
    <岡田>かわいい! 苫米地さんかわいいなっ!(笑)
    <苫米地>  これ大乗でしょ? それを俺は“職業”だと思ってるの。それを「いい趣味ですね」って言われると、「んっ?」ってなるの。 “趣味”と言われるものは自分だけ良ければうれしくて、それでいいわけ。誰の役に立ってなくてもいいの。  でも、 すべての職業は必ず誰かのためになってるでしょ? だって自分の子供のためになってるし、家族食わせるためでもいいし。
    <岡田>  ナプキンとかに落書きするときも、これも“人類のため”ですか?
    <苫米地>  それも大乗。俺の落書きはすべて頭の中で考えたことを「いい式ができだぜ!」って書き出すことだから。  それが、たまたまナプキンだっただけで。
    <岡田>  いい感じで“中二病”をこじらせてますね(笑)
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】初めまして苫米地さん、ところで年収いくらですか?第36号

    2013-06-10 07:00  
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    6月4日、サッカー男子日本代表がW杯出場を決めた頃、ニコ生では苫米地英人・岡田斗司夫対談が行われました。どちらを御覧になりましたでしょうか。無銘のマサフミです。

    認知科学者にしてオウム信者の脱洗脳を果たした男。『サイゾー』のオーナーにして、彼女が出来る着うたの開発者。苫米地英人とは偉人か変人か。

    今回は苫米地英人と岡田斗司夫の馴れ初め、2010年に行われた初対談の模様をお届けします。前編はフェラーリの話からお金の話へ。初対面の人と年収の話をするのはどうかとも思いますが、ちゃんと答えてくれる苫米地さんも苫米地さんですね。

    二人は偉人か変人か、それはご自身の目でお確かめください。
    ではハイライトからどうぞ。


    ************************************
    <岡田>
     じゃあ、一番効率のいい金持ち加減って、年収いくらくらいが1番楽しいんですか。

    <苫米地>
     国によると思うけど。

    <岡田>
     日本、日本。

    <苫米地>
      日本なら平均年収の10倍くらいで丁度いいんじゃない? まあ、今の平均年収は4百何十万だよね。だから4000万5000万くらいで十分じゃない?

    <岡田>
     一番気持ちがいい?

    <苫米地>
     気持ちいいんじゃない? 恐らく。

    <岡田>
     それ以上になるとお金の使い道があまりなくなってきたり?

    <苫米地>
     あんまりないでしょ。生活が変わらない。

    <岡田>
     あと、“お金を使うこと”を目的にお金使うようになっちゃうんですよね。

    <苫米地>
     あのね、まさにそれ以上だと……印税とかは俺個人でもらってるから、そういうの入れたら去年だってフォレストから「うちだけでこんだけ払いました」って言われるくらいもらってるんだけど、そういうのは置いておいて。
      俺は自分の会社の年収は、確か3600万円なのね。なんでそうしてるかって言うと、色んな所でオーナー社長が連帯保証をつけなきゃいけなくなるから。マンション借りるだとか。

    <岡田>
     社長資産必要ですよね。

    <苫米地>
      そうやって審査されるときに、年収3000万くらないと通らないんだよ。かと言って、それより上にするのは癪でしょ? だって無駄なコストが掛っちゃうから。
     だから、俺は万が一印税が無かったとしても、年収が3000万とか3600万なのよ。

    <岡田>
     リアリティのある数字ですね。

    <苫米地>
     でしょ? それは俺の経験なのよ。
     だいたい今の日本で“社長”として普通に期待される社会的役割を果たすためには3000万から4000万くらいの年収がないとマズい。

