1:天皇の退位へのメッセージは極めて鮮明である。「次第に進む身体の衰えを考慮する時、
象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」と語られまし
た。そのうえで、「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひ
とえに念じる」と発言された。
2:安倍政権は「天皇の退位」意向をこれまでできるだけ過小評価しようと努めてきた。
・「宮内庁は7月13日、報道陣との質疑応答で「そのような事実は一切ない」と報道の内容を全面的に否定しました。一夜明けた14日も、宮内庁幹部らは陛下が生前退位の意向を宮内庁に示されたという内容を一貫して否定しています。」(テレ朝ニュース)
・そもそも生前退位問題はNHKが報道したが、これは宮内庁を管轄する社会部が報道に踏み切ったもので、官邸を担当する政治部はその報道を極力抑えにかかっていたと報じられた。
・そして、生前退位の意向
コメント
コメントを書くどうしてこの問題が、右翼の問題にすり替わるのであろうか。矮小化しすぎているように思う。
日本国の象徴であるが、人間であるがゆえに,社会一般人と同じように高齢化するが、国事行為から免れることができない。象徴を生前に放棄することも問題あり、さりとて、国事行為も無視できず、悩みぬかれた上の発言なのでしょう。
退位に反対するのは右翼であり、賛成なのが国民と分類できるわけがない。社会の変遷と同じように、皇室典範の見直しは、皇室が存続継承されていくうえでも避けては通れない問題として考えるべきではないでしょうか。
天皇陛下のお言葉を聞き、私は1945年8月15日の昭和天皇のお言葉の解釈を巡って敗戦か終戦かでひと悶着が発生し、結局終戦となってメデイアが一斉にそう宣伝し日本国民はそう洗脳された。私はこの現象をガラパゴス的結論だと言いたいわけです。つまり、日本語と言う実に限定された地域にしか通用しない、いうなれば世界的視野に立てば隠語と言っても可笑しくない言語の世界だけに許される「終戦」で収まってしまう自慰的集団行為だった。それで終われば、日本だけの小さい言葉だけの矛盾ですから別にいいんだけど、それがサイコパス的に変転し、「敗戦否認」という新たな心的状況を抱くカルトを生みだしてしまったのです。
昨日の天皇陛下のお言葉に「退任」という言葉がなかったとして「退任」ではないと解釈し、新たな「ドグマ」形成にそのカルトは一斉に動き始めた。そこに私は嫌な空気(反民主主義)を感じますね。
このところ負け続けたNHK。視聴者の絶対多数の意見をバックに名誉挽回を目指して頑張って欲しいですね。
天皇といえども生身の人間であり、程度の違いは別にしても高齢による痴呆症状は避けられない。体調が悪いというだけで、国賓の接遇を皇太子に任せれば、相手国に失礼とも考えられる。
今回の天皇の発言は、そうした事実を国民に認識させたということだろう。
これを受けて安倍首相が「重く受け止める」と発言したのは、多くの国民が感じた意味とは違い、「何でこのタイミングなんだ」という思いだったのではないか。
参議院でも2/3の議席を得て、さあ「憲法改正だ」と意気込んだ時点での天皇の発言。皇室典範の見直しを急がなくてはならなくなり、出足を挫かれた悔しさが露骨に感じられた。
古くから右翼政治家は、天皇を大切にするのは見せかけだけで、第二次大戦にしても天皇の発言を封じながら「天皇の命令である」と国民を騙すなど、自分たちに都合良く「利用していた」のである。A級戦犯を靖国神社に合祀した時も「天皇のご意向」にしようとしたが、天皇が産廃を取りやめたことでウソだと判明し失敗したに過ぎない。
>>3
同感です。
孫崎さんが「屁理屈」の背景には小堀桂一郎が代表する右翼団体「日本会議」の生前退位反対の意見があると言っているのがどうして問題の矮小化なんですかね???
これに対して国民の生前退位支持が8割から9割に達していると孫崎さんが指摘しているのは明らかに、その右翼の意見に対立するものとして国民の意思をうけとっているということ。
議論はまず人の言っていることを理解してからしないといけない。