ぼくは、評論とか、評伝が大好きだ。それには、いくつかの理由がある。
小さなときから、コンテンツが大好きだった。だから、ありとあらゆるコンテンツを鑑賞し漁っていた。
中学生の頃には、小説をよく読むようになった。特に、筒井康隆さんの小説をよく読んだ。
そのうち、小説を読むだけでは飽き足らず、エッセイも読むようになった。するとそこで、ときどき他の人が書いた小説が紹介されていた。そのため、それも読んでみたところ、とても面白かった。
そういう経験があったため、評論に対する「信頼」というものが、そこで築かれていった。特に、筒井康隆さんの評論に対して、強い信頼感を抱いた。
そのため、筒井さんの薦める小説を積極的に読むようになったのだが、そのうち、読んでも面白さが分からないものに、いくつか出会った。
ただ、それで筒井さんの評論に対する信頼がなくなったりはしなかっ