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小飼弾の論弾 #240 「分断埋まらない米中間選挙、2日で32兆円消失?!Web3の冬」
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小飼弾の論弾 #240 「分断埋まらない米中間選挙、2日で32兆円消失?!Web3の冬」

2022-11-22 09:40

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2022年11月15日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2022年12月06日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2022/11/15配信のハイライト

    • 「骨折と保険」と「新海誠監督の新作感想」
    • 「マスクがかんがえたさいきょうのTwitter」と「FTX破綻」「ドコモがWeb3に投資」
    • 「日本の半導体産業が復活?」と「何が悲しゅうて水素にするんだ」
    • 視聴者からの質問「論弾の切り抜き動画は?」と「アメリカの中間選挙についてどう見る?」
    • 「鳥取でウォーホルに3億円」と「遊びをする蜂」について
    • 「食べられるドローン」と「量子計算機の実用化は?」

    「骨折と保険」と「新海誠監督の新作感想」

    小飼:どうしたの?

    山路:(包帯でぐるぐる巻きになった右手を見せながら)これをね、最近だったら、プーチンのせいだとか、イーロン・マスクのせいとかにできればいいんですけど(笑)、

    小飼:いや、どっちのせいでもないよ、どっちでも、いや、もしかしてウクライナで戦争に行って……、

    山路:えらい早く戻ってきますよね(笑)、

    小飼:いや、だからそれはStarlinkで、あのビームしてもらったとか、そういう、

    山路:だったら論弾のコンテンツに入れ込んでいると思いますよ(笑)、

    小飼:『論弾』どころのネタではないよね、

    山路:普通にランニング中の転倒でヒビが入っただけなんですけどね、なんの面白いこともないという、いやめちゃめちゃ不便ですね、

    小飼:どこ、

    山路:この手首のところのところ、ぱりっと割れ目が入っちゃったみたいですね、

    小飼:でもここってもともと割れ目が入ってなかった、

    山路:そのもうちょっと腕側、

    小飼:どうせならX線写真をもらってくれば。でもあれか、普通の医者だとくれない、

    山路:そうですよ、今、特別に何か要求とかしないと貰えないはずですけどね。

    小飼:歯医者だと最近は、よく見えるところに大きめのディスプレイを置いてて、そこに写したりしてるんで、普通にスマホでパシャっとやってもいいし、僕のインプラントの写真はそうやって上げましたね。

    山路:それにしても初骨折なんですけど(笑)、まあ不便ですよね。

    小飼:初なの?

    山路:初ですね(笑)、いやまぁ本当、全治せいぜい3週間程度の、おとなしくしてれば治るようなものなんで大したものではないですけど。

    小飼:ああ、でも手首ってよく動かすから、

    山路:そうなんですよ、だからそんなすごい痛いわけじゃないのに、今ぜんぜん字が書けないんですよ。

    小飼:それって、どれ位前の話?

    山路:日曜の朝ですね(笑)。

    小飼:あ、じゃあ今頃熱が出るタイミングじゃないかな、

    山路:本当? とりあえず毎食後にロキソプロフェン飲んでいるので、もしかしたら出てないのかもしれない、

    小飼:いや、でも骨折って熱出るし、

    山路:出る出る、

    小飼:熱出るのが正しい反応なんですよ。

    山路:日曜の夜には出ましたけどね。

    小飼:骨折の治り方というのはなかなかすごくて、まず、血が入ってて、血が固まるんですよね、血が固まったところに軟骨ができるんですね。その軟骨を食っていくような形で最終的に造骨細胞が来て、じつは何度も作り直すんですよね。よく日本の道路工事とかで、こないだひっぺ返したばっかりなのにまたひっぺ返してるじゃないかっていう、じつは骨の治り方っていうのもそうらしいです。

    山路:道路工事みたいなことをやってる(笑)、

    小飼:道路工事みたいなことをやってる。

    山路:へえ、人体の神秘。

    小飼:人体の神秘です。その過程で、熱が出るというのが正しいという。

    「山路さんなら右手に新ガジェット付けてる可能性もある」(コメント)