    <岡田>
     そうですよね。

    <苫米地>
     日本の大企業もそれくらいしてるじゃん。日本はアメリカのように……アメリカは新入社員とトップの年収が400倍500倍でしょ? でも、日本はそうじゃないでしょ? 10倍20倍くらいいったら怒られるぐらいの世界でしょ?
     上場企業の社長の給料だって、よほどのことがない限りは5,6千万くらいで抑えてる。だいたい3000万くらいなのよ。それは怒られないための工夫だと思うんだよね。もちろん、他にも税制とか、いろんなこともあるんだけど。
     でも、だいたい3000万くらいないと大人として一人前に扱ってくれないんだよ。いわゆる“個人事業主”としてはね。だから、俺も会社から振り込まれる通常の給料が3000万。それくらいにしたの。

      一時、わかってない頃にね、月収1000万とかにしたことあるの。 すごい儲かってるし。オーナー社長だし。誰も文句言わないし。今は会社の株を他人に売ったりしてるから、そういうの自制してるっていうのもあるけど。
      だけど、月収1000万にしても、税金で半分くらいなくなるんだぜ? そんなのみんな知ってるから、月収1000万の人って。ありとあらゆる“おねだり”をされて、たいしたものが残らないんだよ(笑)
     月収1000万って、それって年収1億でしょ? 実際は年収3000万と1億の差って、生活にはほとんど差がないし。

    <岡田>
     ほとんどがおねだりか税金に消えていくわけですね。

    <苫米地>
     ほとんど変わらない。

    <苫米地>
     でも、これが100億、1000億になったら、乗ってる乗り物が突然……
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】「第一関門がベッドから出る」「そんなにダメだったのかw」第35号

    2013-06-03 07:00  
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    前回に引き続き、「ドワンゴ会長:川上量生氏と岡田斗司夫との初対談」。今回は、いよいよ「ブロマガ会員限定放送」部分をお送ります。
    岡田が 「筋金入り」 と驚嘆したひきこもり、カワンゴこと川上氏だからこそ熱望できる「ネット民の居場所」。 そこは、どんな世界として川上氏の心に描かれているのでしょうか?
    限定放送にふさわしく、個人的な話あり、具体的な金額あり、縦横無尽に話題が動きながらも、ニコニコ動画やブロマガの未来が占なわれます。
    まずは、ハイライトをどうぞ!
    ************************************
    <川上>  まあ、でも僕は……昔はネットに友達がいたんですよ。だけど今はネットに必ずしも友達がいる感じではないので。そうすると僕にとって“落ち着く場所”とはちょっと違いますね。  つまり、僕の中には“ベッド”っていう場所があって、そこがホームグラウンドなわけですよ。まず「ベッドから出る」っていうのが社会に対する第一関門なんですよね(笑)
    <岡田>   筋金入り ですね。  なんか、この筋金入りの“ダメ感”が『にゅーたん』とか読んでるときみたいな気持ちになってきますね。
    <川上>  いや、もうホントに、ベッドの周りに生活に必要なものが全部置いてあって。基本、動かなくてもいけるようにしてあるんですよ。パソコンも置いてあって、携帯も置いてあって、飲みものも置いてあって、ベッドから出る必要はないっていう状態。  それでも、どうしても出なきゃいけない用事とかあるわけじゃないですか? “トイレに行く”とか。で、そういうとき……
    <岡田>  ちょっと待って! 今、聞き逃すところだった! 「どうしても出なきゃいけない」のがトイレか! そんなにダメだったか!(笑)
    <川上>  あとは、“本当にお腹が空いた”とかね。  だから、僕にとってベッドを出てリビングに行くにしても、まず“調子がいい状態”のときでないと行けないわけですよ。それで、もう少し前向きなときには、パソコンの前まで行けて。そこで初めてネットをやるんですよ。
    <岡田>  もうすでに冒険なわけですね。いわゆる“村を出るレベル”ですね。
    <川上>  そこで、もっとどんどん活動的なときは、もう玄関の扉を開けるわけですよ。
    <岡田> “洞窟に入る”みたいな感じですね。
    <川上>  土日ってのはほんとに部屋から出ないですよ、1歩も。
    <岡田>  でも、それはわかるなあ。  よく“普通の人”……というか、そんな普通の人がどれぐらいいるかわかんないんですけど、「やっぱ体を動かすと気持ちいいな!」とかって言う人っているじゃないですか?  つまり、「人間っていうのは健康的に外をちょっとジョギングしてみたり体動かしたりするとようやっと心身のバランスが取れる」みたいな。
    <川上>  それに関しては僕にも持論があって。  2LDKの、1人暮らしをするにしては割り合い広い部屋に住んでるんですけど、それ“メゾネット”なんですよね。2階があるんです。  で、僕はパソコンを2階に置いてあるんですよ。そうするとパソコンするためには2階に上がらなくちゃいけなくて……
    <岡田> “フィットネス”ですね。 マイクロフィットネス 。
    <川上>  そう。
    <岡田>  なにが「そう」だ(笑)
    <川上>  だから 僕は部屋の中で運動ができるんですよ。階段があるから。“庶民”じゃないんで(笑)
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】号外『中学生からの評価経済社会』完結記念!

