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記事 7件
  • Canis Lupus ツアー初日速報!

    2025-04-27 21:07 2時間前 

     クライマックスは「G.T.O Ⅲ」で訪れた。物凄いエネルギーの塊が高速回転しながら一点に凝集していく。エンディング後、観客の反応もそれまでとは打って変わり熱狂的なものへと興奮を弾かせていった。
     昨年の復活・新生から一年。Canis Lupus Tour 2025“aeroperspective”は低く穏やかな音色の「Light out field」で幕開け、徐々に熱気を孕みながらその熱を上昇気流に乗せていくかのように解放感に満ちたものだった。昨年の異様なテンションは、この一年を経て、親密なムードへと醸成され、いささか波乱気味でもあるツアー初日となったが、昨年よりも起伏とバラエティに富んだ内容ともなった。
     エンニオ・モリコーネのカヴァー「l'assoluto naturale」では遠藤ミチロウを彷彿とさせるような森川によるオリジナルの歌詞と歌が披露された。
    「Bolero」の最後の轟
  • 新生Canis Lupus最新作最速報!

    2025-04-24 12:01  


     
     また“奇跡”が巡ってくるとは思わなかった。昨年2024年の復活・新生から一年ぶり。ツアーにともなうライヴ会場限定販売の新作CDR『Canis Lupus demo tracks』は全5曲入りで、昨年のわずかな公演でみせた激しく熱情的な感触とはまた別個に、とてもジェントリーな仕上がりをみせている。それは単純な“優しさ”や“柔らかな親和性”という表層はあるにせよ、まったく異なる音楽的バックボーンを持つメンバー各々が21世紀の現在にCanis Lupusを継続させているもっと深み、音楽的に“こうであらねばならない”矜持を強く感じさせる。ロックにおいてこういうことを言うのもどうかと思うが、ある種の気高さ、品格を強く滲ませているのだ。やはり“犬”ではなく狼の血が濃いということだろう。
     5曲のうち昨年のCDR作C盤とL盤各収録曲と重複しているのは「l'assoluto naturale」の
  • ついに新生Canis Lupusがフルメンバーで登場!4/16生放送!!

    2025-04-08 22:00  

     昨年の“奇跡”が再び起こるとは。森川誠一郎(B&Vo/ex.Z.O.A,血と雫)、ヤマジカズヒデ(G/dip)、そして箕輪政博(Dr/ILL BONE,梵烏)の新編成キャニスが4月25日から東京・京都・大阪のツアー“aeroperspective”を敢行する。
    世代もキャリアもまったく別個の3人がよりパワフルかつ密度の練り上げられたサウンドを展開することは必至!!
    そのテンションと極めてデリケートなバンド内バランスが織り成す唯一無比の音楽的淵源についてどこまでしゃべってもらえるのかは神のみぞ知る。
    なお、番組前半はどなたでも無料視聴できます。番組後半については、『FOOL'S MATE channel』会員のみ視聴可となります。(ニコ生=月額税込330円)
     
    放送日時:2025年4月16日(水)20:00~21:00
    番組URL:
    https://live.nicovideo.jp/
  • 宍戸幸司(割礼)・奥野真哉(ソウルフラワーユニオン)・箕輪政博(イルボーン、Canis Lupus)による新バンド、梵烏1stライヴレポート

    2025-04-02 22:00  

     梵烏(ぼんがらす)を検索すると“栃木県真岡市の地名”と出てくる。割礼の宍戸幸司、ソウルフラワーユニオンの奥野真哉、そして箕輪政博(イルボーン、Canis Lupus)による新バンドがどうしてその名にしたのか、まだ聞いていないが2025年3月1日のファースト・ライヴからだいぶ時間が経ってしまったので先を急ぐことにする。

     MANDA-LA2はほとんど立錐の余地もないほど混んでいた。この日の数日前にすでにメンバー側の公式SNSなどでソールドアウトが発表されていたが、キャリア30年を超すベテランたちによる新バンドは並々ならぬ注目を集めていた。

     フロントアクトのヤマジカズヒデ・ソロの余韻をじんわりと残したままやがて場内BGMがフェイドアウトしつつスペイシーな電子音が棚引く。特に予想立ててはいなかったけれど、物凄く意外な始まりに耳は異常に吸い寄せられていく。いったいこの場にいたオーディエン
  • イルボーン2024.12.5ワンマン公演レポート

    2024-12-12 22:00  


     たとえば40年前。30~40代のロックミュージシャン、アーティストはいたが60代、70代のアーティストはロックにいなかった。本人に確認していないが、中田潤も箕輪政博も今はおそらく60代半ばにはいるだろう。
     当時、ロックは10代、20代のものだった。たしか“25才以上の人間の言うことは信じるな”という凄い言説もあった。つまりロックの先のことは誰も知らなかった。クラシックほどの歴史はなく、ジャズほどの熟成はなかった。年齢が重なるにつれ、忘れられ鈍化していくものとばかり思えた。
     2024年12月5日高円寺ショーボート。この夜のイルボーンはすべてを覆した。
     前年の12月21日に同じショーボートで「箕輪政博復帰記念 イルボーン再結成ライヴ」が行われ、そこからこの一年間でバンドの編成はドラスティックに変わった。中田はVo&Bとして初期のパートに戻り、新Gとして浮乃、keyとして小石
  • 新生CANIS LUPUS初ライヴ! 2024.5.2高円寺HIGHレポ――5.17難波BEARS、5.19京都UrBANGUILDは必見!!

    2024-05-06 17:00  

      ヤマジカズヒデ(G)、森川誠一郎(Vo,B)、そして箕輪政博(Dr)。
     こんなことが34年ぶりに起ころうとは、本当に目の前で、実現するとは。あと残された奇跡は北村昌士が黄泉から帰還することぐらいだが、この夜のMCで箕輪も触れたように、森川いわく“死んだ人は無敵”なのでもうこれ以上強くなられても取り返しのつかない事態はご免被る。
    「G.T.O Ⅲ」でのイエス「ハート・オブ・サンライズ」ばりの高速プログレ・リフや「Untitled」後半でのツェッペリン「ハートブレイカー」のごときハードロック・フレーズなど、こんなヤマジのタイトなプレイぶりを誰が想像できただろうか。しかしエンリオ・モリコーネのカヴァーとなる新曲「L'Assoluto Naturale」ではdipが仄かに溶け込んだグラデーションがとっても美しい。
     その一方で極限までシャウトを抑制しつつも血と雫の根幹である抒情性で北村ヴォ
  • FOOL'S MATE channelに伝説のバンド、イルボーンが登場! 12/6(水)20時より生放送!!

    2023-11-27 22:00  


    ILL BONE(イルボーン)は日本のアンダーグラウンド・ロックにおいてまるで北極星のように孤高の輝きを放っている。

    しかしその光は、焼き尽くすような明度とは反対に、闇をじっと見つめるまなざしのように鈍く重く反射している。

    1985年に発表された1stアルバム『死者』以来、プログレッシヴでサイケデリックな抒情が濃密だが、幾度かの活動休止を挟んできた。

    2023年12月21日に高円寺ショーボートで復活ライヴが行われるが、この“復活”にはバンドとしての、そしてドラマー・箕輪政博のプレイヤーとしての、2つの“復活”が重ねられている。

    Voの中田潤、Drの箕輪政博にこの間のいきさつと歴史的邂逅について、まずは語ってもらおう。

     
    なお、番組前半はどなたでも無料視聴できます。番組後半については、『FOOL'S MATE channel』会員のみ視聴可となります。(ニコ生=月額税込330