• このエントリーをはてなブックマークに追加
【第374号】『伊上勝評伝』にみる敏樹と父
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【第374号】『伊上勝評伝』にみる敏樹と父

2023-02-01 07:00
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    マクガイヤーチャンネル 第374号 2023/2/1
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    おはようございます。マクガイヤーです。

    ガチ中華で遅めの新年会を開催したのですが、めっちゃ楽しかったです。

    今更気づいたのですが、「ガチ中華」って「街中華」と韻を踏んでいるんですね。



    マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。



    〇2月5日(日)19時~「最近のマクガイヤー 2023年2月号」

    お題

    『ケイコ 目を澄ませて』

    『MEN 同じ顔の男たち』

    『グリーン・ナイト』

    『かがみの孤城』

    『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIE バトルロワイヤル』

    『非常宣言』

    『ルパン三世VSキャッツ・アイ』

    『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』

    『ノースマン 導かれし復讐者』

    『エンドロールのつづき』

    『イニシェリン島の精霊』

    『スナイパー コードネーム:レイブン』

    『ファミリア』

    『バイオレント・ナイト』

    その他、いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。



    〇2月13日(月)19時~「俺たちのアニキ! 追悼水木一郎 アニメソングの雄叫びクロニクル」

    昨年の12月6日、歌手の水木一郎さんが亡くなりました。「アニメソングの帝王」が逝去したことに、自分もショックを受けています。ステージ4の肺がんであることは報道で知っていましたが、あまりに存在感の大きな人物だったので、永遠に健在であるかのように思っていたのです。

    追悼の意味を込めて、お友達の虹野ういろうさん(https://twitter.com/Willow2nd)と水木一郎についてあれこれトークするニコ生をお送りします。



    〇藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の作品評論・解説本の通販をしています

    当ブロマガの連載をまとめた藤子不二雄Ⓐ作品評論・解説本『本当はFより面白い藤子不二雄Ⓐの話~~童貞と変身と文学青年~~』の通販をしております。

    https://macgyer.base.shop/items/19751109


    また、売り切れになっていた『大長編ドラえもん』解説本『大長編ドラえもん徹底解説〜科学と冒険小説と創世記からよむ藤子・F・不二雄〜』ですが、この度電子書籍としてpdfファイルを販売することになりました。

    https://macgyer.base.shop/items/25929849


    合わせてお楽しみ下さい。





    さて本日のブロマガですが、先日のニコ生「『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』と『仮面ライダーBLACK SUN』:東映特撮の新しい夜明け、あるいは黄昏」で紹介し損ねた『伊上勝評伝』で井上敏樹が父について回想した原稿について紹介させて下さい。


    ●『伊上勝評伝』

    自分にとって、伊上勝は謎の男でした。

    金城哲夫のように研究本が山と出版されているわけでもなければ、佐々木守のように著書や脚本を務める作品が死の間際まで発表され続けたわけでもありません。市川森一や上原正三や長坂秀佳のように21世紀以降も存命で、それなりに活躍したわけでもありません。日本の特撮ドラマの原型を作ったと評されるにも関わらず、脚本家としての活動時期は二十年ほどに過ぎません。私生活も謎につつまれていて、「酒の飲みすぎで死んだ」「野垂れ死にした」という話が時たま伝説のように業界人の口に上るくらいです。


    そんな中、約10年前に『伊上勝評伝』という研究本が発売されました。

    q?_encoding=UTF8&ASIN=4198631077&Format=

    主に当時の特撮関係者にインタビューを行い、脚本家伊上勝についての評伝集としてまとめた本なのですが、実子にして父と同じく脚本家である井上敏樹が父について回想した原稿が名分だったのです。どこかの雑誌に「伊上勝の名前を出すだけで嫌がる」と書かれていたのに!


    ●敏樹から伊上への思い

    本原稿は敏樹による「何故父について書きたくなかったか」のエクスキューズからはじまります。


    ----------------------------------------------------------------------

    ある意味で伊上勝は面白過ぎた。だから書けない。面白く、生々しい。だから書きたくない。

    それに父は常に私の反面教師だった。今もそうだ。つまり父について書くと言う事は私自身を語る事でもあるわけだ。ネガとポジの関係のように。こんな風に書くと恰好よく聞こえるかもしれないが、実は私の方がネガかもしれない。よくある事だ。

    ----------------------------------------------------------------------

     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。