    2013-06-01 07:00  
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    岡田斗司夫が語る『評価経済社会』を、現役の塾講師が中学生にもわかるように講義する『中学生からの評価経済社会』。 FREEexメンバー:教え人のシゲル先生が、身近な具体例を豊富にまじえながら、分かりやすく解説するニコ生番組です。
    中学生からの評価経済社会  第一回「今の常識は昔の非常識」http://www.nicovideo.jp/watch/1347372216 第二回「学校が崩壊している」http://www.nicovideo.jp/watch/1348590203 第三回「正社員少数派」http://www.nicovideo.jp/watch/1351353710 第四回「一人でも家族」http://www.nicovideo.jp/watch/136284451 第五回「ニューパラダイムを生きる」http://www.nicovideo.jp/watch/1367335903
    お陰様で大好評をいただき、無事完結しました。 各回30分と、コンパクトにまとめられていますので、ぜひ、お楽しみください。
    『岡田斗司夫のニコ生では言えない話』では、シリーズ完結を記念して、シゲル先生のメイキング・エッセイと、番組用の膨大なアイディア出しのメモを、お届けします。
    ************************************
    「シゲルさんに、お願いがあるんです」 焼肉屋の喧騒の中、いい加減酔っ払いおじさんとなっている僕に、黒縁メガネの男は話しかけた。 「ほねがひですか」 「ええ、ニコ生で評価経済社会の番組をやって欲しいんですよ」 「いいです!ホッケーです。やりまふ」
    注目型は断れない。
    ましてやFREEexメンバーと和気藹々と楽しく焼肉食っている時の依頼を断るなんて、これっぽっちも考えない。 二つ返事で引き受けた。酔いが覚めて考えた。これはエライことを引き受けてしまったのではないかいな、と。
    1995年、世の中がインターネット時代に突入する直前に岡田斗司夫が世に送り出したのが「僕達の洗脳社会」だった。ニフティでフォーラムを主宰していた僕はその本を読んで腰を抜かした。ああ、そういうことだったのか。 ネットで働くうちに感じてたことがひとつに繋がった。ボロボロボロと、目からうろこが音を立てて落ちていった。
    その後、 僕は本業以外にいくつも職を加えていった。僕達の洗脳社会からそのヒントを得たからだ。 その中の一つに専門学校の講師がある。職業訓練で大人相手に講義をするものだ。クリス・アンダーソンの「フリー」がフリーで配布されたころだった。僕は、職業訓練の講義にWeb概論があるのをいいことに、「僕達の洗脳社会」を「フリー」と結びつけながら講義したりしていた。
    2010年4月。立ち上がったばかりのオタキングexに参加する。その中で「僕達の洗脳社会」をリライトして「評価経済社会」の書籍にする活動があった。僕はウクレレを持って大阪に行き、「僕達の洗脳社会」の講義をした。「評価経済社会」に詳しい人達の前で講義できたので少し自信を持っていた。書籍「評価経済社会」にも協力者としてクレジットされている。
    監督はその経験を元に講義をすればいいと考えたのだろう。だがよく考えると、 評価経済社会の書籍をそのまま講義してもあまり意味が無いのではないだろうかと気がついた。講義の場はニコ生だ。目的は、「評価経済社会」をできるだけわかりやすく解説して本を読んでもらうこと。 そうなってくると、書籍をただ解説したって意味が無いし、そもそもそのやり方では、30分番組5回に収まるわけがない。監督に相談することにした。