    山路:ああ、こういうところにVRのコントローラーとかあるといいのかもしれないですね。

    小飼:なんか骨の治りというのは、やっぱもろ年齢が出るみたいで。

    山路:ええ(笑)、遅いとやだな、

    小飼:大人が全治一か月って言ってるやつは、中学生ぐらいだと2週間ぐらいで治ったりするし、60すぎると3か月ぐらいかかるらしいから。

    山路:ええ(笑)。とりあえず来週また整形外科行って、くっつき具合を診てもらうんですけどね。日本の皆保険、本当にありがたい。海外だったら相当いってたんじゃないですか、これだけで。

    小飼:そうですね。ただ海外の場合は、さすがに保険に入っておくでしょ。

    山路:保険でもいい保険とか入ってないと、けっこう骨折とかもきついんじゃないですかっていう、

    小飼:いや、まぁでも日本の旅行保険とかも、当然そこはカバーするので。

    山路:そうか、じゃあ何百万いきなり海外で取られることはないわけだ。

    小飼:というのか、その辺は保険会社に丸投げでいいんじゃないか、アメリカの場合、医療機関も最初はふっかけるから。

    山路:そこで吹っかけて交渉しなきゃいけないっていうのが、もうイヤだな。

    小飼:イヤでしょ。イヤでしょ。

    山路:なんかこう、本当にイヤな国だな(笑)、そこは。

    小飼:いや、だから日本でも交通事故の示談の時とかっていうのはさ、過失割合をいや、10対0だ、いや8対2だみたいな交渉というのがあるけど、それを普通の医療で強いられるところはあるよね。

    山路:本当にエージェントとかがいないと、相当きつい国ですよね。個人で全部それ、ちなみに交渉やるんですか。

    小飼:いや、個人でなくてやっぱり、それは保険に入ってれば保険屋がやるわけで。

    山路:じゃ、保険入ってないと2倍きついわけだ。

    小飼:でもその一方で、それはやっぱり保険次第なんですけれども、日本ではあまり保険が利かないメガネとか、あと歯科治療、日本の場合も保険が利くやつもあるっていう感じで、でも普通、なんて言えばいいのかな、まともな歯科治療をしようとすると保険の範囲では絶対に収まらないという(笑)。

    山路:日本の保険も、確かに湿布薬とか痛み止めみたいなところまで保険、そこはそんなに安くなくてもいいんじゃねえのとか思うんですけどね。

    小飼:穴はあるけれども。

    山路:じゃあちょっと痛い話の後は、軽い話で。これ見てきましたよ。いかがでしたかと。

    小飼:えっと軽いのかな、いや、これはなんて言えばいいかな、見ててキツいという点では新海作品の中でも群を抜くでしょ。これは震災の映像とかがつらい人とかっていうのは、ちょっと見る時に気を付けて、

    山路:あと音な、音。

    小飼:わりとそこは遠慮なくやってるので。ただなんて言えばいいのかな、人間視点だとハッピーエンディングですね。いつもの新海作品の通り。ただ、登場人物視点だと、全く報われない、登場人物がいるという点で、そこはどうよと思いましたね。僕は人類以外の登場人物にどっちかって言うと感情移入したので。

    山路:あれは私も、あそこの話の流れはちょっと「おいおい」って思いましたけれども、それは皆さんの感想、また、そうですね、なんか次回の時にでもちょっとネタバレ的な話はやりますかね。

    小飼:ただ、やはり日本で上映パターンを見ての通り、僕は一番近くが豊洲だったので、豊洲までてくてく歩いて見に行ったんですけれども。スクリーンに4つ使ってましたね(笑)。

    山路:もう20分おきにやってるみたいな感じですよね(笑)。

    小飼:そうそうそう。あれか、『鬼滅』はもっとすごかったらしいよね。なんかそういうやり方してるので。今回はあれだよね、封切当日とかで、翌日に見た見た見たっていう人たちがいっぱいいたので、見るのに難しいということはないのかな。

