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404 SPAM Not Found #9 優先順位で困らなくなる三つの秘訣
2013-04-30 06:00220pt小飼弾です。先々月に引き続き、今月は出版ラッシュでした。まずSoftware Design誌で連載されていたコードなエッセイが書籍化され、「中卒」でもわかる科学入門が電子書籍化され、そして弾言と決弾のKindle版が登場。
売れているのが価格順というのは致し方がないことでしょうが、それにしても弾言と決弾の売れっぷりには著者も驚いています。それぞれ100円とはいえ、1位と2位を獲得しております。今や100円Kindle本も開始当初のブルーオーシャンではなくレッドオーシャンになっていることを考えればなおさらです。これも皆さんのおかげです。改めて御礼申し上げますm(__)m
200 Any Questions OK
それでは、今月の質問です。
Q. 優先順位の付け方
仕事の現場でよく「優先順位を決めて取り掛かれ」と言われるのですが、この優先順位というのがなかなか付けられません。小飼さんは物事の優先順位を付けるとき、どんな基準で付けられていますか? 参考にさせていただければと思います。
Q'. 一つのことに集中できない
私は集中力がないのか、一つのことになかなか集中できません。一つのことに集中すると他のものが目に入らなくなるのが怖いというか、視野が狭くなってしまいそうで、どうしても「広く浅く」知っておいたほうが良いんじゃないかと考えてしまいます。ジェネラリストとスペシャリストという言い方がありますが、自分の性格だと前者を目指した方が良いのでしょうか? 両者について小飼さんはどうお考えになりますか?
A. 3つの秘訣
並べて書きましたが、実は「集中力」問題は、優先順位問題を解くと一緒に解決できます。
仮にあなたが神だとしましょう。神なのでどんな「仕事」をやっても「締め切り」に間に合います。この場合、あなたは優先順位をつける必要があるでしょうか?
不要ですよね?仕事が来た順に片付けて行けばよいのですから。
集中力の問題も同様です。なぜ集中するかといえば、仕事を片付けるためですよね?要は仕事が片付くまで集中すればよいのであって、終わったら「待ち受け」状態になってしまえばよいのですから。
優先順位を付けるのではなく、順位付けそのものを不要にする。集中力を向上させるのではなく、手持ちの集中力で仕事を片付けてしまう。問題を解くのではなく、問題そのものを「中和」(neutralize)してしまうのです。そのためにはどうしたらよいか。
私が心がけているのは次の三つです。
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