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和術慧舟會HEARTSの中田大貴が綴る世界のMMAシーン――今回のテーマはWWEとアメリカ政府です!
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ダナ・ホワイトが推し進めていたUFC249強行開催は、放送局のESPNの判断により中止に追い込まれた。新型コロナウイルスは無観客とはいえイベント開催を許さない。あらゆるスポーツに逆風が吹き荒れる中、唯一活動を続けているイベントがある。世界最高峰のプロレス団体WWEだ。
そのWWEに衝撃的な政治的判断がくだされた。フロリダ州におけるWWEの興行再開――テレビ放送による無観客のライヴ収録スタイル――が認められたのだ。フロリダ州オーランドには無観客レッスルマニアが開催されたWWEパフォーマンスセンターがあるため、WWEは興行の継続を政府から約束されたことになる。
そのタイミングは憶測を呼んでいる。キーとなっているのはWWEの代表取締役兼最高責任者ビンス・マクマホンの配偶者、リンダ ・マクマホンだ。ビンスはドナルド・トランプ大統領の友人であり、彼の再選挙にも協力している。リンダもまた共和党員の女性政治家であり、そのリンダが代表を務めるスーパーPACが、フロリダ州に対して1850万ドルにも及ぶ政治献金を支払った直後のことだったからだ。
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