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客は楽しんでいるクリエイターにはお金を払わない(2,419字)
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客は楽しんでいるクリエイターにはお金を払わない(2,419字)

2012-09-14 06:00
  • 8
 
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はじめまして。
岩崎さんは
この「苦しいもの、つらいもの」をつくる姿勢は、さらに遠い将来では流行ではなくなるとお考えですか?
例えば、クリエイターの極まった「苦しみ」を理解できない消費者も同時に増えていって
お金を払うことに違和感を感じたり、とか。
それとも、流行かどうかは関係なく
クリエイターの「苦しみ」に対し、消費者がお金で支援する。というのが
とてもバランスのとれた関係として比較的 永く通用するであろうとお考えなのでしょうか。
あまり面白くない質問で申し訳ありませんが、興味がありましたので質問させていただきました。

No.1 148ヶ月前
userPhoto 岩崎夏海(著者)

>>1
この「苦しい者、つらいもの」が支持される流れは今後しばらく続くと思います。
というより、むしろ「苦しめばいいというものじゃない」という考えが、ほんの一時期の流行だったのです。
それはおそらく、1985年から2005年くらいまでの、ほん20年ほどの流行でした。
人間は、本来的に苦しんでいる人を見ると「苦しんでいるから応援したい」と思うようにできているのですね。
だから、今後もしばらく続くと思います。

No.2 148ヶ月前

>>2
なるほど。
「苦しんでいるから応援したい」のは人間の本質の近い所にあるのですね。
ありがとうございました。これからも勉強させていただきます。

No.3 148ヶ月前

「ハックルベリーに会いに行く」を見に行こう、と思って行き着いたのがここです。
 いつのまにか移転していたのですね。リストラでしたっけ。でも良い区切りになったんじゃないですか? 二つ三つほど文章を読んで、ああ、有料になったんだ、良いね、と思って購読を初めました。でも、何なんですか? ニコニコチャンネルって。動画のほうは知ってますが、いつのまにこんなコンテンツができたんだろう。よく理解してませんが、岩崎さんの文章が有料で見られるようになったんだね、そりゃいいや、と思ってクレジットカード決済をして三十分と経っていません。

 気分的に言い訳したいんですが、すいません、僕は岩崎さんの本を一冊たりとも買っていません。買おうかなという勢いになった瞬間はあるんですが、ちょうどAmazonで在庫がなかったんです。アニメで女子高生がドラッカーのマネジメントなんちゃらとかいうのを二話目くらいまで見て、少し驚いたのを記憶してます。そこからはてなのブログを見つけて、へえ、面白い発言を文章に書いてしかもネット上に残せる人っているんだなあと素直に感心した次第です。

 無料という概念を理解してそれを自分の責任にできる人があまりにも少なくてうんざりしてたところなので。お金を払ったほうがとっても楽だっていうのを、今の若い世代はもっとよく知った方がいいと思うんですよね。日本は資本主義ですし。

 前置きが長くなりました、すいません。

>>つまり、ここでも今は、聞きたい人よりも演奏したい人の方が増えているのだ。

 岩崎さんの表現を皮肉るわけじゃないんですが、こんな当たり前のことをわざわざ掲示しなければならないのが、なんともアホらしいですよ。話すよりも、人の話していることを理解することの方がどれだけ難しいのか。本屋の売れ筋を見ていると、正直なところ不安です。十年前、二十年前はどうだったか、というのは現在調査の段階にあるのですが、苦労をしないで方程式と結果を求めようとしている人があまりにも多い。おっとまた脇道に逸れました。

>>またそれと同時に、その苦しさを積極的にアピールしていくことも肝要だ。

 ここに関しては全面的な同意はしかねます。それも方法としはアリか? くらいな感じです。とは言ったものの、このコメントを書きながらやっぱりそれも重要かも、と思っています。なんだか本末転倒な気がするんですよね。自分のアクションを売っているのか、それとも苦労を売っているのか。まあ、両方かも知れませんけどね。古いと言われればそれまでですが、僕はいかにして苦労を見せずに努力の結果を出す、という方が日本人の本来ある美しさだと思っていますよ。
 ただ、もちろん例外もあります。
「好きなことを好きなだけやったらなんか成功してた」
 これがおそらくは多くの消費者が陥る錯覚であり落とし穴なんじゃないかなあ。そういう人も確かにいますし、歴史にも名を残しています。当人が苦労を苦労と思わずにひたすらアクションをし続けた結果、大衆に評価された。僕が思うに、こういう人たちは運が良かった、この言葉につきます。そして僕たちが教訓として学ぶべきものは、自分たちが挑み挑戦しているものとは全く別の領域にあるということじゃないですかねえ。

