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  • イルボーン2024.12.5ワンマン公演レポート

    2024-12-12 22:00  


     たとえば40年前。30~40代のロックミュージシャン、アーティストはいたが60代、70代のアーティストはロックにいなかった。本人に確認していないが、中田潤も箕輪政博も今はおそらく60代半ばにはいるだろう。
     当時、ロックは10代、20代のものだった。たしか“25才以上の人間の言うことは信じるな”という凄い言説もあった。つまりロックの先のことは誰も知らなかった。クラシックほどの歴史はなく、ジャズほどの熟成はなかった。年齢が重なるにつれ、忘れられ鈍化していくものとばかり思えた。
     2024年12月5日高円寺ショーボート。この夜のイルボーンはすべてを覆した。
     前年の12月21日に同じショーボートで「箕輪政博復帰記念 イルボーン再結成ライヴ」が行われ、そこからこの一年間でバンドの編成はドラスティックに変わった。中田はVo&Bとして初期のパートに戻り、新Gとして浮乃、keyとして小石
  • 新生CANIS LUPUS初ライヴ! 2024.5.2高円寺HIGHレポ――5.17難波BEARS、5.19京都UrBANGUILDは必見!!

    2024-05-06 17:00  

      ヤマジカズヒデ(G)、森川誠一郎(Vo,B)、そして箕輪政博(Dr)。
     こんなことが34年ぶりに起ころうとは、本当に目の前で、実現するとは。あと残された奇跡は北村昌士が黄泉から帰還することぐらいだが、この夜のMCで箕輪も触れたように、森川いわく“死んだ人は無敵”なのでもうこれ以上強くなられても取り返しのつかない事態はご免被る。
    「G.T.O Ⅲ」でのイエス「ハート・オブ・サンライズ」ばりの高速プログレ・リフや「Untitled」後半でのツェッペリン「ハートブレイカー」のごときハードロック・フレーズなど、こんなヤマジのタイトなプレイぶりを誰が想像できただろうか。しかしエンリオ・モリコーネのカヴァーとなる新曲「L'Assoluto Naturale」ではdipが仄かに溶け込んだグラデーションがとっても美しい。
     その一方で極限までシャウトを抑制しつつも血と雫の根幹である抒情性で北村ヴォ
  • FOOL'S MATE channelに伝説のバンド、イルボーンが登場! 12/6(水)20時より生放送!!

    2023-11-27 22:00  


    ILL BONE(イルボーン)は日本のアンダーグラウンド・ロックにおいてまるで北極星のように孤高の輝きを放っている。

    しかしその光は、焼き尽くすような明度とは反対に、闇をじっと見つめるまなざしのように鈍く重く反射している。

    1985年に発表された1stアルバム『死者』以来、プログレッシヴでサイケデリックな抒情が濃密だが、幾度かの活動休止を挟んできた。

    2023年12月21日に高円寺ショーボートで復活ライヴが行われるが、この“復活”にはバンドとしての、そしてドラマー・箕輪政博のプレイヤーとしての、2つの“復活”が重ねられている。

    Voの中田潤、Drの箕輪政博にこの間のいきさつと歴史的邂逅について、まずは語ってもらおう。

     
    なお、番組前半はどなたでも無料視聴できます。番組後半については、『FOOL'S MATE channel』会員のみ視聴可となります。(ニコ生=月額税込330