    山路:たぶん、軽く100億は超えてきそうな、上映戦略とかも含めて。

    小飼:たぶん好き嫌いは置いといて、見てることが前提になるみたいな。ジブリ作品みたいなふうになってくるんでしょうかね、新海作品というのは。

    山路:私も新海誠の作品ってかなり好きなんですけど、かなり意図的に巨匠を作り出そうとしていませんか、日本のアニメ業界(笑)。

    小飼:あー。

    山路:宮崎の後というか。

    小飼:ああ、どうなんでしょうね、そこ。

    山路:日テレなんかで放映するのも、新海誠のをテレビでやったりしましたよね、

    小飼:でも最近は、ジブリ作品って夏休みによくやるけれども、テレビでよくやるらしいけれども、そもそもテレビを見ない(笑)ので、意外とジブリ作品との接点が弱いっていうのが、ここ数年話題になりますよね。

    山路:配信やってないですもんね。

    小飼:今どきの若い子はジブリを知らないという(笑)、

    山路:あれ、なんでなんだろうなと思うんですけど、その多少Blu-rayとかの円盤の売り上げのほうがもしかしたら良かったりすることもあるのかもしれないけど、それにしても、なんていうか、浸透力というか、それってぜんぜん配信のほうが強いんじゃないのと思ったりしましたけどね。

    小飼:やっぱ、新海作品に共通してうまいのは、そうだ、かつては携帯電話、今やスマートフォンの使い方で、そこの部分っていうのは本当にものすごい自然でうまいなと。そうそう、ほんといつ充電するかとかね、そういうタイミングまで含めて。すげえ上手いなって、だって最初に出たらえーっとなんだっけ、『ほしのこえ』だっけ、その頃はそもそも一人でMacで作ったっていうので、すげえって言ってた、

    山路:あの頃から見てますよ、

    小飼:作品の内容とかではなくて、そもそも一人で作れたスゲーっていう時代があったんだけど、その頃から、携帯電話の使い方はうまいよね。

    山路:リアルタイムじゃないコミュニケーションの使い方とかがうまいんですね。

    小飼:全体を通して好き嫌いっていうのは別かもしれないけれども、

    山路:まぁあとは主人公がイケメンすぎるとか、主人公、ヒロイン、主人公は女の子だけども、まぁちょっと男がイケメンすぎるとか、そんな反感はあるみたいですけれども、

    小飼:いや、それはどうなんだ、いや、男なのか、あれは何だったっけ、

    山路:物語的には姫ですけどね、

    小飼:いや、いやそうじゃなくって、怪異じゃないの、彼は。

    山路:じゃないんじゃないんですか、あれは。

    小飼:怪異じゃないの?

    山路:ではないというふうに解釈してましたけれども(笑)、

    小飼:猫とかと同じカテゴリじゃないの? 違う?

    山路:違う、改めて言われると自信なくなってくるけど、それはちょっとネタバレにも関わってくるので、皆さんも劇場でという。そうそう、あと映画といえば、

    小飼:なんか広告がまた入った、

    山路:ありがとうございます、

    小飼:そう、リメイク版なのに『うる星やつら』黒電話、なのに、OPでは普通にスマホが出てくるという、

    山路:あ、『うる星やつら』観てます?

    小飼:えーとね、見てはいないけど、でも少なくとも、OPとEDは見たね。

    山路:私、マンガの時は『めぞん一刻』派、『めぞん一刻』のほうしかじつは読んでなくって、

    小飼:いや、でも今や難しすぎるよね、『めぞん一刻』を成り立たせるのは。

    山路:あー(笑)。

    小飼:たぶん、一刻館って、今でも風呂なしで、トイレは共通なんですよ。でも電話はみんなスマホ持ってるわけです。一ノ瀬さんも、三鷹も、四谷もみんなスマホ持ってるわけですよ。

    山路:シェアハウスだと話もなり立たないんだよな。

    小飼:八神と五代もLINEでコミュニケーション取ってるんですよ。

    「山路さん響子さん好きそう」(コメント)

    山路:だいたい男は年上の女の人が好きなもんなんじゃないですか(笑)。

    小飼:え、まぁでも僕も年上としかつきあったことが……というのか、うちの妻が一番若いんだよね、僕つきあったなかで。

    「そうなの」(コメント)

    小飼:そうなんですよ、じつは。

    山路:そうそう、あと映画でぜひ見ておいていただきたいのが、この『RRR』ですね。

    小飼:まだ見てねえんだ、うらやましいな。

    山路:これはたぶん『すずめの戸締まり』よりは早く終わると思うので、こっち先に行ったほうがいいかもしれない、

    小飼:時代はインドだね。人口でも中国を抜いたし。抜いたのは確実だと見られているという言い方をしたほうがいいのかな。あ、そういえば人口といえば今日、人類の数が80億を突破したらしくて。

