月曜の朝、娘を眼科に連れていく。週末から「目が痒い」と訴えていたからだ。
 受付を済ませ、閑散とした待合室の長椅子に並んで坐る。初夏の陽射しが柔らかなカーテンを通って静謐な廊下に日溜まりを作っていた。診察開始までまだ20分近くあった。