閉じる
閉じる
×
ぼくは面白いことを考えるのが好きだ。それは面白いことを考えるのが面白いからだろう。
ところで、面白いことを「考える」のは好きだが、「面白いこと」そのものは、あまり好きではない。ぼくはどうにも、人が面白いと思うことを心から面白いと思えないようにできている。
面白いことには、子供の頃から向いていなかった。それを観察したり、分析したりするのが好きだった。
なぜかといえば、小さい頃から自分を少なからず持て余していたからだ。それで、「自分は何者なのか?」ということをよく考えていた。一番の興味や観察対象が自分であった。だから、面白いことが起きても「あ、おれ今面白がっているな。どうしてだろう?」と考え、それにあまり集中できなかった。
子供の頃は、高校野球のファンだった。特に池田高校が好きだった。池田高校が浪商に勝った試合があって、池田高校が点を入れたとき、小躍りしている自分がいた。
そのとき、とても不思
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。