    山路:でも、なんか遅い、

    小飼:ものすごい遅いよね。前は21世紀に入るや否や、80億は突破すると言われてたんだけれども。だから20年以上遅れた計算になるのかな。それでついぞ100億には達しないんじゃないかと言われてるよね。

    山路:それ、前確かこの『論弾』でもちょっと取り上げたかもしれないけど、『Empty Planet』、日本語訳だとこの『2050年 世界人口大減少』ですか、とにかくもう、なんていうか減少の兆しっていうのはとっくに始まってるよっていう、

    小飼:まぁどっちかって言うと、少子化を心配するほうがいいフェーズに入りつつあるよね。インドですら、2.1切ってるもんね、今や、出生率。

    「リアルタイムで人口わかるの?」(コメント)

    山路:リアルタイムではわからない、

    小飼:あくまでも、もうこれ計算です。80億を超えてるよね、ぐらいです。だって、世界人口どころか日本の人口だってリアルタイムでは出せませんよ。

    山路:まぁね、出生届とか出して、それを役所が受理して、怪しげな、なんかこう統計局みたいなのを通って出てくるわけですからね。

    小飼:また広告をいただきました、ありがとうございます。

    山路:ありがとうございます。じゃあ、ちょっと、

    小飼:あ、でもリアルタイムでわかるようにする方法はありますよね。

    山路:マイナンバーカードをみんなに、

    小飼:いや、『GANTZ』の脳に仕込んどくデバイスを、

    山路:そっちのほう(笑)、そっちのほうにいきなりいくか、

    小飼:だからエリアから出たらボーンってなるやつです。

    山路:まぁボーンとする必要はないですけどね(笑)、カウントするだけで、

    小飼:ボーンとできるということは、ちゃんとリアルタイムにカウントできてるということなので。

    「マスクがかんがえたさいきょうのTwitter」と「FTX破綻」「ドコモがWeb3に投資」

    山路:これ、じゃあTwitterは大丈夫なのかという話、いきますか。もうぜんぜん大丈夫じゃないんですけれども。これまあ、

    小飼:いや、だから僕、ぜんぜんぜんぜんひとごとでなくて、僕もブルーのチェックマーク付いてますから。いや、もう誰でも名乗れるようになったというね。たった8ドルで。

    山路:この公式ラベルを青いマークとは別にやるよと言ったら、それも数時間で撤廃するとか、

    小飼:いちおうプロフィール画面まで行って、その人のチェックマークをチェックすると、だから前に認証を受けたのか、Twitterブルーに課金してチェックマークがついたのかっていうのは、そこまですればわかるようになってますけど、そこまでしないじゃん。けっこう傑作だったのがEli Lillyの偽アカウントがインシュリン、タダにしますっていうやつね(笑)、

    山路:それって製薬会社?

    小飼:製薬会社。

    山路:インシュリンとかをバカ高い値段にして、なんかこう不評を買ったところでしたっけ、

    小飼:そうそうそう、

    山路:それの偽アカウントがタダで配るよって言って、その会社の株が、

    小飼:だから何重にもおかしいというのは、インシュリンって発明者というのか、発見、あ、ごめんなさい、最初にインシュリン製造を確立した人というのは、これは大事な薬だから特許料は1ドルにしますって言ってたの。ただ、それそのまま美談ってみなせないというのは、その頃のインシュリンというのはブタインシュリンだったんですよ。

    山路:それはなんかまずいんですか?

    小飼:取り出さな、多少リスクがあるだけではなくって、ものすごい高額、実際に特許料を全部ロハにしても、ものすごい費用がなかったんです。でも、今は遺伝子工学で大腸菌に作らせてますからね。

