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別に、欝展開は嫌いじゃないけど、唐突な展開だけはやめて欲しい。それこそ、ある程度予想が出来るなら欝展開もありだけど、予想していないとついていけない。
こういう例が適切かどうかわからないけれど、たとえば東日本大震災なんかは「平穏な日常に唐突に襲いかかってきた悲劇」であるわけで、そういうことが起こりうる世界のほうがリアルであるとは思うかな。
大抵は「鬱展開だから」叩かれるのではなく、
鬱展開に物語としての整合性がないから叩かれるのですけどね。
直近だと「ラブライブ!」の最終話近くの展開がいい例です。
>物語の構成上、避けがたい展開は、たとえそれが辛くきびしいものであっても貫いていくべきだと考えている
これには心から同意します。
完全に同意します。
最終的に面白い作品になるなら、「鬱展開」だろうと何だろうと思う存分やってくれと思います。
ただ単に「楽しい」だけが面白さではなく、喜怒哀楽こもごも感じさせることが出来るのが物語の力ですよね。
そういう意味では、物語で嫌な気分にさせられたりする事があるのも当然の話でしょう。
『無職転生』で言えば、海燕さんも指摘されていましたが、一見、ギャグやパロディの含まれたコミカルな作品に見えて、最初から厳しい現実があることも内包された世界観なのは見て取れます。
そこに対して変な要望を入れるというのは、物語を表層でしか読めていないな、もったいないな、とどうしても思ってしまいます。
「なろう」で「鬱展開」込みの作品では『Re:ゼロから始める異世界生活』が面白いです。
先日の生放送で、ペトロニウスさんがオススメされたとおっしゃってたやつですが、もし未読なら読んでみる価値があると思います。
例によって、ひきこもり少年の異世界転生モノですが、お決まりのチート能力は無し、現代知識が役にたつ場面もあまりなく、唯一の能力(?)は、ある意味つらい「死に戻り」だけという設定です。
主人公が容赦なく何度も殺され、心身ともに執拗に追い込まれながらも先を目指し、最後にはちゃんとカタルシスも得られます。
そこだけ取り出せば、似た設定の物語はあっても(例えばNitroplusのエロゲー『スマガ』とか)、こと「なろう」においては異質な作品と言えるのではないでしょうか。
素晴らしいのは、作者が「感想ウェルカム!」と書いていて、当然というか中には一部の読者から「苦言」もあるようなのですが、それに対して「予想の範囲内なので大丈夫」とまったくブレないことです。
プロットも完結まですでにあるらしく、更新速度も量もすごいので、とても安心して読んでいられます。
そんな「なろう」のメインから外れた作品ですが、ちゃんと一定以上の人気を博しているのを見るに、結局のところ面白ければ、たとえ読まれなかったり途中で脱落した層が居たとしても、多くの読者がちゃんと付いて来るという、何よりの証拠だと思うのです。
長々と、しかも連投してしまい、失礼しました。