岡田斗司夫の解決！ズバっと 「漫画やアニメは国が保存すべき？」（後編）

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岡田斗司夫のニコ生では言えない話

　岡田斗司夫の解決！ズバっと　2016/02/07
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おはよう！　岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「漫画やアニメは国が保存すべき？」（後編）

　最近、『アキバに国立の漫画館を！』という案が出されたそうです。

　庵野さんなども『このような施設が必要だ』と発言されていますが、個人的にはどうもしっくりきません。

　反対というワケではないのですが、公共的な立場から保存するような物ではないように思います。

　岡田さんは、この保存についてどう考えますか？

 

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（前号からの続き）

　リアルは金持ちの道楽になって、貧乏人はデータだけを受け取る。
　つまり、すごく可愛い子やすごくスタイルのいい子はイケメンたちが勝手に持っていって、僕たちはデータだけ頂いてる状態だよね。
　思わずスタッフが笑ってしまうぐらい身も蓋もない事を言ってしまってるんだけどさ（笑）

■金持ちはリアルを所有して、貧乏にはデータだけ受け取る

　リアルを持つのはイケメンと考えてもいいし、金持ちと考えてもいいし、運がいいヤツと考えてもいい。
　僕たちはそれに対して「その格差をやめろ！」と言っても仕方がないわけだよ。

　それよりは誰にでもデータがアクセスできるようにする。
　つまり、「売れた女は脱げ！」ということに、ほとんど近いわけだよね（笑）

　これからの社会的な格差を前提として考えると、解決策に近いと思うんだけどね。

　モネやゴーギャンやゴッホの本物は、金持ちが金を使って保存すればいい。
　その代わり僕たちは、そのデータを自由に見れるようにする。

　美人は性格が悪いに決まってし、アイドルは性格がオッサンみたいで上昇志向で「自分は有名になりたい」としか考えてない女に決まっているんだし。

　そういう女のイヤなドス黒い部分は、権力者やイケメンに負担して頂く（笑）
　僕たちはキレイな部分のデータだけ見てりゃいいじゃん という考え方。

　イケメンでも美人でも同じだよね。
　だからこそ、みんなは恋愛しないし、彼女を作らないし、彼氏を作らないし、 結婚しないんでしょ？

　
　僕はそれをわかった上で「それでも恋愛してみようよ！」って言ってるつもりなんだけどね（笑）
　

　その辺の最終的な落とし所は知ってる上で、「もうちょっと遊んでみよう」「もうちょっと関わってみよう」というのが、言いたい事なんだ。

■様々な格差の落しどころは、データの公平な分配

　データの公平な分配こそが最終的な決着なのは分かっている。
　最終的な決着で、個人個人が納得するかどうかは別の話。

　これを言い換えると、個人個人の間には運動能力の差がある。

　
　野球が上手いヤツもいれば、下手なヤツもいる。
　野球選手になりたいけど野球が下手なヤツもいるでしょ。
　そういうヤツは、「上手い選手の野球を見る」というデータだけでガマンできるかといえば、そうじゃない。
　でもゴールはそこなんだ。

　
　プロ野球選手として認められて、人前で褒められて、給料もらえて、一流のプレーができることはどういうことか。
　それは高い能力があって、チャンスを活かせて、運がいいヤツだけの特権なんだよ。

　だから僕たちはデータで受け取るしかない。
　これが落とし所なんだ。
　でも趣味として野球を楽しむことは、それこそ僕たちに認められている"個人の勝手"ってヤツじゃん。

　恋愛格差や収入格差は、どうしようもない。
　だから可能な限りデータを公平にして、誰にでも楽しめるような形に落とし込む。
　でも個人としてどう足掻くのかは別問題だと思う。

　なので僕はモテないヤツの話を聞き、モテるヤツの話を聞き、延々と相談に乗ったり話したりすると思います。

【まとめ】

　個人個人の格差はどうしようもありません。
　それよりは金持ちの資産をデータ化して、庶民に公平に分配する。
　それが格差に対する"落しどころ"だと思います。