    山路:青カビ、あれはペニシリンか、インシュリンじゃなくて。今は大腸菌で作ってるのか。

    小飼:だから、普通に10ドルぐらいで売っても余裕で元取れるし、ほとんどの国というのはそんなものなんですよね。ところがアメリカで100ドルするというね(笑)。

    山路:これ、今はイーロン・マスクがやってる改革って、何というのか、

    小飼:改革というのかなー、

    山路:走りながら、

    小飼:僕の考えた最強のTwitterって(笑)、いや、ほんと「ぼくがかんがえたさいきょうの」というのをリアルタイムで見れるとはね。

    山路:走りながらよく考えて、それを賛美してる人もいますけど、今までイーロン・マスクがうまくいってきたのって、そのやり方って相手がある意味モノというか、ロケットだったりとか、車だったりとか、なんか正解があるものじゃないですか。

    小飼:そのとおり。

    山路:今イーロン・マスクが相手にしてるのって、正解だと思ってやったら、その対応に関してまた対応を変えて動き続けるようなもんだから、最強のソリューションなんてありえないんじゃないかと思うんですけどね、彼が考えるような。

    小飼:いやあ、でもどうやってTwitter買う金こさえたんだよって、世界一の金持ちですけれども、現金で持ってたわけじゃないじゃないですか、テスラ株で持ってた、ほとんどがTesla株だったわけじゃないですか、じゃあそれを必要なだけ手放すかって言ったら、それだけ手放すと、どう考えてもTesla株っていうのはものすごい下がっちゃうわけだよ。結局どうしたかっていうと、足りない分というのは、いわゆるLBOですよね。Twitter自身のキャッシュフローを担保に借りたと。

    山路:レバレッジドバイアウトですよね。

    小飼:はい、そうです。

    山路:このLBOの仕組みっていうのが、なんかこう、何回聞いてもなんとなく騙されてる感がしちゃうんですけど(笑)、将来の収益、なんていうか可能性みたいなことを担保にするという、

    小飼:まあそういうことですね。

    山路:なんかこう、しかも買収先の将来の可能性っていうのを担保するっていうところがなんとなく、

    小飼:キャッシュフローが確実に悪くなるんですよね、LBOをやると。

    山路:そういうリスクはあるわけだ。

    小飼:ただLBOを有効活用してる例としては、LBOでMBOをするという、

    山路:ええ(笑)、

    小飼:ちょっとややこしいですけれども、MBOっていうのはマネジメントバイアウトで、要は経営陣が会社を買って非公開にするという、でも普通、経営陣というのは明らかにそんな金持ってないわけですよね。じゃあどうやって金を調達するかって言ったら、

    山路:LBO、

    小飼:そうそうそう。

    山路:本当、なんかそれでよくわかんないのが、そんなんだったら誰でもなんか会社買えてしまうことになりませんかという、

    小飼:ただ会社を買うときというのはプレミアムを付けなければいけないですから。Twitterを買収する時も、その買収の提案をした時の5割増しぐらいのプレミアムをつけてたはずですよ。

    山路:その金をどう用意するかっていうことか、

    小飼:普通は、普通なら損なんですよ。だから、奥の手を持っている、あるいは奥の手を持っていると考えている人たちがやるものではありますよね。

    山路:まだあんまり、他のみんなには情報的に知られてないけどっていうこと?

    小飼:そうそうそう。

    山路:へえ。しかしイーロン・マスクにはその奥の手っていうが本当にあるのかっていう話ですよね。

    小飼:うーん、だから「ぼくのかんがえたさいきょうの」だな、今のところは。いや、だから認証マークのドタバタはちょっとさすがにさ、ど素人にもほどがあるんだよね。認証してねえじゃん。課金と認証は違うから。

    山路:さらにその、中のエンジニアの人が、Androidアプリを開発してたエンジニアがイーロン・マスクの言ってること、それ間違ってるぜって指摘してバトルをした後、解雇されちゃったみたいな、

    小飼:はいはいはい、

    山路:エンジニアによってはもうイーロン・マスク、ぜんぜん中身のことをわかっとらんぜっていうんですけど、どうですか、これ、

    小飼:いや、でも、だってどんな天才であれ、どんな天才にしても、外の人だったわけじゃん、つい最近までは。わかるわけないよ、それは。

    山路:素人考えですが、今までプログラムを開発してた人を半分も解雇して、システムって理解できるだろうかっていう、

    小飼:いや、作り直すというのは不可能では、だからもちろん不可能ではないと言えば不可能ではないんだけれども。

    山路:もしかしたらイーロン・マスクって完全にスクラップビルドで一からTwitterのシステムを構築しようとしてたり、

    小飼:わかんない。逆に、今あるものをどれだけ援用してるかっていうのもわからないよね。Twitterブルーのサービスにチェックマークをつけようっていうのは、明らかにもう既に計画としてあったものを援用してたわけだけれども。何を、今あるものを再利用して、援用して、何を作り直すのかっていうのが、あんまり読めないというのか、でも今のところは逆だよね。

