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それからタカコは、今来た道を一人、戻っていった。ぼくらは、そんな彼女の後ろ姿が曲がり道の向こうに見えなくなるまで、ずっと見送り続けていた。
それから、鏡ヶ成の高原地帯をさらに北に向かって歩いた。
ほどなくすると、草原が途切れ小さな林に入ったが、そのすぐのところに目的の丸太小屋があった。しかしそれより、ぼくらが興味を引かれたのが、そのすぐ隣にある粉々に破壊された建物の跡だった。
それは、途中で通った街と同じように、細かな砂利になるまで破壊し尽くされていて、ほとんど面影を残していなかったが、そこだけ林が途切れていることや、周囲に石畳が残っているので、かつて何かの建物が建っていたというのはすぐに分かった。
もとは、民宿かホテルだったのかもしれない。もしくは、企業の保養所か。敷地の形や残っている石畳などから、ぼくらそんなふうに推測した。
「すごい! 台獣は、こんな林の中の建物も破壊
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