『戦後史の正体』より引用します。
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戦後、岸信介の周辺には、米国の影の部分が徘徊しています。
岸自身、『岸信介証言録』などで「コンプトン・パケナム、ニューズウィーク東京支局長が、岸の幹事長時代、英語を教えるということで、週一回岸の家を訪れていた」ことをのべています。
米国は岸に首相になる前から注目していたのです。
岸は戦前にジョーゼフ・グルー駐日大使(一九三二年から四二年)とも交友関係をもっていました。グルーのゴルフ仲間です。
なによりも冷戦が始まるなかで、米国が日本を「共産主義に対する防波堤」とする決意をかためたとき、岸信介など、第二次大戦に関与した勢力の利用が考えられるようになったのです。
ティム・ワイナーの『CIA秘録』には次の記述があります。
「それから七年間の辛抱強い計画が、岸を戦犯容疑から首相へと変身
コメント
コメントを書くわたしが、自民党にはCIAの多額の資金がつぎ込まれている
のを知ったのはまだ若かりし日でした。
新聞報道でそれを知った時、自民党はもう終わりだなと思った
ものです。
だってそうでしょう、だれも驚かないとはいえ明らかになって
しまえば大スキャンダルです。
でも何も変わらなかった。
あれから数十年たっているのに自民党は大手を振ってのさばって
いる。
売国政党なのに。
孫崎先生ご提供の、世間で語られない事実を知ることによって私たちがしっかり見当識を得られるから不思議です。航海には海図と羅針盤が不可欠です。政治や国際関係を論じるには正しい歴史認識が海図と羅針盤の役割を果たします。
今回の事実に触れて、私は次のSUSPICIONを得ました。
岸信介は軍部独裁政治の中枢にいながら、冷徹に日本の崩壊過程を放置し、しっかり崩壊の時期まで予見していて、戦後体制の形まで頭に描いていた男だったのではなかろうかということです。勿論、モーガン財閥の手代同様のジョセフ・グルー氏との強い関係が満州事変前後からあったからだと思うのです。これって、最大級の裏切り者そのものではないでしょうか。だとすれば、今の自民党員には、さすが、はしこい金時計組ですね!ということになるのでしょうか。
そして、次のやっかみもどきに発展する。
戦後、パリコミューンみたいに悔恨共同体が出来上がった。しかし、パリコミューンみたいに消えて行った。その背後に毎年200万ドルから1,000万ドルの工作資金があった。当時の大人たちがそれに群がった様子が手に取るように分かりますよ。安倍政権に群がっっている今の状況のミニチャー版でしょう。間違いなく。
今、米国が混乱している。核戦争へのベクトルが曖昧模糊となっていて実に素晴らしい。天誅だけは避けて欲しい。
米国は、「ギブアンドテイク」が、物事に対する思想の基本であり、捜査に協力することによって、あらゆる罪が、減刑される。
戦犯として、逮捕された人たちが、聞かれもしないのに、さまざまなことをしゃべるので,聴聞する人がびっくりしたという事例も報道されている。日本人は、家族とか、組織に対しては、生活対象であり、守ることに全力を注ぐが、国家とか、公共性に対しては、直接的利害がなく、すべてが人ごとになってしまう。この現象は、上から下まで一貫している。日本という国は、付け込むむのがたやすい国なのである。消費税などは、直接的利害に結び付くので、反対が圧倒的多数になり、財政問題に取り組もうとしても取り組めず、TPPのように外圧を利用しようということになる。TPPは遠ざかっても、財政赤字は毎日積みあがっていくのです。国民に直接的に降りかからず、能天気に過ごしている。
>>3
TPPが財政問題にどう関連するのか是非教えて下さいませ。貴君の文章のポイントだと思うのです。