    山路:援用もしてないって、

    小飼:いや、援用すべきでないものを援用して、課金を認証と偽るというのは、これはもうダメな援用でしょ、はっきり言って。これはもうはっきり言ってダメなやつじゃん。

    山路:本当にエンジニアリングから、会社の方針から、すべてがめちゃめちゃになってる感じはありますけどもね。あと、Twitterのことで話題になったのがシャドーバンって言われるようなもの、

    小飼:だからそんなものはないっていうふうにTwitterのほうで言ってたけれども、実際にどう実装されてたかって言うと、要は検索の順位で後ろ回しにするだけだったと、バンはしてないと、バンはしてないけれども、順位が下がってしまうと。

    山路:要はTwitterのタイムラインを時系列順にしなくて、Twitterのデフォルトにしとくと、それがなるという、

    小飼:そうそうそう、

    山路:じゃ、Twitterのタイムラインをもともと時系列順にしてた人にはあんまり影響はないってこと?

    小飼:もともと時系列の人にしてた人というのも、本当に時系列になってるかっていうのは、そこもまた疑問なんだよね。

    山路:へええ。

    小飼:そこもまた疑問というのか、Twitterのタイムラインというよりも、要はTweetsをとりあえず全保存してるデータベースというのは、どの程度整合性があるのか。ある程度不整合が出ても、スルーする仕組みになってるんじゃないかっていうふうに思うんだけれども、要はsloppy databaseとでも言うのかな。そうでないと、これだけの数をさばけるのかという。明らかになんてGmailのような厳密な管理はしてない。

    山路:そのデータベースの仕組みとかわかってるエンジニアとかも解雇しちゃってるんじゃないかっていう気はしなくもないんだけど(笑)、

    小飼:あるいは解雇してなくても、やってられるかって辞表をたたきつけちゃってる人もけっこういるじゃん。

    山路:これ、Twitterが仮にクラッシュして、まともに機能しなくなったとしたら、

    小飼:だから、もともとまともに機能しなくなってたものが、してないものが、ダメなものが別のダメなものになるというパターンなのかなと(笑)。いや、でもそれだったらまだ救いがあるんだけれども、普通にサーバーがぶっ壊れてそのまま、どこかのブログがレイドの復旧に失敗して、そのままサービス止めちゃったみたいな、そういう最期を迎える可能性だってなきにしもあらずだよね。

    山路:完璧なバックアップは取れないっていう話を前もしてましたもんね。

    小飼:うん。そもそも、ツイートがなされて、それがフォロワーに伝わるっていうだけでも奇跡だと、これ何度も言ってるけれども。少なくとも初期の頃だったら、とにかく。今、あれが動いていること自体奇跡だから。

    山路:これ、あとTwitterに関連して言うと創業者のジャック・ドーシーが、

    小飼:からどこに行けばいいのでしょうというやつだよね。だから、マストドンは明らかに答えではないよね。

    山路:誰かが新しいサービスを作るしかないって。

    小飼:いや、サービスを作ることよりも、今あるソーシャルグラフをどうやって引っ越し、そもそも引っ越しようがあるのか。だから誰に、誰をフォローして誰にフォローされているかっていう関係をまるごとmigrateするっていうのは無理でしょう。

    山路:ジャック・ドーシーがすごい、なんか「すまねえ」って後悔のツイートをしてましたけどね(笑)。

    小飼:だから、本当おめえが悪いよバーカっていう感じではありますね、

    山路:これジャック・ドーシーが悪かったのは何だと思います、弾さん的に、

    小飼:やっぱ放り投げたことかな。

    山路:急拡大したことじゃなくて。

    小飼:急拡大ではないね。

    山路:それはスタートアップとして普通っちゃ普通、

    小飼:いや、だからマスクに買いますって言わせたこと自体があれだよね。いや、ドーシーが抜けたのはその前の話だけど。

    山路:そうか(笑)、なんかTweet、仮想通貨のほうに行ったジャック・ドーシー、またBlueskyっていうプロジェクトでSNSのプロトコルを作って、新しいのを何か作ろうとしてるみたいですけどね。

    小飼:何、Web5?