    「あのですね、監督。内容はどうしましょう?」 「シゲルさんにお任せします」 「あ、はい」 「お任せしますが、 岡田斗司夫が出ない番組のトップを切っていただく のですから、やはり視聴数は取っていただきたい」 「はい」 「さらに、中学生でもわかるくらいのレベルで解説していただきたい」 「はい」 「あと、これは ライブラリー化して評価経済社会を説明するときに、これをみとけ! って言えるものにしたい」 「、、、、、あの、どんどんハードル上がってるような気がするのですが」 「シゲルさんはただの酔っ払いのおっさんじゃないんです。よろしくお願いします」
    司令や!こいつ絶対司令型や!注目型は司令に対して蛇に睨まれたカエル、鷹の前のスズメ、猫の前のネズミなのだ。逃げられない。しかたがない、全力で切り抜けよう。と覚悟を決める。
    そして始まる番組の準備。30分の番組準備をするのに走った距離は平均200km。 番組のアイディア出しはエアロバイクを漕ぎながらiPhoneでつぶやく方式。そのエアロバイクで走行した距離だ。 時間にして10時間。ツイートした文字数は1番組あたりおよそ1万字以上。文字通り汗の結晶としてアイディアを出した。
    番組の構成は、総論1回、各論3回、まとめ1回とした。総論の部分は今まで専門学校などで講義したのをそのまま使えばいい。だから、初回の収録は第1回と第2回の2本撮りとしてもらうことにした。
    僕は、講義の準備を周到にやる派である。30分の講義ならちゃんとストップウォッチで時間を計りながらリハーサルをする。毎回、最低2回はリハーサルをしてから本番に臨む。最初の講義はきつかった。2本撮るということはリハーサル含めて6本やるということだ。第1回はなんとか無難にまとめることができた。総論であるから、 歴史と絡めながらの講義だ。社会科の授業のように やればいい。
    問題は第2回。教育編だ。教育産業の端くれで33年働いてきた以上、 現在の教育に対しては言いたいことが山ほどある。 話しているうちについつい熱くなってしまうのだ。
    「つまりだ!自分の気持至上主義が子どもたちに行き渡っている時代に集団で授業を受けること自体不可能なのだ!がるるるるっぅ!」
    第2回をなんとか、収録を終えたのだが、納得がいかない。
    監督にお願いして、撮り直ししてもらうことにした。またリハも含めて3本やった。仕上がりは70%だけれどもよしとした。これが今の僕の限界だと感じたからだ。第3回でのリベンジを誓う。
    第3回は仕事編。職業訓練をしていたり、キャリアコンサルティングの経験からいくらでも組み立てられる。この回は、自分でも満足できるできだった。 スモールビジネスを組み合わせ、評価を高めて仕事を得るモデルは自分でも実践しているだけに説得力があったと思う。
    そして、第4回は11月末に予定した家族編だった。だが、ここで大事件がおこる。(以下12行削除)その結果、第4回の配信は2月終わりとなってしまった。内容は、 家族はすでに解体されていると言うショッキングなものだ。 喉元まででかかる(以下32文字削除)だった。
    ついに迎えた第5回。これこそ本当に好きなことをやってもいいという監督の許可を得て講義した。結果、 シゲルのお弁当塾ステマ みたいになってしまったが、これはこれで評価経済社会なのだ。
    すでに、評価経済社会に生きている僕ら。 かつてない大変化の中にあって、少しでも変化の苦しみから逃れて欲しい。そのヒントをたくさん散りばめた つもり、汗の結晶「中学生からの評価経済社会」をどうぞ、よろしく!
    次回は、 4タイプ超入門 (仮)番組でお会いしましょう。では!