 すいません、文章がまとまってないんですが、疲れてしまいました。ここで今日のこの記事に対するコメントはここで終わりにしたいと思います(というある程度の身勝手が許されるのがお金を払っている者の最大のメリットだと思うんですよね)。

 無事にiPhone5も予約できましたし、なんだか今日は消費者としてずいぶん面白かった。

 最後に総括して、岩崎さんのコンテンツを楽しみにしています。では、アスタラビスタ〜!

No.4 148ヶ月前

>>2
はじめまして。いつも楽しく読んでます。

苦しんでることをみてもらうことが、クリエイターにとって食べていくことにつながるとのことですが、
するといずれは受け手が苦しみの安売りに今度は気づいて冷めるんじゃないでしょうか。

僕は音楽をしているものです。

今回は、消費者が作り手の姿勢に、苦しんでるものを求めているのか、楽しんでるものを求めるのか、
というお話だったと思いますが、ひとつそこに、違った角度から意見を申し上げさせていただきます。

曲作りをしていると、やはり時間をかけたもののほうが自分としてはいいものが作れているような気がします。
なので苦労した方がいいものをつくれる気はたしかにしますけど、個人としてのその感覚は置いといてきになることがあります。

場合によってはですが、
苦労しないで勢いでつくれたものでも結果的によかったりするし、
もがき苦しんで作ってもやっぱりよくないものはよくなかったりします。

ですがこれはその曲そのものを創作者と受け手が評価することに関しての話だと思います。つまり結果です。

岩崎さんのおっしゃってることはこういったクリエイティブの分野では、
創作者のつくったもののよしあしではなく、
創作者がものづくりに取り組んでるときの姿勢を受け手が求めているということだと思います。

すると受け手はいずれはその『がんばってる姿勢だけで評価される』
というのは創作でわざわざやることではないと気がついちゃうんじゃないでしょうか。

『評価されるために頑張るのではなく、
つくったもので評価されるようになるべきだ。』という考えもあがってくると思います

頑張ってる姿勢で評価される、つまり中身で評価されるのがアイドルで、
つくったもので評価されるのがクリエイターとなると思います。

つまり、なにがいいたいかと言うと、
昭和から消費者はクリエイターに姿勢を求めた部分が強かったと思うんですが、
こうやってネットでなんでも手に入る時代になると、ひとつのものに凝る人がどんどん増えると思うので、
結果をクリエイターに求める時代にもなっていくんじゃないかな、ということです。

ただどちらが大衆的なのかという点では、僕は岩崎さんのおっしゃってるほうなんだろうなぁとは思ってます。

No.6 148ヶ月前
userPhoto 岩崎夏海(著者)

>>4
ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

No.7 148ヶ月前
userPhoto 岩崎夏海(著者)

>>6
ぼくは「クリエイター」という言葉と「芸術家」という言葉を分けて使っています。クリエイターは「お金を稼ぐためにものを作る人」、芸術家は「お金に関係なくものを作る人」です。この記事で言っているのは、前者の「お金を稼ぐためにものを作る人」についてです。お金を稼ぐためには、自身の人格も含めて演出が必要。それとは反対に、お金に関係なく作品を作るなら、人格はあまり関係ないと思います。「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」とも言いますが、作者が死んでしまったら、その作品は作者の人格とはほとんど無関係に評価されるようになりますね。ただ、それも程度の差であって、実際は芸術家の作品も、作者の人格と全く無関係ではいられないのですけれどね。

No.8 148ヶ月前

>>8

定義の問題ですね。

クリエイターという響きはたしかにニーズに応えるというニュアンスを若干感じます。私的な意見ですが。
ビジネスの匂いがします(笑

芸術家にビジネスの匂いがしないわけじゃないですけど。

ご丁寧に返信ありがとうございます!

No.9 148ヶ月前
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