    山路:Web5やら、えーっとなんだ、Blueskyなんたらやら、なんか他にも言ってましたね。TBD、なんかそんなような感じの、

    小飼:便所の落書き認証マーク付き、チェックマーク付き便所のマーク。いや、でもさ、

    「便所の落書き3.0まだ〜」(コメント)

    小飼:でもさ、そうだ、バンクシーとかがやりそうだよね、チェックマーク(笑)、落書きにさ。

    山路:バンクシー、今Kyivで絵描いてましたからね(笑)。

    小飼:Kyivにいるらしい、

    山路:たしかに彼らはちょっと、なかなか骨があるっちゃ骨はあるわな。じゃあ暗号資産の話ちょいと出たところで、このFTXの破綻の話、やっときますかね。

    小飼:はぁー(ため息)。

    山路:これ(笑)、これもなんていうか、

    小飼:あのさ、これ仮想通貨っていうからなんかちょっとしたニュースみたいな形だし、どんな形であれ、金融機関の破綻というのはニュースとして流さざるを得ないんだけども。普通の使い込みじゃん? ただの使い込みじゃん?

    山路:要は顧客から集めた資産を投資に、

    小飼:そうそうそう。

    山路:回してそれに失敗したと、

    小飼:そうそうそう。だから、普通の使い込みでよくあるじゃん、それで馬券買ってました、株買ってました、あるいは先物買ってました、その中に暗号資産というのが加わっただけだけども、その暗号資産の買い付け先がさらに(笑)、さらに使い込みをしてましたという、しかも使い込みをした時にレバをかけてましたと。

    山路:レバ?

    小飼:要するに、

    山路:ああ、レバレッジをかけてた、

    「被弾した」(コメント)

    山路:え、被弾した、あら、

    小飼:お気の毒、

    山路:FTXを使われてたってこと、それともFTTを持ってたってことなのかな?

    小飼:まぁどっちにしろあれですね、被害を、

    山路:しかしこの2日で32兆円、暗号資産業界、クリプト業界、2日で32兆円分ぐらいの価値が飛んだって言うんですけども、そもそもFTXが発行してたFTTってやつなんかが要は暴落した、

    小飼:いや、だから発行してたっていう時点で暗号資産としては弱いんだよ。じゃあ、ここで質問ですけど、ビットコインって誰が発行してます?

    山路:ああ、自動的にあれはマイニングされて、

    小飼:そうそう、

    山路:生まれたっていうか地上に出てくるものと、

    小飼:そうそうそう、いや、もちろんこないだポケモンで優勝したサトシ、あ、違う、そのサトシ違うか、Satoshi Nakamotoは、100万BTCを塩漬けにしてると言われてるんですけど、まぁそれはさておき。それはさておき、発行体がどうのって言ってる時点でさ、なんのためのな暗号資産よって。

    山路:ただよくわかんないのは、そのFTXがFTT発行して、自分が発行した通貨を担保にして、なんかこう金をうんぬんかんぬん、いや、何でみんなそれ信用するんだよとか思うんですけど、どうなんですか、そこのところは。そこのとこは、

    小飼:(コメントを見ながら)日銀がFXやってるとかってのけぞるよな、それは。それがまかり通っちゃったというのがね。今までの暗号通貨の、暗号通貨というのか暗号資産の事件というのは、もう100パーセント、エクスチェンジですよね。要は為替のところですよね。要はフィアットというのか、他の資産との接点にあるところですよね。

    山路:ブロックチェーン自体ではなく。

    小飼:そうそうそう。今のところ、暗号資産というのは国家が独占しなくてもいいとかって言ってますけれども、そこがweakest linkになっちゃってますよね。為替が必要な時点で。だから、そういう弱みがなくなるためには本当に、ここでは暗号資産ではなくて暗号通貨、で直に取引をするところまで来なきゃいけないけれども。

