そもそも、現段階で日本が、TPPを今国会で批准しようとする試みが間違っている。
米国の政治動向を見るに、現在案を米国議会が批准することはない。
まず、共和党のトランプ氏、民主党の二番手サンダースはTPP反対を強く出している。
ヒラリー・クリントンも、現在のTPPには反対と述べている。
こうした状況下、本年中の批准はない。
ヒラリーは基本的にTPP支持である。しかし、現在の案は不十分と言っている以上、仮に大統領になっても、そのまま批准を求めることはない。かつ、民主党議員は大多数が反対である。したがって、大統領就任直後、如何に内心推進したいと思っても党内の大多数が反対する案件は進められない。
したがって現在案は死んだも同然である。
それを批准しようとした政府が間違っていた。
A:事実関係
13日読売「TPP法案成立見送り、自民の国対委員
コメント
コメントを書くTPPの見送りは結構な話です。国民の今後の闘いで廃案に追い込みたいですね。
1,000ページを超えるTPPのドラフトは誰が読むんでしょう。いや、限られた人間以外は読むべからずというんだから、開いた口がふさがりません。
内容を想像するに、大英帝国時代に確定している資本利益擁護に関連する全ての判例、そして米国が中南米植民地化を事実上なしとげていく過程で成立したやはり諸々の資本利益擁護関連の文書で、ウオール街に都合の良い部分だけ集大成して1,000ページのドラフトが出来上がっているに違いない。
一方、私が尊敬する櫻井春彦氏は「参加国をファシズム化するTPP,TTIP,TISA、、、」という見出しで記事を一昨日掲載しているが、全くその通りです。
TPP参加国はウオール街の植民地になることを志願し、自国をファシズム化して国民を圧迫するという信じられないほど過酷の倒錯は断じて許す訳にはいきません。
オバマ大統領が狙ったTPPの本命は、中国である。中国とは大陸同士であり、その効果はとてつもなく大きい。現在のTPP参加国は、日本をのぞいたら経済規模が小さすぎる。あえて不利な形で、TPP批准することもなく、このまま、進めれば日本の餌食になりかねない。米国の恐怖が再び頭をよぎり、米国として損得計算が微妙に働き始めているのでしょう。米国の相手は、中国であり、日本ではないことが分かり始め、政府が焦り始めている。のらりくらりの米国を甘く見て交渉した甘利氏の現状は、TPPの行く先に暗雲が立ち込めているのではないか。
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は知れば知るほど酷い協定だ.自民党・公明党の与党政府が,国会審議資料として全く協定の中身を見せない全部「黒塗り文書」の資料を野党に出して来る訳だ.それは日本のありとあらゆる分野の経済と生活,主権をないがしろにしたまさに「日本亡国」「日本売国」の「日本国民1億総貧困化」を狙ったかのような最悪の協定だ.こんな協定,正常な認識力や判断力を持った人ならば,到底に批准させる訳には行かないと考えて当然の最悪の代物だ.日本の人々・国民の将来百年が不幸になってしまう.
TPP協定の中身については,元農林水産大臣の「山田正彦」氏らが中心となり,入手した膨大な英文資料を分析翻訳し「アジア資料センター」から「TPPテキスト分析レポートVer.4」(2016年4月5日)として,その詳細を日本語翻訳して公開していて下記アドレスでダウンロード入手出来る.
http://www.parc-jp.org/teigen/2016/TPPtextanalysis_ver.4.pdf
報道の自粛・政府の意向忖度などで大手メディアは,TPPについては表面的・断片的・一面的な報道しかしていないが,インターネット独立放送メディアの「IWJ」が,山田正彦氏ほかの方々へ「TPP」の中身詳細について貴重なロングインタビューをしていて,また,2016年4月3日に市民団体が行ったTPP分析報告会の様子も中継報道しているので,それら録画を視聴すると一層その正体が見えて来る.
そんな中,北海道第5区の衆議院議員補欠選挙が始まった.選挙の様子をやはり「IWJ」で視聴しているが,その選挙の構図は,「未来を担う市民・若者の野党共闘候補」対「既得権益にしがみついた地域顔役年配の旧態依然自民・公明の与党候補」となっているように見える.
自民・公明の与党候補を応援する方々は,TPPで北海道の産業がズタズタにされるのが解っていないのかな?.悲しいかな自民党の過去の残像に今もすがりついているように思える.今の自民党は過去の自民党とは全く違うよ.自分達やその子や孫の将来の生活を脅かすであろう,オオカミ政党の候補者を応援する赤ずきんちゃんのようなその皮肉さに,無知の悲しさを感じてしまう.ボス政治・顔役政治・既得権益政治・世襲政治ではなく,市民・国民主役の自由と民主主義の選挙と政治を求めたい.若い方々も含め皆さん選挙に行こう!.投票しよう!.参加しよう!.市民と野党共闘が推薦する候補者の当選を強く願っている.(2016年4月15日)