    山路:なんかそんなところまではぜんぜん行ってなくて、結局投機の対象にしかなってない。

    小飼:今のところ投機、あるいはアングラマネーの、あるいは匿名決済、匿名決済はもっと言っていいと思うんだけどね。ただ匿名決済っていうと、無修正のエロぐらいであれば、それは別にいいけどというのか、少なくともfelonyではないわな、日本では、重犯罪ではない。だけれども、本当にモロ、人の臓器とかっていうのをそれで取り引きされたら、これモロ犯罪でしょ。だからそうなると、アングラ取引というのはどこまで片目をつぶれるものなのか。

    山路:今まで暗号資産なんか規制に反対してたバイナンスのCEOとかが、もう暗号資産にもしっかり規制を入れてもらわんとな、みたいなことを言い出して(笑)。

    小飼:でも、そうなっちゃうと暗号資産というよりは、自由資産というのか、非政府資産というのか、というのではなくなっちゃうよね。

    山路:これしかし今回のそのFTXの破綻で、まともな、いわゆるまともなっていうのもあれですけど、いわゆる従来型の金融機関、大手の金融機関とかそれこそ機関投資家とか、もう暗号資産に手出さないじゃないですかって思いましたけど、どうですか?

    小飼:そもそも出すようになったっていうこと自体、なんかちょっとおかしいような気がするよね。そういうのに手を出さないことによって、リスクを政府に押し付けている経営スタイルとも言えるわけだから。それは火傷するわ。

    山路:あー。そんなニュースが出たところで、ドコモがWeb3に6000億円を投資するというニュースが(笑)、入ってきましたが、これはどう見ますかと。

    小飼:これ、誰が決裁したの?

    山路:あ、ドコモの話? 決済っていうか、これから投資していくっていう話ですね、

    小飼:いや、だから投資するというのは誰が決裁したんですか、というお話ですよね。

    山路:ドコモの井伊社長ではなく、NTTホールディングスの社長ってことなのかな、これは。儲からないとクビになるって、そのドコモの社長が言ってるんだから。

    小飼:(ため息)いや、バッカじゃねえのという。

    山路:ドコモって投資に失敗し続けてきたようなイメージがあるんですけど、

    小飼:だから、それ失敗し続けられる源泉というのが、もう潤沢なセルラー事業なのだから。

    山路:らでぃっしゅぼーやとか(笑)、買ってましたよね、

    小飼:そんなのあったよね。だから日本でもそうだし、海外ではもっと痛い失敗してるわけじゃん。iモードを、

    山路:国際展開失敗して、

    小飼:しようとして。アルマーニ買ったら、アルマー3だったみたいな、そんな、

    山路:なんか、どこかのパチもんやかなんか(笑)、なんかのアパレルブランドみたいですよね。

    小飼:『ハトよめ』のネタじゃなかったっけな。

    山路:アルマー3(笑)、

    小飼:アルマー3。でもさ、そもそもWebのウェの字もないのにさ、Webいくつとかって言い出したの、誰だよ。

    山路:Webの父、怒ってますね。これ、

    小飼:もっと怒っていい。

    山路:Webの父といえば、ティム・バーナーズリーさんですけれども。もうWeb3はWebじゃねえよと、べつに、

    小飼:Webのウェの字もないじゃん、

    山路:未来でもないし、とりあえずWeb3は無視しろとまで彼はなんか激おこな感じの記事を、インタビュー記事上がってましたけどもね。結局本当に、なんかクリプト業界がWeb3っていうブランドに変えて話題作りしただけのようにも見えるんですけども。

    小飼:まぁでもこの手の失敗ってさ、FacebookがMetaになったとかさ、いっぱいあるよね(笑)。

    「日本の半導体産業が復活?」と「何が悲しゅうて水素にするんだ」

    山路:なんかこう、これでWeb3っていう、Webの後に数字付けるってやつも、もうブランドとして使えなくなっちゃった感じがありましたけどね、今回のやつで。
     じゃあ次はですね、半導体、IT絡みでこれをやっておこうと思ったのが、日本の半導体。あ、また弾さんがため息をつく準備をしてます? もしかして。日本の半導体、9社連合かなんかで、Rapidusって言いましたっけ、そこのところが2ナノメートルの半導体を、ロジック半導体を作って世界の最先端に踊り出るぞということを熱く語っているのですが、いかがでしょうかと。

     
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